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横浜市民の葬儀・葬儀とは

2023年5月10日

死者を弔う礼の心は、日本の文化の中で古くより深くねずいて居ります。

これは、日本古来の宗教である神道と中国より伝来した仏教が融合して創り上げられました。

故人様をお見送りする儀礼を葬儀と言いますが、葬儀は本来仏教用語の葬送儀礼を略した言葉ですが、

現代の日本では、故人様をお見送りする儀礼を示す普通名詞として使用されて居ります。

1 葬送儀礼

葬送儀礼(葬儀)とは 狭い意味では通夜式、葬儀式(葬式)を想像しますが、

本来の意味では、人の臨終から、その後の喪までを含めた、故人様を葬り、悼む、一連の儀礼を表わします。

その次第は、それを営む人々の死生観や宗教観が深く反映されたものであり、

葬送に伴う儀礼は、宗教が文明のなかで発生する以前の旧石器時代から営まれてきた

人間自身の宗教的行為であるとも言えます。

又、葬送儀礼は、故人様のためであると共に、

故人様の死を悼む、残された方々の心を癒す手助けとなる儀礼でもあります。

1)葬送儀礼の歴史

日本に於けるお見送りの儀礼次第は仏式が主流となって居りますが、

具体的には、インドから中国を経て伝来した仏教の儀式に中国の儒教の教えや、神道の習慣等、

更に、日本で培われた文化が加味されて、現代日本の葬送儀礼があります。

通夜は、日本で古代に行われていた”もがり”に発すると言われて居り、

故人様との最後のお別れをすると共に、魔除けの意味も込めて、

夜明けまで灯明や線香の火を絶やさぬようにするとされます。

出棺時に行う故人様の飯茶碗を割る儀式は、故人様の霊が自宅に名残りを残さぬようにと執り行われます。

葬儀の終了後に、”振り塩”と呼ばれる、塩で清める習慣は神道由来の習慣であります。

孔子を始祖とする儒教は5世紀頃に中国から日本に伝来し、永く日本文化の進捗に寄与しましたが、

その教えの中で 親の葬儀を盛大に営む事が何より大切な事とされます。

その死生観では、人は死ぬと魂(こん)と魄(はく)という二つたましいに別れ、

魂は精神を、魄は肉体を司るたましいであるとされます。

魂は天に昇って神となり、魄は地にかえる、とされます。

残された人々は魂を祀る為に位牌を作って廟に祀り、魄の戻る場所として地中にご遺体を埋葬します。

天国や地獄などの7っの世界は、儒教から生まれて居り、

紙幣を燃やして死者の魂を慰めるのも儒教から来ております。

2 葬送儀礼を営む目的

葬送儀礼とは、一般的に通夜、葬式、及び告別式と理解されておりますが

本来は、臨終から死後の喪に至るまでの”死者を葬リ、悼む”為の一連の儀礼のことを表します。

では 何故 葬儀が必要なのでしょうか?

人は誕生とともに多くの愛に育まれ、多くの愛を与え、様々な社会生活を営みます。

そして、生が有るところには必ず死が有り、それは事故であったり、病に倒れるものであったり、

老齢になり命尽きるものであったり、短い人生、長い人生と様々です。

全ての人に、それぞれに生と、それぞれの死が有ります。ひとつとして同一の死は有りません。

では、人が死ぬと何をしなければならないでしょうか

   1 社会への告知
   2 遺体の処理
   3 霊の処理
   4 悲嘆の処理
   5 様々な感情の処理

1)は故人さまとご遺族さまの為に、2)と3)は故人さまの為に、

4)と5)はご遺族、そして故人さまと近しい方々の為に営まれる葬送儀礼の大切な目的です。

人の死は大切な命が失れることであり その死は周囲の人々に危機状況を作り出します。

葬送の為の儀礼は地域社会、民族、宗教、時代などをもとに長い時間をかけて作り出された文化であると共に 

残された方々が危機を乗り越える為に人々が作り出した知恵の集合体です。

又、人々は葬儀の中から多くのことを学ぶことになります。

故人を偲んで集まる人々は、人の命の大切さを、人は何時か必ず死に直面するという事、

そして、人の死は大きな悲しみを生み出すという事を体験します。

この貴重な体験から "生きることの大切さ" と "死は無に帰るだけではない"、ということを実感するでしょう。

カトリック教会の儀礼

葬送儀礼の流れの中では、ご家族、ご親族、会葬ご参列の方々が故人の生き様を振り返り、

それぞれの心の痛み悲嘆を思い遣りたいものです。

葬儀は有史以前より、人の死と共に育まれて来た死生観であり、大切な精神文化であります。

この葬儀文化は長い時間をかけて培って来た人間の知恵の集積です。

従って、それぞれの儀礼には重要な意味があります。

もちろん時代の流れとともに文化は変化していくものですから、過去に捉われる必要は有りませんが、

長く続いて来た、習慣、儀礼、文化を一度考え直す事も必要ではないでしょうか。

   今回は以上です。