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横浜市民の葬儀・お彼岸の正しい過ごし方

2022年9月21日

9月20日から26日までの7日間は秋のお彼岸(ひがん)と呼ばれる日本文化独特の先祖をお祀りする風習で、

秋分の日(9月23日)を中日(ちゅうにち)とした7日間に

彼岸に渡る為の6徳目の修行と、ご先祖の霊を慰めてお祀りします。

命日の他にご先祖・故人様を供養する祭礼でも御座います。

1 お彼岸とは 

お彼岸とは季節の移り変わりを的確に掴む為に設けられた雑節一つで、

”暑さ寒さも彼岸まで” に示されように、夏から秋への変わり目を指します。

節分、杜白、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日を含めて雑節と呼ばれます。

春分の日、秋分の日を中日とした前後其々3日を合わせて、計7日間を指し、

その中日は先祖に感謝する日であり、

残りの6日間は自ら悟りの境地に達する為に必要な六つの徳目“六波羅蜜”を

1日に一つずつ修める日とされて居ります。

彼岸は7日間ですが、

初日の彼岸の入りから3日の間、六波羅蜜を唱えて三種の徳目を修め、

中日(ちゅうにち)にはご先祖に感謝し、

残る3日間で更に三種の徳目を修めます、

七日目は彼岸明け(はしりくち と呼ぶ地域も有ります)となります。

尚、彼岸の間に行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼びます。

-お彼岸の起源 

お彼岸の語源は仏教用語の到彼岸(とうひがん)から来ており、

サンスクリット語で完全である事、最高である事を意味する波羅蜜多(はらみた)をあらわし、

仏教に於いて、各修行で完遂・達成されるべきものを指します。

達成されるべき徳目は全六種であり六波羅蜜と呼ばれます。

六波羅蜜を会得することにより、此岸(迷い)から彼岸(覚り)に到る(到彼岸)とされます。

これらの考え方は全て日本で創られたものです。

-お彼岸の願い 

本来の彼岸は自身が極楽浄土昇天を祈念するものでした。

浄土思想で信じられている極楽浄土(阿弥陀如来が治める浄土)は西方の遙か彼方(西方浄土)にあるとされ、

春分と秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈むので、

西方に沈む太陽を礼拝して、遙か彼方の極楽浄土を思い描き 

浄土に生まれ変わる事に思いをはせたのがお彼岸の始まりとされます。

現在では六波羅蜜を修める6日間を除いた中日のご先祖法要のみが一般化しました。

尚、彼岸は日願(ひがん)から変化したとも言われて居ります。

お彼岸

-お彼岸のお供え物

お彼岸の期間にご先祖にお供えする物として“おはぎ”が御座います。

おはぎは、もち米と小豆を焚いて作られますが、

古くは、小豆には邪気を払う効果が有ると信じられて居り、

先祖の霊から邪気を払う為に小豆をまぶした食べ物をお供えする様になり、それが定着して現代に至って居ります。

尚、現在の甘いおはぎは明治時代以降、砂糖が庶民の手にも入る様になってからの変化です。

お墓参り

2 お彼岸の過し方 

彼岸とは、本来、迷いや苦悩に満ちたこの世(此岸)に対して、悟りの世界、浄土のあの世(彼岸)を指します。

お彼岸の期間は 春分の日・秋分の日を中日とし前3日間、後3日間の計7日間、年間で合わせて14日間です。

前3日間・後3日間の6日間は、阿弥陀如来が司るあの世(彼岸)行く事が出来る様、

布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんくつ)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)

の6徳目を修行し、

中日には、彼岸に往かれたご先祖・故人様を慰める為に家族揃ってお墓参りをします。

しかしながら、現代では6徳目の修行を行う事は少なくなり、中日のお墓参りだけが風習として根付いて居ります。

 -お彼岸前の準備

 お彼岸が来る前には;

〇 まず お墓と その周りを綺麗に清掃して於きます。

〇 そして 仏壇の掃除も行います。

〇  お墓参りに必要な 

  数珠、供花、供え物、ローソク、マッチ、線香、

  掃除道具、手袋、ゴミ袋、植物用ハサミ、手桶、柄杓(ひしゃく)、タオルを用意します。

  通常、寺院や霊苑の場合、掃除道具、手桶、柄杓は備え付けの物が有ります。

〇 お彼岸の前日におはぎを作ります。仏壇用、墓前用、家族用が必要です。

すすきの原

-中日の過し方

〇 朝一番で 仏壇におはぎ等のお供え物をし、生花を飾り、お参りします。

〇 家族内揃ってお墓参りをします。

まず墓地に着きましたら、寺院の場合はお寺様、霊苑の場合は管理事務所に挨拶します。

最初に墓地の木や草を刈込み、古い卒塔婆をかたずけて、墓地を清掃します。

そして墓石の汚れを落としてきれいにします(事前に手入れが出来なかった場合)。

お墓がきれいに成りましたら、お花を飾り、おはぎ等のお供え物をお供えします。

ローソクに火を付けて線香に火を移し、お参りする方々で分け合い、それぞれお参りします。

お参りは、柄杓で水をお墓にかけ、線香を上げて、合唱礼拝します。

このときお墓を見下ろしてはなりません、見上げる形で礼拝します。

また、墓石へのかけ水は墓石を浄める意味と故人様に施す食べ物の意味が有ります。

〇 お墓参りを済ませ、ご自宅に戻りましたら 

故人様・ご先祖様を偲びながら おはぎや彼岸団子などを食します。

〇 時間が有れば、故人様を偲んで故人様がお好きだった場所にご家族で出かけるのも良いでしょう。

菊

-お彼岸に避けるべき事 

お彼岸の期間中の避けなければいけない事は何も有りません。

仏事と祝い事が重なる事は良くない印象が有りますが、

お彼岸は忌中や喪中とは意味が異なりますので、特に身を慎む必要は有りません。

但し、中日に行う結婚式や引越しなどはお墓参りと重なる時間的な制約が御座いますので、注意が必要です。

   今回は以上です。