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神式 通夜祭・遷霊蔡

2015年9月27日

 今回は神式 通夜祭・遷霊蔡(せんれいさい)に付いて書かせて頂きました。

 神式でお見送りをされる場合 ご臨終の際の 死に水、ご遺体のお清め、死化粧、ご遺体を北枕で安置、枕飾りの設営は仏式と同様です。但し 枕飾りでお供えする物は 仏式とは異なります。そして 通夜、葬儀の準備をし 通夜祭を営みます。通夜祭に引き続いて 故人様の霊魂を霊璽(仏式の位牌に相当)にお移しする 遷霊蔡を執り行います。

 ご遺体を北枕で安置致しましたら、枕元に屏風を逆さに立て、その前枕飾りを設営します。枕飾りは 案と呼ばれる白木の小机を置き、その中心に三方を乗せ、三方の上には お神酒 水 塩 洗米 及び常饌(じょうせん 故人様の日常の食事、故人様のお好みのたべもの)をお供えし、三方の両側に榊を一対、更にその外側に灯明をお供えします。そして 守り刀を枕元、あるいは お盆にのせて案の上に 刃をご遺体に向けない様にして置きます。枕飾りの設営が終りましたら、ご遺族 近親者の方々は 故人様を囲んで 故人様の安らかな眠りを祈ります。これを 枕直しの儀 と呼びます。枕飾りの設営と共に 神棚と先祖を祀る 御霊舎に故人様の逝去を報告し、穢れが入らぬ様 白紙をはって封じます。これは ご遺族様以外の方の手により行います。

 次に通夜と葬儀の準備ですが、喪主様と世話役様を決め、氏神様に連絡をして 故人様ご逝去の報告と式を司る神官のお願いをします。式場は通常 ご自宅か斎場となります。神道に於いては 死は穢れであり、穢れを神社に入れぬ為、神社内では葬儀を行いません。尚 氏神様が不明、或いは遠方である場合は 葬儀社にお尋ね頂ければ、神官を紹介致します。

 神式では 仏式の葬儀・告別式に相当する蔡場祭の前夜に 通夜祭を営み、それに続いて遷霊蔡を営みます。この二つの儀式は本来 別々の儀式ですが、現在では通夜祭の中で通して行われるのが一般的と成りました。通夜祭は 儀式を司る神官である 斎主、祭員、楽員をはじめ 喪主様、ご遺族、近親者のどの参列者は 手水の儀 を行って後、祭壇前に着席します。喪主が一拝したあと 全員がこれにならって一拝します。この後 斎主が祭詞を唱え、楽員による しのび歌が奏楽されます。斎主につずいて 喪主様から順に玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行って通夜祭を終えます。

 遷霊蔡は 御霊移しともいい、故人様の霊魂をご遺体から霊璽にお移しする儀式です。家中の明りを消した暗闇の中で 斎主は霊璽を柩に向けてかざし、霊魂が霊璽に移る様にと 遷霊詞を唱えます。そして 部屋の明かりを点け、斎主は献饌を行い、遷霊詞を奏上します。つずいて玉串を捧げ拝礼して儀式を終えます。遷霊蔡は 通夜祭の中に組み込まれますが、その組み込み方に付いては 斎主様との確認が必要です。

 通夜祭が終りましたら 直会(なおらい 通夜ふるまいに相当)の席を設けて、酒食で弔問客をもてなし、故人様を偲びます。

  今回は以上です。