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横浜市民の葬儀・日本古代の葬儀

2021年11月29日

日本古代に於いては人の生と死の判断基準は必ずしも明確では無く、

人の死を確定するにはそれなりの時間が必要とされました。

その間は死者を生者と同様に扱うと共に、

原始の時代の死生観から生まれた霊魂を畏れ・敬う為に葬送の儀礼が行われてきたと考えられます。

又、霊魂は死霊にもつながり、恐怖の元ともなりました。

この死霊を蘇らせない為に、ご遺体をほおむる際に、

屈葬(くつそう)や抱石葬(ほうせきそう)で埋葬されたと考えられて居ります。

1 死の判定

現代では死の判定は医師によって行われ、特定された時間にその人の生が死へと変わります。

しかしながら原始の時代には、生と死の判別にはそれなりの時間が必要とされ、

その間に現れるご遺体の腐敗は荒ぶるものであり、恐怖でもありました。

その様ななかから原始宗教が生まれ、霊魂の考えが生まれたと考えられます。

古代の葬送礼法の一つである殯(もがり)は、人が死んだと認められても 

すぐにご遺体を処理してしまう事なく白骨化を待ち、その間の死者には生きている者と同じ様に 

食事を与え、霊魂を慰める為に音曲をもようしました。

2 日本古代の葬儀観

死者の霊を慰める為に歌舞が行われましたが、死霊は荒ぶるもので、

生きている者へ厄災を及ぼしかねないと考えられており、その霊を慰める必要があったからです。

古事記のなかには死後の世界である”黄泉の国”について記述があり、

腐乱した死体に蛆が群がる汚い世界として描かれています。

つまり、死は穢れており、

死霊は生きている者を死の世界へ引きずり込もうとする恐ろしいものと考えられて居りました。

古代の葬儀観では、死者を大切に扱うという考え方と、

死は穢れていて恐ろしいものという考え方が共存して居りました。

3 古代の埋葬

日本に於いて死や死霊に対する恐怖心は原始の時代からあったと考えられます。

石器時代や縄文時代の墳墓の多くではご遺体の埋葬は手足を折り曲げてほおむる屈葬が一般的です。

屈葬を行う理由としては、死者の霊が生者に災いを及ぼすのを防ぐ為、

胎児の姿を真似る事により再生しない事を祈念する、休息の姿勢、などの説があります。

又、ご遺体の上に石を置いた抱石葬はご遺体の外に死霊が出ぬ様にと考えられます。

   今回は以上です。