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鎌倉時代の葬儀Ⅱ

2016年2月21日

 今回は前回に続き鎌倉時代の葬儀Ⅱ(ご火葬以降)に付いて書かせて頂きました。

 現代の葬儀の作法は禅宗の葬儀作法を基にしているとされます。禅宗の作法全般を著わした書物としては 1103年に中国で編集された”禅苑清規”があります。この中には僧侶の葬儀作法も示されて居り、この葬法を基に日本の文化を融合して現在の葬儀作法が創られました。又 この当時は 葬儀の後に 魚・鳥などを放して故人様の冥福を祈る習慣がありました。同様の習慣はヒンズー教の中でもみられます。尚 三回忌や十三回忌の法要はこの時代から営まれる様になりました。

 火葬場に定められた場所には 荒垣をめぐらし、入口に鳥居をたて、中に小屋を建てて、その中で火葬を行いました。柩は御車に載せられて運ばれ、火葬場に到着すると 導師の下 儀礼が行われ、その後に柩は小屋に移されて火葬が始められます。ご火葬中は近親者や僧侶により真言が誦されました。火葬が終ると 湯をかけて火を消し、灰を水で流します。そして お骨を拾いますが、近親者が箸で骨をはさんで次々と渡して行き、最後の人が瓶に入れます。全てのお骨を瓶に入れ終ると その上に土砂を加えて 蓋をし、白の革袋で包みました。

 ご遺骨は 召使が首にかけて運び、決められた三昧堂に納められます。御堂の仏壇の下に穴を掘り、その中に納骨して上を石で覆い、それを石灰で塗り固めました。そして 参列者は 帰宅する前に藁で作った人形で手祓いをします。

 現代の葬儀は出棺前の儀礼が中心となって居りますが、この時代は 山頭念誦と呼ばれる 火葬場での仏事が中心でした。火葬場で奠湯(てんとう)・奠茶(てんちゃ)が行われ、読経もされました。

又 金銭による香奠はこの時代の武士階級により始まったとされ、家督相続者が位牌を持つ習慣もこの時代からと言われます。

   今回は以上です。