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ご葬儀関連新着情報
清めの塩、通夜
2021年3月15日
日本に於きましてはご葬儀に関わる言葉として”清めの”との言葉がしばしば使用されます。
お清めの塩、お清めの席などですが、これは日本古来の宗教的習俗(しゅうぞく)に由来(ゆらい)します。
1 清めの塩
日本文化固有の宗教である神道では、人の死は穢れと定義されて居り、穢れに接した際にはこれを清めるなければ成りませんでした。
そして、全ての穢れを清める為には塩が使用されて参りました。
1)神社本庁では清めの塩に付いて以下の説明が御座います;
ー”清めに塩を用いることは、我が国の宗教的習俗であり、海水を意味する「潮」とも通じてさまざまな風習があります。
古くは記紀神話に、黄泉の国から戻った伊弉諾尊が自らの体に付いた黄泉の国の穢を祓うため、海水で禊祓をおこなったことが記されています。
このことが民間においては、「潮(塩)垢離」といって海水を浴びて身を清めたり、海水を沸した「塩湯」が、病気治療や無病息災のために用いられるといった風習に繋がっていきました。
これも塩が持っている優れた浄化力や殺菌力を知っていたためです。
現在、神社の祭りにおけるお祓いでも、塩水でお清めをおこなう塩湯が用いられますし、
葬儀の際など、一般でも塩が用いられるのも、こうした信仰に基づき、非日常と日常とをわける清めの行為を象徴的におこなったものといえます。
塩の力に祓いの願いを託すことは、祖先から受け継がれた英知なのです。”
2)ご葬儀を執り行った後に”振り塩”と呼ばれる清めの塩を撒く習慣や、帰宅してご自宅に入る前に塩を振りかけて清める習慣が有りますが、
これは、神道古来の習慣が渡来した仏教の葬儀と融合したと考えられます。
本来、死を穢れとは考えない仏教では教義に反するとの意見も御座います。
浄土真宗では当初より清めの塩は使用致しません。
もちろんキリスト教、イスラム教でのご葬儀には穢れ、清めの概念は存在しません。
2 通夜、お清めの席
通夜とは日本特有のご葬儀の前に営む儀礼で仏教では通夜式、神道では通夜祭、キリスト教では前夜祭とよばれて営まれて居ります。
尚、キリスト教では本来通夜の儀礼は御座いませんが、日本の習俗に倣いご遺族様のご希望に合わせて前夜祭を営む事となりました。
1)通夜の起源
仏教伝来以前の古代日本には殯(もがり)と呼ばれる儀礼が営まれて居りました。
殯とは故人様のご逝去後、葬儀(埋葬)までの期間故人様ゆかりの方々が交代で火を灯し寝ずの番をして、故人様の霊を慰め、悪魔祓いをしたとされます。
又、古代では人の生と死の境目が明確でなかったことから、殯の期間で故人様の死を確認したと考えられます。
従いまして、殯は現代の一夜で営む通夜とは異なり最低でも数週間は営まれました。
2)仏教の通夜式
仏教に於ける通夜の起源は紀元前383年2月15日満月の夜に北インドのクシナガラで入滅した釈迦を偲んで、
弟子達が釈迦のご遺体を囲んで7日間に渡り釈迦が生涯をかけて説いた説法を弟子達が聞き合った、との故事に由来します。
仏教の通夜は故人様の成仏を祈るためではなく、
大夜(たいや)と呼ばれる故人様の最後の夜を共に過ごす為に集まった親しい方々が故人様のご遺体を取り囲み思い出話を語り合う事にありました。
通夜は本来、故人様のご遺体を葬るまでの間”夜を通して”ご遺体をお守りする事にありました。、
しかしながら時代の変化と共に1時間から2時間での通夜式が営まれ、その後は葬儀式までの間ご遺族によりお守りされる様になり。
現代の横浜市営斎場では消防条例により燈明・線香を夜間に灯し続けることが出来なくなりましたので、夜を通した儀礼は営まれなくなりつつあります。
3)神道の通夜祭
神道の通夜”通夜祭”は日本古代に営まれた殯を起源として、その後仏教の通夜式と融合して現在の形に至りました。
神道では人の死は穢れたものとされ、聖域である神社で通夜祭・神葬祭(葬儀式)を営むことが許されません。
通夜祭はご自宅か葬儀斎場で営みます。
通夜祭は故人様のご遺体の安置された場所で生前同様の礼を尽くして手厚く奉仕する大切な儀式です。
そして神葬祭前夜には通夜祭と共に遷霊祭(御霊移し)が営まれます。
4)キリスト教の前夜祭
キリスト教では本来仏教の通夜式に該当する儀礼はありませんでした。
しかしながら、仏教の葬送儀礼に親しんで来た日本人信徒からの強い要望を受けて、日本のカトリック中央協議会は葬儀の前夜に前夜祭と呼ばれるミサを営むべく制定しました。
5)お清めの席
お清めの席とは通夜式の後に用意される酒食の席で通夜振舞いとも呼ばれます。
古代日本では人の死は穢れであり、その穢れを払う為には、塩の他に酒を飲み食事をする事も効果がある、との故事に由来します。
尚、キリスト教の前夜祭ではお清めの席は必要御座いませんが、日本では仏式の習俗に倣って軽食を用意する場合も御座います。
今回は以上です。