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横浜市民の葬儀・キリスト教の葬儀(カトリック)

2022年6月23日

近年の横浜では婚礼は神式からキリスト教式へと大きく変化して参りましたが、

ご葬儀に於きましては1%前後と非常に少ないのが実体です。

キリスト教の教義では死は命の終わりではなく、招天・あるいは帰天と言われ、

神の下に召される記念すべき事であり、地上で犯した罪が許され永遠の安息が与えられるとされます。

従いまして、葬送に於いて大切な事は葬式よりも”死の迎え方”となります。

 

1 キリスト教の葬儀

葬儀に於ける儀礼は、それを営む方々の死生観・宗教観が深く反映されます。

従いまして、葬儀そのものは宗教が文明の中で発生する以前の旧石器時代から行われて来た 

宗教的行為であるともいえます。

又、葬送の儀礼は亡くなられて故人様の為だけではなく、遺された方々の為にも営まれるとの意味合いも有り、

遺された人々が故人様の死を心の中で受け止める事を援助する為の儀礼でもあります。

キリスト教に於ける死とは、

キリストを信じる者にとって永遠の命と復活への希望に入る事であり、

天にまします神とイエス・キリストの下に召されて復活する為の準備の期間とされます。

カトリックでは”帰天”、プロテスタントでは”召天”とも呼ばれます。

カトリック教会の葬儀

2 カトリック教徒のご葬儀

日本に於けるカトリック教会のご葬儀は、日本の文化・習慣に適応して行う、という考え方に基ずいて、

通夜、及び葬儀が定められた流れに従って営まれます。

儀礼の式場は所属する教会が一般的ですが、ご自宅や葬儀式場で営む事もかのうです。

又、参列者の多くの方はカトリック信徒ではない場合などでは、

ミサに代えて”ことばの祭儀”を営むケースも御座います。

キリスト教・カトリックの葬儀は、イエスの死(十字架刑により)により人間は罪から開放され、

処刑の3日後に復活をして勝利したことにかかり、

キリスト教信徒の死及び葬儀は復活の恵みを皆で確認し感謝する事、イエスによって故人さまを神の手に委ね、

イエス・キリストの再臨と故人さまの復活を待ち望んで祈ることと意味付けられて居ります。

以前は、死は裁きの時であるとして恐れを過度に強調し、

罪が許され天国に入れるよう願う赦祷式が営まれて居りましたが 

1963年の第2バチカン公会議の決定をもとに改定された”ローマ儀式書・葬儀”により改定されました。

その日本語版はカトリック中央協議会より1971年に出版され、1993年に改定版が出されております。

カトリックの葬儀では、故人さまの復活と共に悲しみの中にあるご遺族の力になり、

励ましになって下さる様祈り、教会に参列する信徒が互いに復活にもむすばれるという 

信仰を新たにする場とも位置付けられています。

又、最近では日本の事情にも考慮がなされ 通夜の採用、自宅での通夜、焼香の採用、日本語での葬儀、

信徒による司会などが出来るようになりました。

カソリックでは伝統的な儀式を重要視しており、厳格に執り行われます。

信者の方はご自分の居住地区に洗礼を受けた宗派の教会を持ち、万一ご危篤に至った場合は 

その教会の司祭(神父)様に連絡を取り、来て頂いて臨終に立会いをお願いし、

神に祈りながらその時を迎えることが大切とされます。

カソリックでは原則として教会で洗礼を受けた教徒のみ葬儀を行うことができます。

葬儀は教会で執り行われます。

1)病者の塗油の秘蹟

病者の塗油はキリストによって定められた神の恩恵に預かる儀式の一つです。

司祭は死に瀬している病者の額に手を置き、顔と両手に聖油で十字架をしるし、

全ての罪からの解放と永遠の安息を神に祈念する儀式です。

罪が許され、主の恵みが得られるとされます。

2)聖体拝領(せいたいはいりょう)

ご逝去前、あるいは直後に行います。

司祭が持参するパンと赤ワインを死を迎える方の口に与えます。

3)納棺式(のうかんしき)

ご遺体を司祭を中心に遺族・近親者で囲みます。

司祭の唱導で祈り―聖書朗読-聖歌斉唱し、故人の安息を祈って、聖水をご遺体に撒きます。

司祭による祈りの言葉の後、ご遺体を納棺し、ご遺体の周りを花などで飾り、

十字架を胸に置いて、柩に蓋を閉じます。

司祭のお祈りと故人を偲ぶ言葉-聖歌斉唱-祈りの後、司祭、遺族、近親者の順に徹水が行われ終了します。

百合

4)通夜祭

カソリックには通夜の習慣は有りませんが、日本では仏式に準じて営まれるのが一般的です。

司祭が祈りを捧げた後、聖歌斉唱-聖書朗読-司祭の説教-全員でお祈り―聖水徹布で終了となります。

日本では聖水徹布の代りに献花が一般的です。

お悔やみの言葉

5)葬儀

入堂式; 聖歌演奏の中、十字架を先頭に、司祭が先導して柩を聖堂中央に運び、

祭壇にご遺体の足が向く様安置します。

柩の上に花の十字架、周囲に6本の燭台と花が飾られます。

司祭と参列者が祈りの言葉を交互に唱えた後、祭壇と柩に徹水し、司祭が入祭の言葉をのべます。

ミサ聖祭式; 最とも重要とされる荘厳な儀式です。

司祭が従者と共に死者のためのミサの祈りを唱え、参列信者も唱和してキリストへの感謝と故人の安息を祈ります。

ミサには聖体拝領も含まれます。

信者でない参列者は静かに見守ります。

ミサが終わると司祭は祭服を着替えるため退場します。

斜祈式(しゃとうしき); 故人の生前の罪への許しを神に請い、

招天して永遠の安息が得られるように祈る儀式です。

祭服を着替えて司祭が入堂し、祈り―聖歌斉唱の後、香炉と聖水を持った従者を従えた司祭が柩の前に立ち、

聖水をかけて故人の罪を清め、香炉を振りながら柩の周りを回り、故人の安息を祈る”撤香”を行います。

最後に司祭の祈祷が有り、聖歌斉唱をして終了します。

 以上でカソリックの葬儀は終了しますが、日本では教会の了解を得たうえで、

弔電朗読、弔辞奉読、献花、遺族代表挨拶等が続いて行われます。

尚、カトリックでは命日など特定の日に集まる習慣は有りませんが、

日本では仏式の習慣に合わせて、一周忌や命日などを命日祭として記念の集いを持つ場合も御座います。

   今回は以上です。