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社葬での方針

 今回は社葬の方針に付いて書かせて頂きました。

 社葬や団体葬を瑕疵無く執り行うに当たりまして 企画書を作成する事は大変重要な準備と言えます。そして 具体的な作業内容を記述する前に、葬儀の方針を明確にし、社内 若しくは団体幹部の承認を得なければ成りません。方針の大きな項目としては 1 葬儀の規模、2 内容、3 性格、4 主要事項、5 体制、6 その他 等が含まれていなければ成りません。

1 葬儀の規模とは 参列者数、一般会葬者数(予測)、葬儀全体の予算が含まれます。

2 内容では 宗教形態(どの宗教に従って行うのか、又は無宗教で行うのか)、葬儀形式(葬儀式+告別式、告別式のみ、追悼会、その他の形式)、展開形式(ビデオなどを使用するか、音楽はどの様に使うか等)、設営形式(式場外飾り、祭壇の形態、式場のレイアウト 等)、ご遺族・御来賓の扱い方、弔辞をどなたにお願いするか などです。

3 性格とは 基本性格(故人顕彰、企業としての感謝、ご遺族への慰め中心、などの中で 何を中心に置くのか)、葬儀の外見(地味に、華やかに、その他)、その他 が含まれます。

4 主要事項では 葬儀の名称(故人様の肩書、名前、葬儀名)、日時(何時行うのか、何時間の儀式とするか)、場所(会社内、外部斎場、ホール、ホテル、自宅など)、死亡広告など 社葬の案内・告知の方法、供花・香典の取扱い方法、会葬返礼品の取扱い、などを定めます。

5 体制(葬儀委員長、実行委員長、企業と施行業者との作業分担、企業関連会社 販売店等への依頼事項。

6 その他(マスコミへの対処法、その他)。

   今回は以上です。 

神道の葬儀 神葬祭

 今回は神道の葬儀、神葬祭に付いて書かせて頂きました。

 神葬祭とは 日本固有の宗教である神道の葬儀です。この日本固有の葬儀は 仏教の伝来以降、天皇家の庇護を受けて 急速に仏式の葬儀へと変わって行きます。更に 江戸時代の寺請制度により、神職も何れかの寺院に所属しなければならず、神葬祭を行う機会は失われました。その様な状態の中、江戸時代中期に入ると、国学が興隆し、国学者たちによる日本古来の精神・文化の研究が進み、日本古来の信仰にもとずいた葬儀を求める”神葬祭運動”が起こり、その結果として 1785年 江戸幕府は吉田家から許可状を受けた神職、及びその嫡子に限り、仏門を離れて神葬祭を行う事が許可されます。そして 明治時代になり 政府の神祇政策の一還として神葬祭が奨励され、明治5年には 明治政府の教部省により ”葬祭略式”が制定されました。

 江戸時代 神社は仏教からの独立を志向しましたが、キリシタン対策の為の寺請制度(檀家制度)により、神職と言えども、何れか寺院の檀家でなければ成らず、仏式の葬儀が強いられました。神社側としても 宗教としての神道を確立するとともに、神葬祭を求める運動を起しました。しかしながら 江戸幕府は寺請制度を宗教問題としてだけではなく、民衆支配体制の問題としても捉えていたため、神葬祭運動が許可されるまでには長い時間が必要とされ、許可された1785年でも大きな制限の中でしかなく、この状態は明治維新まで続く事となります。

 江戸時代の神葬祭は儒教葬を基本としたものにとどまりましたが、神葬祭の形式がまとめられるのは 明治5年(1872年)制定の”葬祭略式”によってとなります。明治政府は神葬祭を奨励しましたが、明治憲法では 制限付きでは有りますが、信教の自由が保障されて居りましたので、神葬祭が強制される事は有りませんでした。又 葬儀は宗教行為とされ、公務員に相当する神社神道の神職は宗教活動である神葬祭を執り行う事が禁止されていた為、神葬祭の普及は必ずしも進捗しませんでした。第二次世界大戦後 神道は宗教としての立場を取戻し、葬儀に係わる事が出来る様になりました。

   今回は以上です。

ご遺体の保全

 今回はご遺体の保全に付いて書かせて頂きました。

 故人様がご逝去されてから ご火葬、或いは埋葬されるまでの間、ご遺体は腐敗を遅延させ、又 外形的な変化が起こらぬ様、各種の処置を行わなければ成りません。この処置を ご遺体の保全処置と言います。日本に於いて 古くは塩により腐敗遅延を即す事が一般的でしたが、現在では各種のより良い処置方法が生まれ、ご遺体が生前と同様の外見で保全する事も可能に成りました。ご遺体をより良い状態にする方法としての、古くから行われて来た湯灌の他に、清拭(せいしき)、エンジェルケア等 腐敗防止としては ドライアイス、エンバーミング等が御座います。

 湯灌とは 日本古来から行われて居り、ご自宅のお風呂場 或いは寺院の湯灌場で ご遺体を湯で洗い清める事ですが、ご親族の手により行うものとされ ご遺体に直接触れる事により 故人様の死を実感して頂くという 深い意味を持つ 大切な儀式でした。現代では 専用のバスタブを室内に持ち込み 行う様に成りましたが、浴室や居室も手狭となり 横浜等の都市部では 病院でのエンジェルケアで済ませる事も多くなりました。

 清拭とは 身体を拭き清める事で、ご葬儀の中では ご遺体を納棺する前に拭き清める事を言います。

 エンジェルケアとは 病院 或いは看護士の用語で、病院で亡くなられた方のご遺体処置を指します。清拭 着せ替え 綿詰め 顔剃り、化粧などの処置を包括的に指して言います。

 ドライアイスとは 炭酸ガスを固形にした物で、非常に低い温度で昇華する為 水分が出ないので 食品や洋菓子などの保冷用として利用されますが、ご遺体の保全用としても用いられて居ります。約10Kgのドライアイスで24時間前後のご遺体保全が可能とされて居りますが、真夏などの暑い時には注意が必要となります。

 エンバーミングとは ご遺体に施す防腐処置の一つで、ご遺体の一部を切開して 血液を抜き、代りに 防腐剤を注入する事により、ご遺体を長期間保全する事が可能となります。この技術は北米で加発され、日本にも伝わりましたが、日本では 火葬までの日数がそれ程掛らずドライアイスの利用で十分と考えられて居り、ご遺体を海外に移送する等の 特別な場合にのみ利用されて居ります。尚 Embalm とは ”香料を塗る(死体に)” という意味で、本来は ミイラを作る事を指して居ります。

   今回は以上です。

平成の葬儀

 今回は現代の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 戦後 昭和時代後半の葬儀は告別式を中心として執り行われて参りましたが、平成時代となり 少子高齢化、核家族化、無縁社会化、そして社会の個性化が進捗する事により、葬儀の目的も大きく変化して参りました。従来は葬儀の目的として 社会への告知という面が大きな部分を占めて居りましたが、現在では 家族と極親しかった友人だけによるお別れの意味が強くなり、葬儀の形も 伝統に拘らない 故人様やご遺族のご希望にのっとった形が主流となりました。

 以前の葬儀は 仕事の関係者などを含め多くの方々に参加して頂き、葬儀・告別式を行うのが主流でした。故人様が亡くなられてから 通夜・葬儀・告別式・ご火葬と慌しい中で ご会葬の方々の応対に追われ、故人様とのお別れも十分に出来ない事もまま有りました。現代では 亡くなられる高齢者の方が 会社生活から離れて長く、又 ご本人が 葬儀に費用を掛けぬ様 ご希望されたり等から、より小さく 落ち着いたお見送りが多く見られる事となりました。ご家族だけでお見送りをする 家族葬、ご火葬だけを行う 直葬などです。

 又 伝統的な形に捉われないご葬儀も増え始めて居ります。お柩やご遺影を飾る祭壇は 以前の白木の祭壇からひかりの杜が推奨する花祭壇へと変わりつつあり、更には 故人様が好きだったお花に囲まれた式場等も御座います。宗教色を持たない お別れ会を行う事も多くなりました。お別れ会では 故人様のお好きだった音楽を流したり、生演奏を行うケースも有ります。更に ご友人やお孫さんの弔辞の後に、卒業校の校歌を会葬者で斉唱する、特別な思い出の残る お見送りも御座います。

  今回は以上です。  

死の環境と臨終

 今回は死の環境 臨終に付いて書かせて頂きました。

 臨終とは 死を迎える直前の時期を指し、臨命終時(りんめいしゅうじ)の略語です。人の死という 危機的な時期に関しては エジプトやチべットなどの古い文献の中で種々語られて居りますが、現代の日本に於ける臨終の手引きに関しては インド仏教の伝承を基にして創造されて居ります。臨終の時は 本人は勿論、近親者にとっても大切な時間です。最期の看取りを行い、きちんとしたお別れが出来たか如何かは 近親の方々の 後々の心の平安にも影響を与えかねません。

 インド仏教では 祇園精舎の北西の一角に無常院が造られ 病者や死を迎える人が受入れられたと言われます。このインド以来の伝承に基ずいて 中国の唐代に活躍した道宣、善導の二人の僧により 臨終の作法が説かれました。この臨終論が日本に伝わり、平安時代中期の僧源信により ”臨終の行儀”がまとめられました。現在の臨終の作法は これにより定着する事と成りました。

 現代の臨終は 交通事故などの突然の死を除いては 病院で迎えるのが一般的です。従いまして 臨終の作法を ご自宅で行うのと同様に病院で行えるか如何かは その病院の許可次第と成ります。一般的には不可です。しかしながら その病院では 近年、延命だけを目的とする治療よりも、ご本人と近親者が 最期の時をどの様に迎えるかを重視するよう変化して参りました。本人と家族が より良い別れをどう持つか重視し始めたとも言えます。ですから 本人が安らかに最期の時を迎える事が出来る様、家族の方々は 担当医師と充分なコミニュケーションを図るようお薦めします。又 医師と相談の上で ご本人が面会を望む方々にも 連絡されると良いでしょう。

   今回は以上です。

ご遺体を安置する

今回はご遺体の安置に付いて書かせて頂きました。

 ご家族が万一 亡くなられた際は 信仰される宗教が仏教でしたら 枕を北側に置いてご遺体を安置します。更に 死穢が神棚に及ばぬ様 白い半紙で覆います。守り刀を置く習慣をお持ちの場合は 守り刀をご遺体の枕元、あるいは ご遺体の上に置きます。屏風をお持ちのお宅では その屏風を上下逆さにして ご遺体の周りを覆います。最後に ご遺体の枕元に 枕飾りを荘厳(お飾り)して 通夜の日を待つ事とします。

 神棚に白紙を貼る習慣は 神道が穢れを避ける事から、死穢が神棚に及ばぬ様に と言う事で行われます。この作業は 忌みがかかっていない他人にお願いするものとされます。この白紙は忌明けと共に取り除きます。

 守り刀を置く習俗は 死者が武士の場合に刀を枕元に置いた名残りであるとか、魔除けの為とか、死霊に対する鎮魂の為とか、死者の魂が持ち去られる事を防ぐ為とか、死霊を封じ込める為とか、さまざまな言い伝えがあります。従いまして 刃先をどちらに向けて置くか その地域によって異なります。横浜市内では特定のお宅を除いて 置かれることは無くなりました。又 浄土真宗では守り刀は使用しません。

 逆さ屏風は古くから有る習俗で 死の世界は日常の世界とは逆であるとの考えから、上下を逆さにするとされます。屏風でご遺体を囲むのは ご遺体を悪霊から守る為とも、死霊が周囲の人々に及ばぬ様にとも、その土地により相反する言い伝えがあります。

 枕飾りはご遺体の枕元に置く供物台の事で、その上にお供えする品物は 地域や宗派によって異なります。一般的には 白木の小机を使用し、三具足(香炉、花瓶、燭台)と鈴(りん)を備えます。備え方は 香炉を中心に、左側に花瓶、右側奥に燭台、右側前に鈴を配します。燭台には白の一本ローソクを立て、燭台には樒(しきみ) あるいは菊の花を一本活けます。このお花を枕花とも言われます。三具足以外には 供え物として 浄水、枕団子、枕飯、そして故人様がお好きだった食べ物などをお供えします。尚 浄土真宗では枕団子や枕飯はお供え致しません。又 燭台のローソクや香炉の線香の火は消さない様にするのが本来の習俗ですが、現在では 防火上 ローソクの火は必要な時のみ点灯する事をお薦め致します。

神道の枕飾りは 白木の八脚の台(案と呼ばれます)を置き、その上に燭台、洗米 塩 水 お神酒を乗せた三宝、榊を生けた花瓶を供えます。

キリスト教に於きましては特に枕飾りに関する習慣は有りません。 

   今回は以上です。 

忌中札とは

 今回は忌中札(きちゅうふだ)に付いて書かせて頂きました。

 忌中札とは 御家族のどなたかが亡くなられた際に 忌中の期間 忌中と書かれたお札を玄関前に掲げる習俗に使用されます。忌中札は 死穢を他の人に及ばさぬ様 告知し、遺族は死の穢れに染まっているので こもって居る事を知らせれ為のものです。現代では 死者が出た家であることを告知する現実的な意味合いが強くなりました。昨今の東京、横浜等の大都市では 控え目なご葬儀をご希望されるご葬家が多くなり、忌中札を見かける事も少なくなりました。

 忌中とは 故人様を偲び 祀りに専念して 故人様の御霊を鎮め そして殺生をしてはいけない期間で、仏式であれば四十九日法要まで 神式であれば五十日祭までの間ですが、故人様との関係により その期間は異なります。父母・配偶者は四十九日(神式50日)、祖父母は30日、兄弟姉妹・子ども・叔父叔母は20日、孫は10日、その他の親戚は1~3日間が一般的です。この期間には神事、結婚式・お祝い会・初詣などの祝い事への出席を控えます。又 神棚をお祀りの御家庭では 神棚に白紙を掛けてお参りを控えます。

 忌中と同義語のように思われてもいる 喪中(もちゅう)と呼ばれる期間があります。喪中とは 精神的に故人様を偲び、悲しみを乗り越えて通常の生活に戻って行く期間で、忌中とは目的が異なり 一般的には 13ヶ月(一周忌法要まで)とされます。喪中に服しなければならないご親族は 父、母、兄弟、姉妹、子、義理の父、義理の母 が一般的です。喪に服している間(喪中)は 年末年始の挨拶は控え、結婚式やお祝い事への参加も控えます。但し 喪中である事を承知の上でご招待を受けた場合は 参加するのが礼儀となります。

   今回は以上です。

死に装束とは

 今回は死に装束(しょうぞく)に付いて書かせて頂きました。

 死に装束とは 死者を見送るに当たり施される衣裳の事です。白を基調とした衣裳から 白装束とも呼ばれます。日本では古くから仏式の葬儀が基本となって居り、故人様の衣裳も仏式を前提とされて居ります。神道の葬儀においては、同じく白を基調とした神官が着用する衣裳に近い装束が施されます。キリスト教では特に死に装束は無く、故人様がお好きだった衣服を施す形となります。尚 古くには 武士が切復するさいの衣裳も死に装束と呼ばれました。尚 浄土真宗では死と共に成仏するとの教えから、冥土(めいど)への旅を認めて居りませんので、死に装束は有りません。又 その地域や宗派により それぞれ特色を持ち、相違が御座います。

 日本に於ける死に装束は ご遺体を棺に納める直前に施されます。基本的には仏式の巡礼者や修行僧の衣裳が前提となります。死に装束は 経帷子(きょうかたびら)・帯、三角巾(さんかくきん)、頭侘袋・六文銭、杖・手甲(てこう)・脚絆(きゃはん)・草鞋・編笠、そして 数珠により一式となります。

経帷子・帯は 白無地の帷子に真言や経文を記したもので、古くは 故人様と縁のある女性の手により縫い上げられ、裁縫のさいには 引っ張り合ながら縫い、糸には結び目をつけぬものとされました。明衣(みょうえ)、浄衣(じょうえ)とも言われます。

三角巾は 宝冠・、紙冠、あるいは額烏帽子 とも呼ばれる、額につける三角形の布です。起源としては 大日如来の頭部にある五智の宝冠を模したもので、山伏が被る兜布に由来するとの説があります。又 死者の贖罪を願うと共に魔除けになる との説や、閻魔大王に拝喝する際の正装となる烏帽子との説などが有ります。

頭侘袋は 修行僧が托鉢の際に首にかけて携帯 使用するもので、六文銭は三途の川の渡し賃とされます。六文銭には硬貨が使用されて居りましたが、火葬がほとんどとなった昨今では紙に印刷された物が使用されて居ります。

木製の杖は利き腕の横に置かれ、手甲・脚絆は左右反対に着け、草鞋を履いて、編笠を頭上に置き、数珠を手持たせて 西方極楽浄土への旅装が整います。

   今回は以上です。

ご遺体の納棺

 今回はご納棺に付いて書かせて頂きました。

 ご納棺とは ご遺体をお浄めし、装いを整えてお柩にお納めする事です。入棺とも言われます。ご自宅でご葬儀を執り行う場合はお通夜の支度を整える前に、外部の式場で行う場合はご自宅から出棺する前に行います。湯灌などのご遺体処置を行い、死に装束で身支度をし、ご遺体を柩の中にお納めし、副葬品でご遺体の周りを飾ります。故人様の”死”を受け止める大切な儀式ですので、ご遺族様 御親戚 極親しいご友人の手を煩わせて行う事をお薦めします。

 ご納棺は ご遺族の手で行うのが基本ではありますが、ご葬家のご希望に合わせて 葬儀社のスタッフにより行う事も可能ですし、納棺師と呼ばれる特別なスタッフをご利用頂く事も可能です。ご遺体をお納めするに当たり 死に装束で身支度を整えた後にお柩にお納めすべきではありますが、ご遺体の死後硬直の状態によりましては ご遺体をお納めした後に 死に装束でご遺体を覆うかたちの場合も御座います。又 指輪や装身具ははずした上でご納棺致します。

 尚 副葬品は 火葬の際に問題が起きぬ様;

-爆発の怖れのあるもの。

-燃えないもの。

-ご遺骨を傷つける怖れのあるもの。

-ご遺骨を着色する怖れのあるもの。 

は避けて下さい。具体的には ペースメーカー、ガスライターなど爆発の恐れの有るもの 体内に埋め込まれたペースメーカーは病院で除去して貰います。メガネや酒のビンなどのガラス製品、金属やカーボンで作られた釣竿やゴルフクラブなどです。又 ゴルフボールは火葬炉の中で回ってご遺骨を傷つける怖れがあり、果物は燃えにくく ご遺骨を着色する可能性があり、書籍は燃えにくいので、お納めする際に注意が必要です。

   今回は以上です。

葬儀の花祭壇

 今回は葬儀の祭壇に付いて書かせて頂きました。

 祭壇とは 葬儀式に使用される壇を指しますが、故人様を偲び供養する為に、ご位牌 ご遺影写真 お供物を供える為に用います。仏式の葬儀の場合は 祭壇の前に経机が置かれて、葬具がその上に置かれます。神式の場合は 経机に代えて饌案が置かれて、洗米 酒 塩 水 その他生饌が配置されます。祭壇は伝統的に白木祭壇が用いられて来ましたが、近年は後々にも有効活用出来る 花祭壇が好まれる様に成りました。ひかりの杜では花祭壇を主としてお薦めし、故人様やご遺族様がお好みのお花や季節のを利用して、オリジナリティの高い祭壇でお手伝いをさせて頂いて居ります。尚 花祭壇は 仏式、神式、キリスト教式に拘らずご利用頂けます。

 花祭壇を用いる例は 以前では著名人のお別れ会や社葬など 大規模な葬儀に限られて居りましたが、現在では 家族葬等の小規模な葬儀でも利用できる様に成りました。費用的にも白木祭壇より廉価な費用でご採用頂けます。又 花祭壇で利用したお花は 故人様のお柩を飾る御花として使用させて頂くと共に、忌中の後飾りに利用する生花やご仏壇の仏花としてもご利用頂けます。

 花祭壇の左右を飾るものとしてご供花が御座います。喪主様御自身、御家族、ご親族、そしてご友人・関連各社様からお供えされる花束が花祭壇の彩を更に高める事となります。一般的には 個々の花束にはご芳名が記されます。ご供花を配置する順序は ご葬家様のお気持ちが優先されますが、一般的には 故人様との血縁の深さに合わせて上段から下段へと配置されます。又 祭壇の右側は左側より高位とされます。又 ご芳名を個々の花束に付けずに、芳名板として一括してお名前を記す形も御座います。

   今回は以上です。 

お別れを終えてご出棺

 今回は出棺に付いて書かせて頂きました。

 出棺とは 葬儀・告別式を終えた後に、火葬場に向けてお柩を式場からお運び出すことを指します。式場がご自宅の場合は ご自宅からの出棺となり、お柩は霊柩車にお乗せして火葬場にお運びする事と成ります。私設の式場の場合もご自宅からの出棺と同様となります。火葬場が併設された 横浜市営斎場、若しくは 西寺尾斎場の場合は 斎場からのご出棺の後は霊柩車は使用せず、徒歩での移動となります。ご出棺の際には 故人様と関係の深かった若い男の方々の手をお借りして、お柩をお運びします。

 ご自宅からの出棺の場合、古くから習俗として、玄関からでは無く 窓や縁側から運び出したり 仮の門を設けてそこからお柩を運び出す事もあります。これは 死霊に対する恐怖心から、死霊がふたたび家に戻る事が無い様にとの気持ちの現れであるとも、死は非日常の事柄であるので 日常とは逆のことをしなければ成らず 通常の出入り口げある玄関や門を用いてはならないと言われて居ります。又 出棺に当って 故人様が生前使用していた茶碗を割ると言う習俗も御座います。これも 死霊に対する恐怖心から 死霊が戻らぬ様にする為とも、来世でこの茶碗が使用出来るようにする為とも、言われます。何れにしろ 故人様の蘇生断念する為の儀式であったと考えられます。更に 式場を出る際も、霊柩車にお乗せする際も、足側が先にくる様にするのがセオリーです。これは 故人様が家に帰って来ぬ様にとの願いが込められていると言われます。

 ご出棺の際は お柩を霊柩車にお乗せした後 ご遺族は 会葬者の方々に向かって横一列に並び、喪主様 もしくはご遺族代表がご挨拶します。挨拶のときは ご遺族は お位牌と御遺影を会葬の方々に向けて持ようにし、終わりましたら一礼して出棺となります。火葬場に向かう車には 喪主様がお位牌を持ち、ご遺族様が御遺影を持って乗車します。火葬場には ご遺族・ご親族・そして故人様と特に親しかった方が同行します。

   今回は以上です。

ご遺体の火葬

 今回はご出棺の後の火葬に付いて書かせて頂きました。

 霊柩車が火葬場に到着しましたら 火葬場係員が用意した台車にお柩を移し、火葬炉前へと進みます。その際 お柩の後ろには僧職を先頭に位牌を保持した喪主様 ご遺影を持つご遺族 そしてご親族・友人・知人と続きます。炉前に到着しますと 僧侶の読経 そして 焼香を行い、火葬が始まります。ご火葬の時間は 横浜市内の火葬場では1時間前後が必要と成ります。火葬が終了すると係員の指示の下 拾骨を行い、故人様の焼骨は全て お骨壺の中に収容され ご自宅にお持ち帰り頂く事と成ります。

 火葬場に到着した後 お柩は丁重に移動用の台車にお移しし、炉前へと移動しますが、横浜市内の火葬場では ご火葬の前に最後のお別れをする事が出来ます。故人様のご遺体と面談し、お柩の中に ご遺体と共にご火葬を希望する品物をお納めする事も可能です。そして お柩は火葬炉内に納められ 仏式であれば僧侶による読経、神式であれば神官による祝詞、キリスト教式であれば司祭・牧師によるお祈りをあげて頂き、ご火葬が始まります。その後に 焼香 玉串奉奠を行って、ご火葬の終了を控室でお待ち頂く事と成ります。

 ご火葬の時間は横浜市内の火葬場の場合、1時間前後が必要となりますが、この間 控室でお休み頂く事と成ります。横浜市営斎場をご利用されたご葬家では 葬儀・告別式に加えて初七日法要も行われて居りますので この時間を利用して 精進落とし席とされるのが一般的です。

   今回は以上です。

お骨壺

 今回はお骨壺に付いて書かせて頂きました。

 お骨壺とは 故人様のご火葬後の焼骨を収める為の容器を指します。一般的には 白の陶磁器、絵付けされた陶磁器、キリスト教では十字架が刻まれた陶磁器等が使用されます。又 ご葬家のご希望に合わせて 金属製、大理石を使用した容器もご利用頂けます。お骨壺の大きさは 全部拾骨、部分拾骨、分骨などに合わせて その大きさが異なります。収骨の後は お骨壺は桐箱に収められ 白布に包まれてご遺族に引き渡されます。尚 桐箱にはお骨壺と共に埋葬許可証も収められるのが一般的です。

 お骨壺は 古代に於いては 蔵骨器と呼ばれ、土師器(はじき)や須恵器(すえき)の甕を転用したものの他、石をくり抜いた物や金属製の容器なども利用されて居りました。これらの容器の蓋や本体には銘文などが刻印されているケースも多く、貴重な古代の歴史史料となっても居ります。更に 中世に於いては 常滑焼、瀬戸焼、信楽焼など大衆的な陶器も使われるようになりました。

 東日本に於いてはご火葬された焼骨の全てを収骨する 全部拾骨が一般的でお骨壺も大き目な容器を使用しますが、西日本では 特定部分のみを収骨する部分拾骨が主流ですので 使用される容器は小さ目な物となります。部分拾骨を行う為には 残存焼骨を後日請求しない という誓約書を入れて許可されます。尚 残存の焼骨は共同墓地に埋葬される事となります。又 沖縄では 厨子甕と呼ばれる石製、あるいは陶器製のお骨壺が使用される場合も有ります。厨子甕は それ自体が礼拝の対象となる様な外見を有したお骨壺です。

   今回は以上です。

故人様供養の為の法要

 今回は故人様の供養の為の法要に付いて書かせて頂きました。

 法要の本来の意味は 釈尊の教え(仏法)を知る事、或いは 仏法の要点・肝要を知る事を意味します。そして 時代の変化と共に 理解が変わり 現在では 法事・仏事・法会などの仏教行事一般の事を指す様になり、私ども一般社会の中では 故人様を弔う 追善供養の儀式を指す事と成りました。日本では古くより死者供養を大切とする文化が醸成されて居り、法要(追善供養)は御家庭の大切な行事の一つとなって居ります。法事、仏事とも言います。

 死者供養の歴史は インドに始まり、中国を経て日本に伝わり、更に日本独自の考えを加えて、現在の形が出来上がって居ります。四十九日までの中陰の七仏事(初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日)はインドに起源をもちます。その後 中国に於いて 百ヶ日、一周忌、三回忌(満2年目)の三仏事が加わり10仏事と成りました。そして 日本に於いて 七回忌、十三回忌、三十三回忌の弔い上げが加わり十三仏事となりました。更に 近世に十七回忌と二十五回忌が加わり、15仏事と言われる現在の形が出来上がりました。尚 お寺様によっては二十三回忌と二十七回忌を加えて十七仏事で追善供養を行う場合も御座います。

 七回忌(満6年目の命日)は 仏教に於い 七が節目の数字となる事から設定され、十三回忌は 七回忌から七年目である事から、十七回忌は 七の数字が付く事から設定されたと言われて居ります。三十三回忌 若しくは 五十回忌をもって”弔い上げ”となります。弔い上げとは 死者は個性を失い、祖霊になることで、”ほとけからかみになる”とも言われ、仏壇から戒名を書いたお位牌を下げ、以降は ”〇〇家先祖の霊”のお位牌となります。

   今回は以上です。

中陰とは

 今回は故人様が御逝去されてからの四十九日間、中陰(ちゅういん)に付いて書かせて頂きました。

 中陰とは 輪廻転生を前提とする仏教に於いて、人が亡くなってから 次の生を受けるまでの四十九日間を指します。死者は今生と後生の中間に居る事から、中陰 或いは中有(ちゅうう)と言われます。又 日本独自の死生観として、死者があの世に旅立つ期間とも解釈されます。尚 四十九日は 七日間を七回繰り返す事によりますが、これは 古代インド文明では七進法(七毎に桁上がりする)が用いられていた事に起因します。

 古代インド文明では 人間を含む動物は輪廻転生すると考えられて居りました。この世に誕生した瞬間が 生有(しょうう)、この世で生きている間が本有(ほんう)、死の瞬間が死有(しう)、死んだ後に次の生を得るまでの期間を中有 若しくは中陰と呼び その期間は四十九日間とされました。インドに於ける輪廻の思想では 故人の没後 四十九日目に次の六道中(天界道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道)のどの世界に生まれ変わるかが決まると考えられて居り、生まれ変わり先を決める為の審判が七日毎に行われ、生前の罪が裁かれますが、罪が重いと魂を清める為に地獄道に落とされます。但し ご遺族の読経の声が審判官に届く事により その罪は赦されるとされて、七日毎に行われる審判に合わせて中陰法要を行う事と成りました。

 中陰の期間は 故人様の死の穢れが強い期間であるとされ、死穢が他の方々に移らぬ様 ご遺族は外出などを控えて 自宅に籠り謹慎するものとされます。これを 忌中と言います。四十九日法要が営まれ その終了と共に 忌明けとなり、生活は通常生活へ戻る事となります。

   今回は以上です。

返礼品とは

 今回は返礼品に付いて書かせて頂きました。

 返礼品とは 他の方から受けた好意に対する お礼のお返し品を指しますが、ご葬儀では 各種の返礼品が御座います。通夜や告別式の会葬者に対する 会葬のお礼としての”会葬返礼品”、香典を頂いた方への”香典返し”、法事などに於ける 参列者に対する お礼の”引き物”、通夜に参加して頂いたが 通夜振舞いには 出席されない方に対する 振る舞いの代りの”通夜返し”、そして 葬儀をお手伝い頂いた方々への”お礼”です。この返礼品は 供養品、あるいは 粗供養とも呼ばれ 主として 西日本地域で使われて居ります。尚 香典に対する 返礼品の金額は 3分返し(3分の1相当の品物を贈る)、若しくは 2分返し(半額相当の品物を贈る)が一般的です。又 横浜市内などの都市部では 香典返しは 通常の忌明けにお送りするのではなく、即日返し と呼ばれる 通夜・葬儀・告別式の当日にお返しするケースが増えました。

 葬儀では 各種の返礼品が用意されますが、これらを供養品とも呼びます。これは 仏教の葬儀においては 他者に布施をする事によって仏に徳を積み これを故人様に振り向ける べく供養をしますが、お手伝いを頂いた方々や 会葬頂いた方々に品物を振舞う事により、供養をする品 と言う事で 供養品と呼びます。通夜や葬儀の時に 会葬者へ食事、酒、菓子などを振舞うのは 故人様の滅罪を願って行われる布施のひとつで、故人様の供養につながるという考えから生まれました。又 葬儀・告別式の会葬者に 香典の有無にかかわらず振舞われた菓子などを 粗供養と言いますが、粗末な供養しか出来ませんが という謙った想いから生まれた言葉と考えられます。

   今回は以上です。

棺の歴史

 今回は棺(かん、ひつぎ)に付いて書かせて頂きました。

 棺とは ご遺体を納めて葬る為の容器を指します。”ひつぎ”には2通りの文字があてられます。一般的な使い方としては ご遺体をお納めする前のひつぎを”棺”と書き、ご遺体をお納めした後のひつぎを”柩”と書き表します。又 霊柩 という言葉は ご遺体が入棺された状態を表わします。

 日本に於いて 棺の歴史は古く、弥生時代には埋葬に当って棺が使用されて居りました。木製の木棺や 石造りの石棺が国内各所で発掘されて居ります。しかしながら 当時 棺を使用出来るのは 上流階級の極一部の人々だけでした。庶民の間で棺が使われ始めたのは 鎌倉時代からです。そして 江戸時代に入り 一般庶民の間でも 棺の使用が普及します。この時代は土葬が主流であり、場所を取らない為にも 屈葬により埋葬する為 桶型の座棺が使用されました。江戸時代には この桶型の棺を 亡くなると急いで作らなければならない為 早桶と呼ばれて居りました。又 地域によりましては 棺を表わす言葉として 舟 が使用される場合も御座います。更に 古くは 棺や柩を表わす言葉として龕(がん)という表現も御座いました。

 明治時代に入り 富裕階層の間で平型の寝棺が使用される様になり、火葬場の普及と共に 寝棺も普及して行きました。但し 特定の地域では 火葬炉が座棺用のものしか無い為、昭和40年代まで座棺が使われて居りました。

 現在の棺は 特別な場合を除いて 平型の 天然木棺、フラッシュ棺、布張棺の中の何れかをご使用頂く事と成ります。

   今回は以上です。 

葬儀の祭壇とは

 今回は葬儀の祭壇に付いて書かせて頂きました。 祭壇の考えられ方  葬儀に於ける祭壇の位置図けに付いては色々な考え方が有りますが、 仏教であれば仏を供養する事によって得られる功徳を故人様に振り向ける事から祭壇の中心は仏様の本尊であり、 キリスト教では故人様が地上での罪を許されて神のもとに召される事を神に礼拝する事から祭壇の中心は神となります。 告別式は故人様とご遺族・会葬者の方々とのお別れが中心となりますので、祭壇の中心は故人様のご遺体となります。    現代では葬儀式と告別式は同時に行われるのが通例となって居りますので、祭壇の中心は御本尊と故人様が同時 但しキリスト教ではあくまでも祭壇の中心は神となります。勿論無宗教葬の場合は故人様が祭壇の中心にお祀りされる事と成ります。    葬儀で用いられる祭壇を葬儀壇とも言います。かって葬儀はご自宅での法要と葬列を組んで葬場、若しくは菩提寺に行っての法要と、二段階で法要が行われて居りましたが、現在ではこの二段階の法要が合体し、更に告別式も加えられて葬儀が執り行われます。従いまして祭壇もその目的に合わせて変化致しました。 葬列が組まれた当時の祭壇は柩の前に野机(のづくえ)と呼ばれる小机を置き、白布で覆いその上に位牌、三具足、供物を乗せてその両側に供花や供物、そして葬列で用いた野道具を式場後方に並べるという形で式場が設営されました。その後時代の変化と共に小机が大きくなり、仏壇の様に二段、三段と増えて行き、さらには寺院の荘厳(お飾り)にならった白木の須弥壇が葬儀壇として備えられる様になりました。又今日では故人様のお人柄に合わせた生花祭壇も流行の一つとなって居ります。  尚仏教に於ける祭壇としては常設で仏像を安置するための須弥壇、仮設の祭壇として葬祭用の祭壇、御家庭に設置する仏壇、四十九日までの間設置される中陰壇、お盆に設置する精霊棚(盆棚とも言う)などの祭壇が御座います。  今回は以上です。葬儀に関してご不明点、気になる点などがございましたらお気軽に私たちひかりの杜へご相談ください。

お位牌

 今回は位牌に付いて書かせて頂きました。

 位牌とは 仏教葬儀で死者の霊を祀る為に使われる木製の牌で、故人様の霊が宿る依代(よりしろ)であります。その起源は 霊の依代という古来の習俗と仏教の卒塔婆が習合したものであると言われます。位牌には 内位牌(白木位牌)、野位牌、本位牌、寺位牌などがあります。位牌の表には 戒名(法名、法号)が書かれ、裏には 俗名(本名)と死亡年齢、死亡年月日などが書かれます。位牌の数え方の単位には ”柱”が用いられます。

 内位牌は 故人様がご臨終後 直ぐに製作される白木の簡素な位牌で 枕飾り・通夜式・葬儀式・告別式・中陰壇で使用されるべきものです。現在では 通夜式の前にご用意するのが一般的となりました。ご火葬を終えた後にご遺骨と共にご自宅へ持ち返って頂き、四十九日法要までの間 中陰壇にご遺骨と共にお祀りします。内位牌は 四十九日法要までにご用意する本位牌に御霊を移した後、菩提寺で焚き上げられます。

 野位牌は 内位牌と同様の白木の位牌で、墓石に文字が刻まれるまでの間 お墓にお祀りする位牌です。

 本位牌は四十九日法要以降、ご自宅の仏壇の二段目に安置する位牌です。伝統的なものとして 漆塗り やカシュ―塗装に金箔・沈金・蒔絵が施された 塗位牌、黒檀 紫檀等に透明や半透明の塗装をした唐木位牌などが御座います。又 本位牌には 夫婦など二名以上の戒名が記された 札位牌や、多数の薄い木の札が重ねて納められる様にした箱状の繰り出し位牌なども御座います。一枚に一人の戒名が書かれ、祥月命日や月命日などにその方のお札を前面に繰り出してお参りします。

 寺位牌は 本位牌の他に 菩提寺や本山に供養の布施と共に納める位牌で、位牌堂や本堂内に安置され、朝夕の勤行の際に供養されます。

 尚 浄土真宗では 原則として位牌は用いません。代りに 法名軸、あるいは 過去帳が用いられます。

   今回は以上です。

寺院への布施

 今回はお布施に付いて書かせて頂きました。

 布施とは 仏教に於いて 執着心を持つ事無く(代償を期待する事無く)、人に施す事を言います。大きく分けて、3っの布施が挙げられます、 ①財施(ざいせ);金銭、衣服、食料等 財を施す事、 ②法施(ほっせ);仏の教えを説く事、 ③無畏施(むいせ);不安や畏れを抱いている人に対し安心の施しをする事、親切を施す事。又 これに加えて”無財の七施”と言われるものもあり、眼施、和顔施、言辞施、身施、心施、床座施、房舎施が説かれます。

 葬儀に於いては 僧侶は 通夜・葬儀式などの法要を営む事により 法施を施し、ご遺族は これに感謝して 財施を施します。僧侶が法要を営むことは 代償を期待する事の無い 法施です。そして 葬儀でご遺族が施す お布施は 法要執行への対価として支払うのではなく 僧侶に対する財施を行う、という考え方が本来の姿です。お経料 戒名料などの表現は、対価としての概念が強く含まれて居り、相応しくないと考えられます。ご遺族には お礼という気持ちを持たれるのが当然の事ですが、それを超えた深い意味がある 事をご理解頂き お布施 と表書き頂くのが正しいとされます。 

 神道やキリスト教でも その考え方は仏教と同じです。神道に於ける神職に対するお礼の表書きは 御祭祀料 と記します。キリスト教の場合は 教会に対する 献金、神父や牧師への謝礼、オルガニスト・合唱団への 謝礼 が必要です。

 現代では 基本の金額が定められているケースも多くなりましたので、率直にお問合せ頂くのも良いかと考えます。又 経済的事情が許さない時は 率直にご相談されると良いでしょう、一般的にはご理解頂けるのではないでしょうか。

   今回は以上です。 

仏壇とは

 今回は仏壇に付いて書かせて頂きました。

 仏壇とは 本来は 寺院内に仏像を安置し、供物をお供えし、礼拝を行う為に、造られた一壇 高い場所を指して居りました。その後 近世日本に於いて この仏壇の場所を 須弥壇(しゅみだん)と呼ぶ様に変化します。同時に 平安時代の貴族は 持仏堂を持つ様になり、更に時代の変化と共に 一般にも普及して行き、自宅内に 礼拝の設備を持つ様になり、本尊や位牌を安置する 厨子や宮殿型の設備を仏壇と呼ぶ様になりました。仏壇の内でも最上段は須弥壇と位置付けられます。仏教の世界観では 宇宙の中心には 須弥山と呼ばれる巨大な山が存在し、帝釈天(たいしゃくてん)はそこに所在する と説かれます。須弥壇は この須弥山をかたどったものと言われます。

 古代インドでは しかるべき場所に土を積み上げて、壇を作り、その場所を神聖な場として神を祀りました。そして 風雨をしのぐ為に 土壇の上に屋根が設けられ、土壇の周りを壁で囲むようになります。これが 寺院の起源と言われます。従いまして 仏壇の壇は 木偏では無く、土偏を使います。現在 各家に置かれて居る仏壇の起源は 平安時代の貴族社会に於ける 持仏堂、仏間の建立にあると言われます。その後 鎌倉時代に入り 禅宗の布教と共に 位牌を作る事が普及して行きます。この位牌を安置する 常設の安置場所が必要となり、仏壇が生まれたと考えられます。仏壇が生まれる過程では 当時の民俗として 存在した、神棚、盆棚、正月棚などが参考にされたと考えられます。尚 仏壇が一般家庭に普及するのは 江戸時代の寺檀制度確立以降と成ります。

   今回は以上です。

仏具とは

 今回は仏具に付いて書かせて頂きました。

 仏具とは 仏教に於ける儀式に使用される道具や 装飾品を言います。僧侶などの聖職者が使用する場合には 法具 法器とも言います。インド仏教に於いては 特別な仏具を使用する事は有りませんでしたが、その後 チべットや中国に伝播し、僧侶が人々の為に 祈祷や葬儀などの儀式を行う様になり、その儀式に必要とされる道具が開発されて行きます。更に 中国で成立した 浄土信仰は仏教を広く民衆の間に広める事と成りました。そして 寺院で使用される仏具と それを小型化した 家庭の仏壇用の仏具が開発、定着して行きました。

 主に使用される仏具は以下の通りです;

1 三具足

  仏具の基本で 香炉、火立て(燭台)、花立て(花瓶)の三点で構成され、中央に香炉 右に火立て 左に花立てを配します。又 五具足は 中央に香炉 香炉の両側に火立て 更にその外側に花立てが配され、香炉 火立て1対 花立て1対で 五具足となります。平常は 三具足で、正式な儀式の場合に五具足が使用されます。

 1-1 香炉; 線香 又は末香を焚く為の道具で、耳付きの場合は 耳が両側にくる様に、三つ脚の場合は 一本の脚が手前に来る様に置きます。

 1-2 火立て; 灯明(ロウソク)を立てる道具です。

 1-3 花立て; 仏壇に供える花を活ける花瓶です。

2 線香差し

  線香を入れておく為の容器です。

3 打ち敷き

  仏前の前卓を飾る錦や金襴の敷物です。

4 仏飯器

  ご飯を盛る器です。

5 茶湯器

  お茶を供える為の器です。

6 高坏(たかつき)

  菓子、果物などを供える為の器です。高坏に半紙を敷いて菓子 果物を乗せます。

7 鈴(りん)

  礼拝の時に打つものです。その打ち方は 宗派により異なります。

8 これらの他に 燈籠(とうろう)、香盒(こうごう)、霊供膳(りょうくぜん)、供笥(くげ)等が御座います。

   今回は以上です。   

墓とは

今回はお墓に付いて書かせて頂きました。

 お墓とは ご遺体 若しくはご遺骨を葬り、故人様を弔う場所を言います。一般的には 墓石や墓碑などを目印として置き これを墓標と言います。現在では ご遺体・ご遺骨を埋葬した場所に墓標を建てるのではなく、墓標の中にご遺骨をお納めする形が一般的です。現在の日本では 多くの都市で土葬が制限されて居り(横浜市内では不可)、又 ぼぼ99%のご遺体は火葬されて居ります。国内で土葬が許されていますのは、奈良県、和歌山県の一部地域のみです。尚 火葬を禁忌するイスラム教徒のご遺体は山梨県甲州市 又は北海道余市町にある イスラム教徒向け霊園でのみ埋葬する事が可能です。 

 お墓は 古くより 王や貴族などの有力者の死を弔うと共に、故人の為した業績を後世に伝える事を目的として築かれました。日本では 天皇や皇族の墓を 陵、陵墓と呼びます。又 古代日本では 墓は 奥津城と呼ばれて居り、これが 踏襲されて、神道のお墓は奥津城と呼ばれます。現代の墓地は ”墓地、埋葬等に関する法律”(墓埋法)により規定されて居ります。ご遺体やご遺骨を埋葬する際には 市区町村役所の許可を得る必要が御座います。

 現代の日本に於ける墓石は和型と呼ばれる三層構造の墓石が一般的で、これは仏式でも神道式でも同様です。この形状は 江戸時代に生まれた形式です。更に 最近では二層構造の洋型墓石や、独自の形をした オリジナル・デザインの墓石なども多く見られる様になりました。

   今回は以上です。

墓地とは

 今回は墓地に付いて書かせて頂きました。

 墓地とは 故人様のご遺体やご遺骨を納める墳墓を設ける区域を言います。日本に於ける 庶民の墓地は 古くは 所有する土地の一部、村落の共同墓地などが一般的でしたが、徐々に檀那寺の墓地に集約される様になって行きます。特に 江戸や大坂の大都市では 寺院の墓地が主流と成りました。現在は 墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法) により規定されて居ります。

 墓埋法によれば ”死体を埋葬し、又は焼骨を埋葬する施設” を墳墓という名称で規定して居ります。従いまして 個々のお墓は墳墓と呼ばれます。そして この墳墓を設ける事が出来る場所が 墓地となります。墓埋法によれば ”墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可を受けた区域” が墓地として使用する事が出来る区域となります。又 墓埋法の4条には ”埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない” として勝手に墓地を作ることは許されて居りません。尚 焼骨の埋蔵施設として 納骨堂が有ります。これは 墓埋法第2条第6項により ”他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設” として定義されております。

 現在の日本国内に於ける 墓地としては 私有墓地、公営墓地、寺院墓地、民営墓地等が有ります。

私営墓地; 私有の土地内に 特別に許可された墓地、古くから存在する特定家族の墓地で過去に墓地として認定されていた場所が墓埋法の成立時に自動認可されたもの。新規の許可は得られません。

公営墓地; 都道府県や市町村などの自治体、もしくは 自治体から委託された公益法人が管理・運営している墓地。自治体の居住者に対する便宜を図る為に運営され、宗旨・宗派による制限が無いのが一般的です。

寺院墓地; 寺院が管理する墓地。一般的には 寺院の檀家の為の墓地ですが、最近では 檀家でなくとも永代使用が認められる事も多くなりました。

民営墓地; 公益法人および宗教法人が管理・運営する墓地。非営利事業として経営されなければ成りませんが、実際には 事業の名義は公益法人・宗教法人で、開発や営業は石材店などの営利法人が代行しているケースがほとんどです。宗旨・宗派の制限など無く、資格や条件なども厳しくありません。

 又 最近では ネット墓地なども出来始めて居りますが、可不可 様々な意見が出て居ります。

   今回は以上です。

死後に必要な手続き

 今回は死後の手続きに付いて書かせて頂きました。

 ご家族がご逝去された後には各種の手続きを行わなければ成りません。最初に 臨終に立会って頂いた医師より死亡診断書の交付を受け(検死が必要の場合は検死担当の医師より死体検案書)、死亡地 若しくは届け出人の所在地の市区町村役所に死亡届を提出し、火葬・埋葬許可証の交付を受けます。そして ご火葬終了後には火葬場より埋葬許可証(火葬証明書)を受取り、ご遺骨を安置する際 霊園の管理者の提出します。以上の他に 市区町村役所、故人様が所属した会社・団体、故人様名義の財産の名義変更、各種保険の手続きなどで必要な手続きを行なわなければ成りません。

 ご葬儀が一段落された後に まずは市区町村役所での各種手続きが以下の通り必要と成ります;

1 世帯主の変更; 故人様が世帯主だった場合 故人様の死後14日以内に手続きしなければ成りません。

2 国民健康保険資格喪失届・保険証の返却; 故人様が被保険者の場合すみやかに手続き。

3 国民健康保険の葬祭費 申請; 故人様が被保険者の場合 葬儀終了後 2年以内は申請可能です。

4 国民健康保険 高額医療費の申請; 支払いの日から2年以内は申請可能です。

5 国民健康保険 加入手続き; ご遺族が国民健康保険加入者の被扶養者だった場合 死亡した日の翌日から14日以内に手続きします。

6 年金受給停止の手続き; 故人様が年金受給者だった場合 すみやかに手続きします。

7 国民年金・厚生年金の遺族年金の請求; ご遺族が受給条件の合致した場合 故人様の死後 5年以内であれば請求可能です。

8 介護保険の資格喪失届・保険証の返却: 故人様が加入者の場合 故人様の死後14日以内に返却します。

9 印鑑登録の返還; 故人様が登録者であった場合 すみやかに返還します。

10 公営住宅入居者; 世帯員変更をすみやかに手続きします。

11 以上の他 身体障碍者手帳、被爆者援護資格認定書などの証書もすみやかに返却します。

   今回は以上です。

永代供養墓とは

今回は永代供養墓に付いて書かせて頂きました。

 永代供養墓(えいたいくようばか)とは 祭祀承継者が居られない方の為に、ご遺骨が納められたお墓の供養と管理を 寺院や霊苑が 承継者に代わって行ってくれるお墓です。一式費用を一度支払えば その後費用は発生致しません。宗旨・宗派は問われないのが一般的です。永代供養には 一定期間に限定された形のものと、期間は限定されない 本来の永代供養の形とが御座います。永代供養墓をお選び頂く際は 永代供養の内容を良くご確認頂いた上でご契約頂く事をお薦め致します。

 少子化、核家族化が進捗する現代では 生涯を独身で過す方や結婚はされてもお子様の居ない御家庭など お墓を承継する方が居られない場合や、お子様は居られても お墓の維持などでご家族に負担をかけたくない、とお考えの方の為に 永代供養墓が御座います。永代供養墓は祭祀承継者が居られなくても契約出来、生前に契約頂く事が一般的です。永代供養墓には 単独墓(個人墓、夫婦墓)、集合墓、合同墓、樹木葬墓地、納骨堂などが有ります。集合墓は 単独の納骨スペースが多数集まった形のお墓です。合同墓は ご遺骨を個別に別けず 一緒にお納めする形のお墓となります。樹木葬墓地も永代供養墓として募集している霊苑も多く有ります。又 お墓では無くロッカー式の室内納骨堂や モニュメントの地下に納骨堂を設けた永代供養なども御座います。 

 横浜市営 メモリアルグリーンは 戸塚区に位置した 水と樹林やお花に囲まれた霊苑で 樹木型合葬式納骨施設や 慰霊碑型合葬式納骨施設が永代利用の形で提供されて居ります。

   今回は以上です。

手元供養とは

 今回は手元供養に付いて書かせて頂きました。

 少子高齢化・娘一人・単身者の方などが増加する中で、新しい供養の形として 樹木葬、散骨、などと共に”手元供養”と言われる形が生まれました。手元供養とは 故人様のご遺骨の全て、若しくは一部を ご遺族にお手元に置いて供養する、というものです(自宅供養とも言います)。宗教的供養を望まない と言う方が増える中で、従来型の墓地への埋葬に代わる形として行われて居ります。ご遺骨をご自宅に安置したり、ご遺骨の一部を身に付けて保管したり、などの行為は違法では有りません。

 何時でも 故人様を偲ぶ事が出来る様に、大切な方のご遺骨を身近に安置したり、アクセサリーとして身に付けたり、という 新しい供養の形として手元供養が有ります。ご火葬後のご遺骨を自宅内に安置し、時に連れて供養をする事となります。但し お子様やお孫様が永くご遺骨を守り続けてくれるか どうかは解りませんので、事前にご家族の中で話合い、同意を得て於く必要が御座います。

 手元供養では ご遺骨のほとんどは墓地にお納めし、一部のみをご自宅で保管して供養するという方法も有ります。又 海や空でご遺骨を散骨されるご遺族の中には 一部を残して ご自宅に置き、故人様を偲ぶ拠りどころとされる方も居られます。最近では ご遺骨(ご遺灰)の一部を入れてご自宅に安置する為の 専用のお骨壺も市販されて居ります。仏壇の代りに お骨壺を置かれる御家庭も御座います。更に少量のご遺骨を身に付ける事が出来るアクセサリーにしたり、ご遺骨を加工して作るダイアモンドなども御座います。

   今回は以上です。

遺言の方式とは

 今回は遺言の方式に付いて書かせて頂きました。

 遺言の効力を有効にする為には 民法に定められた方式に従って作成されなければ成りますん。遺言の方式には 大きく分けて 普通方式 と特別方式があります。一般的には普通方式で遺言書は作成される事となります。そして 普通方式には 自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類が有り 特別方式には 危急時遺言(臨終遺言)、と隔絶地遺言の2種類が御座います。

 自筆証書遺言とは 全文が自筆で記載された遺言書の方式で 何時でも、何処ででも作成する事が出来ますが 内容や書き方によっては 法的に有効とされない場合が御座いますので、作成される前に様式をご確認下さい。

 公正証書遺言は 公証役場で作成、登録される遺言書で、遺言者が口述する内容を公証人が文書に作成し、2名以上の証人の下に登録される遺言書で、法律的には最っとも確実な遺言書となります。但し 作成費用は必要とされます(手数料は遺言書に記載された遺産の価額により異なります)。

 秘密証書遺言は ご自分で作成した遺言書を 公証役場で 本人が作成した遺言書であると証明して貰うものです。遺言書の内容は秘密にしたまま、2名以上の証人の下、遺言書の存在のみを公証役場に登録します。登録の費用は必要となります(手数料は11,000円)。

 危急時遺言とは 症病や事故などにより死亡の危急に迫られた方が 3名以上の証人立会いの下、口述された内容を文書にして遺言と定める遺言書です。

 隔絶地遺言とは 感染症病棟や航海中の船舶など 遺言者が一般社会とは隔絶された場所に居る為、普通方式の遺言が出来ない場合に認められる遺言書です。遺言書の作成に当っては 警察官(船舶の場合は船長又は事務員)1名、証人1名の立会い、署名が必要です。

 尚 特別方式の遺言書は 遺言書が作成された後に その状況が変化して普通方式の遺言が作成可能になった時、6ヶ月以上経過して生存している場合に 無効となります。

   今回は以上です。 

自筆証書遺言とは

 今回は自筆証書遺言に付いて書かせて頂きました。

 自筆証書遺言とは 全文をご自分で書き、署名、押印した遺言書の事です。何時でも、何処でも、ご本人の思い通りに作成する事が出来 証人も必要無く、遺言の内容を明らかにする必要も無く、遺言書の有無おも秘密にする事が出来る、自由度の高い遺言書です。但し 書式や内容に付いて 一定の条件を満たしていないと無効と成りますので、作成のポイントをご確認願います。又 遺言書の内容確定は遺言者の死後 所轄の家庭裁判所に提出して検認を受けた後に有効となります。自筆証書遺言では 遺言者の死後、遺言書が発見されなかったケース等も御座いますので、遺言書の有無・保管場所はご家族にお知らせして於く事をお薦め致します。

 自筆証書遺言 作成のポイントは以下の通りです;

1 全文を自筆で書き上げる。代筆やワープロで作成されたものは効力を持ちません。

2 日付け(作成年月日)、署名、押印は不可欠です。日付けは西暦でも元号でも構いませんが、日の記載が無いと無効と成ります。

3 加除訂正は 規定の方式にのっとって行います。

4 用紙は自由ですが、保存に耐えやすく コピーがし易いA5やA4サイズの用紙をお薦め致します。

5 筆記用具は自由ですが、改竄などを避ける為、鉛筆の使用はお薦め致しません。

6 内容は 解り易く、具体的に、箇条書きで記載します。

7 特に財産はきちんと 特定出来る様に記載します。

8 用紙が複数に及ぶ時は 袋閉じの上、ページ間で契印(割り印)をします。

9 封印するか しないかは自由ですが、封筒に入れ、遺言書の押印に使用した印鑑で封印する事をお薦め致します。

 遺言書は 家庭裁判所の検認を受けて、初めて有効と成ります。開封、検認がされるまでには 然るべき日にちが必要と成りますので、ご逝去後すぐに判断が必要となる 葬儀・献体・臓器移植等のご希望は 遺産相続の為の遺言書とは別の遺言書を作成し、”死後すぐに開封”と表記して保管される事をお薦め致します。尚 この遺言書は法的効力は有りません。

   今回は以上です。

公正証書遺言とは

 今回は公正証書遺言に付いて書かせて頂きました。

 公正証書遺言とは 遺言者の口述を公証人が定められた書式にのっとって記述し、立会い証人 2名以上の確認を受けて、遺言者と証人の署名・押印(遺言者は実印)の上、公証役場に登記された遺言書を言います。公正証書遺言 作成の費用(手数料)は遺言書に記載された遺産目的価格の総額を基に、法により定められて居ります。

 公証役場にて 証人2名以上の立会いの下、遺言者が遺言事項を口述して作成される遺言が公正証書遺言です。口述された遺言内容を公証人が筆記し、その筆記内容を遺言者と立会いの証人に読んで聞かせ、筆記の内容が正しい事の確認を受けた上で、遺言者と証人の署名・押印を受けます。その後 公証人は 証書を作成した手順を付記して 署名・押印します。又 遺言者が病気などで署名出来ない場合は 公証人がその事由を付記すれば、署名が無くとも有効となります。

 公正証書遺言の原本は 公証役場に保管されます。遺言書は 原本、正本、謄本の3通が作成され、原本は公証役場で保管され、正本と謄本は遺言者に渡されます。公正証書遺言は 内容を秘密にする事は出来ませんが、法的には必ず正しい書式で作成され、死後 発見されないで紛失してしまったり、破棄されたり、内容が改竄される怖れが有りません。更に 一度作成された遺言書を取り消したり、変更する事も可能であり、正本を紛失したとしても、再交付を受ける事が出来ます。

 公正証書遺言は 家庭裁判所の検認の手続きをする必要は無く、遺言者の死後、ご遺族はすぐに開封して内容を確認する事が出来ます。

 遺言者が病気などで 公証役場に出向けない場合は 公証人に出張してもらう事も可能ですが、遺言者が口述出来る状態である事が必要です。尚 聴覚や言語障害をお持ちの遺言者の場合は 手話 又は筆談による公正証書遺言の作成も可能です。

   今回は以上です。 

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