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お墓のスタイル

 今回はお墓のスタイルに付いて書かせて頂きました。

 お墓のスタイルは ”〇〇家累代の墓”と墓石に刻印された 先祖代々のお墓が従来の形でしたが、ご家族の形態も多様化した現代では お子様の居られないご夫婦や、一人暮らしの方、祭祀承継者の居られない方 など、ご家族のご事情に合せた 新しいお墓のスタイルが出来て参りました。従来からの 累代墓に加えて 個人墓、夫婦墓、両家墓、永代供養墓、合同墓等です。

 累代墓は 古くから有る 墓石に ”累代の墓”と彫られ、親から子へ、子から孫へと 代々 継承されて行く、従来からの 一族 ”家” の為のお墓です。

 個人墓は ご自分だけの為に建立するお墓です。ご自分が入れるお墓が無い、先祖代々のお墓には入りたくない、お墓を ”家”のものにする必要が無い、などの理由を持つ方により 建立されます。個人墓は お墓を建立した ご本人が埋葬された後に 祭祀承継者が居られないのが一般的で有りますので、永代供養を前提として 墓地管理者に依頼をします。個人墓専用で募集をしている霊苑は永代供養を前提としているのが一般的です。

 夫婦墓は 個人墓の一形態で、個人墓と同様の理由で ご夫婦が埋葬された後に 祭祀承継者が居られない場合などに 建立されます。同様 永代供養を前提とした霊苑でご利用頂けます。

 両家墓は ひとりっ子同士が結婚すると 双方の家のお墓を供養しなければ成りません。この様なご家庭では 両実家のお墓を一つにして ”〇〇、〇〇家の墓”として ご両家の姓を並列に刻んで供養する両家墓を建立する形が御座います。両家墓では 墓石を洋風墓石にして あえて家名は刻まずに ”やすらぎ” ”しあわせ” その他の言葉を刻むケースなども御座います。

 永代供養墓は 寺院や霊苑が 永代にわたって供養、管理してくれるお墓です。祭祀承継者が居られない場合は 永代供養の前提が必要と成ります。

 合同墓は合祀墓とも呼ばれ、多くの方々のご遺骨を一緒にお納めするお墓です。永代供養を前提とするのが一般的です。横浜市では特別なご事情をお持ちの方々の為に 合同墓が用意されて居ります。ご希望される御家庭では 居住地の区役所にご相談下さい。

   今回は以上です。 

葬儀の生前予約

 今回は葬儀の生前契約に付いて書かせて頂きました。

 少子高齢化、核家族化が進み続ける現代の日本に於きましては 残したご家族に負担を掛けたくない、ご自分の葬儀はご自分が希望する形で執り行って欲しい、などから 葬儀社との事前相談を行う、更には 相談内容に従う 生前契約(予約)を締結される 高齢の方々が増えて参りました。以下に 生前契約締結のメリット、締結に当たり注意しなければならない点に付いて書かせて頂きました。

 生前契約では ご自分のご葬儀の形式、内容、そして その費用が明記されて居り、締結の最大のメリットは ご自分のご希望するご葬儀が確実に行われる事に有ります。普段から ご家族に どの様な葬儀を行って欲しいのか お話したり、文書で残したりしていても、ご親族の中で強力に反対する方が居られたり その他の理由から ご自分が希望するご葬儀が実現されない事もしばしばです。その点 生前契約のシステムをご利用頂く事により、ご希望のご葬儀が確実に執り行なはれる事となります。

 ご葬儀に必要な費用と致しましては主として以下の4項目が御座います;

1 仏式であれば 僧侶をお呼びし読経、戒名など 宗教にかかる費用。

2 通夜・葬儀にご利用される式場、火葬場などの利用料。

3 お清めの料理、会葬御礼、香典返しなど 人数により変動する物に必要な費用。

4 通夜・葬儀式場の設営 司会 進行 全体管理、ご遺体搬送、お棺、お骨壺、その他のお手伝いをする葬儀社の費用。

ご葬儀の生前契約書には これらの費用の内 何が含まれ、追加の可能性が有る項目と その費用に付いて明記されて居なければなりません。又 解約や見直しが必要な場合の条件も明記されなければ成りません。

 葬儀費用の保全に付いても注意が必要となります。費用に一括払いや 積み立てなどの方式が御座いますが、葬儀社が倒産すると消失してしまう事など起こらぬ様、然るべき資格を保持した葬儀社お選び頂くか、生命保険や損害保険をご利用頂くのも方法のひとつです。

   今回は以上です。

葬儀社の選択

 今回は葬儀社の選び方に付いて書かせて頂きました。

 現代の日本は 高齢化社会を迎え葬祭事業は成長産業として、多くの業種から葬祭事業を指向する企業が、独自のサービスを基に展開をして居ります。又 従来とは異なり 実店舗を持たず インターネットによる廉価なサービスを特徴とする葬祭業者も多くみられます。葬祭業を営むに当たりましては 許認可や特別な資格も必要とされず、誰でも始める事が出来ます。その様な状態の中で 信頼出来る葬祭業者をお選び頂くには パンフレット、ホームページ、電話相談、事前相談などにより 幅広く情報を集める事をお薦め致します。

 情報をお集め頂くと共に、葬儀社を選択するポイントを以下に書かせて頂きました;

1 まず第一には 料金が明確な葬儀社をお選び頂く必要が御座います。

葬儀社とのトラブル、ご不満で最も多い点は料金に関するものです。葬儀前に提出された見積書の金額と 葬儀終了後に請求される金額が大きく異なるケースも多く見られます。この様な事が起こらぬ様 見積書に含まれる項目と 追加が必要と成り得る項目や その費用を明確に説明してくれる葬儀社をお選び頂くのが良いでしょう。特に 新しい形のご葬儀をご希望の場合は 細かい費用体系をご確認頂く必要が御座います。

2 細かい質問や不安に丁寧に答えてくれるか。

ご葬儀を心配無く迎える事が出来る様、心配な点などに 納得のいく説明をしてくれる葬儀社でなければなりません。

3 ご希望するご葬儀を執り行ってくれる葬儀社を選択。

ご葬儀を執り行うに当たり、ご希望したい事は何なりとお申し出下さい。特に従来と違うご葬儀を行うのであれば、その様なご葬儀に対応出来るのどうかの確認が必要となります。

最近では 急なご不幸の場合でも、数社の葬儀社から見積を取って ご検討頂くケースも珍しくありません。いくつかの葬儀社とご相談頂いた上で お決め頂くのも 良い方法です。

   今回は以上です。

葬儀の為の遺言

 今回はご葬儀の為の遺言に付いて書かせて頂きました。

 ご自分が希望されるご葬儀に付いては 遺言書の中に記載するのではなく、遺産相続の為の遺言書とは別に、葬儀の為の遺言書を御作り頂く事をお薦めします。公正証書遺言以外の遺言書は 遺言者の死後 速やかに 管轄する地域の家庭裁判所に未開封のまま提出しなければ成りません。この遺言書が開封されて中身を確認出来るのは 後日 家庭裁判所が指定する日となり、一般的には ご葬儀の後となり、遺言書の内容をご葬儀の前に知る事は困難となります。

 ご自分の葬儀に付いて ご希望が有る場合は、ご逝去後 直ぐに見て貰える様、正式な遺言書とは別に 葬儀の為の遺言書を御作り頂きます。その内容は ご希望が明確に解る様、出来るだけ具体的に 箇条書きでお書き頂くのが良いでしょう。葬儀の為の遺言書は 見つかるのが遅くなると意味が有りませんので、封はせずに 解り易い所に保管し、ご家族に 葬儀の為の遺言書がある事と、その保管場所をお伝え頂く事が大切です。

 葬儀の為の遺言書に記載する内容と致しましては;

-どんな葬儀を行うのか 葬儀をしない、身内だけで、通常の葬儀、特別な葬儀。

-葬儀の生前契約は 有る・無い、有る場合はその契約書を添付。

-葬儀社は決めているか 決めている場合はその社名と連絡先、出来れば見積書を添付。

-葬儀の形式は 宗教葬、無宗教葬、密葬、お別れの会、その他。

-葬儀の予算は 葬儀費用・お布施・戒名料・料理・お返し。

-信仰している宗教と宗派、菩提寺は(神社、教会)。

-亡くなられた時の連絡先リスト。

-葬儀式場は ご自宅・公営斎場・私営斎場・その他。

-葬儀責任者は 喪主、葬儀委員長をお願いする方。

-弔辞を読んで欲しい方は。

ーご遺影に使用する写真。

ーその他 式場をお飾りするお花の希望、式中にかけて欲しい音楽、特別な式場の装飾、棺の希望、骨壺の希望、訃報広告、納骨先、その他。

   今回は以上です 

葬儀プラン

 今回は葬儀プランに付いて書かせて頂きました。

 故人様が 仕来りや形式に捉われない葬儀、ご自分らしい葬儀、をご希望されても、具体的な葬儀のプランが無いと、残されたご家族にとって どの様にして良いのかお困りになるケースもしばしば御座います。この様な事を無くす為には 葬儀社との事前相談をお薦め致します。事前相談では 葬儀の形式と規模、喪主は何方が、費用総額 などをお決め頂くと良いでしょう。又 お考え頂く際には 是非 残されるご家族の事も良くお考え頂きプランされる事をお薦め致します。

 私ども葬儀社への事前相談は 以前はご家族の葬儀に対するご相談が主でしたが、近年では 御自身の葬儀に関しご相談頂くケースが多くなりました。御自身の人生の最期をどの様な形にするのか、具体的であればあるほど、残された方々のとまどいは少なくなります。残されたご家族の負担を軽減する為にも葬儀プランをお創り頂ければと考えます。

 葬儀プランをお考え頂く際のポイントと致しましては 4っのポイントが御座います。

ー形式と規模をどの様にするのか。葬儀は 仏式、神式、キリスト教など 御信仰されていた宗教葬にするのか それとも無宗教葬で行うのか。そして どの様な方々に参列して頂くのか、多くの方々にお集まり頂くのか、特定の親しい方々のみお集まり頂くのか、ご家族のみでのお見送りをご希望されるのかなどを明確にします。

-喪主を何方にお願いするのか。葬儀を執り行う上で 何方に喪主をお願いするかは大切なポイントとなります。一般的には 配偶者やお子様ですが、シングルの方の場合や、特別にどなたかにお願いしたい場合は 御本人の了解を事前に得た上で、文書に明記されると良いでしょう。

-費用は出来るだけ掛けない様にとご希望されても、その場になると 故人様やご遺族の社会的立場なども考慮され、費用のかかる大規模な葬儀になってしまう事もしばしばです。費用を掛けたくないのであれば、葬儀社と事前相談を行い、見積りを取って、だれもが 納得する様に文書で意思表示されるのが良いでしょう。

ー葬儀プランをお考え頂く際には 是非 残される方々の事をお考え下さい。葬儀はご逝去された方が安らかに旅立てる様、残された方々により執り行われます。葬儀は 残された方々の悲嘆を和らげ、故人様のご逝去を受入れる為の最初のステップでもあります。どの様な葬儀で見送りを受けたいのか、ご自分のお気持ちが第一では有りますが、残された方々へのご配慮も必要です。特に 核家族化が進む現代では 高齢者と暮らす機会も少なくなり、お子様や若い方々にとって、老いや死は 遠い存在と成りつつ有ります。通夜や葬儀を通して 人の死に直面し、大事な人を亡くしたご家族の悲嘆に触れる事は 命の大切さを伝える、数少ない機会でも有ります。

   今回は以上です。  

終活 エンディング

 今回は終活、エンディングに付いて書かせて頂きました。

 終活とは 人生の終焉をどの様に迎えるのか、その準備に付いて 平成21年の週刊朝日により造られた造語を始めとします。永く ご自分の死、他人の死に付いて 語る事はタブーとされて来ましたが、少子高齢化が進む現代では 人生の終末をどの様に生きるのか、介護や終末期医療をどの様に受け入れるのか、認知症になった場合にどうするのか、葬儀、遺産相続、お墓などは如何するのか、前もってお考え頂く事は 一般的となりつつ有ります。これらの事を エンディングとも言います。ご自身の最期について考え、ご準備しておく事は、ご家族への思い遣りであると共に、自分自身がより良く生きる為の指針となるものでも有ります。

 葬儀は ご逝去された方の冥福を祈る場であると共に、残された方々が 最愛の人の死を受入れる為の大切な儀式でもあります。葬儀に付いての知識も準備もないままに ご家族の死を迎えた時 ご家族は深い悲しみの中で 戸惑いながら葬儀を執り行わなければ成りません。もし 御自身のご葬儀をどの様に行って欲しいのか明確であるのならば、是非 文書などで 第三者にも明確に伝わる様に 意思をお示し頂く事は重要です。特に 家族葬や 無宗教葬など通常とは異なるご葬儀をご希望の場合は 親族などからの異議も出やすく、この様な場合でも 文書を示す事により 故人の遺志でも有りますので と 混乱を未然に防ぐ事にも成ります。

 お子様の居られない御家庭や、シングルでお過ごしの方の場合は 遠方の親戚や かっての解らない方の手でを葬儀を執り行わなければ成りません。死後の後始末をスムーズに行ってもらう為にも、葬儀のプランを立て、お墓を準備しておくなど、自らの手でご準備頂くと安心です。

   今回は以上です。

労働災害による死亡

 今回は労働災害による死亡に付いて書かせて頂きました。

 労働災害とは 略して 労災とも呼ばれますが、労働者が業務上、もしくは通勤時に 負傷、病気、障害、死亡する災害の事を言います。亡くなった方の死亡原因が労災と認められると、労働者災害補償保険により給付を受ける事ができます。給付の内容は 葬祭料と遺族補償給付があります。最近では 業務遂行に起因する自殺なども 労災と認められるケースが多くなりました。尚 労災の給付を受けると、健康保険 国民健康保険からの埋葬料 葬祭費は支給されません。

 亡くなられて方の死亡原因が 業務遂行上 もしくは通勤途上で発生したと考えられる場合は 労災の申請をする事をお薦め致します。申請は 勤務先を所轄する 労働基準監督署で行います。申請期限は 死亡された日から5年以内です。申請に必要な書類は 遺族補償年金支給申請書(労働基準監督署で入手)、死亡診断書(死体検案書)、戸籍謄本、故人によって生計を維持されていた事を証明する書類(源泉徴収票など)、故人と生計を同じくしていた事を証明する書類などです。申請する際に 事前に勤務先の了解を取る必要は有りません。

 故人に生計を維持されていたご遺族は 労災の条件を満たすと 遺族補償年金が支給されます。更に 遺族特別支給金(一時金)、遺族特別年金の支給もあります。受給が受けられるのは 下記の何れかの条件に当てはまるご遺族です;

-妻。

-夫(60歳以上 又は障害がある場合)。

-子・孫(満18歳になる年度の3月末日を越えていないか、障害がある場合)。

-父母・祖父母(60歳以上 または障害がある場合)。

-兄弟姉妹(満60歳になる年度の3月末日をこえていないか、60歳以上、または障害がある場合)。 

尚 ご遺族が以上の条件を満たしていない場合は ご遺族には 遺族補償一時金、遺族特別支給金、遺族特別一時金が支給されます。

 葬祭料は 葬儀を執り行った方に支給されます。請求先は 勤務先を所轄する労働基準監督署で、請求期限は 葬儀を行った日より 2年以内です。必要な書類は 葬祭料請求書に 死亡診断書(死体検案書)などの死亡が確認出来る書類を添付します。

   今回は以上です。

姻族の変更

 今回は姻族の変更に付いて書かせて頂きました。

 姻族とは 婚姻によって新たに発生する親族関係の事を言います。結婚をすると 結婚相手の父母等との間で親族関係が生じます。これを 姻族関係と言います。日本国の民法では 3等親までの姻族を 親族の範囲と定めて居ります。結婚相手(配偶者)が亡くなられた場合 婚姻関係は解消されますが 配偶者の親族との姻族関係はそのまま残ります。つまり 夫に先立たれた妻の場合 養父母との親族関係はそのまま維持され、扶養義務もそのまま継承される事となります。復氏届を出して旧姓に戻しても 親族関係は続きます。この姻族関係を解消したい場合は 姻族関係終了届を 本籍地、もしくは住所地の市区町村役所に届け出て、解消する事が出来ます。届け出に当っては 養父母の了解などを得る必要は無く、妻ひとりの意思により手続きする事が出来ます。必要とされる書類は 姻族関係終了届(所轄の役所で入手)、戸籍謄本、印鑑となります。尚 姻族関係の終了と 姓の選択との間には因果関係はなく、姻族関係の終了後でも 旧姓に戻す必要は無く、結婚中の姓と戸籍をそのまま使い続ける事が出来ます。

但し 離婚をした場合は 配偶者の血族(父母など)との姻族関係は終了します。

 残された妻による 姻族関係終了届は そのお子様には影響を与えません。例えば 姻族関係終了届を届け出て 養父母との姻族関係が終了しても、それは 妻だけに影響するのみで、戸籍全体に影響するものでは有りません。お子様と養父母との 孫と祖父母の関係は継続し、養父母が亡くなられた場合の遺産相続では お子様は 法定相続人(父の代襲相続人)として相続する事が出来ます。

   今回は以上です。

婚姻・婚族の変更

 今回は婚姻の変更に付いて書かせて頂きました。

 配偶者の方が亡くなられますと 婚姻関係は自動的に解消されます。そして 戸籍は そのままにしても、届け出により 新たに戸籍を作る事も可能となります。又 姓は そのままでも、届け出により 旧姓に戻す事も可能です。但し お子様の姓は 家庭裁判所の許可なく変更する事は出来ません。更に 配偶者の親族との婚族関係は 婚族関係終了届を提出する事により解消する事が可能となります。

 配偶者が死亡すると 婚姻関係は解消されます。残された配偶者の方は 何もしなければ戸籍と姓は 共にそのまま存続されます。婚姻前の姓(旧姓)に戻したい場合は 本籍地 もしくは居住地の市区町村役所に ”復氏届” を届け出る事により可能となります。復氏届の届け出に必要な書類は 復氏届(該当役所で入手)、戸籍謄本、印鑑です。届け出の期限の制限は有りません。配偶者が亡くなられた後 何時でも手続きは可能です。復氏届を届け出ると 旧姓の戻る事が出来ますが、戸籍は 婚姻前の元の戸籍に戻すか、新し戸籍を作るか決めなければ成りません。尚 復氏届により ご本人は旧姓に戻りますが、お子様の姓は変更出来ません。但し 姓は相違しても 親子関係は法律上 変わりありません。

 復氏届には 復氏した後の本籍を記入する欄が有ります。元の本籍に戻るを選択すると、自動的に婚姻前の本籍に戻りますが、新しい戸籍を作る を選択する場合は 新し本籍地とその筆頭者を自由に決める事が出来ます。新しい戸籍を作っても 法律上 親子関係には なんら影響を与えません。親としての扶養義務、遺産相続に於ける関係のも なんら影響を与えません。尚 一度 復氏すると、婚姻後の戸籍に戻る事は出来ませんので 注意が必要です。

 お子様の姓と戸籍を変更する為には 該当する家庭裁判所に ”子の氏変更許可申立書”を申請し 裁判所より ”許可審判書” を受領して 該当する市区町村役所に 入籍届を提出して 姓と戸籍の変更を行います。

   今回は以上です。

必要な書類の入手方法

 今回は葬儀の後に必要となる書類の入手方法に付いて書かせて頂きました。

 故人様のご葬儀を滞りなく終えた後には 各種の手続きを行わなければ成りません。その際に必要となる書類ですが 住民票は現在居住されて居る市区町村の役所で入手出来ます。しかし 戸籍謄本は 本籍地でのみ発行が可能です、本籍地が遠方で 出向くのが困難な場合は郵送を依頼する事が可能です。郵送を依頼する事が可能な書類は 住民票、戸籍謄本、戸籍抄本、除籍謄本、除籍抄本、戸籍に付票(住居の履歴)、身分証明、転出証明などです。これらの発行・郵送依頼の為には 発行手数料と郵送費用が必要となります。発行手数料の料金は 書類の種類、及び 市区町村によって異なりますので、あらかじめ 該当する市区町村のホームページ 若しくは電話問合せにより 料金とその送付方法を確認しておきます。又 返送費用の送付方法も 同時に確認します。

 郵送依頼に必要なものは;

1 発行の依頼書(請求書)。(市区町村のホームページからダウンロード)

2 本人確認書類のコピー。(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証)

3 発行手数料の印紙、郵便定額小為替、又は現金。

4 返送用の封筒(宛先にご自分の住所と氏名を書き、切手を貼る)

依頼書がダウンロード出来ない場合は 便箋に 請求者の氏名(押印)、住所、連絡先、交付請求する戸籍の本籍地および筆頭者名、請求理由、必要な書類と枚数を明記します。

発行手数料を郵便定額小為替で送る様 指定された場合は 郵便局で金額を指定して 発行して貰います。

現金を指定された場合は 現金書留を利用し 依頼書と返送用封筒を同封して送ります。

   今回は以上です。

死後の手続きに必要な書類

 今回は死後の手続きに必要な書類に付いて書かせて頂きました。

 故人様に関する 様々な法的手続きを行う際には 各種の書類が必要と成ります。申請する方の住民票・印鑑登録証明書、故人様の戸籍謄本・除籍謄本などは 提出する機会も多く有り、予め調べておいて 必要な枚数を 所管の市区町村役所で一度に発行してもらえば 発行の手間も僅かで済みます。又 市区町村役所が遠方の場合は 返送用の封筒と切手を同封して依頼すれば 入手する事が可能です。尚 有効期限には注意しなければ成りません。手続きに添付する住民票や印鑑登録証明書は ”2ヶ月以内に発行されたもの”などの 有効期限が定められて居りますので、まとめて 入手した後に手続きを取らず そのままにしておくと 期限が切れて 法的な手続き上 無効となってしまいますので注意が必要です。書類を手に入れましたらなるべく早く手続きされる事を お薦め致します。

 住民票は 本人の居住を証明する書類ですが、世帯全員を記載したものと、個人のみが記載されたもの、との2種類が御座います。住民票が必要とされる主な手続きは;

 -健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度から 葬祭費 あるいは埋葬料を申請する時。

 -国民年金・厚生年金から 遺族年金を申請する時。

 -故人様の 不動産や自動車などの所有権を相続し、その名義変更をする時。

 印鑑登録証明書は 本人の実印である事を証明する書類です。必要とされる手続きは;

 -故人様の銀行預金や郵便貯金を相続して その名義変更を申請する時。

 -故人様が所有していた 株券や債券などの金融商品を相続して その名義変更を申請する時。

 -故人様が所有していた 不動産・自動車・その他の所有権を相続して その名義変更を申請する時。

 -遺産分割協議書を作成する時(相続人全員の印鑑登録証明書が必要)。

 -生命保険の死亡保険金を請求する時。

尚 戸籍や住民票の写しを申請する際には 本人確認の為の書類を提示しなければ成りません。

本人確認の書類とは 運転免許証、パスポート、マイカ-ド、健康保険証、年金手帳などです。

今回は以上です。

墓地の購入

 今回は墓地の購入に付いて書かせて頂きました。

 一般的には お墓を購入する事を ”お墓を買う” と表現しますが、実際には 墓地の永代使用権を取得する” 事を指します。具体的には 墓地の土地所有権は墓地の管理主体が保有し、墓地の利用者には その永代使用権が与えられ、利用者により構築された墓地上の物件(墓石他)は利用者の所有物となります。これらの 永代使用権や墓石などの物件は 祭祀財産として 無税で相続する事が出来ます。

 お墓を建立するに当たりましては 墓地の使用権入手費用(永代使用料と表現されます)、墓石代金(彫刻代金を含む)、建立費用、そして 年間管理費が必要となります。年間管理費は 毎年 継続的に支払らわなければ成りません。一般的には 一定期間 管理費が支払われないと、永代使用権は消滅し、墓石は撤去され、ご遺骨は所定の墳墓に合祀されます。又 故郷に有る墓地を 現在の所在地近くに移したい場合(改葬と言います)は 改葬先の霊園から 受入れ証明書を発行してもらい、現在のお墓の管理者から埋葬証明書を発行して貰い、現在のお墓が所在する 市区町村役所に 改葬許可申請書、受入れ証明書、埋葬証明書を提出して 改葬許可証を受領します。この改葬許可証を基に 新しい墓地にご遺骨を納骨する事が出来ます。尚 改葬元の霊園の墓地は 利用者の責任で墓石を撤去し 更地にかえして 墓地使用権を返却しなければ成りません。

 お墓の使用権者が亡くなられた場合は お墓を継ぐ 必要が有ります、これを 墓の承継 と言います。墓地の永代使用権や墓石などは 民法に規定された 祭祀財産 と成りますので 決められた相続者が承継者と成ります。

   今回は以上です。

仏壇の本尊

 今回は仏壇のご本尊に付いて書かせて頂きました。

 日本に於ける仏壇は ご自宅の中に常設された、仏教の礼拝設備ですが、日本独特の設備でも有ります。日常 礼拝をする為の仏壇には 信仰する宗派の御本尊と、ご先祖や 弔い上げ前の故人様の位牌が安置されます。従いまして 安置する御本尊は 菩提寺のご住職のご指定に従い、ご用意頂く事となります。尚 神道に於きましては 仏壇に代わるものとして祖霊舎があります。神棚には神をお祀りし、祖霊舎にご先祖をお祀りする形となります。海外に於ける仏壇としては わずかに モンゴルの仏教徒のなかで ゲルの中にチべット仏教の仏壇を設けるケースが散見されます。

 各宗派の御飾りの仕方は以下の通りです。

天台宗; 御本尊は 阿弥陀如来 若しくは 菩提寺の御本尊を安置します。御本尊の脇に脇掛(わきかけ)をお祀りする場合は 向かって右に天台大師、左に伝教大師(最澄)をお祀りします。位牌は 中段の脇掛の下に、遠い先祖が右 近い先祖が左になる様に安置します。

真言宗; 高野山真言宗では 御本尊は大日如来 脇掛は右に弘法大師の絵像 左に不動明王の絵像を、豊山派では 御本尊は金剛界大日如来 右に光明曼荼羅を、智山派では 御本尊は金剛界大日如来 右に弘法大師 左に興教大師の絵像を安置します。中段中央に過去帳を置き その両側に位牌を安置しますが 他宗派と違い遠い先祖が左 近い先祖は右と成ります。

浄土宗; 御本尊は 阿弥陀如来 右側に観音菩薩 左側に勢至菩薩 若しくは 脇掛として 右に善導大師 左に和順大師(法然)とします。

浄土真宗; 御本尊は阿弥陀如来 脇掛は右に十字名号又は親鸞聖人の絵像 左に九字名号又は蓮如上人絵像とします。位牌は安置せず 代わりに 仏壇両側面に法名軸を掛けます。

臨済宗; 御本尊は釈迦牟尼仏 脇掛は右に達磨大師の絵像 左に観世音菩薩、中段中央に過去帳 その左右に位牌を安置します。

曹洞宗; 御本尊は本来 釈迦牟尼仏ですが 一般には三尊仏(中央;釈迦牟尼仏、右;道元禅師、左;瑩山禅師)の絵像とします。ご位牌は御本尊の両脇に安置します。過去帳は中段中央となります。

日蓮宗; 御本尊は大曼荼羅(又は三宝尊) その前に日蓮聖人像 脇掛は御本尊が三宝尊の場合 右に大黒天 左に鬼子母神(きしもじん)とします。位牌は日蓮聖人の両側に 遠い祖先を右側に 近い祖先を左の順に安置します。下段中央に過去帳が置かれます。

 以上が各宗派の概要ですが、詳しくは 菩提寺 若しくは 信仰されている宗派にご確認頂く事をお薦め致します。ご確認される際に 個別のご希望があれば忌憚なくお問合せする事も重要です。例えば 浄土真宗ではあるが 位牌をお祀りしたい等。

   今回は以上です。 

仏壇の機能

 今回は仏壇の機能に付いて書かせて頂きました。

 日本に於ける仏壇とは 一般家屋に常設された仏教の礼拝施設です。先祖をお祀りする場であると共に、三十三回忌 若しくは五十回忌で弔い上げを行う前の 故人様の位牌を安置して供養をする場でもあります。近年では 故人様のご逝去を悼むご遺族が 仏壇を通して故人様と対話する事により、ご遺族の悲しみを癒すグリーフワークの場として有効である として見直されつつ有ります。又 日本に於けるキリスト教 カトリックに於いても仏壇の機能に着目をして、家庭祭壇が作られる様になりました。

 仏壇には 古式にのっとった 塗仏壇(金仏壇とも言う)、唐木仏壇、に加えて 家具調仏壇や独特のデザインによる現代仏壇などが御座います。古来の仏壇では 寺院の山門に見立てて 扉が付いて居り、扉の内側には障子が付きます。これは 寺院の本堂に於いては 内陣との境に巻障子が有り、これに倣ったものと言われます。仏壇の内部は 基本 三段になっており、最上段は 須弥壇と呼ばれ 御本尊をお祀りします。中段に ご先祖や合祀前の故人様のご位牌が祀られ、一番下の壇に 礼拝に必要な仏具が置かれます。仏壇の内部や、その周辺に仏具を厳かに飾る事を 荘厳(しょうごん)と言います。仏壇は 御本尊を安置し、仏具によって荘厳される事により 初めて仏壇としての機能を果たす事が出来ます。

 仏壇の中の 本尊、仏像、掛け軸、位牌には ”精根(しょうね)入れ”を行わなければ成りません。これは 僧侶にお願いして 開眼法要を行う事により成立します。精根入れにより 仏壇は ただの箱から仏壇となり、ご本尊やお位牌は礼拝の対象となります。精根入れは 宗派により 入仏式、御移し(おわたまし)、入魂式、お霊入れ、お魂入れ とも言われます。又 仏壇を処分する場合は 精根抜きを行わなければ成りません。

 仏壇に入れるべきではないとされるものとして;

写真;各宗派ともに 写真を飾る教えは有りません。写真は姿を記憶にとどめる為の道具であり、それ以上のものではないので、供えないとされます。実際には 小さな写真を入れて居られるご家庭が一般的です。

他宗派の仏像;別の場所にお祀りします。

お守り、御札;別途お祀りします。

賞状、合格通知;仏教は利益信仰では無いとの観点から祀るべきではない とされます。しかしながら 仏尊やご先祖に感謝してお祀りするケースは多く見られます。

   今回は以上です。

香典の表書き

 今回は香典の表書きに付いて書かせて頂きました。

 香典は 仏教の葬送に於いて、故人様の冥福を祈り、故人様の霊前にお香をお供えする代わりに 金銭ををお供えする事から始まった習慣とされて居りますが、同様の習慣が神式、そして日本に於けるキリスト教の葬送にも取り入れられました。そして その表書きは 仏式では ”御香奠”又は御香典”、神式では ”御玉串料”、キリスト教式では ”御花料”、とご記入下さい。表書きを書く際には 薄墨を使用しなければ成りません。これは 悲しみの涙で墨が薄くなってしまった と言う事を表わす為と言われます。市販のペンを使用される場合は 薄墨専用のものをご利用下さい。

 香典の語義は仏事に由来します。その表書きは 四十九日までは ”御霊前”、四十九日以降は ”御仏前” と書くのが正しいとされます。俗説としては どの宗教でも ”御霊前”と書いて良いと解説される事が有りますが、これは必ずしも正しくは有りません。但し 仏式の中でも ご宗派によっては 考え方が異なります。浄土真宗では 亡くなった方は 即浄土で成仏しますので、霊を認めて居りません、従いまして ”御霊前”は用いません。曹洞宗などの禅宗では 教義の中に”浄土”は有りませんので 成仏以前 という考え方は無い為 ”御仏前”と書くのが一般的です。又 表書きには特に拘らないとする宗派も御座います。お香典は 故人様に供えるのではなく、本尊である仏様に捧げる と言う意味であれば ”御仏前”となります。又 キリスト教では カトリックは ”御霊前”を許容して居りますが、プロテスタントは否定して居ります。

 とは言え 会葬者側の立場で考えると、必ずしも ご葬家の宗教や宗派を 良く理解した上で会葬出来るとは限りませんので、ご自分の宗旨で表書きされても良いのではないでしょうか。

   今回は以上です。

香典の相場

 今回は香典の相場に付いて書かせて頂きました。

 日本に於ける葬儀の慣習として 多額の費用が必要とされて来ました。その費用を支援する為、古くは食料や酒などを供出し、現代ではご遺族への献金という習慣が定着して居ります。この献金を 仏式の葬儀では 香典、神式の葬儀では 御玉串料(みたまぐしりょう)、キリスト教式の葬儀では お花料 と呼んで居ります。そして その金額は供出される方のお気持ちと 世間的な立場を基本と致しますが、世間一般的な相場と言われるものも存在します。その相場は故人様との血脈に合わせて考えられ、濃い方は高額で 薄くなるに従い低額となって行きます。

 お香典(御玉串料、お花料)として包む金額は 地域共同体の決まり、町内会の決まり、所属団体の決まり等が有る場合は その決まりに従ってご用意頂くのが良いでしょう。しかしながら 現代の都市部では この様な決まりも明確では無く、時として困惑される方も居られます。尚 包まれる方の世間的なお立場(年齢を含む)により金額は異なりますが、50歳代の方の目安は以下の通りです;

祖父母が亡くなられた場合;3万円、親御様の場合;10万円、兄弟姉妹の場合;5万円、伯父・叔母の場合;3万円、その他の親族の場合;1万円、職場の上司・同僚・その家族の場合;5千円、取引先関係の場合;1万円、友人・知人・隣人・その家族の場合;5千円 が目安となります。尚 20歳代や30歳代の方は 前記の金額-αとなります。

 仏事には偶数を使用してはいけない との言い伝えから、偶数の金額は不可とされて居りましたが、1万円の次は3万円となり、その差が大きい事から 1万円よりもう少し多くとお考えの方は 2万円という金額も許される様になりました。又 お香典には新札を使用してはならない という不文律が有りますが、これは あたかも事前に準備していた様で失礼に当るとの事によります。とは言え ボロボロのお札を包む訳には行きませんので、新札を使用する場合は かるく折り目を付けた上で使用します。

   今回は以上です。

香典の歴史

 今回は御香典の歴史に付いて書かせて頂きました。

 香典は 仏式の葬儀等に於いて 故人様の霊前に供える金品をいいます。古くには 香奠と書かれました、香は 香・線香に代わるものという意味であり、奠は霊前に供える金品を意味します。香奠は元来 米などの食料が一般的でしたが、室町時代後期に武士階級が金銭による香奠を出したことが記録されております。とはいえ その後も長い間 香奠は食料や酒などをもちよる習慣が続いて居りました。明治時代に入り、都市部を中心に金銭香奠の習慣が広まり、第二次世界大戦後は農村部を含めて 金銭香奠が普及する事と成りました。

 江戸時代 日本国民は全て仏教徒であり、葬儀は その地域共同体の重要な行事でした。そして ご葬家は 葬儀の期間中 故人様の成仏を願い、故人様の滅罪するためのお布施として 人々に食事を振舞いました。当時の記録として 地域の共同体に属する人々は 葬儀のお手伝いをすると共に、子供を含めて 葬儀の期間は ご葬家の振る舞いに与り、自宅で食事をとる事はなかった、という記録も存在します。この 振る舞いの為の飲食料を用意する必要から、親族は多量の飲食料を提供しなければ成りませんでした。これが 親族香奠です。親族香奠は 血縁の深い方がより多くの食料を提供し、血縁な薄くなるに合わせて少なくなるルールでした。又 近隣の人々は自分達の食する分を持ちよりました。これが 村香奠です。現在の金銭香奠でも 親族香奠や村香奠の考え方が踏襲されております。

 葬儀を出すには 近隣の方々に振る舞いをしなければ成らず、多額の出費をご葬家や親族は負担しなければ成りませんでした。従いまして 貧しい家では 葬儀をだせない という事態も起こり得ますが、香奠はこの様な事態を回避せる為の 相互扶助として大切な意味を持つものでも有ります。

   今回は以上です。 

献花による告別

 今回は献花による告別に付いて書かせて頂きました。

 献花による告別は 日本に於けるキリスト教葬、無宗教葬、ホテルで行う仏教葬(ホテル内では焼香が行えない為)などで行われております。使用される生花は ①一輪咲きの花、②茎がしっかりしている、③持ち易い長さがある、④白色の品種、などの条件を満たす生花としてカーネーションや菊の花等が使用されます。又 バラはトゲがあるので使用してはいけない と言う説も有りますが、ご遺族のご希望があれば トゲを全て取り除いた上で使用する事も可能です。

 本来 キリスト教葬では 献花の習慣は有りません(埋葬時の献花はあります)。これは キリスト教に於いて ”捧げもの”は 主(神)にするものであって、人にするものではない という基本の考え方がある為です。しかしながら 日本に於いては 仏教葬の焼香、或いは 神道葬の玉串拝礼に代る何かが欲しいとの 信徒の希望から、生花の献花が生み出されました。従いまして キリスト教葬の献花は日本独特の習慣です。献花に使用される生花は 白のカーネーションが一般的ですが、これは 菊は仏教葬のイメージが強い事、バラにはトゲある事などからカーネーションが選ばれた様です。献花の作法は 特に決められた形は有りません。多くの場合 参列者は係の方から一輪の生花を頂き、一人ずつ式場の前に進み、ご遺影の前に造られた献花台の上に置いて 黙祷を捧げた上で下がります。生花をどちらの方向に向けて置くかは 前の方に従って置かれるのが良いと考えます。 

 無宗教葬の場合も 故人様との告別には献花により行われるのが一般的です。しかしながら ご遺族のご希望によっては 焼香により行うケースも御座います。又 ご遺族のご希望によっては 生花を献花台に置くのではなく、ご遺影の前にオアシスを作って そこに生花を挿すなどの形も御座います。

   今回は以上です。

神道・キリスト教の告別

 今回は神道やキリスト教の告別に付いて書かせて頂きました。

 仏式のご葬儀では 故人様との告別は焼香により行いますが、神道では 玉串拝礼、日本に於けるキリスト教では 生花の献花 により行うのが一般的です。又 無宗教でのご葬儀(お別れ会等)では 生花の献花 が一般的ですが、ご遺族のご希望によっては 焼香で行う場合も御座います。尚 告別をご遺族の宗教で行うべきか、会葬者御自身の信ずる宗教で行うべきか との議論が有りますが、会葬者の方の信教の自由を考える時、会葬者の方の判断に任せるべきかと考えます。例えば キリスト教を信仰する方が 仏式の葬儀に参列される時、焼香はせずに 黙祷により告別される事で良いのではないでしょうか。

 神道の神葬祭では故人様との告別は玉串拝礼により行います。玉串は 神霊を迎える為の依代ですが、玉串を捧げて祈る人の気持ちが込められる事により、祀られる神と 祀る人との霊性を合わせる仲立ちとしての役割を果たす供物であると考えられます。玉串奉奠は 神職より玉串を受取り、右手で榊の根元の方を上から 左手で先の方を下から支え 胸の高さに 少し肘を張って持ちます。そして 玉串案の前に進み 深く拝礼します、玉串の先を時計方向に90度回し、左手を下げて根元を持ち、祈念を込めます。右手で玉串の中程下から支え、玉串を更に90度回して根元を神前に向け、左手を放して右手の下に添えます。玉串案の上に奉奠します。最後の拝礼は 二拝二拍手一拝で行いますが、二拍手は 両手を打つ寸前で止めて 音をたてない しのび手により行います。

 今回は以上です。生花の献花に付いては次回書かせて頂きます。

告別の作法

 今回は告別の作法に付いて書かせて頂きました。

 日本に於いて 葬儀・告別式・その他で 故人様とのお別れに当っては いくつかの方法が有ります。基本的には 営みの基本となる宗教によります。仏式の告別であれば”焼香”、神式であれば”玉串拝礼”、キリスト教式であれば”生花の献花”、無宗教葬の場合も”生花の献花”が一般的です。但し キリスト教葬の本来では 告別の考え方が異なりますので、決められた告別の作法は有りません。献花の習慣は日本でのみ行われる 焼香に代わる作法です。従いまして キリスト教の特定宗派では焼香を行う場合もがざいます。又 無宗教葬では ご遺族のご希望により 献花ではなく、焼香を行う場合も御座います。

 仏式のご葬儀・告別式に於ける 告別の作法は焼香ですが、その仕方は宗派により異なります。以下にその概要をまとめました;

天台宗; 焼香の回数については特に定めはありません。

真言宗; 通常は3回。仏・法・僧に供養すること、身・口・意の三密修行に精進すること、戒香・定香・解脱香と言って 自らが戒律を守り 心の静寂を求めることができる功徳があると 説かれます。

浄土宗; 特に定めはありませんが、真心をこめて一心に で一回、身を静めて 一回、心を清めるのに 一回 の3回と説かれます。

臨済宗; 焼香の回数に拘らない。

曹洞宗; 焼香の回数に拘らない。

日蓮宗; 通常は3回、仏・法・僧の三宝供養とも、空・仮・中の参諦(さんだい)にならうとも説かれます。

浄土真宗; 焼香は自身の身心を清めるため と説かれ、他の宗派と相違し 香を額に戴くことはしません。本願寺派(西)では1回、大谷派(東)では2回行います。

   今回は以上です。

葬儀の相談

 今回はご葬儀のご相談に付いて書かせて頂きました。

 ご葬儀のご相談は 以前は事前相談はタブーの様に考えられ、御家族が亡くなられて際には 隣組の方々や病院からご紹介された 葬儀社に依頼することを前提として、ご相談する形が一般的でした。しかしながら 昨今では 事前相談のタブー視も無くなり、葬儀社の宣伝広告もしばしば見かける様になり、インターネットによりご希望とする葬儀社を見つけ出す事も難しく無くなりました。又 ご相談に当っても、依頼を前提とはせずに ご希望を伝え、見積りを入手した上で 葬儀社をお決め頂く事が出来る時代となりました。

 ご葬儀のご相談は 依頼を前提として行う必要は御座いません。そして まずは 故人様に対する想い入れと、どの様なお見送りをされたいのか お話頂く事が大切です。その上で 知りたい事や疑問点を良く確認頂きます。普通 喪主をされる機会はそれ程多く有りません、こんな事を聞いても良いのだろうか などとは考えずに どんな事でも 不明な点は ご確認頂く事が重要です。その上で 葬儀社より 見積書を受取り、ご検討頂く事となります。数社の葬儀社から見積を取って ご検討頂くケースも一般的となりつつ有ります。尚 見積書には お料理や返礼品などの 変動費も 前提条件と予測数字が記載されなければ成りません。

 日本消費者協会の調査による、消費者が葬儀に付いて知りたい事項は以下の通りでした。

葬儀に付いて知りたい事項;

 1 葬儀の手順など一般的事項  38.6%

 2 葬儀費用(料金)について   37.3%

 3 葬儀の前に準備しておく事   24.5%

 4 心構え            7.7%

 5 葬儀を依頼する先に付いて   5.2%

町内会など地域共同体が葬儀の運営主体であった時代には 地域ごとに葬儀の仕方が決められて居り、又 手伝いの形で葬儀に参加する機会も多く有りました。しかしながら 葬儀の運営が 葬儀社に委ねられる様になると、お手伝いの部分も受付などの 特定の部分に限られ、葬儀に係わる度合は少なくなり、葬儀の仕方に関する知識を得る機会は大変少なくなりました。従いまして 一般の方々の 葬儀に関する知識や経験が乏しいのは当然の事ですので、不安を感じる事の無い様、どんな事柄でも確認される事をお薦め致します。

   今回は以上です。  

死亡の告知

 今回は死亡の告知に付いて書かせて頂きました。

 ご家族のどなたかが ご逝去された場合、ご家族だけでお見送りする密葬のケースを除いては、故人様のご逝去を広く社会に告知する事が一般的です。告知の方法と致しましては 故人様ご逝去のお知らせを 友人・知人間で回覧頂く形、死亡記事、死亡広告等の方法が御座います。

 故人様ご逝去の告知に当たりましては、何れの形でも 下記の要点を含む形で作成します;

1 故人様に関する事項

  故人様氏名、肩書、死亡日時、死因(省略可)、死亡場所(省略可)、死亡時年齢(満年齢)。

2 通夜、葬儀、告別式に関する事項

  通夜、葬儀、告別式の場所(住所)と日時。

3 喪主様に関する事項

  喪主様氏名、喪主様と故人様との関係、ご自宅住所。

4 その他

  指定の服装(省略可)、供花 供物 香典の取扱い等。

 新聞 その他の媒体を使用した告知の方法として 死亡記事、死亡広告などが有ります。死亡記事は 新聞社等 媒体の掲載基準に従って掲載される記事で 費用負担は発生しません。死亡広告は 記載する内容に合わせてスペースを有料で確保する告知方法です。

 死亡記事は 新聞社により掲載基準が異なり 掲載内容も異なります。横浜市内の場合 全国紙での掲載は かなり制限が有りますが、神奈川新聞ではかなり協力的に処理してもらえます。いずれにしろ 新聞社指定の広告代理店があり、指定のフォーマットに記入をして代理店に送ると、新聞社に転送してくれ、新聞社の判断待ちとなります。掲載が決定すると 新聞社から確認の連絡が入ります。

 死亡広告は 掲載スペースと、掲載内容により料金が異なります。又 新聞社によっても広告料金は異なりますので、どの様な内容を どの新聞に載せるか決めた上で、料金をご確認下さい。

   今回は以上です。

追善供養

 今回は追善供養に付いて書かせて頂きました。

 追善供養とは 亡くなられた方の命日に 故人様の冥福を祈って 法要を営み 供養する事を称します。本来 法要とは 仏教に於いて 釈迦の教えである 仏法の要点・肝要を知る事を指して居りましたが、次第に 法事・仏事・法会などの儀式祭礼などの仏教行事一般を示すようになり、特に日本に於いては 死者の冥福を祈る 追善供養を指し示す様になりました。法事(ほうじ)、仏事(ぶつじ)とも言います。尚 法要は 死者を弔う儀式の他に、寺の創立記念日 落慶(新しいいお堂の完成記念) 仏像の開眼式のどの慶事にも営まれます。

 四十九日、一周忌、三回忌などの法事を営む際には 御身内だけで営むのであれば電話連絡で構いませんが、関係者にもお集まり頂く場合は 案内状を出状し、出欠の確認とる方が良いでしょう。法事にご招待するお客様の範囲に特定の決まりは有りません。故人様との関係、御家庭の事情などを考慮して慎重にお決め頂くの良いでしょう。法事の場所は 自宅 若しくは寺院で行うのが一般的ですが、最近では 斎場 ホテル 料理屋をご利用されるケースも多くなりました。

 ご自宅で営む場合は ご仏壇の前に打敷を敷き 五具足を用意するのが正式とされます。香炉を中央に置き その左右に花立て 更に外側の左右に火立て(燭台)を配置します。御供物は 仏飯 餅 菓子 果物などです。お供えする花は 原則として赤などの華美なお花は避け、ロウソクも白を原則とします。そして 故人様のお位牌、過去帳を仏壇の最下段に安置します。

 法事は 先に関係者が着席をして僧侶を迎え、読経、焼香、法話が営まれます。法要が終りますと 会食となりますが これを”お斎”(おとき)と言います。お斎の席では まず 施主様が挨拶をし 会食となります。席次は 僧侶を上席とし、御家族は末席とします。お斎の料理は 古くは肉食は避けて 菜食の精進料理とされましたが、現在ではあまり拘る必要は御座いません。

   今回は以上です。

葬儀後のご相談

 今回は葬儀後の各種ご相談事に付いて書かせて頂きました。

 ご遺族様のとって葬送儀礼(葬儀)は 通夜・葬儀・告別式の2日間で終るのではなく、その後も悲しみの中で ”喪”のときを過さねばなりません。又 故人様のご逝去に伴う各種届け出なども行わなければ成りません。この様な時 以前であれば 地域社会やご親族の長老が各種のフォロ-をしてくれました。しかしながら 現代の核家族化、少子高齢化の時代には従来と同じ事を期待する事が出来ません。その様な中では 葬儀社が 地域社会に代わって ご葬儀後のお手伝いをしなければ成らないと考えて居ります。

 ご葬儀後のご相談項目と致しましては 節目毎の法要、香典返し、御仏壇、お墓、そして 死後の手続きなどが御座います。

 節目毎の法要と致しましては 初七日を始めとする7日毎の法要と四十九日の忌明け法要、納骨、100日法要、一周忌、三周忌、‥‥‥五十回忌・弔い上げの法要までとなりますが、一般的には 初七日法要は葬儀・告別式と同日に行い、二七日から六七日法要は行わず、四十九日法要と納骨を行い、次は一周忌法要となります。これらの法要の段取りをご遺族様のご希望に合わせて企画させて頂きます。

 香典返しは 現在の横浜では 即返しが一般的で告別式の式場でお返しをしますが、改めてお返しをする場合は香典帳を整理して、お返しの品物を決め、然るべき業者に委託しなければ成りません。このお手伝いも葬儀社でさせて頂きます。

 御仏壇や墓地をお持ちで無い場合も 葬儀社では ご遺族のご希望に合わせたご仏壇を提供出来る仏具店、ご希望に沿った霊園をご紹介する事がかのうです。

 故人様 御逝去の届け出は 市区町村役所が主となり、現在の役所では然るべく丁寧に手続きの指導をしてくれます。又 必要であれば葬儀社がお手伝いの為 同行する事も可能です。

 現代の葬儀社は 葬儀前は勿論、葬儀後もご遺族様のご希望に合わせて、必要なお手伝いをする事が可能ですが、ご依頼される場合は 有償・無償を明確に確認し、有償であれば 事前に見積書をお取り頂く事をお薦め致します。

   今回は以上です。

後飾り壇

 今回は後飾り壇に付いて書かせて頂きました。

 後飾り壇とは 葬祭儀礼の中で使用される祭壇のひとつで、ご遺体を火葬した後 墓所にご納骨されるまでの間 御自宅にご遺骨を安置しておく為に設けられる祭壇です。仏式では 四十九日法要までの”中陰”の間に使用される事から 中陰壇とも呼ばれます。後飾り壇に飾られるものは ご遺骨、白木位牌(白木霊璽)、ご遺影を中心として 仏具 若しくは神具とお供え物となりますが、宗旨 宗派 地域により異なりますので、ご指導頂いた僧職 若しくは神職にご確認下さい。

 後飾り壇は ご遺骨が火葬場からお戻り頂いた時 安置出来る様 設営されます。仏式の祭壇であれば、2段 若しくは3段の小机に白布をかけ、上段にご遺骨と白木のお位牌を安置し、下段の奥に御遺影を置き、その前に 三具足(火立て、香炉、花立て)と鈴(りん)を配置します。香炉を中央に、火立て(燈台)を右奥に、鈴を右前に、花立てを左奥に配置し、故人様の好物等のお供え物を左前に飾ります。又 ご葬儀で使用した 生花やお供え物は整理をして 後飾り壇の左右にお飾りします。尚 後飾り壇を設営する場所は 仏間であれば 仏壇の前 又は横に、居間であれば床の間などが一般的です。

 神式の後飾り壇は 白木の八脚案(八本の脚のついた台(案))を2段にして祭壇とします。上段に ご遺骨 白木の霊璽を安置し、下段奥にご遺影を置き その前に 洗米 塩 お神酒 榊を収めた花瓶 とその他のお供え物を配置します。

 キリスト教式の後飾り壇の場合は 特に定まった決まりは有りませんが、小机を用意し、その上に ご遺骨 ご遺影 燭台 お供え物などを配置します。

   今回は以上です。

精進落とし(直会)

 今回は精進落とし(神道では直会)について書かせて頂きました。

 精進落としとは 本来は 御家族の不幸、寺社巡礼、祭礼、神事など 精進潔斎が必要な行事が終了した後に 肉 酒等の摂守を再開する事を指します。ご家族に不幸があり四十九日(中陰)の間 通常の食事を断って精進料理を摂っていた方が 忌明けと共に精進料理から通常の料理に戻す事を指します。尚 浄土真宗では精進落としとは言いません。又 地域によりましては 精進上げ、精進落ち、精進明け、お斎(とき)などとも呼ばれ、神道では直会(なおらい)と呼ばれます。

 現代では 御葬儀・告別式、ご火葬、初七日法要を終えた後に設ける宴席を 精進落としと言う様になりました。現代の精進落としの宴席は本来の 精進料理から通常料理への切り替えの意味と共に、1 僧侶等の宗教者、お手伝い頂いた方々への感謝の席、2 故人様を偲んで食事をし お話をして交わる席、とも成りました。特に横浜市営斎場では 都合により ご火葬後に初七日を行う式場が無い為、葬儀式・告別式の後に続けて初七日法要を執り行い、ご火葬中の待ち時間(1時間+)の間に精進落としの宴席を設けるのが一般的となって居ります。

 ご火葬が始まりましたら あらかじめ お願いした方々に控室にお集まり頂き、宗教者を上席にご遺族は末席にお座り頂いて会食となります。精進落としの宴席での式次第としては 特に決まりは御座いませんが、喪主様のご挨拶 ご親族の長老の方による献杯(浄土真宗では献杯とは言いません)の音頭により会食が始まります。お料理は 出席者の数が確定している場合はお料理膳で、数が確定しない場合は 大皿料理を用意します。又 喪主様、ご遺族の方々は 会食の間 席を回ってお礼の言葉を述べると共に、お好みの飲物をお勧めします。宴席は拾骨室への移動を持って閉宴となります。

   今回は以上です。

お骨揚げ

 今回はお骨揚げについて書かせて頂きました。

 お骨揚げとは 荼毘(火葬)に付した故人様の焼骨を拾い上げ、お骨壺に納める事を言います。お骨揚げは拾骨(しゅうこつ)、収骨(しゅうこつ)とも呼ばれ、又 お骨上げと書かれる場合も御座います。厳密に言うと 拾骨は 焼骨を拾う事を指し、収骨は 拾い上げた焼骨をお骨壺等に収める事を指しますが、特に使い分けられる事は無い様です。ご遺族によるお骨揚げの習慣は日本独特の儀礼と言われて居ります。このため 欧米ではお骨の原型が残らぬ様 骨灰になるまで焼かれますが、日本ではご遺骨の形がきれいに残る様 焼かれる事が大切とされます。

 横浜市内の火葬場では ご遺体の火葬が終り、火葬炉の冷却が始まると 控室に ”間もなく拾骨です” との連絡が入り、ご遺族の方々には拾骨室への移動の準備をお願いする事となります。そして 火葬炉の冷却が終ると ”〇〇家のご遺族様 拾骨室へお集まり下さい” とのアナウンスを受けて 拾骨室に集合頂きます。拾骨室では まず最初に係員の指示に基ずいて 喪主様以下2名の方は 火葬炉にて 火葬後の状態を確認して頂きます。その上で 係員は全ての焼骨を火葬炉から容器に収めて拾骨室に運び お骨揚げが始まります。

 お骨揚げは 古くには 箸渡しと呼ばれ 一人がご遺骨を箸で持ち 順に次の人に渡して行き、最後に骨袋 若しくは骨壺にお納めする形でしたが、現在では 二人一組でご遺骨を持ち上げ、お骨壺に収める形が一般的となって居ります。箸渡しは 箸と橋は音読みが同じところから、故人様をこの世からあの世へ 三途の川の橋渡しを皆でお手伝いする との願いが込められて居ると言われます。

  今回は以上です。

骨葬

 今回は骨葬に付いて書かせて頂きました。

 骨葬とは ご遺体のご火葬を事前に行い、葬儀・告別式をその焼骨を対象として執り行うお見送りです。それに対し 現在 横浜で一般的に行われている ご遺体を安置して行う葬儀・告別式を遺体葬を言います。骨葬は東北地方を中心に北海道や九州の一部で行われて居りますが、葬儀は重要な儀式であり 然るべく盛大に執り行われなければ成りませんが、その準備に時間を要する場合 ご遺体の保全技術が未熟であった以前には先にご火葬をせざるを得なかった事によります。骨葬の習俗は 火葬炉の利用は一般化されましたが、ご遺体保全は難しかった、大正時代より始まりました。

 骨葬を行う地域は 東北・北海道が中心となって居りますが、この地域は夏が短く 農作業はこの短い間に集中して行わなければならず、盛大な葬儀は農閑期に改めて行わざるを得なかった事情によります。又 漁師町などでは 平時は男性が居らず、どなたかが亡くなると まずご火葬を行って、ご葬儀は船が戻ってご親族がそろってから 改めて行う事になります。又 変わった事例と致しましては 函館大火が有ります。昭和9年3月 函館市では瞬間最大風速39m/秒の風な吹く中、住吉町から出火し その火は瞬く間に全市に燃え広がり、死者2千百人、重軽症者9千5百人の大惨事と成りました。このとき 全ての死者は ご火葬され、そのご遺骨がご家族に渡されて それぞれご葬儀が営まれました。この時以来 函館市では 骨葬が一般的と成りました。

 骨葬の地域では 本通夜に先立ってご火葬をする地域もありますが、午前中にご火葬に付し 午後に葬儀・告別式を行い、その後 菩提寺で納骨するのが一般的です。又 ご火葬とご葬儀・告別式の間を空けて行う場合も御座います。骨葬の場合 通夜・出棺・火葬をご遺族だけで密葬として行い、後日 葬儀・告別式を本葬として行う形も御座います。

遺体葬で行うか、骨葬で行うかは その土地の習俗によるだけでは無く、ご遺族様のお考えに従う事も重要ではないかと考えます。

   今回は以上です。

お別れの儀

 今回はお別れの儀に付いて書かせて頂きました。

 お別れの儀とは 葬儀・告別式の最後の出棺に先立って、ご遺族・関係者による故人様のご遺体との最後の対面の時間です。ご遺族・ご親族・親しい友人知人の方々は ご遺体と対面し、ご遺体と共にする遺品をお柩に納め、式場を飾っていた生花でご遺体を飾り、柩の蓋を有志の手で閉じて、お柩を送り出す事となります。生花祭壇をご利用頂いた場合はより多くのお花でご遺体をお飾りすることが出来ます。この後 お柩は火葬場、土葬の場合は埋葬地にお送りする事と成ります。

 葬儀式・告別式が終了しますと 式に参列された方々は会場外への退場を即されます。これはお別れの儀の準備を行う為で、会場内を ご遺体とのお別れがし易い様に整え直し、式場内の生花をお柩に納め易くする為 小さく切り分けて準備します。このお花は”別れ花”と呼ばれます。別れ花は故人様に身近な方から順にお納めします。一般的には喪主様、喪主様の配偶者、ご子息・御令嬢、親兄弟、親しい知人・友人の順となります。このお別れの時間は ご遺族にとって未練の残る時間では御座いますが、ある程度の時間で収めて頂く事と成ります。

 お柩に蓋をした後、古くには蓋が外れぬ様 縄で縛りました。その後 何時の頃からか ご遺族も参加して 釘を石で打って蓋を止めるという習俗が出来ました。これは 死霊が柩の外に出ぬ様に封じるという 死霊に対する恐怖心から生まれたと同時に、特定の石には呪力が有り 死者を悪霊から守る事が出来ると信じられていた事によります。又 ご遺族が自ら釘を打つ事で死者の蘇生を断念する為とも言われて居ります。尚 現在では 多くの火葬炉は電気式となり金属の使用が禁止された事から、柩の蓋ははめ込み式となって居り、釘を使用して止める必要は無くなって居ります。

   今回は以上です。

葬儀の演出

 今回は葬儀の演出に付いて書かせて頂きました。

 ご葬儀は 故人様をこの世からお見送りすると共に、ご遺族の悲しみをお慰めする為の宗教儀礼です。たとえ 宗教者を呼ばない無宗教葬であっても ある意味での宗教儀礼であると言えます。従いまして ご葬儀の演出は 故人様・ご遺族のご希望を良く忖度し、お願いする宗教者のご指示をふまえて演出されなければ成りません。又 結婚式ではサプライズが好まれますが、葬儀・告別式では主旨を考えるとサプライズは極力控えるべきでしょう。

 昭和時代後半の高度経済成長時代に合わせて 葬儀・告別式の演出も多様に行われる様に成りました。又 それに合わせて宗教者やお見送るする方々から多様な意見が出されて居ります。そうした中で 故人様の生前の写真を展示したり、故人様・ご遺族様がお好みの音楽を使用する事も一般化しております。式の開会を待つ間、弔辞のバックグランドミュージックとして、ご焼香の間、ご出棺の際などに音楽を流す形です。更に 故人様の人となりをお知らせする為 ナレーションテープやビデオなどを制作してお見せする演出も御座います。故人様の趣味であった詩歌や、音曲を流したり等もされます。又 会葬の方々の控室やお清めの席が作られた別室に 故人様の人となりを表はすお写真や生前の業績を表わす記念品などを展示する事も御座います。

 最近では 故人様やご遺族様による個性化のご希望から様々な演出をする事が可能となりました。葬儀・告別式の演出には様々な考え方が御座いますが、葬儀・告別式は宗教儀礼として厳粛に行う事が肝心であり、ご葬家や宗教者のご意見を良くお伺いした上で執り行われなければ成りません。

   今回は以上です。

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