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平安時代に始まる現代日本の葬送習俗

2016年2月5日

 今回は平安時代に始まる現代日本の葬送習俗に付いて書かせて頂きました。

 現代日本に於ける葬送の習俗は 平安時代中期に始まり、江戸時代にその式次第を完成させたと考えられます。一条天皇の葬儀に見られる 各種の作法、光明真言、呪願と阿弥陀護摩などは 現在の葬送儀礼に見られるものと非常に近しいものです。

 現代にも通じる 平安時代中期の作法としては 危篤状態での念仏を臨終作法としていた事、ご遺体は北枕で安置していた事、納棺に先立って沐浴を行っていた事(現代の湯灌と同じようなものと考えられます)、納棺には僧侶も加わり奉仕していた事、納棺の際には近親者が形代(身代わりの人形など)を棺に納めていた事、柩は輿に載せられて運ばれた事、出棺に先立ち僧侶による儀礼が行われた事、出棺は通常の門以外で行われた事、葬列が組まれた事、荼毘の前に儀礼が行われた事、近親者が荼毘に立会った事、拾骨が行われた事、帰宅の前にお浄めを行なった事、七七日・一周忌の法事を行った事などがあります。

 当時 読誦された光明真言とは 正式名称 ”不空大灌頂光真言(ふくうだいかんじょうこうしんごん)”と言う密教の真言で、金剛界の五大如来に対して光明を放つように祈願する真言で、以下の功徳・利益が説かれます;

-過去の一切の罪障を除滅する。

-地獄・餓鬼・修羅に生まれ変わった死者に対して、光明を及ぼして諸罪を除き、西方極楽国土に往かせる。

-先世の業の報いによる病人に対し、宿業と病障を除滅する。

密教ではその神秘性を保つ為に梵字を翻訳せずに、そのまま梵音で読誦します。24の梵字を連ね、

オン アボキャ ベイロシャノウ(オーム(聖音) 不空なる御方よ 大日如来よ)

マカボダラ マニ ハンドマ(偉大なる印を有する御方よ 宝珠よ 蓮華よ)

ジンバラ ハラバリタヤ ウン(光明を 放ち給え フーン(聖音)) と読誦します。

   今回は以上です