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横浜市民の葬儀・日蓮宗と葬送儀礼
2022年3月18日
鎌倉時代、安房(あわ)の国(現在の千葉県鴨川市)の漁村で誕生した日蓮聖人は、
同地の天台宗清澄寺(せいちょうじ、現在は日蓮宗)で修学をはじめ、
後に天台宗延暦寺、真言宗高野山、他に遊学して広く仏法を修学し、
清澄寺に戻って後、”南無妙法蓮華経の題目を唱える唱題行”を説いて
鎌倉仏教の一つである、日蓮宗の宗祖と成りました。
法要での供養は、線香であれば三本、抹香であれば三回の焼香が正式な作法とされます。

1 日蓮宗
日蓮宗は、鎌倉仏教の宗派の一つで日蓮聖人を開祖とし、法華宗とも称されて居ります。
日蓮聖人の没後、多くの弟子達により布教が行われ、それに伴い多くの派にも分かれて居ります。
日蓮聖人は釈尊の教えの全ては法華経(妙法蓮華経)に凝縮されて居り、
久遠の本仏として釈尊を諸仏の根源とすべきこと、
滅後末法の世の衆生の救済は法華経の護持によりなされる、
そして、南無妙法蓮華経(法華経に帰依する、の意味)を題目として唱えよと説きました。
日蓮宗の総本山は山梨県南巨摩郡身延町の身延山久遠寺でご本尊は三宝尊です。
三宝尊とは、仏・法・僧の三宝をさし、仏の第一を釈迦如来、法の第一を法華経、
僧の第一を日蓮大菩薩(後光厳天皇より、大正天皇よりは立正大師が贈られる)として祀られます。
日蓮聖人は1222年安房国(千葉県鴨川市)の小湊で生まれ、11歳で地元の清澄寺の道善房に入門し、
16歳で出家し是正房蓮長の名を与えられ、
23歳の時、比叡山にのぼり就学し、その後三井寺、薬師寺、高野山、天王寺、東寺などで遊学した後、
1253年31歳で安房の清澄寺に帰山し、
4月28日朝、日の出に向かい南無妙法蓮華経と題目を唱えました(立教開宗の日)。
そして、名を日蓮と改め、翌1254年鎌倉に出て辻説法を始めます。
各地で辻説法を説き、1260年 立正安国論を著し、鎌倉幕府に建白しました。
この建白により日蓮は幕府や他宗派より迫害を受けることとなります。
1261年からは伊豆国伊東へ、1271年からは佐渡へ流罪となりますが、
その間にも各地で辻説法を続け、”開目抄” ”観心本尊抄”などを著述し、法華曼荼羅を完成させました。
1274年春流罪赦免ののち、鎌倉で幕府に対し法華経国教化の建白を行い、
身延の地頭であった南部実長の招きを受けて、
身延山に入山し、身延山を寄贈されて身延山久遠寺を開山しました。
1282年病を得て常陸国への帰途、武蔵国の池上宗仲氏の邸宅近くに建立された一宇を開堂供養し
長栄山本門寺(通称池上本門寺)と命名。
その一ヶ月後10月13日池上邸で逝去。享年は61歳でした。

2 日蓮宗の葬儀
日蓮宗は鎌倉時代に安房の国長狭郡(現在の千葉県鴨川市)に生を受けた日蓮大聖人により起こされました。
その葬儀式の本義は、故人様を霊山浄土(りょうぜんじょうど)に導くことにあります。
霊山浄土とは、インドの霊鷲山(りょうじゅさん)を指し、
久遠実成(くおんじつじょう)の仏である釈尊は、現在も霊鷲山で法華経を講じているとの信仰にもとずきます。
葬儀式では”南無妙法蓮華経”を中心に、
仏・菩薩・明王・天・神の名前が書き込まれた”十界曼荼羅”をご本尊として掲げます。
故人様ご臨終の際の枕経、及び通夜は基本的に日常勤行と同じで
勧請、開経偈、読経、祖訓、唱題、宝塔偈、回向、四誓、題目三題が行われます。
日蓮宗では読経(どっきょう)と言い”方便品(ほうべんぽん)” ”自我偈(じがげ)”などが読まれます。
枕経は仏壇の前か、十界の曼荼羅をかけた前で営みます。
通夜の場合は営みの後に通夜説教、又は祖訓の解説が行われます。
そし、湯灌、及び納棺では南無妙法蓮華経を唱題しながら行います。

葬儀式は 日常勤行の形に 声明曲が加わり、引導が行われます。
その次第は;
1 入堂(にゅうどう)
2 開式の辞(かいしきのじ)
3 総礼(そうらい) 僧侶、参列者全員が合掌して唱題三遍し礼拝する。
4 道場偈(どうじょうげ) 諸仏諸尊を勧進(招く)する声明曲。
5 三宝礼(さんぽらい) 仏法僧の三宝を礼拝する。立ったり座ったりするので起居礼(きこらい)という。
6 勧請(かんじょう) 久遠釈尊をはじめ四菩薩、諸仏諸尊、日蓮大聖人等を招く。
7 開経偈(かいきょうげ) 読経の前に唱えるもので法華経の功徳を讃え、この教えを何時までも受持する事を誓う。
8 読経(どっきょう) 方便品など法華経の中の肝要な諸品を拝読する。
9 咒讃鐃(しゅさんにょうはち) 唄をうたい、器楽を演奏して諸仏を供養。咒讃は声明曲の一つ、その後に鐃(銅鑼 どら)とを演奏する。(導師が一人の場合は省略)
10 開棺(かいかん) 引導の前触れとして行い、迷いを転じて悟りにはいることを予告する意味をもつ。
11 献供(けんく) 茶湯、霊膳、献華、水供と 極上の美味を献上する式。事前にお供えし省略する場合も有り。
12 引導(いんどう) 導師は柩前に進み、払子(ほっす)を三振りし、焼香を三回した後に引導文を読み上げる。霊山往詣の安心を説き、故人の一生の行績を語り、法号の由来を述べ、法華経信仰をもつことの尊さを讃嘆する。故人の徳を讃える部分を”歎徳(たんとく)”という。
13 弔辞・弔電(ちょうじ・ちょうでん)
14 読経(どっきょう) 自我偈など法華経の中の肝要な諸品を拝読する。焼香に入り 16の唱題までに終える。
15 祖訓(そくん) 日蓮大聖人の遺文を拝読する。省略されることも多い。
16 唱題(しょうだい) 参列者全員で霊山往詣を念じ、一心に南無妙法蓮華経と唱える。
17 宝塔偈(ほうとうげ) 回向の前に唱える偈文で、法華経受持の功徳を讃嘆する。
18 回向(えこう) 法要の功徳をめぐらして、現世安穏後生善処 を祈念する。
19 四誓(しせい) 回向の次に唱える文で、人々を救う誓いの言葉を唱える。
20 三帰(さんき) 三宝に帰依し、仏道に精進することを誓う声明曲。
21 奉送(ぶそう) 諸仏諸尊をお送りする声明曲(起居礼 きこらい)。
22 閉式の辞(へいしきのじ)
23 退堂(たいどう)

3 日蓮宗の焼香
日蓮宗では、大曼荼羅に向かい合掌して一礼します。
香盆の中のお香を右手の親指・人差し指でひとつまみ取って火種に振りかけます。
焼香は3回行うのが日蓮宗の導師の正式な作法とされています。
一般参列者の場合は1~3回の間で選択します。
数珠を左手に持ち右手でお香を火種にくべた後、再び合掌一礼して席へ戻ります。
今回は以上です。