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横浜市での葬儀・紅葉に囲まれて天台宗の葬儀

2021年10月6日

ご夫君を亡くされた喪主様が岐阜県大津市の比叡山延暦寺よりご導師をお招きして天台宗の葬儀を執り行われました。

ご夫妻は毎年数回はご旅行をされて居り、特に晩秋には必ず日本国内はもちろんカナダ・北米などでも、

紅葉狩りをされていたとの事。

今年の紅葉を見ることが出来ないとの事で、ご主人様ご遺影を赤い紅葉でお飾りしてお見送りいたしました。

1 天台宗とは

天台宗は6世紀に中国の天台山を本山として起こされた大乗仏教の宗派であります。

日本では比叡山延暦寺の僧侶であった伝経大師最澄が唐に派遣され天台山にのぼり、

天台教学を受けて806年持ち帰ったのが天台宗の始まりです。

天台宗の正式な名称は天台法華円宗、法華円宗、あるいは天台法華宗と称しています。

法華宗と称する事も有りましたが日蓮教学の法華宗との混乱を避ける為あまり用いられては居りません。

最澄が帰国した頃は奈良仏教が主流でしたが、最澄は当時僧侶には認められていなかった大乗戒を基に

全ての衆生は成仏できるとの法華一乗の立場を説き、南都六宗と激しい論争を起こしました。

その頃、朝廷も奈良仏教に飽き始めており、旧仏教の束縛を切り新しい平安の新興仏教を求めていた事とあいまって 

最澄の没後に清和天皇より”伝教”の大師号が贈られ日本の天台宗が確立されました。

最澄は帰国後、延暦寺で禅、戒、念仏、密教の要素を含む四宗兼学の道場を開き

総合仏教としての教義を確立すると共に多くの僧侶を育成しました。

又、伝経大師最澄は飲酒を厳しく制限し、

飲酒をする者は仏弟子になる資格が無いので追放するよう述べて居ります。

天台宗の総本山は滋賀県大津市の比叡山延暦寺ですが、 

門跡寺院として京都市の魚山三千院、青蓮院など、大本山として岩手県関山中尊寺、栃木県日光山輪王寺、

東京都東叡山寛永寺、長野県定額山善光寺があります、 

又、別格本山としては東京都浮岳山昌楽院深大寺ほか全国に11寺院があります。

2 天台宗の葬儀とお経

天台宗の葬儀は、顕教法要(けんきょうほうよう)の

法華懺法(ほっけせんぽう)(法華経を読誦する事で煩悩を薄くし滅罪する作法)、

例時作法(阿弥陀経を読誦する事で極楽往生の指南とする作法)、

密教法要の光明供(こうみょうぐ)(阿弥陀如来の来迎を得てその指導の下に故人を引導して仏と成す作法)

の三種の儀礼により営まれます。

顕教とは仏法を理解しやすいように言葉・文字を用いて説いたものであり、

密教とは仏と自分が一体である事を念じ仏の加護によって仏の境地に達しようとする秘法の事です。

天台宗では顕密一致を説きます。

供養する遺族、供養される故人様が一体となり、

仏の本性を開発し、共に仏道を成して行く事が天台宗の葬儀の本質であるとされます。

枕経(臨終誦経りんじゅうじゅきょうと呼ばれる)では阿弥陀経が読経されます。

通夜式では授戒が行われ、戒名を授かり、戒を護持して犯さざる事を仏前に誓います。

葬儀式は光明供修法阿弥陀如来の来迎を得て、

その指導の下に故人を引導して仏となす密法作法)と故人の成仏を祈る引導の作法が主となります。

適時、法華経と阿弥陀経が読経されます。

3 天台宗の焼香

天台宗でのお焼香は3回が基本とされて居ります。

最初に合掌して礼拝をし、

右手の三本の指(親指、人差し指、そして中指)でお香をとり、

その右手に左手を添えて額にいただき、火床にくべます。

これを三回繰り返し、最後に合掌礼拝をして終了します。

   今回は以上です。