葬儀の祭壇

 今回は葬儀式、告別式に於ける祭壇について書かせて頂きました。

 

 葬儀に於ける 祭壇の位置付けは 必ずしも明確では有りませんが 仏教において 葬儀式は 故人さまをあの世にお送りする宗教儀式であり、告別式は 故人さまとご遺族・会葬者の方々のお別れの場であります、従いまして 祭壇は この二つの目的を満たすものでなければ成りません。現在 多く見られる白木の祭壇は 明治時代に より華やかと成りました葬列で お棺は白木の輿に乗せられ、色々なお飾りをして 運ばれ、そのまま葬儀の場に安置されました。これを原型として 戦後に現在の白木祭壇が作られました。

 

 ご葬儀を執り行う場所は ご自宅、公営斎場、民営斎場、寺院・集会場等が有ります。ご自宅は 斎場を借りる費用も掛らず、ご近所の方々も会葬に来て頂きやすい 良い点は有りますが、祭壇を飾り ご焼香をして頂く場所を確保する必要が有ります。又 ご近所へのお気使いも必要と成ります。公営斎場は 祭壇を飾る場所も広く 利用料も廉価ですみますが、時として混んでいる場合が有ります。民営斎場は 施設もきれいで設備も整っていますが 利用料は高額となります。寺院・集会場は 貸斎場に比べると設備は整って居りませんので、準備には注意が必要です、尚 寺院をご使用の場合は檀家に限定される事が有ります。

 

 白木祭壇は 上部が宮型で、寺院建築風の装飾がされたもので 仏式葬で主として使用され、白木祭壇の上にお花を飾り、祭壇の両脇に頂いたご供花を添えます。

 

 現在は 宗教儀式もさることながら、故人さまとのお別れを主体にと 白木祭壇の代りに 生花で祭壇を作るケースが増えて参りました。生花祭壇には飾り方の決まりが有る訳では有りませんので、ご予算とお好みに合わせてデザインする事が出来ます。故人さまのお好きな花に囲まれたお見送りや フラワーアレンジメントによりましては 雰囲気の違うご葬儀を執り行う事も可能となります。

 

   今回は以上です。

年賀欠礼

 11月も半ばと成りました、今回は年賀欠礼に付いて書かせて頂きました。

 

 年賀欠礼とは 喪中は年賀状の出状を控えます、そこで 年賀の欠礼をお詫びする挨拶状を出状します。この年賀欠礼状には どなたが何時亡くなられたかを記し、年賀状の受付が始まる前、遅くとも12月の初めには 先方に届く様に送ります。

 

 欠礼の期間は 明治時代に作られた 忌服規定によれば ご両親が亡くなられた場合は一年、夫一年、妻三か月、子供・兄弟三か月、祖父母五か月、叔父・叔母は三か月となって居りましたが、現在では明確な規定は無く、欠礼は一律に 亡くなられてから一年とするのが一般的と成りました。年賀欠礼は 故人さまと同居していたか如何か、欠礼状を出す先が故人さまを知っているかどうか、家同士の付き合いがあるか等を基本として決めますが、仕事関係先などは服喪に関係なく欠礼を省略する場合も有ります。欠礼状は年賀状を出せないお知らせです、従い 毎年年賀状のやり取りをしている方には出します。又 喪中である事を 先方がご存知でも、欠礼状を出状するのが正式です。そのほかに まだ故人さまのご逝去をご存じない方や、ご逝去を知らせたい方に出状する事も有ります。

 

 欠礼の範囲は 二親等までの親族、及び故人さまと同居の場合です。具体的には 父母、配偶者の父母、子、兄弟姉妹、祖父母、配偶者の祖父母、孫、配偶者の兄弟姉妹までの親族です。しかし 祖父母、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹が亡くなられた場合は 同居していない限り 欠礼としない事が多くなって居ります。更に配偶者側の喪である場合は 欠礼を省略して 仕事関係者へ 例年通り年賀状を出状する事も有ります。

 

 年末にご不幸が有り 時期的に欠礼状が間に合わない場合は 年が明け、松の内が過ぎてから、寒中見舞いを兼ねて 年賀欠礼をお詫びするはがきを出します。

 

   今回は以上です。  

菩提寺への対応

 今回は菩提寺様への対応に付いて書かせて頂きました。

 

 菩提寺様をお持ちの家で 不幸にして御家族が亡くなれましたら、故人さまのご遺体を安置する為、葬儀社の手配をしますが、その後 菩提寺様へ故人さまのご逝去を報告し ご住職のご都合、通夜・葬儀での注意事項をご指導頂きます。その上で 通夜・葬儀・ご火葬・初七日の日取り、時間、そして式場を決め 再度ご報告致します、その際 同時に式場までの交通手段も確認させて頂きます。

 

 ご僧侶には お通夜の始まる30分前には到着して貰える様、世話役がお迎えに行くのが原則ですが、最近では ご住職自らが運転されて来られる事も多く成りました。到着後 喪主さまは ご僧侶にご挨拶をし 祭壇の飾り方やお供え物の置き方などを確認して貰います。ご僧侶には着替えの為の控室を用意し、お茶とお茶請けでおもてなしします。この時間を利用し、通夜から葬儀にかけてのお打合せをし、白木のご位牌に戒名を書いて頂きます。説教や法話の有無、読経の時間、通夜ぶるまいを受けて頂けるか等も確認させて頂きます。定刻に成りましたら世話役はご僧侶をご案内しお通夜と成ります、通夜の間は全てご僧侶の指示に従い執り行います。ご僧侶が法話を終え、ご退席の際、ご遺族は着席のままで構いません。通夜が終了し ご僧侶が控室に戻られましたら 世話役は茶菓でおもてなしします、この時 翌日の葬儀・火葬・初七日に付いてお打合せをして於きます。その後 通夜ぶるまいの席にご案内しますが、上座の席に着いて頂きます。

 

 ご僧侶が 通夜ぶるまいを辞退される場合は、お食事の代りの”御膳料”と、”御車代”を包んでお渡しします。御車代は 喪家が送迎用のお車を用意した場合も お渡しするのが普通です。お布施は通夜の分、葬儀の分としてお渡しすることも有りますが、一般的には 通夜・葬儀一括して、通夜又は葬儀のあとにお渡しします。

 

 ご葬儀後 ご火葬や初七日の間に 四十九日の日取りも決めて於きます。

 

  今回は以上です。

神式のご遺骨迎え

 今回は神式の葬儀に於けるご遺骨のお迎えに付いて書かせて頂きました。

 

 神式のご葬儀では ご火葬の際に”火葬祭”、ご遺骨をご自宅に持ち返られ、葬儀が滞り無く終えた事を報告する”帰家祭”を執り行います。

 

 火葬祭は お棺を火葬炉の前に安置し、持参されたお供物などを机上にお供えし、斎主が祝詞を奏上したのち、参列された方は玉串を捧げて拝礼し、終了します。その後 ご火葬となります。ご火葬後の お骨揚げの作法は仏式と同様です。

 

 神式では本来 火葬後はそのまま墓地へ埋葬しますが、最近では 一度 ご自宅へ持ち返り、五十日祭までに納骨されるケースが多く成りました。ご遺骨をご自宅でお迎えする前に ご自宅に残られた世話役やご親族は 祭壇をかたずけて、家に内外を掃き清め、手水で清めて、残られた神官により 仮霊舎や関係者一同のお祓いをして貰います(後祓いの儀)。その後 新たに祭壇を設け、榊やご供花を飾り、清めの水と塩を用意してご遺骨のお帰りをまちます。

 

 火葬場より戻りましたら 斎主、参列者一同は 家に残った神官にお祓いをして貰い、手水を使い、塩をまいて清めてから家の中に入ります(帰家修祓の儀)。そして 葬儀が滞りなく終えた事を報告する帰家祭を執り行います。仮霊舎に霊璽、ご遺影、ご遺骨をを飾り お祓いや献饌を行い 斎主の祝詞奏上、一同拝礼、玉串奉奠で終ります。

 

 帰家祭の後は 神主、世話役、手伝いの方々へお礼とねぎらいの気持ちを込めて 食事やお酒を振舞います。その際 神官には上座に座って頂きます。又 もてなしの有無に拘らず お膳料をお渡しするのが一般的です。

葬儀の翌日に神官をお呼びして 翌日祭を行うのが本来ですが 最近はご家族だけで済ませたり 省略する事が多くなりました。

 

   今回は以上です。

仏名

 今回は仏名(ブツミョウ)に付いて書かせて頂きました。

 

 仏名とは 本来は御仏の名号を示して居りますが 広く解釈すると 御仏とその弟子に与えられた名前を示します。原則としては 生ある内に修行を行い 付けて貰うべきものですが、仏教に於きましては 亡くなられると人は仏の弟子になるとされ 仏名が与えられます。

 

 仏名は その宗派により 呼び方が異なります、天台宗・真言宗・曹洞宗などでは”戒名”、浄土真宗では”法名”、日蓮宗では”法号” と呼びます。仏名は ご逝去後 すぐに菩提寺のご住職にお願いをして 出来れば納棺前に、遅くとも葬儀までには付けて頂き、白木のご位牌に書いて頂きます。菩提寺が遠方に有り 通夜・葬儀の読経は別の寺院にお願いする場合も 仏名は菩提寺にお願いします。これは 菩提寺にお墓をお持ちの場合 ご相談せずに仏名を付けると 菩提寺のお墓への ご納骨を受入れて貰えない場合が有るからです。

 

 本来 仏名は 身分の上下、精進、報恩の多少に関係なく 仏の世界は平等であることを示す為 二文字で構成されていましたが、寺院や社会への貢献を示す院号・院殿号、字(あざな)を示す道号、性別や年齢を示す位号が加えられ 現在の形と成りました。

  大人; ◇◇〇〇信士(信女)

      △△院◇◇〇〇居士(大姉)

      △△院殿◇◇〇〇大居士(清大姉)

  子供; 〇〇童子(童女)

△△は院号・院殿号です、古くは 皇族に対して院号が、武士階級に対して院殿号が与えられ、院号が格上とされて居りましたが、現在では字数や見栄えなどから 院殿号の方が格上とされて居ります。律宗では用いません

◇◇は道号です、真言宗、天台宗、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗で用いられます。律宗、浄土真宗では用いません、代りに ”釋” が用いられます。

〇〇は仏名です。信士、居士、大居士が位号です。

 

   今回は以上です。    

友引

 今回は友引に付いて書かせて頂きました。

 

 友引とは 暦に記載される日時・方位などの吉凶を占う歴注の一つである 六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の中の一つです。六曜は 中国で生まれ 日本へは14世紀に伝はり 当時は武将が戦を占う為に使われました、友引は 先勝と先負の間に位置して ”引き分けで勝負なし”という意味でした。一般社会には幕末より浸透し始め 明治政府の 吉凶付きの歴注は迷信であると禁止された中で 六曜だけは迷信の類でないと暦に記載され、多種多様な歴注の中で比較的に新顔ながら 第二次世界大戦後に日本国内で定着しました。又 六曜の中には仏滅や友引という仏教に関連しそうな言葉が使われて居りますが、実際は仏教とは一切関係は有りません。仏教に於いては本質的に因果関係によって物事が決まり、六曜(占い)が直接原因として物事を左右することは有りません。

 

 六曜が何時の時代に暦として確立されたかは不明です。孔明六曜星と呼ばれ、諸葛亮孔明がこれにより軍略を立てたとの俗説は有名ですが、その時代に六曜が作られていたとは考えにくく、後世のこじつけという説が一般的です。六曜は一ヶ月を五等分して 六日を周期とし先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順で繰り返します。そして 毎月一日の六曜は 1月・7月が先勝、2月・8月が友引、3月・9月が先負、4月・10月が仏滅‥‥‥から始まります。

 

 友引は本来 引き分けに成る日でしたが 陰陽道に ある日ある方向に事を行うと災いが友に及ぶとする”友引日”と言うものが有り これが六曜の友引と混同されたと考えられて居ります。何れにしろ現在では 友を引く日として信じられ この日に葬式を出すと親しい人が冥界に引き寄せられるとして 葬儀を避ける様に成りました。現在 横浜市営の斎場、火葬炉は友引の日は休場となっております。但し 特定の民営斎場では通夜は友引でも執り行う事が出来ます。尚 浄土真宗では 親鸞上人が ” 日の吉凶を選ぶ事は良くない” と説かれ 迷信、俗信を否定して居りますので 友引の日でも葬儀を執り行うことが出来ます。

 

   今回は以上です。

小さな葬儀

 今回は多様化する葬儀の一つで有ります小さな葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 小さな葬儀とは 社会環境の変化とともに葬送観も変化し、葬儀の形態も多様化して参りました。その最も多きな部分は より小さな葬儀への変化です。

 

 葬儀に於けるお通夜は 本来 ご遺族や近親者の方など故人さまと深い係わりを持った方々が集まり、最後の別れを惜しみ、故人さまの霊を慰める為のものでしたが、最近では 一般会葬者の方も昼間に行はれる告別式より 通夜に参列されることが多くなりました。その結果 ご遺族や近親者の方は 弔問客(初めてお目にかかる方も多く居られます)の対応に追われ ゆっくりと 故人さまとのお別れを惜しむ時間が取れないケースも多く見られます。この様な経験を何度かされ 又 町内会的な絆も薄れて行く中で 故人さまもご遺族さまも ご自分や身内の葬儀は 親しい方だけで静かにお見送りをと考えるご家族が多く成りました。その様な背景の中、家族葬と言う言葉も一般的となりました。

 

 家族葬の内容は様々です、10人前後の身内だけでと言う部分は共通ですが 身内だけでシンプルに費用を抑えてというケースも有れば、故人さまのお好きだった生花をふんだんに飾り お好きだった料理やお酒を用意したホームパーティーの様な葬儀も御座います。 小規模=費用をかけない だけではなく 葬儀にかける費用の考え方も 多様となりました。

 

 そして 費用をかけない葬儀として 一日葬や直葬も注目されて参りました。一日葬は 儀式を一日で執り行います、亡くなられた当日は 近親者でお別れの時間を持ち、翌日 葬儀・告別式・火葬を執り行います。直葬は葬儀・告別式等の儀式は行わず ご火葬のみを執り行います、ご逝去当日 ご自宅でお別れの時間を過ごす場合も有れば、火葬炉の前でお別れのみをされる形も御座います。

 

   今回は以上です。 

変化する葬儀

 今回は大きく変わり始めた葬儀への考え方に付いて書かせて頂きました。

 

 葬儀は 故人さま、ご遺族さまが信仰する宗教の於ける葬送の儀式であると共に、ご遺族さまのお心を慰め 又 故人さまが過ごされた世間さまへご逝去をお知らせる事を目的として執り行われました。しかしながら 社会の変化と伴に 葬送観は大きく変化し 葬儀の形態も形式やしきたりに拘らない形へと変わって参りました。

 

 以前は 人が亡くなられますとご親戚はもとより 広くご友人・知人へ連絡をして葬儀・告別式を執り行い より多くに方々で故人さまをお見送りするのが一般的でした。又 立派な祭壇を設え 盛大な葬儀を営む事が故人さまの為であり、残された者の務めと考えられて居りました。この様な葬送観が大きく変わりつつ有ります。財団法人”日本消費者協会”が 2000年に行った消費生活モニターに対するアンケートに対する回答の中の葬儀に関する部分を取り出しますと 以下の様なご意見が見られます;

1 今後の葬儀の有り方に付いて

  形式や仕来りに拘らない自由な葬儀があっても良い;57%

  家族だけの葬儀で良い;49%

  地域のつながりは大事にすべきなので 仕来たりに従うのが良い;10%

2 自分の葬儀はどの様にしたいか

  費用をかけないで欲しい;63%

  家族だけで送って欲し;40%

3 葬儀に支払った費用

  3−1 葬儀一式(葬儀本体)費用

       平均額;1,266,593円、最高額;5百万円、最低額;20万円

  3−2 寺院費用

       平均額;514,456円、最高額;188万円、最低額;1万円

  3−3 飲食接待費用

       平均額;454,716円、最高額;4百五十万円、最低額;一万五千円

 実際 横浜市内では 核家族化、少子高齢化が進み ”家族だけでの静かにお見送り”、”故人が好きだったバラで囲んだお見送り”、”故人さまの思い出の場所でのお見送り”など 従来の仕来りとは違う形のご要望も多くお受けする様になってまいりました。

 

   今回は以上です。

弔辞の作り方

 今回は弔辞の作り方に付いて書かせて頂きました。

 

 弔辞を依頼されましたら 特別な事情が無い限りお受けするのがマナーです。弔辞は 故人さまを弔いお送りすると共に 生前の業績を称え、人となりや経歴を会葬者の方々へお伝えするのが目的です。文章は簡潔に哀悼の情を卒直に表現するのが理想です。一般的には 普通の口語体で文章を書きますが 格式を重んじる必要がある場合は文語体を用います。故人さまの業績や 経歴を入れる場合は 事前にご遺族や関係者に確認をしておくと良いでしょう、又 弔辞を捧げる方が複数の場合は 他の方と故人さまの関係を確認し 内容が重ならない様にします。故人さまの死亡原因には拘らないのがマナーです。ご遺族を励まし、力ずける言葉も入れて下さい。

 

 @ 弔辞は 故人さまに呼びかける形で始めるのが一般的です。但し キリスト教では 故人さまは神に召されて安らかに眠る事を祈る とのことから呼びかけ形式は執りません。 A 次に 故人さまの死への驚きを述べます ”〇〇先生の突然の訃報に接し しばし言葉を失いました”などです。 B そして 故人さまとの関係を述べますが 会葬の方々に 故人さまと弔辞を捧げる方の関係が解る様に はっきり述べます。 C 次が 弔辞のメインの部分となり エピソードなどを交えながら 故人さまの人柄や業績を称え、感謝の気持ちを伝えます。ただし わざとらしい褒め言葉は避け、素直な心情を表現します。 D 最後に お別れの言葉で結びます、仏式では ”安らかにお眠り下さい” ”御冥福をお祈り申し上げます” などが一般的です。この前に ご遺族への慰めの言葉を入れるのも良いかと思います。

 

   今回は以上です。

密葬、家族葬

 今回は密葬・家族葬に付いて書かせて頂きました。

 

 密葬とは 年末年始に亡くなられたり、感染症で亡くなられ直ぐに火葬しなければ成らない場合、会葬者が多数予想される葬儀・社葬・お別れ会等で準備に時間が掛る場合に ご火葬を主とした お身内だけで行う葬儀を密葬と呼びます。密葬を行った場合は 後に改めて 本葬を執り行います。又 最近では 色々なご事情や故人さまのご希望で 本葬は執り行はず 密葬のみを執り行う形を 家族葬とも呼んで居ります。

 

 ご葬儀は 本来 故人さまのご逝去に伴なって 必要とされる 社会的処理、ご遺体の処理、霊の処理、悲嘆の処理、様々な悲嘆の処理の為に執り行いますが、故人さまは高齢でご逝去され、すでにお友達も多くなく、御近親の方のみで静かにお見送りをしたいと考えられるご遺族にお答えするべく 小規模な葬儀として家族葬が生まれました。家族葬は小規模な葬儀では有りますが、ご遺族のご希望にお合わせした色々な形態が考えられます。僧侶・神官・神父・牧師等の宗教者をお呼びして宗教儀式を行うか、行わないか、式場内のアレンジは、祭壇の形は、どの様なお花で飾るのか等です。家族葬は一般の葬儀より費用が掛らないとお考えの方も多く居られますが、ご希望によりましては 小規模でも費用を必要とする場合も有ります。

 

 家族葬の利点と致しましては 近親者だけで行うので 弔問者などに気を使う事も無く 落ち着いて故人様とのお別れが出来ます。又 小規模ですので 式場は小さく、係員も最少で、お料理・返礼品等も不要となります。

 

 短所と致しましては 知人・近隣住民に知られない様気を使う必要、ご連絡しなかった親族・友人よりのご不満、葬儀後 ご自宅への弔問客の来訪、葬儀費用の相互扶助である香典は無い等が御座います。

 

 何れにしろ 故人さまのご年齢、ご経歴、社会的お立場などを考慮してお決め頂く事をお薦め致します。

 

   今回は以上です。

葬儀の費用

 今回は葬儀の費用に付いて再度書かせて頂きました。

 

 葬儀の費用には 大きく分けて @葬儀社の費用、A斎場・式場の費用、B宗教者への費用、C人数による費用、Dその他雑費用の5項目が必要と成ります。現在では葬儀社よりプランと言う形で割安な提案がされて居りますが その内訳は@葬儀社の費用が主なものです。それ以外のA、B、C、Dはお願いする場所、相手、人数により大きく相違する為、事前に見積もる事が難しい為です。


 葬儀社の費用としては 病院からご自宅へのご遺体搬送、ご遺体保全の為のドライアイス、故人さまをお祀りする為の枕飾り・灯明・線香、旅立ちの為の死装束、棺・敷布団・掛布団・枕、骨壺・覆い、ご遺影写真、式場設営、祭壇、供花、供物、葬具、受付用具、式場看板、式場案内板、式司会者、場内案内、場外案内、警察署への届、死亡届提出、その他場内装飾、霊柩車、マイクロバス、ハイヤー、式場撤去・清掃、初七日会場設営、初七日司会、会場撤去・清掃、四十九日までの後飾り、ご遺体をご自宅に安置されない場合の保管、ご納棺、メイクアップ、湯灌、エンバーミング等が有ります。


 斎場・式場の費用としては 横浜の場合 横浜市営の斎場、民営の斎場、横浜市営の火葬場、民営の火葬場が有り、それぞれ費用は異なります。尚 横浜市営の斎場・火葬場共に担当者えの心付けは必要有りません。


 宗教者への費用としては 仏教の場合 枕経・通夜・葬儀・告別式・初七日での読経(お布施)、戒名授与、お車代(ご住職の要望によりハイヤーを用意する場合も有ります)、お膳料。神式では神官へのお礼、キリスト教では 教会への献金、又は神父・牧師へのお礼が必要です。


 人数による費用としては お通夜ぶるまい・初七日後の精進落としの料理とお酒など飲物、会葬御礼状、会葬御礼品、香典返し等ですが 横浜の場合 会葬御礼品は用意せず、式場で香典を頂いた方には香典返しをお渡しして終了する形が多く成りました。


 その他の雑費用としては 運転手への心付け、遠方から来られる方の交通費・宿泊代・飲食費などが有ります。


 以上が必要な費用と成りますが、プランを基にした見積書の場合、プランの内訳と追加の料金とを良くご確認頂き、葬儀社をお決め頂く事をお薦め致します。


   今回は以上です。

葬儀の打ち合わせ

 今回は葬儀の打ち合わせに付いて書かせて頂きました。

 

 葬儀社が決まりましたら 通夜、葬儀の内容に関し詳細を決めなければ成りません。宗教者の方の日程を確認のうえ、火葬場の空き状況を葬儀社に確認して貰い、通夜・葬儀の日程を決めます斎場をご利用の場合も葬儀社に依頼し利用可能日を調べ、お決めの日程に従い斎場、火葬場の予約を葬儀社に依頼します。菩提寺が遠方の場合やお持ちでない場合は寺院や僧侶の紹介を葬儀社に依頼する事も出来ます。但し 戒名(法名)は菩提寺に依頼をします。これは戒名(法名)を菩提寺に依頼しないと菩提寺のお墓に納骨出来ない場合がある為です。神式の場合の神官も葬儀社に紹介を依頼します。

 

 ご葬儀の日程、宗教者、斎場が決まりましたら ご希望の葬儀の規模、雰囲気、弔問客数の予想、希望のご予算を葬儀社に伝え 葬儀プランを立てて貰い、内容を決めて費用の見積りをもらいます。必要に応じ カタログや写真等を見せて貰うのも良いでしょう。そして 葬儀社がやってくれる仕事とご遺族が担当しなければならない仕事を確認します。ご遺族側の世話役の方も打合せに参加頂き、どの仕事を受け持つのか、ご遺族側で用意しなければ成らない物は何か 葬儀社と良く確認して於きます。

 

 喪服がない場合は 貸衣裳の手配も葬儀社に依頼します。ご遺影用の写真を葬儀社に渡します。ご遺影用に使う写真は 故人さまが気に入っている写真の中から お人柄が偲ばれるもの、出来るだけ最近の物、正面を向いている物を選びます。ご希望に合わせ 不要の部分を消したり、衣服を差し替える事も可能です。

 

   今回は以上です。

葬儀社と打合せ

 今回は葬儀社との打ち合わせに付いて書かせて頂きました。

 

 ご葬儀を執り行うに当たりましては 御自身で企画・施行をされるのは難しく、葬儀社に依頼されるのが一般的です。葬儀社を決められる際には、まず葬儀のご方針を決め 二ないし三社の葬儀社に説明をして見積を取り、その中から、見積りの内容、担当者の対応を見て 検討、選択されるのが良いと思います。ご遺体の搬送を依頼したからとの理由で葬儀を委託する必要は有りません。その場合は ご遺体の搬送のみと事前にことはって依頼して下さい。

 

 葬儀社へ見積を依頼される前に葬儀施行のご方針を決めて於きます。ご方針とは @葬儀の形式(仏式、神式、キリスト教式、無宗教式など) A葬儀の規模(会葬者見込み人数など) Bご予算 C通夜・葬儀の希望場所 等です。この前提を葬儀社に説明し見積書の提出を依頼し、その上で葬儀社を決定します。ご決定のポイントは 説明は解り易いもので有ったか、質問への回答は明解か、可能性の有る追加費用への説明はされたか、見積書の内容は打合せの内容を反映しているか、担当者の対応は捺得の行く早さで行われたか等 です。葬儀社が決まりましたら 担当者のアドバイスを受けながら通夜、葬儀の詳細を決めていきます。尚 詳細を決める過程で新たな費用項目が出て来る場合が有ります、その際は必ず見積書の更新をして貰う様 依頼して於けば、支払い時に問題が起こる事が無くなります。

 

 通夜・葬儀の日程は 宗教者(僧侶、神官、神父、牧師)のご都合、火葬場の使用可能時間、式場がご自宅でない場合は斎場の利用可能な日時を確認した上で決めます。一般的には ご逝去の当日はご自宅に安置、翌日にご納棺をしてお通夜、三日目にご葬儀・告別式・ご火葬という日程となりますが、お通夜を行わず葬儀・ご火葬のケース、ご火葬のみ行うケース、又 ご都合によりご火葬を先に行い ご遺骨で葬儀・告別式を執り行う形なども有ります。

 

   今回は以上です。  

死亡届と喪主の決定

 今回は死亡届の提出と喪主・世話役の決定に付いて書かせて頂きました。

 

 ご家族のどなたかが亡くなられましたら ご逝去から七日以内に死亡届を提出しなければ成りません。そして ご葬儀を執り行う為の 喪主様を決め、世話役をお願いしなければ成りません。


 故人さま担当の医師より 死亡診断書を受取りましたら、死亡届に必要事項を記入し、死体火埋葬許可申請と共に提出します。届け出る方は ”同居の親族”、”同居していない親族”、”親族以外の同居人”、”家主、家屋管理人、土地管理人”、”後見人、保佐人、補助人、任意後見人”の何れかの方です。提出先は”故人さまの本籍地、又は住所地”、”死亡した場所”、”届出人の住所地”の何れかの市区町村役所、戸籍係です。提出は24時間受け付けております。届け出は葬儀社などの代行者で構いませんが、その場合は届出人と代行者の印鑑が必要です(シャチハタは不可です)。又 銀行その他の金融機関は故人さまの死亡を確認しますと その口座を凍結する義務が有り、凍結後は預金の出し入れが出来なく成りますので、現金を出金する必要が有る場合は 死亡届を提出する前に手続きをして下さい。

死亡届の提出後 死体火埋葬許可証の交付を受けます。死体火埋葬許可証はご火葬の際に火葬場に提出します。ご火葬終了後 火葬済の証印が押されて返却されます。これが埋葬(納骨)の際に必要な 埋葬許可証となる 重要な書類です。

 

 故人さまがご逝去されました後 葬儀を執り行う為の 主催者であり、ご遺族の代表者となるべき 喪主さまを決めなければ成りません、喪主様は通常 故人さまと最も縁の深かった方がなります。一般的には 故人さまの配偶者、配偶者が居られない場合はご長男かご長女、いずれも居られない場合はご両親やご兄弟・姉妹が務めます。ご葬儀がそれなりに大きくなる場合は 喪主さまに代ってご葬儀を取り仕切る世話役をお願いします。世話役代表(葬儀委員長)は 親戚、近所の方、親しい友人・知人の中から ご喪家の事情に詳しい方にお願いします。更に ご葬儀の規模に応じて 受付、会計、進行、台所、接待などの世話役もお願いします。葬儀の打ち合わせには世話役代表も参加して貰います。

 

   今回は以上です。

末期の水、湯灌

 今回は末期の水とご遺体の清めに付いて書かせて頂きました。

 

 末期の水は 死に水とも言われ 臨終を告げられた後 同席している近親者の血縁が近い順に 唇を水で湿し ”あの世で渇きに苦しまぬ様にとの願いを込めた” 仏教の儀式です。本来は息を引き取る間際に行うものでしたが、現在はほとんどの場合 死後に行われる事が多くなり、病院で息を引き取り、その後ご自宅に帰った後に行われる様に成りました。又 仏教だけではなく、宗教を問わず広く行われる様にもなって居ります。末期の水は 新しい筆の穂先や 割りばしの先に脱脂綿やガーゼを付けて 茶碗の水に浸して 軽く唇を湿らせます。地域によりましては 鳥の羽を使用したり、二枚貝の殻に水をいれて飲ませる処も有ります。

 

 末期の水の後は 故人さまの最後の姿を清らかにする為、ご遺体を浄めます。これを湯灌といい 故人さまの現世での迷いや苦しみを ご遺族さまの手で洗い清めるという意味も有ります。以前は 逆さ水と言って たらいに水を入れ、お湯を注いでぬるま湯を作り 全身を洗い清めました。現在では 病院で亡くなられた場合 ご遺体の洗浄は看護師の手により成されますので、ご自宅では ガーゼや脱脂綿にアルコールを浸して 足、手、顔の順に清浄するのが一般的です。ご遺体の目があいている時は 瞼をそっとなでて閉じ、お口があいている時は 下あごをささえてお口を閉じます。この様な処置は葬儀社が行うように成りましたが、出来ましたら 故人さまに対する最後のお世話ですので ご遺族の手でお清め頂く事をお薦めします。ご遺体のお清めが終りましたら 死化粧を施します。髪を整え、爪を切りそろえ、男性の場合は髭をそり、女性の場合は薄化粧をします。ただし 地域により 死者に刃物を当ててはいけない、死化粧はしないなどの習慣が御座いますので、その場合は習慣に従います。

 

 以上が終りましてご納棺、出棺と成ります。

 

   今回は以上です。

死亡状況別の手続き

 今回はお亡くなり成られた状況によりその後の手続きが異なりますので書かせて頂きました。

 

 まず 現在 日本国内の法律では 原則として(感染症での死亡を除く) 故人さまがご逝去されてから24時間以内の火葬・埋葬は許されて居りません。そして 亡くなられた状況、自然死、事故死、自殺、他殺、感染症での死亡、遠方での死亡、海外での死亡、死産、出生直後の死亡等により 取らなければならない手続きが異なります。

 

 病気による死亡は自然死として扱われます。事故死(交通事故、転落事故、火災等)による場合も 病院に運ばれて24時間以上たってから亡くなられた場合は自然死として扱われ ご逝去後 ただちに担当医師より 死亡診断書が発行されます。事故死でも 現場で即死の場合は警察医による検視と、警察の嘱託医師による検死を受けなければ成りません、自殺や他殺の場合も同様の手続きと成ります。検死が終りますと担当医師より 死体検案書が交付されます。これが死亡診断書の代りとして扱われます。

 

 感染症で亡くなられた場合 感染症予防法の 一類、二類、三類、及び 新型インフルエンザなどの感染症で亡くなられた場合は 通常 ご遺体をご自宅に連れ帰る事は出来ません。病院の霊安室でご葬儀を簡単に済ませた後、直接 ご遺体を火葬場に搬送してご火葬します、火葬炉は優先して使用する事が出来ます(前記の24時間ルールは適用されません)。ご火葬後 ご遺骨を持ち返って ご葬儀を執り行うのが一般的です。

 

 旅先など遠方で亡くなられた場合 現地でご火葬をし ご遺骨を持ち返ってご葬儀を行うのが一般的です。亡くなられた土地の 市区町村役所に死亡届と死体火葬許可証交付申請書を提出して 死体火埋葬葬許可証を交付して貰います。その上で現地の火葬炉を予約し ご遺体をご火葬します。又 ご遺体をご自宅まで運ぶ場合は 葬儀社又はご遺体搬送業者に依頼して搬送して貰います。自家用車で搬送する事も可能です、この場合必ず死亡診断書を携帯して下さい。

 

 海外で亡くなられた場合 ご遺体を日本に搬送される時は 現地の葬儀社、或いは病院で 死体防腐処置を施して貰い、輸送に耐える棺にご納棺して搬送します。現地の出国、日本入国に当たりましては 現地 担当医師の死亡診断書、現地 日本大使館発行の埋葬許可証、ご遺体の防腐処置証明書が必要と成ります。現地でご火葬をして ご遺骨を持ち返る場合は 死亡診断書、火葬証明書など 現地で発行された書類は全てお持ち帰りください。何れの場合も帰国後3ヶ月以内に死亡届を故人さま住所地の市区町村役所に提出しなければなりません。

 

 妊娠4ヶ月以上の死胎児(死産)、及び妊娠4ヶ月以上の人工中絶の場合 担当の医師に死産証書を発行して貰い 市区町村役所に死産届を出す義務が有ります。出産後すぐに死亡してしまった時は、まず 出生届を出してから 死亡届を出さなければ成りません。

 

   今回は以上です。 

臨終後の手続き

 今回はご臨終後の手続きに付いて書かせて頂きました。今まで葬儀に関連して色々と書かせて頂きましたが、そのなかで抜けた部分が有り、これより何回かは その辺りを補足させて頂きます。

 

 どなたかが ご逝去された場合は ”死亡診断書”、又は”死体検案書”が必要と成ります。病院でご逝去された場合はご臨終に立会った医師に、ご自宅でご逝去された場合には死亡を確認した医師に死亡診断書を発行して頂きます。事故死や変死、自殺の場合は ただちに警察に連絡し 状況の確認をして貰い、その後に 警察医又は監察医による検死を受けて 死体検案書を発行して頂きます。神奈川県内では 検死の費用として 状況により二万円から七万五千円の間で費用負担が発生し、検死後 即納の原則となって居りますので、検死を受ける際は現金の用意が必要と成ります。死亡診断書・死体検案書は死亡届と一体になって居り、右半分が死亡診断書(死体検案書) 左半分が死亡届で、市区町村役所に死亡届を提出すると診断書も同時に提出と成ります。葬儀後の各種手続きに死亡診断書(死体検案書)が必要と成りますので、提出前に何枚かコピーを取って置くと便利です。

 

 病院で亡くなられた場合は まず病室から霊安室に ご遺体は移されます。それから ご自宅、或いは葬儀の斎場へ ご遺体を移送しなければ成りません、葬儀社が決まって居る場合はその葬儀社ヘ、決まって居ない場合は心当りの葬儀社(搬送業者)に連絡して寝台車を手配し ご遺体を搬送します。葬儀社が決まっていない場合は ”ご遺体の搬送だけをお願いします” と断りを入れて下さい。赤ちゃんや胎児の場合はタクシーや自家用車で連れ帰る事も出来ます。この場合 死亡診断書は必ず携行して下さい。

 

   今回は以上です。   

法事

 今回は法事に付いて書かせて頂きました。

 

 法事とは 故人さまを偲び、冥福(冥土の幸福)を祈る為 ご住職にお経をあげて貰う事を法要といい、法要とその後の食事を含めた 全体の行事を指して言います。又 法事は 故人さまが設けてくれた人と人の縁を再確認し、故人さまへの感謝と、自分自身を見直す場でも有ります。

 

 法要には 初七日から四十九日までに 百ヶ日を含めた 忌日法要と、一周忌・三回忌・七回忌ー五十回忌・百回忌を含めた 年忌法要が有ります。

 

 法事に招かれましたら ご出席するのが原則です、案内状を頂いたら直ぐに返事をお返しします。法事は あくまでも招かれたら出席するもので、どんなに親しくても こちらから問い合せるのはマナー違反です。法事の当日は 不祝儀袋に 御仏前として現金を包むか、供物を持参します。供物は 線香・生花・果物・菓子・故人さまが好まれた物等ですが 現在では現金を包む事が一般的です。現金を包む場合は 表書きは 御仏前・御供物料・御香料 として必ず袱紗に包んで持参します。当日は 法要予定時刻の20−30分前には会場に入り、まず ご遺族に挨拶します。挨拶は ”本日はお招き頂きまして 恐れ入ります ご供養にお供させて頂きます”など、この後に ”御仏前にお供え下さい”と言って 御仏前をお渡しします。

 

 法事に出席する際の服装は 一周忌までの法事には 喪服を着用し、それ以降は 地味な平服で構いません。時として 案内状に ”平服” と書かれている場合も 地味な平服を着用します。


 やむを得ない事情で出席出来ない場合は 欠席の返信にお詫びの一文を添えるか、電話でお詫びをします。そして 法事の前日までに届く様に 御供物料かご生花を送ると良いでしょう。


   今回は以上です。

葬儀の後

 今回はご葬儀が終りました後に付いて書かせて頂きました。

 

 ご葬儀が終りました後にも 幾つかの ご遺族との交流が御座います。

 

 これはご遺族との交流とは係わりませんが 通夜やご葬儀の時 会葬礼状と共に塩の小袋を渡される事があります、これはお清めの塩と言い 故人さまの霊がご自宅の中に帯同しない様 お体を清める為に使用します。お使いになる場合は ご自宅の門を入る前、或いは入口の前で 胸元、背中、足元の順に塩を振りかけます。ご自宅にどなたか居られる場合は その方にかけて貰います。告別式の後 会社に出られる様な場合は 式場から退出した後 足元に塩を撒いて それを踏みます。この風習は仏教の葬儀を中心に行われて居りますが、仏教でも浄土真宗では お清めの塩は使用しません。宗教、宗派、或いは各個人さまのお考えにより考え方があり、お清めの塩を使用しなくともマナー違反では有りません。

 

 ご葬儀が終りましてから 三十五日、四十九日、五十日の忌明けに合わせて 挨拶状と共に香典返しが送られて来ます。香典返しを頂いた時 これに対するお礼状は 出さないのが仕来たりです。二度と有って欲しくない不幸に お礼を述べるのは失礼とされているからです。確実に届いた事をお知らせする方法として 別件の書状(暑中見舞い等)、或いは電話などでさりげなく届いた事をお知らせします。この時 ”有難う御座います”、”傑好な物を頂いて” 等の表現は差し控えます。

 

 故人さまと親しくしていたにも関わらず 訃報が受取れなかったり、不在などで 遅れて知った場合は 知った時点で お悔みの手紙を送るか、ご遺族のご都合を聞いて弔問に伺います。四十九日を過ぎて知った場合は 100日の忌日、一周忌等に合わせて お花やお香を送る方法も有ります。但し 最近は ご遺族があえて広く知らせず、ごく内輪だけでご葬儀を済ます事も多くなりましたので ご遺族から直接 連絡を受けない限りは 弔問に伺うのは遠慮した方が良いでしょう。

 

 忌明け後に 故人さまが愛用した遺品を 親しい方々へ形見分けする場合が有ります。この様な場合は 故人さま、或いはご遺族様の 強いご希望によるものですので 申し出があった場合は素直に受け取るのが良いでしょう。ごく親しい場合を除いて 形見分けをお願いするのは マナー違反です。

 

   今回は以上です。

弔辞

 今回は弔辞に付いて書かせて頂きました。

 

 弔辞は ご遺族が故人さまとの関係を考え 是非にと考える方にお願いします。弔辞を依頼されましたら 余程の事が無い限り 断らずにお引き受けするのがマナーです。内容は 故人さまとの思い出を語り、故人さまのご逝去を悼み、ご遺族への慰めとお別れの言葉で終わります。

 

 ご依頼を受けましたら 故人さまとの関係 友人、先輩、後輩、恩人、上司、部下など ご自分の立場を考え、故人さまとの 付き合いを思い出しながら 相応しい内容を考えます。まず 故人さまの人柄や業績を称え、追憶と感謝の気持ち、残された者の決意を述べ、最後にご遺族への慰めとお別れの言葉で結ぶのが一般的です。奉読の時間は約3分、文字数にして1,200字が目安です。忌み言葉に気を付け、美辞麗句を並べた形式的なものでなく ご自分の言葉で書いた方が良いでしょう。弔辞は記念として ご遺族の下に残りますので丁寧に書きます、巻紙に 薄墨を使用し 毛筆で認めるのが正式ですが 市販の弔辞用の用紙をご利用頂くのが便利です。

 

 弔辞の読み方は お名前を呼ばれましたら立ち上がり 改葬の方々に一礼して祭壇の前に進みます。ご遺族に一礼をした上でご遺影に向かい一礼します。左手に弔辞を持ち右手で開きながら拝読します、拝読の際は目の高さに捧げ持って読みます。拝読が終りましたら包み直し、表書を祭壇に向けてお供えし、一礼して席に戻ります。

 

 弔辞の文章では 下記の様な言葉使いにご注意願います。

死(一般);逝去、急逝、不帰、永眠。 死(若死):天逝、夭逝、早世。 死(仏教);成仏、往生。 死(神道);帰幽。 死(キリスト教);昇天、帰天。 死(その他);逝く、没する、瞑目、世を去る。 死者との別れ;永別、別離、訣別、送る。 悲しみ;悲哀、哀愁、愁嘆、傷心、慟哭、痛恨。 看病;介護、手当、介抱、手を尽くす。 恩を受ける;大恩、恩愛、恩義、恩人、恩情、恩顧。 事故;不慮の出来事、奇禍、殉職、殉難、災禍、惨禍、災難、海難、悲運、変事。

以上の他の忌み言葉としては 重ね重ね、重々、いよいよ、再三再四、たびたび、またまた、ますます、かえすがえすも等の”重ね言葉(不幸が重なるイメージ)”、 再び、つずく、なお、追って等の”続く事を連想させる言葉”、 死ぬ、死亡、生きる、存命中等の”直接的な表現”、 とんだこと、とんでもないこと、浮かばれぬ等の”オーバーな表現、不吉な表現”、 四・九等の”音読みが不吉な言葉”が有ります。これらの忌み言葉は表現を変えて使います。

 

   今回は以上です。 

葬儀・告別式への参列

 今回は葬儀・告別式への参列に付いて書かせて頂きました。

 

 仏法に於ける葬儀と告別式には 夫々 異なる意味が有ります。葬儀は 故人様の冥福を祈り、仏弟子としての戒律を与える授戒と、極楽浄土へと導く引導を行う儀式で ご遺族、ご親族、ごく親しい方により執り行います。告別式は 友人や知人が故人様と最後のお別れをする儀式です。葬儀、告別式の順に執り行われ、一般の方は告別式に参加しますが 現在は 葬儀と告別式を同時に執り行う事も多く その場合は葬儀から参列します。

 

 葬儀に参列する場合は 定刻より早めに会場ヘ入り 受付を済ませて 案内の指示に従い席につきます。案内の指示が無い場合は控え目な席につきます。告別式だけに参列する場合は定刻の10分前までには受付を済ませ 司会者の案内を待ちます。コート、ショール、帽子などは受付のの前にとり、クロークが有れば大きな荷物と共に預けます。受付では”この度は御愁傷様です”と簡単なお悔みを述べ、香典を差し出し 記帳をします。名刺を差し出しても良いでしょう。通夜に訪れ香典をお供えした場合は記帳だけを行います。受付が設けられていない場合、香典は拝礼(ご焼香)の際に祭壇にお供えします。式場内では案内に従うか、ご自分の立場を考えて適当な席に着きます。このとき 喪主様やご遺族のところえ出向いてお悔みを述べるのは避けた方が良いでしょう。又 式場内での 知人・ご友人との会話も控えたいものです。

 

 一般会葬者は ご焼香が終わりました後 出来るだけその場に残って ご出棺を見送ります。告別式終了後はご遺族による最後の対面ガ行われますので、一般会葬者は式場の外で静かに待ちます。ご出棺に先立ち 喪主様のご挨拶が有り、その後 ご出棺と成ります。霊柩車が動き出しましたら、頭を下げて合掌してお見送りします。ご出棺をお見送りした後は静かに退出します。

 

   今回は以上です。

通夜への参列

 今回は通夜への参列に付いて書かせて頂きました。

 

 通夜は本来 ご遺族、近親者、ごく親しい友人などの 故人さまと深い係わりを持った方々集まり 夜を通して 故人さまとの最後の別れを惜しみ、又 故人さまの霊とご遺族を慰める為の場です。ご遺族から 通夜のご連絡を受けましたら ご参列下さい。最近は 通夜も告別式も 故人さまとのお別れの場 と考える方が多く見られますが、上記の趣旨から考えますと 特に親しい関係でなければ 通夜には参列せずに 告別式に参列されるのが 本来の形です。ご遺族から お通夜の日程をご連絡頂いた場合は お通夜に参列し、葬儀・告別式にも参列します。告別式の日程のみご連絡を受けた場合は 告別式の参列のみにとどめます。それほど親しい関係では無いけれども ご都合により 告別式に参列出来ない為 通夜だけに参列される場合は 通夜ぶるまいの席にお誘い頂いても ご遠慮頂いて 早めに引き上げるのが良いでしょう。お通夜への出欠を迷われる場合は 近親者の方、若しくはご葬儀の世話人の方 お問合せ頂くのが良いでしょう。

 

 最近のお通夜は 斎場の都合などにより 半通夜が多く成りました。半通夜は 夕方6時か7時頃から始まり、僧侶の読経、ご遺族・ご親族・参列者のご焼香で一時間程 その後の通夜ぶるまいで一から二時間程度でお開きと成ります。お通夜の式場には 通夜の開始時間より10分前位に着く様にします。まず 受付で記帳をし、”この度は御愁傷様で御座います、御霊前へお供え下さい。” とお悔みを述べて香典を差し出します。受付が無い場合は 拝礼(ご焼香)の際に祭壇に供えるか、ご遺族に手渡します。会場の中では 案内の方の指示に従って着席します。

 

 通夜ぶるまいの席は 弔問に対するお礼とお清め、そして故人様への供養の為に設けられます。お誘いを受けましたら遠慮せずに席に着き 一口でも箸を付けるのがマナーです。但し 宴席では有りませんので 故人さまと関係の無い話に夢中になったり、お酒を飲んで長居をしない様 気を付けます。途中で退席する際には 周囲の方に ”お先に失礼します”と挨拶して 静かに退出します。

 

 お通夜前や通夜ぶるまいの席でのお悔みや忌み言葉には気を付けて下さい。ご遺族さまは多くの方のお相手をしなければ成りませんので お悔みの言葉は 状況に合わせて簡潔にし 長々と話し掛けない様にします。忌み言葉には気を付けて 故人さまの病状や死因等 あれこれと尋ねる事は避けましょう。

 

  今回は以上です。 

不幸の知らせを受けたら

 今回は不幸の知らせを受けた際に付いて書かせて頂きました。

 

 不幸の知らせには ご危篤の連絡と ご逝去の連絡があります。ご危篤の連絡を受けましたら 指定の場所にすぐ駆けつけます、ご逝去の連絡のは 故人さまとの関係により対応します。

 

 ご家族が ご危篤を知らせて来ると言う事は 意識の有る内に一目でも会って欲しいと考えての事ですので、連絡を受けたら 出来るだけ早く指定の場所に駈け付けます。間違えの無い様 連絡を受けた際 場所の確認をします、病院の場合は 住所は勿論、電話番号、病室番号も聞いておきます。駈け付ける際の服装は 普段着で構いませんが、派手な服装やTシャツ等カジュアル過ぎる服装は避けます。遠方から駆けつける場合、万一を覚悟して喪服を携行する事が有りますが、面会の前に駅のロッカ―等に預けて、失礼のないようにします。

 

 ご逝去の連絡を受けた際は 故人さまとの関係により対応の仕方が変わります。肉親、近親者、極親しいご友人の場合は 何処へ行けば故人さまと会えるのか確認をし、喪服を準備して、地味な平服で弔問に駈け付けます。一般的な知人、友人の場合は すぐの弔問は必要有りません、通夜・葬儀の日取り、場所、葬儀の宗教・宗派等を確認して 通夜に参列します。又 依頼されえば連絡役を引き受け、次に連絡すべき方に連絡をとります。ご遺族以外から連絡を受けた場合 不明な点を問合せたり、お悔みを述べる為に 取り込み中のご遺族に直接連絡を取る事は避けた方が良いでしょう。

 

 訃報を受けても すぐに弔問出来ない事情がある場合は 代理の方を立てて通夜・告別式に参列してもらうか、弔電を打つか、手紙を送るかして弔意を伝えます。後日 弔問できなかった事をお詫びし 先方のご都合を確認して弔問します。遠方に居住している等 やもう得ない事情で弔問出来ない場合は 出来るだけ早く香典をお送りします。香典は不祝儀袋に入れて現金書留で送れます、香典には お悔みと参列出来ないお詫びの手紙を同封されると良いかと思います。

 

   今回は以上です。  

供物、供花

 今回はお供物(くもつ)、ご供花(くげ、きょうか)に付いて書かせて頂きました。

 

 故人様の霊を慰める為に供える品物をお供物、花をご供花と言います。香典とお供物、ご供花を両方送るか、一つだけにするか迷う と言うお話を 時として伺いますが、香典、お供物、ご供花とは同じ意味ですので 原則として 何れか一つで構いません。香典の他に 親族一同、同窓会一同、団体等で お供物、ご供花を贈る際に 一員に加わる事も、香典とご供花の両方を贈る事も 故人様とのご関係で多々有ります。

 

 お供物は その地域により仕来りが有りますが、仏式では 線香、ロウソク、果物、干菓子、お酒等の日持ちのする物をお供えするのが一般的です。神式では 線香・抹香は お供えしません、魚・肉等の生臭物でもお供えしますが、お供物の仕来りが御座いますので お送りする前に喪家さまにご確認頂くのが良いでしょう。ご確認出来ない場合は 御榊料として現金を贈るのが無難です。キリスト教では生花のみで、お供物は有りません。お供物の水引や表書は 香典と同じですが ご葬儀を担当する葬儀社へご指示頂ければ 不祝儀用に用意し お供え致します。お供物は 通夜、ご葬儀、告別式にお供えしますので お通夜の前に届く様 手配します。

 

 ご供花では 生花や花輪などを贈ります。生花では 派手な花は避け 菊、カーネーション、百合、ストック等の白を中心に使いますが、故人様がお好きだった花をアクセントに入れて貰うのも良いと思います。但し バラ等のとげの有るお花は避けて下さい。花輪は会社や団体名で贈るのが一般的ですが、最近は飾れる場所が無い場合も多く見られますので、事前の確認が必要です。

 

 お供物、ご生花 何れにしても 宗教や地域の仕来り、斎場内外での制限などが御座いますので、お贈りになる前に 喪家さま 或いは担当の葬儀社にご確認される事をお薦め致します。

 

  今回は以上です。

香典

 今回は香典のマナーについて書かせて頂きました。

 

 香典とは ご葬儀の際 お花、線香、抹香等の代りに故人様の霊前に供えるものですが、急なご不幸による出費に対する助け合いの意味も有ります。

 

 香典の準備ですが お香典を入れる熨斗袋やその表書は 宗教や宗派により異なりますので 事前に確認する事が大切です、又 通夜・葬儀の予定をご連絡するお立場の施主様側も ご連絡の際に 執り行う葬儀の宗教とご宗派を付け加えて頂く方が 親切なご連絡となります。弔事では水引の結び方は 不幸が二度と来ない様にと 解けない結び切りを使います、のしは付けません。表書は 仏式では 御香典、御香料で 御仏前は四十九日以降の法要で使います。神式では 御玉串料、御榊料を キリスト教では お花料 とします。宗教が確認出来ない場合の無難な書き方は 御霊前 で各宗教共通で使えます。但し 浄土真宗では 御霊前 は使いません。尚 蓮の花が印刷された熨斗袋は仏式でしか使用出来ません。表書の下に会葬者のフルネームを書きます、奥様が代理で会葬の場合はフルネームの左下に 内 の字を付記します、どなたかの代りに会葬の場合は 代 と書き入れます。 

 

 香典は 通夜又は葬儀(告別式)の何れかに持参します。通夜に持参した場合、翌日の葬儀では記帳のみ行います。又 香典に使用する紙幣は 前もって用意した訳では無い事を示す為に使用済みの紙幣を入れます、新札は使いません。

 

 斎場の受付では 袱紗から香典袋を取り出し ”この度は御愁傷様でございます” と言って 受付係に手渡します。このとき 香典は必ず両手で指し出します。その後 受付係の指示に従って 名前・住所・連絡先を記帳して 一礼をして待機場所え移動します。

 

   今回は以上です。 

仏式礼拝の作法

 今回は仏式の通夜・葬儀・告別式に於ける焼香・礼拝の作法について書かせて頂きました。

 

 通夜・葬儀・告別式では 故人様のご逝去を悼み、又 成仏を祈念して礼拝を行います。その礼拝の前には お清めの為の焼香を行います。一番大切な事は礼拝であり、ご遺影やご位牌をしっかり見つめて、心を込めて礼拝します。

 

 ご焼香は 本来 香を持参するのが正式ですが、今は仏前に備え付けの抹香をたくのが通例となって居ります。ご焼香には仏前に立って行う立礼、座って行う座礼、そして 会場が狭い際に行われる回し焼香が有ります。焼香の回数は 僧侶と同じ様に三回という方も多く居られますが、一般的には焼香と従香の二回、参列者が多い場合は焼香のみ一回で良いと思います。焼香の順序は 故人様との血縁関係に応じて決めるのが一般的ですが、地域により習慣が異なる場合も有りますので地元の古老に確認される事をお薦めします。ご主人が亡くなられた場合の一般的な例は;

 1 喪主 故人さまの配偶者

 2 故人さまの長男夫婦とそのお子様

 3 故人さまの次男夫婦とそのお子様

 4 故人さまの長女夫婦とそのお子様

 5 故人さまの兄弟姉妹(年齢順)

 6 故人さまの配偶者の兄弟姉妹(年齢順)

 7 故人さまの長男の妻の親

 8 故人さまの次男の妻の親

 9 故人さまの長女の夫の親

のようになります。

 

 焼香、拝礼の手順は;

 1 焼香台の前に進み、祭壇に向かって一礼します。このとき数珠は左手に持ち、左右に礼をする必要は有りません。

 2 右手の親指、人差し指、中指の三本で抹香をつまみ 目の高さまで捧げてからおろし 静かに香炭の上に乗せます。二回目の従香の際は 捧げずにそのまま香炭に乗せます。

 3 正面の写真、又はご位牌を見つめ 合掌礼拝をします。

 4 喪主さま、ご遺族、会葬者に会釈をして席に戻る、又は退出します。

 

 数珠は念珠とも言い 仏事には欠かせない仏具の一つです。数珠の珠数は108個にするのが正式で 仏様に合掌拝礼しながら百八つの穢れた心を祓う為のものです。二重にした二輪念珠、数を半分にした単念珠と共に 数や種類にこだわらない短いものも一般的と成りました。数珠は宗派により種類や用い方に違いが有りますが、会葬にはご自分の宗派のものを持参して構いません。持参する時は念珠入れ等に入れ、使うときは左手に持つか、左手にかけるかします。どんな場合でも畳や椅子の上に直に置いてはいけません。

 

  今回は以上です。

弔事の服装

 今回は弔事での服装について書かせて頂きました。

 

 弔辞での服装は お国柄、宗教、地域の伝統等により異なりますので 世界標準、或いは日本標準が有るわけでは有りません。しかしながら参列されるに当たりましては ご遺族に対する礼節、すなわち弔意を表す為の ご遺族の心情を慮り(おもんばかり)、自身も心を痛めていると言う気持ちを表す服装である必要があります。

 

 弔事で使用する喪服は 本来 喪に服する人 つまりご遺族が着用するものでした。現在では 故人様への礼儀として また 死を悼む気持ちを表現する服装として 葬儀に参列する方々は喪服の着用が一般的となって居ります。喪服はご遺族が着るものという 本来の意味を考えると 通夜は元より告別式に参列される一般会葬者の方は 地味な服装であれば喪服を着る必要はないと言えます。但し ご遺族や近親者の方は 通夜・葬儀・告別式を通じて正式礼装で臨むべきです。

 

 女性の正式礼装は 洋装の場合 黒無地のオーソドックスなデザインの ワンピース、スーツ、アンサンブルとなりますが 透けていたり光沢のある素材は避けて下さい。えり元が詰まったデザインで、袖は長め、スカート丈は膝が隠れる程度とします。ストッキングは光沢のない黒、靴も光沢のない黒の布製が正式ですが 飾り等のないプレーンな物であれば革製でも構いません。アクセサリーは結婚指輪以外付けないのが基本です。和装の場合は黒無地染め抜き五つ紋付きが正式礼装です。半えりと足袋は白を着用しますが それ以外は 帯、帯揚げ、帯締め等は黒を使用します。バックや草履は布製が正式ですが つやのないシンプルな物であれば革でも構いません。

 

 男性の正式礼装は黒の;

             昼             夜

  正式礼装   燕尾服          燕尾服

  準礼装    モーニング        タキシード

  略礼服    ヂィレクターズスーツ  ダークラウンジスーツ 

となります。燕尾服は昼・夜 何れでも着用出来ますが、モーニングは昼間用の礼服ですのでお通夜では使用出来ません。現代では通夜・葬儀ともに黒の略礼服を使用する事が一般的となっております。和装の場合は 黒羽二重染め抜き五つ紋付きの着物・羽織・袴となります。帯は角帯、足袋は白か黒、草履の鼻緒は黒となります。尚 タイピンは使用せず、光物を身に付けては成りません。


 お子様の服装は 原則 学校や幼稚園の制服を着用します。制服がない場合は 黒や紺色の地味な服装に黒の靴、白又は黒のストッキングを着用つると良いでしょう。


   今回は以上です。

相続税の申告と納税

 今回は相続税の申告と納税に付いて書かせて頂きました。

 

 相続税の申告と納税は 相続開始の翌日 即ち故人様のご逝去の翌日から10ヶ月以内に行はなければ成りません。申告と納税は 故人様がご逝去された時の住所地の税務署で行います。相続税の納税は 金銭での一括納付が原則ですが、一定の要件を満たせば 延納や物納が認められる場合が有りますので、必要に応じ所轄税務署にご相談する事をお薦めします。

 

 相続税には 基礎控除額が有ります。基礎控除額は ”5,000万円+法定相続人一人に付き1,000万円”と成ります。例えば 法定相続人が4人の場合は 5,000万円+(4人X1.000万円)=9,000万円となり、課税価格がこの金額以下であれば 申告、納税をする必要は有りません。尚 課税価格とは 相続財産から債務、葬儀費用、非課税財産を差し引き みなし財産や生前贈与財産を加算した額です。尚 法定相続人の数は 相続放棄をされた方がいても、放棄する前の数で計算されます。

 

 相続税の申告書は 相続人が各自提出しても、相続人全員が共同で一部作成し 全員で署名・押印して提出しても構いません。期限までに分割協議が纏らない場合は ひとまず法定相続分で分割したものとして相続税を計算し 申告・納税します。その後 分割が確定した段階で、納めた額が少なかった場合は修正申告、納めた額が多過ぎた場合は更生の請求をして調整します。

 

 相続税に関し配偶者には 税額軽減の特別処置が有ります。配偶者の税額軽減が適用されて無税になるのは以下の二つの場合です;

 −取得財産の課税価格が一億6千万円以下の場合。

 −取得財産の課税価格が法定相続分以下の場合。

以上の他に 本来の相続税の額から法定相続分の税額を引いて納めれば良いので、かなり減額される事となります。配偶者の税額軽減を受ける為には 遺産分割協議を成立させた上で 税務署に申告する必要が有ります。

 

  今回は以上です。 

ご遺産の評価

 今回はご遺産の評価について書かせて頂きます。

 

 ご遺産の相続、相続税を計算する為には 現金を除いてその価値を評価しなければ成りません。評価は原則として相続開始時、即ち 故人様のご逝去日の評価額を前提と致します。しかし 時価に付いては客観的な評価が難しい場合や 課税の公平性を保つ為に、国税庁では ”財産評価基本通達” を作成し、財産を種類別に評価する 基準や方法を定めて居ります。

 

 まず 宅地の評価ですが 市街地と郊外・農村部では評価方法が異なります。市街地では路線価を基準として計算(路線価方式)します。路線価とは道路(路線)に面した標準的な土地 1平方メートル当たりの価額で 全国の市区町村ごとに各国税局が定め、毎年評価改定をして公表して居ります。この路線価図は税務署や市区町村役所で閲覧できます。又国税庁のホームページで見る事も出来ます。評価額は 路線価X宅地面積に宅地の形状、立地条件などの調整を加えて決まります。

 

 郊外や農村部で 路線価が定められていない土地は倍率方式で評価額を決めます。これは固定資産税評価額に 国税庁が地域毎に定めた 一定倍率を掛けて評価額とします。固定資産税評価額は固定資産税評価額証明書で確認でき、地域毎の倍率は国税局や税務署に問い合せれば教えて貰えます。尚 一定の条件にあてはまる宅地に付いては 税額が軽減される特例が有りますので、評価の際には 該当税務署に確認される事をお薦め致します。

 

 又 故人さまの債務やお葬式の費用は 相続財産から差し引いて 相続税を計算して下さい(債務控除)。

 

   今回は以上です。

相続後の手続き

 今回は相続後の手続きと名義変更について書かせて頂きました。

 

 ご遺産の相続が確定しましたら 期限の指定が無くともなるべく早く名義の変更をすべきです。遺贈により相続した場合も速やかに名義を変更します。

 

 預貯金の名義変更や解約の手続きは 金融機関により相違が有りますので 金融機関ごとに確認をして手続きをして下さい。有価証券の場合は 会社、信託銀行、証券会社の何れかにご確認を頂き 名義の変更をします。

 

 不動産の所有権移転登記は その物件が所在する地域を管轄する地方法務局(登記所)で行います。”所有権移転登記申請書”を提出し 相続人の名義に変更登記をします。申請は相続人が単独で行う事が出来ます。共有で相続する場合は 共同申請で名義の変更をします。

申請には 登記申請書とその写し、登記原因証明情報として 故人さまの戸籍謄本(除籍謄本を含む)と住民票の除票、不動産の相続をする方の戸籍謄本と住民票、遺産分割協議書、相続人全員の戸籍謄本と住民票、印鑑証明書、固定資産税評価証明書が必要です。遺言による相続や遺贈の場合は 遺言書の写しを添付しなければ成りません。相続の場合の不動産の登記手続きには 登録免許税が掛ります。登録免許税は固定資産税評価額の0.4%です。

申請書 書式の例は 法務局のホームページで見る事が出来、一般的には司法書士にその作成を依頼します。申請の方法は 地方法務局へ出向て申請する方法、郵送で申請する方法、オンラインで申請する方法の3通りが有ります。

登記手続きに期限は有りませんが 売却や抵当権の設定も出来ませんし、その後の相続でのトラブルの原因となったりする事も多く見られますので 速やかな名義変更をお薦め致します。

 

  今回は以上です。

 

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