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忌中・喪中での年末年始
2020年11月29日
日本に於ける神道・仏教に於きましては近親の方がご逝去されて後、一定期間”喪に服して”身を慎む事を”忌服”と言います。
四十九日法要までを忌中、一周忌法要までを喪中と言い、慶事には参加を控え、年賀も欠礼する習俗が定着しております。
1 忌中とは
日本では古くから”死は穢れたもの”と考えられ、近親者が亡くなったとき、その穢れを祝いの場などにに持ち込まない様外出を控え、社交的な行動を避けて身を慎む期間とされます。
又、この期間には殺生をしては成りませんので、魚や肉を食する事が出来ません。
その期間は亡くなられてから四十九日(神道では五十日祭)の法要を終えるまでとされます。
当然、キリスト教では死を穢れとは捉えませんので忌の概念は有りません。
又、浄土真宗でも死を穢れとは考えませんので、忌を考慮する事は有りません。
そして忌中には四華を飾り、玄関に忌中札を掲げます。
四華とは法華経が説かれる時、めでたい印として天から降ると言う四種の蓮華花を指し、
曼荼羅華(まんだらげ 白花)、摩訶曼荼羅華(まかまんだらげ 大白花)、曼珠沙華(まんじゅしゃげ 赤花)、摩訶曼珠沙華(まかまんじゅしゃげ 大赤花)の四種です。
釈尊の死を悼んで沙羅双樹林が白変しその遺体を覆ったとする故事によるとされます。
その作り方は白紙を細長く切り、横に細かい刻み目を入れて、細い棒に螺旋状に巻き付け、4本を一つの台に挿して、2台を一組として飾ります。
地域により作り方が異なる場合が御座います。
忌中札とは玄関に忌中と書いた札を掲げるものですが、死穢を他に及ぼさぬ様告知し、遺族は死の穢れに染まっているので籠っている事をお知らせするお札です。
様々な形式が有りますが、簾を裏に返して垂らし、そこに忌中と書いた紙をはる事も有ります。
最近は昔の死穢観念の名残りであるとして用いない事も多く成りました。
2 喪中とは
喪とは近親者、極く親しい知人・友人、尊ぶべき方等の死に接して、その死を悼む者が一定期間過ごす日常生活とは異なる儀礼的禁忌状態をさします。
喪の状態に身を置く事を喪に服する、服喪などと言い、喪の最中である事を喪中と言います。
喪に服する期間は最長で13ヶ月で故人様との関係により期間は異なります。
喪中には慶事を執り行う事、慶事に参加することを控えます。
喪の考えは古来日本からの考えで、地域・文化により多少の差異は有りますが、死は穢れの一種であるとして、
それに交わった者を一定期間慶事から外すことにより、慶事が穢れることを避けるという意味を持ちました。
又、死別は悲しい事であり、嬉しいことに参加している場合ではないという心情的な意味合いもあります。
服喪期間の服装は黒、又は白の喪服ですが、現代ではそれ程厳密ではなく、控え目な服装となります。
服喪期間の禁忌事項は古くは多岐にわたって居りましたが、現代では殺生を行うこと(忌中のみ)、慶事を執り行うこと、慶事への出席、
正月の賀状(替りに喪中欠礼の挨拶を行う)などとなります。
服喪の期間は故人様との関係により異なります。
尊ぶべき方、例えば天皇崩御の場合は内閣府より発表されます。
親しい友人・知人の場合は御自身のお気持ちに合わせ数週間から数ヶ月、近親者の場合は一周忌までが一般的になって居ります。
尚、明治7年に出された太政官布告では以下の内容となって居りました;
続柄 忌日数 服喪日数
父母 50日 13ヶ月
養父母 30日 150日
夫 50日 13ヶ月
妻 20日 90日
嫡子(息子) 20日 90日
その他の子 10日 90日
養子 10日 30日
祖父母(父方) 30日 150日
祖父母(母方) 30日 90日
叔父・叔母 20日 90日
この太政官布告は昭和22年に廃止されました。
然しながら以降も服喪期間の目安となって居ります。
3 忌中・喪中での年末年始
1)年賀欠礼状
喪中は年賀状を出しません。
代わりに年賀の欠礼を詫びるあいさつ状を出します。
誰が何時亡くなったのかを記して、年賀状の受付が始まる前、遅くとも12月の初めには先方に届くよう送ります。
2)年賀欠礼
年末に不幸があって時間的に欠礼状が間に合わない場合は、
年始の松の内が過ぎてから寒中見舞いを兼ねて年賀欠礼を詫びるはがきをだします。
又、年賀欠礼状を出さなかった方から年賀状が届いた場合は、同様に松の内が明けてからお詫びのはがきを出します。
3)喪中のお正月
喪中に迎えるお正月は、
門松、しめ縄、鏡餅などの正月飾りは控えて、
年末年始の挨拶周りや初詣もひかえます。
ただし、故人様が2親等であっても同居していなかった場合には、普通にお正月を迎えることが一般的と成りました。
4)年賀欠礼状(例)
喪中につき年始のご挨拶を
ご遠慮申し上げます
本年九月 妻〇〇〇〇は六十九歳で永眠致しました
ここに本年中に賜りましたご厚誼を深く感謝致します
なお 時節柄ご自愛のうえ よき新年をお迎え下さいますよう
心よりお祈り申し上げます
令和二年十一月
横浜市港北区新横浜3丁目2-6
百瀬 邦博
今回は以上です。