創価学会

 今回は創価学会に付いて書かせて頂きました。

 

 創価学会は 1930年(昭和5年)牧田常三郎と戸田城聖を中心に設立された日蓮大聖人の仏法を信奉する宗教団体です。本部は東京都新宿区信濃町に所在し、会員世帯数は827万世帯と公称され、本仏は日蓮大聖人、本尊は日蓮により図顕された 文字曼荼羅、経典は法華経を使用し 布教活動をして居ります。

 

 昭和5年11月18日 日蓮正宗の信徒であり 東京都立白金尋常小学校の校長であった牧田常三郎と、同じく信徒の戸田甚一(後の戸田城聖)を中心にして、日蓮の仏法精神にもとずく教育の実践を目的とした 創価教育学支援会が結成されました。(創価学会ではこの日を創立記念日として居ります) その後 創価教育学会と改称し、1946年 創価学会と再度改称して現在に至ります。戦時中は苦難の時代で 昭和18年には 治安維持法違反 及び不敬罪の容疑で 牧田、戸田、他21名の幹部が逮捕 投獄され、牧田は翌年 東京拘置所内で獄死。昭和20年になり 戸田が出獄して 西神田に教育学会の本部を立ち上げ 布教活動を再開しました。

 

 本来 創価学会は宗教団体では無く、日蓮正宗の講(信徒団体)の一つでした。現在 名誉会長の池田大作氏も 当初は日蓮正宗総本山である大石寺の法華講総講頭に選任されて居りましたが、教義上の対立から 現在は 宗門と信徒団体の関係は消滅して居ります。

 

 教団の目的は 日蓮が説く 仏法の実践を通して、一人一人が真の幸福境涯を確立すると共に、生命の尊厳を説く仏法哲理を根本に、恒久平和、豊かな文化、人間性あふれる教育の創造を推進し、人類社会の発展に寄与すること と有ります。 

 

 葬儀は 所属する地域の 儀典長を中心の導師とした 友人葬となります。

 

   今回は以上です。

立正佼成会

 今回は立正佼成会に付いて書かせて頂きました。

 

 立正佼成会は 1938年(昭和13年) 霊友会の有力な信者であった 庭野鹿蔵と長沼政により創立された 法華系の新宗教で、在家仏教教団です。本部は 東京都杉並区和田2丁目に位置し、国内238教会 海外21ヶ国・67拠点を中心に布教活動を行い、会員世帯数;127万世帯と公称されます。ご本尊は 久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊(くおんじつじょうだいおんきょうしゅしゃかむにせそん)で、主要経典は法華三部経です。

 

 霊友会の新井支部・副支部長であった庭野鹿蔵と 庭野の勧誘で霊友会を信仰していた長沼政は 支部長で熱心な法華経行者であった新井助信の勧めを元に、1938年3月5日 大日本立正佼成会を設立しました。当時は満州事変から第二次世界大戦へと続く時代で、多くの人が苦しい生活を強いられていた為、多くの会員は現実的な救われを求めて修行に励みました。戦後は長沼副会長を中心とする霊能指導などで批判を浴びる事や、創価学会との軋轢なども有りましたが、活動の中心を法華経を背景とした先祖供養・教学研修・人間修養へと移し、それを基にした 地域社会・国家・世界平和の実現に向けて貢献してゆく活動にシフトして居ります。

 

 その信仰姿勢は ”心田を耕す”として この世に生を受けたことの不思議、有り難さを知り、一人ひとりが ”今・ここ・わたし”を充実させて、毎日を楽しく生きる心を培うように と説きます。そして 法華三部経を所依の経典として すべての人が人間的に向上して、最終的には仏になることができる と教えます。

 

 葬儀に付きましては 然るべき立場の方は 戒名を佼成会でいただき佼成会葬を執り行いますが、一般会員の方々は 日蓮宗のご導師をお呼びして執り行うのが一般的です。

 

   今回は以上です。

 

 

 

孝道教団

 今回は孝道教団に付いて書かせて頂きました。

 

 孝道教団は 1936年(昭和11年)岡野正道と岡野貴美子によって設立された 法華系 新宗教の在家仏教教団です。その沿革から天台宗系教団にも分類されて居ります。本部は 横浜市神奈川区鳥越38に建立された”孝道山”で、信徒数は16万人、孝道経典を基に 父母・祖先に対する考養の道・子や子孫に対する功徳の道を中心に 世界平和を目指すマイトリー運動を提唱して居ります。

 

 始祖 岡野正道師は 大正7年 埼玉県川越市の天台宗星野山無量寿寺中院に出家し、天台僧として寺務に従事した後、独自に法華経の研鑚に努め、昭和11年に開顕して教団を設立しました。その後 貴美子夫人と共に 孝道の布教に努め、昭和27年 現在地に孝道山 本仏殿を建立して根本道場にすると共に、天台宗との深い縁により、総本山比叡山延暦寺より 伝教大師請来の仏舎利を分譲され、後には 不滅の法灯 の分灯も請ける事と成りました。

 

 その教えは 信徒は家庭に本尊をお祀りし、朝夕 法華経を読誦して、慈悲(マイトリー)の心をもって人々の善き友となるべく心がける事とされます。マイトリーとは サンスクリット語で 慈(いつくしみ)を意味しますが、教団では 人も動物も木も草も、すべてのものが互いに助け合って生きている事を自覚し、一人一人が相手を思いやる暖かい心をもって生活する事が大切であり、このマイトリーが人類の幸せをひらく道として、マイトリー運動を推奨して居ります。この運動の為 マイトリーカードが作られましたが そこには;

 マイトリー(おもいやり)の生活

  −大自然の中に生かされている自分の存在を知ろう

  −家族に対する責任を果たそう

  −人びとと共に喜びも苦しみも分かち合おう

  −すべての生きものに対する思いやりをもとう

  −自分のもつ能力を世の中のために生かそう

と書かれて居ります。

 

   今回は以上です。

 

霊友会

 今回は霊友会に付いて書かせて頂きました。

 

 霊友会は 1920年(大正9年) 久保角太郎によって創立された、法華系の在家による新宗教です。本部は東京都港区麻布台に有り、本山 弥勒山は静岡県賀茂郡東伊豆町に置かれ、国内支局38ヶ所 海外支局15ヶ所を中心に布教活動を行って居り、会員数は426万人と公称されます。その目的は 在家による法華経の菩薩行の実践とその普及にあります。

 

 創立者 久保角太郎は 西田無学の思想と行法に感銘を受け、自らも 本格的に法華経の研究を始め、在家による実践方法を模索しました。その成果を基に第一次霊友会として南千住霊友会を結成し、その後 赤坂霊友会に変化し、最終的には1930年 貴族院議員 永山武敏男爵を会長に迎えて 現在の霊友会が発足しました。

 

 教義の基本は 仏教の縁起観によって自分自身を理解し直し、自らの問題点に気付き、その気付きを基に日常の行動パターンを変革させて行く事に有ります。自己という存在は 時間的・空間的な様々な関係性の中で現象して居り、自分に繋がる父系・母系の全ての先祖との関係性と、日常生活で触れ合う 他者との関係性の中に 自分の在り方が反映されている事を認識して 内省し 気付きを得ます。具体的には 自分に繋がる父・母双系の全ての先祖を象徴した 総戒名を前にして 日々 法華三部経から伐粋して編纂された 青経巻と呼ばれる 経巻を読誦します。これを霊友会では先祖供養と呼んで居ります。

 

 この先祖供養を通して 気付き を得、気付きによる変革の努力の成果を 他者と分かち合う事によって、他者にも 気付き を誘発し 悟りの連鎖が広がる事を期待しています。

霊友会の修行は 自らの悟りと他者の悟りを同時に希求するという 法華経が唱導した 菩薩行を実現する事に有ります。

 

 尚 霊友会においては 特別な葬儀の規定は御座いません。

 

   今回は以上です。 

本門仏立宗

 今回は本門仏立宗(ほんもんぶつりゅうしゅう)に付いて書かせて頂きました。

 

 本門仏立宗は 1857年(安政4年) 長松清風(日扇)によって開かれた、日蓮を宗祖と仰ぐ、法華系の一宗派で、新宗教に分類される事も有ります。大本山は 京都府京都市上京区の宥清寺で、信徒数 41万人とされます。その教えは 宗祖日蓮の伝えた法華経の題目(南無妙法蓮華経)を唱える修行を第一とし、それにより授かる 目に見える現証利益を強調するものです。

 

 長松清風は 人生への懐疑と求道心から 法華経本門の教えに帰依して一度は出家しましたが、当時の宗門の在り様にあきたらず、独自の道を歩み出し、京都新町通りで在家信徒を集めて 本門仏立講を始めました。正法弘通の働きのない寺院・僧侶の意義を認めず、また その様な宗門を否定したため、既成の寺院・僧侶からの讒言により、逮捕されること2回、遠足止めなどの弾圧を受けましたが、明治11年には 花洛佛立講三十三組 信徒凡そ一万人といわれ教線をのばしました。この様な事から 日扇は在家主義であると言われますが、日扇自身は僧籍を持って居り、実際は 僧形・俗形の区別に本質的な差異を認めないと教えました。

 

 その教えは 御教歌と呼ばれる 仏教の教義を和歌に盛り込んだ教えを用意し 万人に 誰でも解り易く御仏の教えを広めようとしました。清風は明治初期を代表する文化人でもあり、清風の詠んだ歌は 優れた歌として 明治天皇に奏上され、賞賛を受けても居ります。しかしながら 布教に当っては 正信の証として現証利益を強調し、他宗・他宗教に対する批判も激しく、その布教方法は多くの批判を生む一因ともなりました。又 入信に当っては他宗・他宗教のお札、お守り、像を破棄する様 強制されました。


 葬儀の施行に付きましては 法華教の儀式に準じて執り行われます。


   今回は以上です。


 

パーフェクト リバティー教団

 今回はパーフェクト リバティー教団(PL教団)に付いて書かせて頂きました。

 

 PL教団は 1916年(大正5年) 御木徳一により立教された神道系の宗教団体で、当初は御嶽教徳光大教会と称し、その後 何度が改称をした後、1974年に現在の名称と成りました。本部は大阪府富田林市新堂に大本庁が置かれ、日本国内・海外の主要都市に教会を開いて布教活動を行って居ります(信徒数;100万人)。信仰対象は 宇宙全体=神(大元霊みおやおおかみ、だいげんれい という)です。

 

 PL教団では パーフェクト リバティーを ”完全な自由” ”真の自由”とし、神(大元霊)より与えられた自己の能力を生かして 自由に表現し、周囲を明るく 平和にしてゆく道を開けと説きます。”人生は芸術である”の真理のもと、各人の真の個性を世の為、人の為に最大限発揮し、世界人類永遠の平和と福祉の為に貢献する事を目標とします。教えの特徴的なものとしては みしらせ、みおしえ の真理があります。

みしらせとは 身の回りに起こる全ての苦痛や困難を 自分自身の心の傾き(心癖)を知らせる神からの啓示ととらえる事で、みおしえは 個々の自己表現の上で邪魔となっている心癖を教えてもらうものです。

教団としての戒律は特に無く、日常生活の心得として PL処世訓、PL信仰生活心得などが有ります。

 

 教団本部である大本庁には 大本庁神霊を祀る正殿の他 初代教祖奥津城(初代教祖 御木徳一師の墓地)、万国の戦没者を超宗派で慰霊する 超宗派戦争犠牲者慰霊大平和祈念塔(PLタワー)、高校野球で有名な PL学園高校、専門学校、中学校、幼稚園等が有ります。

 

 PL教団の葬儀は 神葬祭に準じた形で執り行われます。

 

   今回は以上です。

 

世界救世教

こんかいは世界救世教に付いて書かせて頂きました。

 

 世界救世教は 1935年(昭和10年)1月1日に 大本の幹部であった岡田茂吉により立教された 新宗教系の教団です。箱根強羅に箱根神仙郷、熱海に熱海瑞雲郷、京都嵯峨野に京都平安郷の 3ヶ所に聖地と呼ばれる神殿と庭園を有して居り、その信者数は国内103万人、海外200万人(タイ国;70万人、ブラジル;44万人)の計303万人と言われて居ります。宗教活動は浄霊の取次ぎ、自然農法の普及、芸術活動の奨励で有ります。

 

 教祖岡田茂吉は 幼少より病弱で その前半生を病苦との闘いに過ごしましたが、天性の美的感覚と優れた才能により 装身具業界で成功を納めましたが、第一次世界大戦後の経済恐慌により破産を味わい、宗教の道 教派神道 大本に入信して神霊研究の道を歩み始めます。そして昭和6年 千葉県鋸山山頂に於いて 霊界に於ける夜昼転換を感得し、昭和10年に立教します。その教えは この世界は霊界と現界から成り立ち、人間の運命の根本は霊界にあるを 宇宙の基本法則と説き、人間の幸・不幸は、人間の本体である霊魂の曇りの多少による として、その曇りを解消する 浄霊という救いの業を示します。浄霊とは身体のツボに手の平をかざし患者の病苦を霊力により治癒させる法であります。又 健康な体を作る為の自然農法(有機農法)の普及を薦め、人の心や魂の浄化をめざして芸術活動の奨励を薦め 特に花による霊性の向上をめざす華道が推奨されました。現在 教団は ”人を幸福にしなければ、自分は幸福に成りえない”という教祖の願いを基に、理想世界のモデルつくりを使命として活動中です。 


 現在は 病気治療的面を強調する 東方の光、病気治療的面を強調しない 世界救世教いずのめ教団、世界救世教主之光教団の 3派が並立して居ります。


 葬儀に付きましては 教団は 他の宗教に入信する事を許容しており、施行に当っての決め事は特に設けて居りません。

   

   今回は以上です。

生長の家

 今回は生長の家に付いて書かせて頂きました。 

 

 生長の家は 1930年 谷口雅春によって創設された新興宗教団体であります。本部を東京都渋谷区に置き、ボランティア(信徒)212万人を有し、その信仰は 神道・仏教・キリスト教・イスラム教・ユダヤ教等の教えに加え 心理学・哲学などを融合させて 全宗教の真理は一つとしたものです。主とする活動資金は 創設者 谷口雅春及びその子孫が出版した書籍を販売して得ており、当初は積極的に政治活動を行って居りましたが、現在は控えております。

 

 谷口雅春は大正時代 会社勤務の傍ら心霊科学研究会に加わり、宗教的・哲学的 彷徨を重ねて居りましたが、1929年12月13日深夜 瞑想中に 今起てと神の啓示を受け、1930年3月1日に修身書としての雑誌生長の家1000部を自費出版しました。(生長の家ではこの日を立教記念日として居ります) その後1932年に 雑誌生長の家に発表した論文をまとめて、自己啓発書 生命の實相が完成し、この書を基に支持者・購買者を拡大して 教化団体生長の家が創設されました。

 

 その教義は 谷口雅春の著作 特に生命の實相甘露の法雨を基礎として、神道・仏教・キリスト教・その他もろもろの宗教は根本に於いては一致するという 万教帰一という思想を主張し布教して居ります。

 

 又 その行法は 信者は 神想観、大祓の人型、浄心行、写経と呼ばれる行法のうち どれか一つを一日に一回行うのが望ましいとされます。

神想観は 正座をして招神歌を読み瞑目合掌する。大祓の人型は 紙のお札に氏名を書きそれで本人を擦り、息を吹きかけ、それを総本山や各教化部で焼納する(年に2回)。浄心行は 自分の考える悪い事を全て紙に書き出し、それを本山等で清めた炎で焼納する。写経は 甘露の法雨 を書き写す。

 

 供養は 永代供養、あるいは永代祭祀と言い 供養される者の氏名を専用の甘露の法雨教典に書き供養します。生存者の場合は総本山龍宮住吉本宮に奉安され 故人になると別格本山宝蔵神社の紫雲殿に遷され永代供養されます。

 

   今回は以上です。

円応教

 今回は円応教に付いて書かせて頂きました。

 

 円応教は 1887年(明治20年) 兵庫県丹波市に生まれた深田千代子を教祖とし、その長男 深田長治により 1948年に宗教法人として設立された 新宗教の一つで、諸教に分類されて居ります。本部は兵庫県丹波市山南町村森1−1にあり、189教会 260布教所を持ち、46万人の信者を数えます。”神の使いしめに生まれ、世の中の道具になる” を教義として布教活動が行われて居ります。

 

 教祖深田千代子は 33歳のとき 大阪で天啓を受け、奇蹟霊験を現し、修法という霊導の道を基に宗教活動を行い、39歳で夭逝しました。円応教の名前は 教祖の法名 慈照院圓應智覺大姉(じしょういんえんのうちかくだいし)より 道号の圓應を円応に変えて設立されました。教祖は 布教活動の中で多くの遺文を残しましたが、これを基に教典が編集されました。

 

 信仰の対象は 教祖を中心とする以外は神仏に拘らず自由とされ、信者が自由に選ぶ事が出来ますが、敬神尊祖の教義に基ずき、氏神と各家の先祖を崇敬する事が奨励されます。

 

 円応教では 修法と呼ばれる独特の救済方法があり、個人で信仰対象に礼拝して行う場合と、布教師と信者が相向い拝み合う場合が有ります。何れにしろ 教祖の霊導を信じ 個人の霊力の無限性、崇高性、偉大性を自覚反省し、過去現在の行為と品性を懺悔し、直観力と霊感力を養い、これらによって人格の完成に努め、個人と社会の幸福なる生活を打ち立てる事を目的とします。

 

 尚 葬儀の次第に付きましては 所属する教会の布教師さまにご相談して執り行うことをお薦め致します。

 

   今回は以上です。

黒住教

 今回は黒住教に付いて書かせて頂きました。

 

 黒住教は 1814年 江戸時代に岡山県岡山市今村宮の神官であった 黒住宗忠により開かれた教派神道で 神道十三派の一つです。祭神は 天照大御神、八百萬神、教祖宗忠神で、岡山県岡山市尾上神道山に本部を置き、約30万人(公称)の信者を導いて居ります。昇る朝日を拝む”日拝”の宗教として、日々 日の出を拝み、感謝と感動の心で誠を尽くし生活する事、すなわち ”まること”の精神で生きることと悟します。

 

 1814年 肺結核にに倒れ死を覚悟した 黒住宗忠は 朝日を拝む(日拝)中で 天照太神と同魂同体となると言う ”天命直授” と言われる霊的体験をして病気が治癒したとして、病気の治癒後 逝去するまで宗教活動を行いました。この間 自らは謙虚世に処し、世人救済に努めた事が世に認められ、幕末には 京都の神楽岡に宗忠神社が建立され、時の孝明天皇より 従四位下の神階が宣受されました。

 

 その教えは 日の出の太陽は全てのものを生かし育む働きを成し、これを天照大御神と称え敬い、その分霊があらゆる存在物に宿る(これを総称して八百萬神という)とされます。又 人間は天照大御神の分心(わけみたま)の鎮まる神の子であるとされます。そして 人生は 神の子、神の苗として生まれた人が その分心を養い育て、いずれ訪れる死という 神としての出発の時に、一柱のしっかりした神として立つ(生き通しという)為の道場であるとされます。 

 

 その為の修行方法としては 毎朝の日拝と御陽気修行、お祓い修行、人の為に祈り 誠を尽くす、日常の生活がすなわち修行 と諭します。

尚 葬儀は神式一般で執り行われます。

 

   今回は以上です。

 

 

金光教の葬儀

 今回は金光教の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 金光教の葬儀は 神式を基本として 終祭(しゅうさい)、告別式、火葬の儀、葬後霊祭により 執り行われます。終祭は 仏式に於ける通夜、告別式は 故人さまとの告別、火葬の儀は ご遺体のご火葬・収骨、葬後霊祭は 仏式に於ける初七日法要に当ります。儀式の式場、日時、式次第に付きましては 所属されている教会の 取次者の方と ご相談のうえお決め頂き、会葬希望の方々へご連絡頂く事になります。

 

 終祭は 仏式で言う通夜に当るものですが 人生最後の儀式として 祭主が故人さまに代わって、神様に対して生涯のお礼を申し上げると共に、霊となった以後の立ち行きを願う儀式です。金光教の教えでは 天と地は我が住家である と説かれ、たとえ霊となっても 神様の救済を受けずには助からない。生きている事も 死ぬ事も そして死んで御霊となった後も すべて神様に一切をお任せした働きの中のことであり、霊は神様の許にへ帰り 神と同根となるとされます。その為の儀式を神前に柩を安置して執り行います。その次第は以下の通りです;

1 祭員着座       祭員は入場し席に着きます。

2 一同拝礼       忍手(しんびて)で柏手を打ちます。

3 天地賛仰詞奉唱   所定の詞を全員で奉唱します。

4 祭主告詞奏上    故人さまに奏上されます。

5 霊璽奉遷       故人さまの霊が ご遺体から霊璽に移されます。

6 祭主祭詞奏上    神様に対して奏上されます。

7 祭主玉串奉奠    まず祭主が玉串を奉奠します。

8 喪主喪婦玉串奉奠 次に喪主・喪婦が玉串を奉奠します。

9 遺族親族玉串奉奠 そして遺族・親族が玉串を奉奠します。

10 新霊神拝詞奉唱 所定の詞を奉唱します。

11 会葬者玉串奉奠 会葬者が玉串を奉奠します。

12 一同拝礼      忍手で柏手を打ちます。

13 祭員退下     祭員が退場し 儀式は終了となります。


 告別式は 故人さまの御霊に縁故者・知人が告別をする儀式で、祭典の途中で祭主により会葬者を代表した 御霊に対するお別れの祭詞が奏上され、会葬者は玉串を奉奠して 御霊に感謝の真心をお供えします。その次第は;

1 祭員着座        祭員が入場し席に着きます。

2 一同拝礼        忍手で柏手を打ちます。

3 天地賛仰詞奉唱   所定の詞を奉唱します。 

4 祭主祭詞奏上     会葬者を代表して御霊に奏上されます。

5 祭主玉串奉奠     祭主が玉串を奉奠します。

6 喪主喪婦玉串奉奠  喪主・喪婦が玉串を奉奠します。

7 弔辞           会葬の代表者により弔辞が奉読されます。

8 遺族親族玉串奉奠  遺族・親族が玉串を奉奠します。

9 新霊神拝詞奉唱   所定の詞を奉唱します。

10 会葬者玉串奉奠  会葬者が玉串を奉奠します。弔電もここで奉読されます。

11 一同拝礼       忍手で柏手を打ちます。

12 祭員退下       祭員が下がり 告別式は終了となります。


   今回は以上です。     

 

 

金光教

 今回は金光教に付いて書かせて頂きました。

 

 金光教は 1859年(江戸末期)に赤沢文治(金光大神)により開かれた 日本の新宗教で、現在は教派神道連合会に属する、神道の一派です。祭神は 天地金乃神(てんちかねのかみ)と 生神金光大神(いきがみこんこうだいじん)で、現在の本拠地は 岡山県浅口市金光町大谷に所在し、日本を中心に約1,600の教会・布教所と 45万人の信者を有して居ります。天理教・黒住教と共に幕末三大新宗教の一つとされています。

 

 古くからの神道に於ける 金光思想では 日柄方位の吉凶を重視し、普段の生活にも 日柄方位を厳格に遵守する様求められましたが、金光教祖(赤沢文治)は 自身の体験から そういう凶事は人間の気ままから生じる神への無礼が原因であり、神の願いにかなう生き方や行いをすれば、神に守られた中で生活する事が出来ると説きました。そして 神と人は ”あいよかけよ”の関係であるとしました、その意味する所は 人が助かるには 神に願い、神の助けが必要とされるが、神も 又 人が助かって欲しいという願いを持ち、人を助ける事で神としての働きが出来るので助かっていると言う関係であるとされます。

 

 又 全ての人は 神のいとしご(氏子)であるとして、他の宗教の開祖も人である限り 神のいとしごであるからして、他の宗教を否定しないという思想を持ちます。従って 布教活動的な言論は あまり有りません。

 

 信者は 教会の広前に設けられた結界の場において、生神金光大神の代理(てがわり)となる 取次者を通して その願い・詫び・断り・お礼を天地金乃神に伝える事により、その願い・祈りを神に届け、神からの助けを受ける事と成ります。この取次が 金光教の特徴とされます。金光教主は 本部広前の結界の場で、日々の大半を取次に専念して居られます。

 

   今回は以上です。

 

 

天理教の葬儀

 今回は天理教の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 天理教の葬儀では 遷霊祭(せんれいさい、通夜)、と告別式により執り行われます。天理教では 死は 出直し とも言われ 全ての人には前生と後生が有り、輪廻転生するとされます。人の魂は 天理王命(親神)より与えられた心と身体に宿り、陽気ぐらしを心掛け、生活しますが 死と共に 心と身体を神にお返しし、新らしくこの世に生まれ変わる為の出直しを待つ事になります。遷霊祭は神に身体をお返しする儀式でもあります。

 

 故人さまのご逝去を出直しと言いますが、出直された際はご遺体を安置し、霊前に お神酒、米、野菜、魚等をお供えします。教会によりましては おつとめをする場合も御座います。

 

 遷霊祭では 祭壇を用意し、祭壇へのお供え物、新霊様へのお供え物を用意します。遷霊祭の次第は;

1 祭主、祭員 入場

2 副祭主祓詞奏上

   祓詞を奏上の後、霊璽、霊舎、玉串、祭主、参列者をお祓いします。参列者は頭を下げます。

3 祭主遷霊祭詞奏上

   霊魂へ これから霊璽にお遷り頂きたいと遷霊祭詞を奏上。その後 消灯して霊魂をお遷し。参列者は平伏。

4 献饌

   お遷り頂いた霊舎に献饌される。

5 祭主玉串奉献・鎮霊祭詞奏上

   祭主がこの霊舎で心安らかにお鎮まり下さいと奏上。

6 祭員列拝

   祭主以外の祭員が参拝する。

7 喪主・家族・参列者 玉串奉献

   葬儀委員長・喪主から順に霊舎へ玉串を献じ、四拍手・拝礼・四拍手を行う。

8 祭主・祭員 退場

9 十二下りのお歌を唱和して故人さまを偲び、霊魂をお慰めする。

 

 翌日は告別式となりますが、式次第は 遷霊祭とほぼ同じで、祭主・祭員 退場の後に ご出棺、ご火葬となります。尚 式次第、お供え物は 教会により異なる場合が御座いますので、御家族が出直された場合は、隣組・所属教会とよくご相談の上 段取りをお決め頂く必要が御座います。

 

   今回は以上です。

天理教

 今回は天理教に付いて書かせて頂きました。

 

 天理教は 江戸時代末に 中山みきを教祖として成立した宗教団体で、新宗教の一つで、奈良県天理市に本拠地を置く包括宗教法人です。天理王命(てんりおうのみこと)を親神とし、中山みき(おやさまと呼称する)を教祖とする一神教の宗教で、”陽気ぐらし”という世界の実現をめざして居ります。

 

 その教理は 人間がこの世に存在するのは 親神が人間の明るく勇んで暮らす 陽気ぐらしを見たいからであり、親神の守護と恵みにより 人は生かされ、天然自然が存在すると説いています。従い 人は親神が見たいと説く、陽気ぐらしを実現する為、謙虚な気持ちを持ち、欲を捨て、平和で豊かな世界を築く為に努力しなければならないと説かれます。

 

 又 人間の身体は親神からの借り物で、心だけが自分のものであると説きます。心の使い方によっては 埃がたまるので、たまらぬ様 自己中心的な考えを慎み、親神の思いにそって身体を使わせていただき、陽気ぐらしのために惜しまず尽くす事が大切と説きます。そして 全ての人間関係は 親子・夫婦関係を基本として培う事が理想とし、人助けは 自らが真に助かる道 を基本理念として居ります。

 

 天理教は 来世観を持たない数少ない宗教で、信仰する神が輪廻転生を司る事により、人には前生と後生があり、人間は死んでも またこの世に生まれ変わると言う死生観を持ちます。教徒は 人が死ぬことを 出直しと呼称します。

 

 天理教は かなの教え とも言われ、教祖の中山みきは 民衆に解り易く説きたいとの意思から、教義の説明などに使われる言葉の多くが かな表記とされて居ります。

 

   今回は以上です。 

 

ユダヤ教の葬儀

 今回はユダヤ教の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 ユダヤ教は イスラム教やキリスト教誕生の起源となった宗教で、他の宗教と違い 死後の世界などは特に無く、神の審判の日に 死者の魂が復活すると考えられて居ります。従いまして 復活に備えてご遺体はそのまま土葬となります。又 ご遺体は夜を越してはならず、ご逝去の日に墓前で葬儀を行い、そのまま土葬しなければなりません。

 

 ユダヤ教に於ける 故人さまのお見送りは ご逝去の後 なるべく早く葬儀を執り行い、埋葬する考え方で進められます。ご逝去されると、まずは ご遺体をお清めして、白い布を巻いて全身を覆います。この状態でご遺体をユダヤ人墓地へお運びし、墓穴にお納めし、その前で30分ほどの葬儀を行います。葬儀はユダヤ教のラビによるお祈りが主となります。お祈りが終るとご遺体に土をかけて埋葬し、その上に参列者は小石を乗せて行きます。これは墓石が無った時代の風習のなごりです。尚 故人さまが病院でご逝去された場合、ご遺体は病院から墓地へ直接お移しする形となります。又 ユダヤ人墓地とは ユダヤ教を信仰する信者の墓地の事で、ユダヤ教の信者以外の方は 希望をしても、埋葬される事は有りません。

ユダヤ教では当日埋葬が原則ですが 昨今では幾分 原則が緩められ 近親者が遠方に居られた場合などには 1〜2日程度おくことも許される様に成りました。

 

 現代のイスラエルなどでは 土葬をした後に オリーブなど低木の樹を植えるという習わしが有り、お墓の周りに庭木が生えていると言う風景は ユダヤ人墓地独特の風景となって居ります。

 

 埋葬の後 ご遺族は シヴァと呼ばれる 7日間の喪の期間に入ります。シヴァの期間 ご遺族は 柔らかい椅子に座ってはならず、上着の一部を切り裂いて 悲しみを表します。シヴァの後 一年間は喪の期間となり、お祝い事への参加は控えて過ごします。

 

   今回は以上です。 

ユダヤ教

 今回はユダヤ教について書かせて頂きました。

 

 ユダヤ教は 紀元前13世紀 中近東で始まった ヤハウェを唯一神とする、ユダヤ人の民族宗教です。タナハを聖典として ラビと呼ばれる神の祭司のもと、生活や行動の実践を重視する信仰です。タナハはキリスト教の旧約聖書と同じ内容の書物であり、キリスト教やイスラム教は ユダヤ教を基にして出来上がりました。又 血縁よりも教徒としての行動が重要視され、ユダヤ教を信仰する者をユダヤ人と呼ぶ考え方も存在します。

 

 ユダヤ教徒は タルムードと呼ばれる教典に従って 生活し行動します。タルムードは 2世紀頃からユダヤ人の間で議論され、改良を重ねて来た、ユダヤ教徒の生活や思想の基礎となる指針を示した書物です。又 ユダヤ教徒として 行わねばならない事、してはならない事の内容に付いて 家族内やユダヤ人同士で 随時 議論が行われます。

 

 ユダヤ教では 教育は最っとも重要な事柄で、教育こそが身を守る手段として、子供に良い教育を受けさせるべきとされています。ユダヤ教徒は非常に教育熱心で、子供をより良い学校に行かせる為には借金もいといません。紀元前のユダヤ人コミュニティには 授業料無料の公立学校が存在して居りました。そして 家庭では 父親の存在が重要で 子供に勉強やタルムードを教え、子供を立派なユダヤ人に育てた者は永遠の魂を得ると信じられています。子供は13歳になるとバル・ミツワー(成人式)の儀式が行われ、以降 完全に大人として扱われます。

 

 ユダヤ教の死生観は 最後の審判の時に全ての魂が復活し、現世で善行を成し遂げた者は永遠の魂を手に入れ、悪行を重ねた者は地獄に落ちると考えられています。他の宗教にみられる 死後の世界は存在しません。

 

 人間は創造主の代りに労働をする存在として作られたとされ、労働は神聖な行為とされます。そして 安息日と呼ばれる休日を、週1日は取り、労働を忘れて、自分自身を見つめ直し、家族と対話をすべきとされます。労働により得た賃金や物質は その一部を創造主に捧げなければならないとされます。

 

 

 

ヒンドゥ−教の葬儀

 今回はヒンドゥ−教の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 ヒンドゥ−教は 世界3大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)には入りませんが、インドを中心にして9億人の信者を持つ 世界で3番目に大きな宗教です。信者がご逝去されると、遺された方々は 故人さまの霊を天界にお送りすべく儀礼を執り行います。故人さまがこの世に未練や執着を残さぬ様、ご遺体を火葬します。そして ご遺骨は聖なるガンジス川に流して、一体化させます。

 

 信者の方がご逝去されると ご遺体は ご自宅で ご遺族、或いは専門家の手により洗われ、リンネルの布にくるまれます。結婚をしている女性の場合は 着色された布でくるまれ、宝石をあしらって、女性が成婚済で有る事を示します。ご遺体は火葬場に運ばれますが、ご自宅を出る前にご遺族により ご遺体に油が塗られます。

 

 火葬場は レンガで囲まれた焼き場で、まず薪を組み その上にご遺体を乗せ 更に薪を乗せ、ご遺族の中の最長老の方が 火を手にしてご遺体の周りを一回りし、その後 火を点けて火葬が始まり、この後はプロの火葬人に任せます。火葬を始めてから3日目の昼間 ご遺骨に牛乳を混ぜた水をかけて冷やします。そして ご遺骨を集めて所定の袋に収めて、火葬場内に安置しておきます。

 

 火葬を始めてから13日目に ご遺骨を斎場にお移しし、僧侶を呼んで葬儀を執り行います。葬儀後の然るべき日に ご遺骨をガンジス川に運んで、管理人の許可を得て流します。尚 ご遺骨を運ぶ人は男性でなければならないと言われて居ります。

 

   今回は以上です。

イスラム教の葬儀

 今回はイスラム教の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 イスラム教では 信者の死は生涯の終着点ではなく 死者は神(アラー)の審判の日に再び蘇ると信じられて居り、ご遺体は復活の日を待つため 大切に埋葬されます。ご遺体が焼失してしまう 火葬が厳禁となります。尚 アラビアでは 火を ナールと言い、地獄を意味する言葉でもあります。

 

 イスラム教徒が危篤になりますと イマーム(礼拝の導師)が呼ばれ、コーランを唱え、神に許しと慈悲を乞い、聖水を口に含ませます。

 

 信徒がご逝去されると ご遺体は 同性の親族、あるいはご遺体の後処理をする専門家により 洗浄と防腐処置がされます。その後 ご遺体は葬儀場に移され 配偶者、又は同性の親族により 再度ご遺体を浄め、白い布で全身を覆います。

コーランでは 死者の陰部を3回新しい布で洗い、一度も使われていない布で口を洗い、鼻孔を洗い、左右の手を洗い、頭のてっぺんから足の先まで洗い、死者を清めると規定されて居ります。白い布でご遺体を覆う際は 顔と手を除いて、全身を完全に包みます。

 

 白い布で覆われたご遺体は その後 モスク(礼拝所)に運ばれ、説教壇の前にある台に安置され、コーランの文字が書かれた布で覆われます。そして イマームに従い礼拝が執り行われます。葬儀の祈祷は アラーへの祈りが男たちだけで唱えられます。礼拝が終ると ご遺体は 葬列を組んで墓場に移動し、ご遺体を右脇腹を下にして、顔をメッカに向けて埋葬されます。葬列には 職業としての 泣き女 が参加する事もあります。


 イスラム教にも喪に服す習慣があり、故人さまの親族の男性は3日間、女性は4ヶ月と10日間、地味な服装で静かに過ごさねば成りません。


   今回は以上です。

 

キリスト教(プロテスタント)の葬儀

 今回はキリスト教(プロテスタント)の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 プロテスタントの葬儀は カトリックに比較して比較的自由で柔軟です。キリスト教徒ではないが、キリスト教での葬儀をしたいとお考えの方には プロテスタントの教会をお薦めします。プロテスタントの葬送でもカトリックと同様に 葬儀式よりも 信者の方の死の迎え方が重要です。ご臨終に際しては まだ意識の有る内に 牧師さまをお呼びして、牧師様のお導きのもと、神に祈りながら招天を迎えることが大切とされます。

 

 キリスト教徒は ご自分の居住地域に属する教会を持ち、そのご葬儀は 信者とその家族を対象として行われます。また そのご葬儀も教会単位で行われ、教会の信者どうしが一諸に手伝い、お見送りします。プロテスタントはカトリックに比べて儀式も簡素で柔軟性がありますが、その宗派は数百有り、それぞれ違いが御座いますので、故人さまが所属していた教会とよく相談する必要が有ります。

 

プロテスタントの葬送例は以下の通りです;

1 聖餐式

   信者の最期が迫った段階で 牧師をお呼びし聖餐式を行います。キリストの最後の晩餐に因み、牧師はパンと葡萄酒を信者に与え、神に 信者の招天と永遠の安息を祈ります。病床の枕元を飾る場合は 小机を置き、白又は黒の布をかけ、ロウソクを灯した燭台と花、聖書などを置きます。

2 ご逝去

   ご逝去されましたら 故人さまの手を胸の上に祈りの形に組み、故人さまの聖書をご遺体の上に置きます。

3 納棺式

   ご逝去の当日に牧師をお招きして納棺式を行います。牧師は 開会を告げ 遺族・親族により聖書朗読−祈祷の後 ご遺体を納棺します。ご遺体を白い花で包み、白いガウンをかけて蓋をします。そして 黒い布で柩を覆い、その上に白い花で作った十字架を飾ります。その後 参列者全員で賛美歌を合唱した後、牧師は 故人さまの生前と信仰について語り、主への感謝を述べます。最後に全員で賛美歌を斉唱し、祈りを捧げて式を終えます。

4 前夜祭

   前夜祭は 神式や仏式の通夜に準じたもので、亡くなった日の翌日に行います。納棺式に続いて行われる場合も多く成りました。参列者一同で 賛美歌斉唱−聖書朗読−故人さまを偲ぶ説教−献花−遺族代表挨拶で終わります。

5 葬儀式

  入堂; 牧師に先導され 喪主・遺族が入堂します。他の参列者は事前に着席します。ご遺体も事前に祭壇に安置済みです。

  開式; 牧師が開式を告げます。

  聖書朗読・祈祷・賛美歌; 牧師による聖書朗読−賛美歌斉唱ー聖書朗読−牧師の祈祷と続きます。

  故人の略歴朗読; 賛美歌斉唱の後、故人さまの略歴と信仰生活が朗読されます。通常は牧師により朗読されますが、友人代表の場合もあります。

  追憶の説教; 牧師による説教と故人さまの安息を願う祈りの後、賛美歌斉唱。

  弔電・弔辞; 祈祷と賛美歌斉唱の後 弔辞朗読−弔電奉読。

  閉会の祈祷、遺族代表挨拶; 牧師が祈祷し オルガン演奏の中 遺族代表が挨拶します。

  献花; オルガン演奏の中 牧師−喪主−遺族−親族−信者−参列者の順に献花します。

  閉式; 牧師により閉会が告げられます。

 

   今回は以上です。

 

キリスト教の葬儀(カトリック)

 今回はキリスト教(カトリック)の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 近年 婚礼は神式からキリスト教式へと大きく変化して参りましたが、葬儀に於きましては1%前後と非常に少ないのが実体です。キリスト教では 死は命の終わりではなく、招天 あるいは帰天と言われ、神の下に召される記念すべき事であり、地上で犯した罪が許され 永遠の安息が与えられるとされます。従いまして 葬送に於いて大切な事は 葬式よりも 死の迎え方 となります。

 

 カソリックでは 伝統的な儀式を重要視しており、厳格に執り行われます。信者の方は ご自分の居住地区に洗礼を受けた宗派の教会を持ち、万一 ご危篤に至った場合は その教会の司祭(神父)様に連絡を取り、来て頂いて臨終に立会いをお願いし、神に祈りながらその時を迎えることが大切とされます。カソリックでは原則として 教会で洗礼を受けた教徒のみ葬儀を行うことができます。葬儀は教会で執り行われます。

 

病者の塗油の秘蹟

病者の塗油は キリストによって定められた神の恩恵に預かる儀式の一つです。司祭は死に瀬している病者の額に手を置き、顔と両手に聖油で十字架をしるし、全ての罪からの解放と永遠の安息を神に祈念する儀式です。罪が許され、主の恵みが得られるとされます。

聖体拝領

ご逝去前、あるいは直後に行います。司祭が持参する パンと赤ワインを 死を迎える方の口に与えます。

納棺式

ご遺体を 司祭を中心に遺族・近親者で囲みます。司祭の唱導で祈り―聖書朗読−聖歌斉唱し 故人の安息を祈って 聖水をご遺体に撒きます。司祭による祈りの言葉の後 ご遺体を納棺し、ご遺体の周りを花などで飾り、十字架を胸に置いて、柩に蓋をします。司祭のお祈りと故人を偲ぶ言葉−聖歌斉唱−祈りの後、司祭、遺族、近親者の順に徹水が行われ終了します。

通夜祭

カソリックには通夜の習慣は有りませんが、日本では プロテスタントや仏式に準じて行われるのが一般的です。司祭が祈りを捧げた後、聖歌斉唱−聖書朗読−司祭の説教−全員でお祈り―聖水徹布で終了となります。日本では聖水徹布の代りに献花が一般的です。

葬儀

入堂式; 聖歌演奏の中、十字架を先頭に、司祭が先導して柩を聖堂中央に運び、祭壇に ご遺体の足が向く様安置します。柩の上に花の十字架、周囲に6本の燭台と花が飾られます。司祭と参列者が祈りの言葉を交互に唱えた後、祭壇と柩に徹水し、司祭が 入祭の言葉をのべます。

ミサ聖祭式; 最とも重要とされる荘厳な儀式です。司祭が従者と 死者のためのミサの祈り を唱え、参列信者も唱和してキリストへの感謝と故人の安息を祈ります。ミサには聖体拝領も含まれます。信者でない参列者は静かに見守ります。ミサが終わると司祭は 祭服を着替えるため退場します。

斜祈式(しゃとうしき); 故人の生前の罪への許しを神に請い、招天して永遠の安息が得られるように祈る儀式です。祭服を着替えて司祭が入堂し、祈り―聖歌斉唱の後、香炉と聖水を持った従者を従えた司祭が柩の前に立ち、聖水をかけて故人の罪を清め、香炉を振りながら柩の周りを回り、故人の安息を祈る 撤香 を行います。最後に司祭の祈祷が有り、聖歌斉唱をして終了します。

 以上でカソリックの葬儀は終了しますが、日本では教会の了解を得たうえで、弔電朗読、弔辞奉読、献花、遺族代表挨拶等が続いて行われます。


   今回は以上です。 


臨済宗の葬儀

 今回は臨済宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 臨済宗は 栄西(千光国師)により開かれた禅宗の宗派で 法の精神は文字で伝える事は出来ないとする 不立文字(ふりゅうもんじ)の伝統を持ちます。その葬儀は 故人さまを大悟の境地に導くことを目的として居ります。臨済宗は 15派に分かれており それぞれ 公に定められた葬送儀則はなく 各派の本山を中心とした慣例により式次第が作られております。

 

 ご臨終の際の枕経のことを 枕経諷経(ふぎん)といい、観音経 大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)を読誦した後 和讃が唱えられます。諷経(ふぎん)とは声を揃えて経文を読む事をいいます。

 

 通夜では 通夜諷経として 遺教経、父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)、宗門安心章(しゅうもなんじんしょう)や和讃などが読まれます。

 

 葬儀式は 授戒から始まります、本来 僧の葬儀法を 在家の人に応用する没後作僧(ぼつごさそう)のための儀礼で まずは仏弟子となることを意味します。次第は以下のとおりです;

1 入堂

2 剃髪(ていはつ) 導師が剃髪用の剃刀を持ち 剃髪の偈 を唱えます。

3 懺悔文(さんげもん) 生涯で犯した小罪を反省し、入滅を願います。

4 三帰戒文(さんきかいもん) 仏陀と教えと修行者に帰依することを誓います。

5 三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)

6 血脈授与 香に薫じて霊前に安置します。以上で授戒作法を終えます。

7 入龕諷経(にゅうがんふぎん) 大悲呪と回向文が唱えられます。本来はご納棺の際に行う作法です。

8 龕前念誦(がんぜんねんじゅ) 大悲呪と回向文が唱えられます。本来は柩の蓋を閉ざすときの作法です。

9 起龕諷経(きがんふぎん) 大悲呪と回向文が唱えられます。本来は出棺の際の作法です。

10 山頭念諷(さんとうねんじゅ) 往生咒(おうじょうしゅ)が読まれ、ハチや太鼓の鳴らし物が叩かれます。本来は寺から斎場へ向かう際の作法でした。

11 引導法語 導師により引導法語が唱えられます。

12 焼香 観音経、大悲心陀羅尼、楞厳呪(りょうごんしゅ)などが唱えられ、その間に焼香が行われます。

       臨済宗では香を押し戴かずに一回のみ香炉にくべます。

13 出棺 導師は回向文を唱え、ハチや太鼓が打ち鳴らされて葬儀が終り、出棺となります。

 

   今回は以上です。   

 

曹洞宗の葬儀

 今回は曹洞宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 曹洞宗(そうとうしゅう)は 道元(承陽大師)によって開かれた禅宗系の宗派で、葬儀は 故人さまに仏弟子になって頂くために戒名を授ける 授戒と、仏の世界に導き入れる 引導を中心として 執り行われます。又 ご遺族・参列者に対して 世の無常を説き 生きていることの本質をみきわめる為の大切な機会ともされます。

 

 ご臨終の際の枕経の事を 臨終諷経(りんじゅうふぎん)と言い、遣教経(ゆきょうぎょう)と 舎利礼文(しゃりらいもん)を唱えます。

 

 通夜では 修証義(しゅうしょうぎ)、観音経、舎利礼文などが読まれます。日本語のお経が中心で、ご遺族に対して世の無常を説く意味合いが強いとされます。

 

 葬儀式の手順は以下となります;

1 入堂

2 剃髪(ていはつ) 導師は剃刀を持ち 剃髪の偈 を唱えます。

3 懺悔文(さんげもん) これから授戒の儀に入ります。生涯で犯した小罪を反省し、入滅を願います。

4 三帰戒文(さんきかいもん) 仏陀と教えと修行者に帰依することを誓います。

5 三聚浄戒(さんじゅうじょうかい)、十重禁戒(じゅうじゅうきんかい) 導師は酒水器に移した法性水を位牌や自らの頭上に注ぐ酒水灌頂を行います。

6 血脈授与(けつみゃくじゅよ) 香に薫じて霊前に安置します。

7 入龕諷経(にゅうがんふぎん) 大悲心陀羅尼と回向文が唱えられます。

8 龕前念誦(がんぜんねんじゅ) 十仏名と 回向文が唱えられます。

9 挙龕念誦(こがんねんじゅ) 出棺に際して 大悲心陀羅尼と 回向文が唱えられ、や太鼓が打ち鳴らされる鳴り物の儀式 鼓三通(くはつさんつう)が行われます。

10 引導法語(いんどうほうご) 導師は松明に模した法炬(ほうこ)で円を描いて故人さまを仏世界に導いた後、払子(ほっす)に持ち替えて、引導法語が唱えられます。

11 山頭念誦(さんとうねんじゅ) 故人さまの仏性の覚醒を祈願し 修証義などが読誦されます。ここでご遺族・会葬者の焼香を行います。

   曹洞宗の焼香の仕方は 右手で香をつまんだのち 両手で額に押し戴き、香炉に投じます。続いて 二回目には少量を押し戴かず 香炉にくべます。

12 鼓三通、出棺

 

   今回は以上です。

浄土真宗の葬儀

 今回は浄土真宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 浄土真宗の葬儀の対象は 他の宗派と大きく異なります、絶対他力 往生即身仏という考えのもと 故人さまが門徒であれば ご逝去とともに阿弥陀仏によって極楽浄土へ迎えられており、故人さまの成仏を祈る必要はなく、授戒も引導も有りません、葬儀に於ける礼拝の対象は 阿弥陀仏であって故人さまではありません。

 

 浄土真宗では 往生即身仏との考えをもとに ご遺体への死に装束や 浄めの塩も用いません。又 弔電や弔辞でも 冥福を祈る、草葉の陰、お祈りなどの表現は禁じられております。浄土真宗各派は本願寺派、大谷派などを主として10の宗派に分かれて居り、葬儀の流れや仏具、供物なども微妙に相違します。ここでは 本願寺派と大谷派を中心に葬儀の流れを書かせて頂きました。

 

 ご臨終では 枕経を枕元では行いません、仏壇か掛け軸のご本尊に向って読経し、その後に法話を行います。ご納棺は通夜の前後に行いますが、納棺時に 納棺尊号という書付が棺の蓋の裏に貼られます。

 

 通夜勤行は 本願寺派の場合 阿弥陀経の読経、念仏、和讃、回向を行います。太谷派では 正信偈を読み、念仏讃、和讃、回向と続きます。浄土真宗のご焼香は;

−左手に念珠を持ち、焼香卓の前に出てご本尊に一礼します。

−抹香を右手でひとつまみし、そのまま香炉へくべます。押し頂くことはしません。本願寺派は1回、大谷派は2回。

−念珠を両手にして合掌し、念仏を唱えながらご本尊を礼拝。

−再度ご本尊に一礼して自席に戻ります。

 

 本願寺派の葬儀式は以下の通りです;

1 総礼(そうらい)

2 勧衆偈(かんしゅうげ) 人々に本願の信心をおこすよう勧める偈文が読まれます。

3 短念仏十編(たんねんぶつじゅっぺん)

4 出棺勤行(しゅっかんごんぎょう) 帰三宝偈の後、路念仏(じねんぶつ)が唱えられます。これで柩が蔡場に移されたことを表し、続いて葬場勤行に入ります。

5 三奉請(さんぶじょう) 法要を始めるに当たり、阿弥陀、釈迦、十方如来(あらゆる仏すべての意)を法要の場に招く意味が有ります。

6 正信偈(しょうしんげ)、念仏、和讃。

7 焼香。

8 火屋勤行(ひやごんぎょう) 火葬に先立ち行います。重誓偈(じゅうせいげ)などの偈文が読まれ、念仏、回向が唱えられます。

9 拾骨(しゅうこつ) 偈文、念仏、回向が唱えられます。

10 還骨勤行(かんこつごんぎょう) ご遺骨が自宅に戻ると行われます。阿弥陀経、念仏、和讃、回向、最後に御文章が拝読されます。

 

    今回は以上です。

浄土宗の葬儀

 今回は浄土宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 浄土宗では 故人さまはご逝去と共に仏の弟子となり、その葬儀式は 仏の弟子として 阿弥陀仏の下である西方の極楽浄土に往生することを教え導くことであり、本来の住処 生命の根源である極楽浄土へ立ち戻る凱旋式として営まれます。そして 参列者の方々も 深い悲しみの中に自らの死を意味を問い、清浄なる心で仏の教えに耳を傾け、授戒して新しく仏弟子となった 故人さまと共に、一心に 南無阿弥陀仏と 念仏する生活に生きる決意をする契機と成ることを願っています。


 浄土宗の法要は 序文(法要に際し御仏をお迎えする部分)、正宗文(しょうじゅうぶん 法要で御仏のお話をうかがう部分)、流通分(るつうぶん 法要を終え 感謝して御仏をお送りする部分) の3段階で構成されますが、これに 授戒と引導を加えたものが葬儀となります。浄土宗では臨終行儀は大切な儀式であり、この中で受戒をするのが基本とされて居りましたが、現在では 枕経は来迎仏をあげて念仏だけで良いとされ、授戒は通夜の際に行うのが一般的となりました。ご納棺中は 南無阿弥陀仏 と念仏を唱えます。


 授戒を伴う枕経の式次第は以下の通りです;

1 奉請(ぶじょう) 諸仏の入場を願う。

2 広懺悔(不懺悔偈)懺悔偈(略懺悔)(こうさんげ、ふさんげげ、さんげげ、りゃくさんげ) 迎えた仏、菩薩に自己の罪業を懺悔する。

3 剃度作法(ていどさほう) 剃刀を頭にあてて十念を唱える。

4 授与三帰三竟(じゅよさんきさんきょう) 授戒に当たり三宝に帰依。

5 授与戒名(じゅよかいみょう) 戒名を授与。

6 開経偈(かいきょうげ) 誦経に際し御仏の教えの真髄を体得することを願う。

7 誦経(読経)(ずきょう・どきょう) 阿弥陀経の 四誓偈 又は仏身観文。

8 聞名得益偈(もんみょうとくやげ) 仏の本願により皆往生する との喝。

9 発願文(はつがんもん) 臨終の心得をし阿弥陀仏に帰依。

10 摂益聞(しゅやくもん) 念仏を唱える者は皆 仏に守られる との喝。

11 念仏一会(ねんぶついちえ) 救われる幸いを喜び、感謝して数多く念仏を唱える。

12 総回向偈(そうえこうげ) 誦経・念仏の功徳を全て振り向け往生を願う。


 ご自宅や斎場で営む葬儀式の次第は以下の通りです;

  序文(諸仏を迎え、讃嘆し、仏前で懺悔する)

1 入堂(にゅうどう) 導師・式衆の入場。

2 香偈(こうげ) 香をたき、清らかな心になることを願う。

3 三宝礼(さんぽうらい) 仏、法、僧の三宝に礼をする。

4 奉請(ぶじょう) 諸仏の入場をお願いする。

5 懺悔偈(ざんげげ) お迎えした 御仏、菩薩に対して自己の罪業を懺悔する。

  正宗分(御仏の説法を聞き 念仏し、その功徳を回施する)

6 転座(てんざ) 本尊に向いた身体を棺に向ける。

7 作梵(さぼん) 転座する際に梵語の四智讃を唱える。

8 合ばち(がっばち) ばちを鳴らす。

9 下炬(あこ) 二本の松明を持ち、1本を捨て、残りの1本で一円を描き、下炬引導文を述べる。引導文を終えると同時に松明を捨てて十念を授ける。捨てるのは厭離穢土(えんりえど)、一円を描くのは欣求浄土(ごんぐじょうど)の意味を表すとされます。

10 弔辞(ちょうじ) 弔辞・弔電 拝読。

11 開教偈(かいきょうげ) 誦経に際して 教えの真義を体得することを願う。

12 誦経(ずきょう) 四誓偈 又は仏心観文を読経。この間に会葬者は焼香。

13 摂益文(しょうやくもん) 念仏を唱える者は皆仏に守られる との喝。

14 念仏一会(転座)(ねんぶついちえ) 救われる幸いを喜び、感謝し、多くの念仏を唱える。この間に柩から本尊に向き直す。

15 回向(えこう) 故人さまの霊に誦経・念仏の功徳を捧げる。

16 総回向(そうえこう) 誦経・念仏の功徳を一切のものに振り向け、往生を願う。

   流通分(誓いを新たにして御仏をお送りする部分)

17 総願偈(そうがんげ) 仏堂修行の四願を誓い、成就を念じ往生を願う。

18 三身礼(さんじんらい) 阿弥陀仏への帰依を表明する。

19 送仏偈(そうぶつげ) 諸仏諸菩薩を心からお送りする。

20 退堂


   今回は以上です。


日蓮宗の葬儀

 今回は日蓮宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 日蓮宗では 日蓮聖人の 法華経を信じ 南無妙法蓮華経と御題目を唱える者は 必ず 霊山浄土に往生できる との言葉をよりどころに営まれます。葬儀は 最後の聞法(もんぽう)修行であると考えられて居り、同時に故人さまを釈尊のもとへ導くことが本義とされております。釈尊は今でも霊山浄土(インドの霊鷲山りょうじゅさん)で法華経を講じている久遠実成(くおんじつじょう)の仏であるとされます。葬儀に於けるご本尊は十界曼荼羅を掲げます。

 

 ご臨終の時の枕経、及び通夜は 下記の通り 日常勤行と同じです。

1 勧請(かんじょう) 久遠釈尊を始め四菩薩、諸仏諸尊、日蓮聖人をお招きする。

2 開経偈(かいきょうげ) 法華経の功徳を讃え、この教えをいつまでも受持することを誓う。

3 読経(どっきょう) 法華経の中の肝要な緒品(しょほん)を拝読する。

4 祖訓(そくん) 日蓮聖人の遺文の一節を拝読する。

5 唱題(しょうだい) 一心に題目 南無妙法蓮華経を唱える。

6 宝塔偈(ほうとうげ) 回向の前に唱える偈文(げもん)で、法華経受持の功徳を讃嘆する。

7 回向(えこう) 法要の功徳を一切の人々に手向ける。

8 四誓(しせい) 回向の次に唱える文で、人々を救う、道を求めるなどの4つの誓いを唱える。

9 題目三唱(だいもくさんしょう) 最後に御題目を3回唱え、心を正して勤行を結ぶ。

尚 湯灌、ご納棺の際は南無妙法蓮華経と唱題しながら行います。又仏弟子としての名は法名と言います。

 

 葬儀式も基本的には日常勤行の形ですが、それに声明曲が加わり、引導が行われます。

1 入堂

2 開会の辞

3 総礼(そうらい) 僧侶、参列者一同が合掌して唱題三遍し礼拝する。

4 道場偈(どうじょうげ) 諸仏諸尊をお招きする声明曲。

5 三宝礼(さんぽうらい) 仏法僧の三宝を礼拝する。

6 勧請(かんじょう) 久遠釈尊をはじめ四菩薩、諸仏諸尊、日蓮聖人をお招きする。

7 開経偈(かいきょうげ) 読経の前に唱えるもので 法華経の功徳を讃え、この教えを何時までも受持する事を誓う。

8 読経(どっきょう) 法華経の中の肝要な緒品を拝読する。

9 咒讃饒はち(しゅさんようはち) 唄をうたい、楽器を演奏して諸仏を供養。導師が一人の場合は省略。

10 開棺(かいかん) 引導の前に行い、迷いを転じて悟りに入ることを予告する。

11 献供(けんく) 茶湯、霊膳、献華、水供とう 極上の美味を献上する式。事前に供えて省略する事も多い。

12 引導(いんどう) 導師は必備前に進み、払子(はっす)を3振りし、焼香を3回した後 引導文を読み上げる。霊山往詣の安心を説き、故人さまの行積を語り、法華経信仰をもつことの尊さを讃嘆する。

13 弔詞・弔電

14 読経(どっきょう) 自我喝など 法華経の中の肝要な諸品を拝読する。焼香を始める。

15 祖訓(そくん) 日蓮聖人の遺文を拝読する。省略されることも多い。

16 唱題(しょうだい) 参列者全員で故人さまの霊山往詣を念じ、一心に南無妙法蓮華経を唱える。

17 宝塔偈(ほうとうげ) 回向の前に唱える偈文。法華経受持の功徳を讃嘆する。

18 回向(えこう) 法要の功徳をめぐらして現世安寧後生善処を祈念する。

19 四誓(しせい) 回向の次に唱える文で、人を救う誓いの言葉を唱える。

20 三帰(さんき) 三宝に帰依し、仏道に精進することを誓う声明曲。

21 奉送(ぶそう) 諸仏諸尊をお送りする声明曲。帰居礼(きこらい)

22 閉式の辞

23 退堂

 

   今回は以上です。

 

 

 

 

天台宗の葬儀

 今回は天台宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 天台宗の葬儀は 全ての衆生には仏性が具わっており、必ず仏になる事が出来ると説き、その為に仏様と縁を結ぶ大切な儀式とされます。葬儀に当っては 先ず心身ともに仏の弟子になるための儀式を行い、その後 仏弟子としてこの世(娑婆世)を離れ 仏の国(浄土)へ向かう儀式で終わります。

 

 葬儀は 顕教法要の法華懺法 (ほっけせんぽう 法華経を読誦することで煩悩を薄くし減罪する作法) と例時作法 (れいじさほう) 阿弥陀経を読誦することで往生極楽の指南とする作法) および 密教法要の光明供 (こうみょうく 阿弥陀如来の来迎を得て その指導の下に故人さまを引導して仏となす作法) の三種の儀礼によって営まれます。

 

 ご臨終の際の枕経では 臨終誦教と呼ばれる阿弥陀経を読誦します。

 

 通夜 或いはご納棺にあたり 授戒式が行われますが 天台宗の葬儀の基本となる儀礼です。授戒式は 剃髪式(剃刀を頭頂にあてて行う出家の儀式)、授与文、授円頓戒(天台宗が基本とする戒が円頓戒で、これを受けることを 天台に受戒 と言います)、位牌開眼式により構成されます。

 

葬儀式の一例は以下の通りです;

葬式作法

1 入式場 ご遺族・会葬者の着席後、若い僧から順に式僧が入場します。

2 列讃(れっさん) 仏の臨終を讃える意味で四智讃(梵語)の声明を唱える。

3 導師登盤(どうしとうばん) 導師以外の僧侶(式衆)は平座する。

4 着座讃(ちゃくざさん) 威儀を正して修法をする旨、この儀式を成就させたまえという祈念を込めて四智讃(漢語)の声明を唱える。

5 法則(ほっそく) 導師がこの葬送の目的を述べる。

6 光明供修法(こうみょうくしゅうほう) 導師は阿弥陀如来の来迎を得て、その指導の下に故人さまを引導して仏となす密教作法を行う。

7 九条錫杖(くじょうしゃくじょう) 光明供修法の間、他の僧侶は故人さまに代わって仏となる誓いの声明を錫杖を振りながら唱える。

8 随方回向(ずいこうえほう) 導師が全ての法界に供養回向する。回施法回向無上大菩堤(仏に何とぞ宜しくと今一度お願いする言葉)と唱える。

9 導師降盤(どうしこうばん)

引導方法

1 列讃(れっさん) 四智讃を唱え、導師は別座(曲ろく)に座す。

2 鎖龕、起龕(さがん、きがん) 故人さまを悟りに導くための準備段階として 棺の蓋を閉ざす儀式と 棺を起こす意味の儀式。両役の僧侶は正面に出て導師に一礼の後 龕(柩)の両側に進み、先に鎖龕師が扇で軽く棺台を打ち、退いて鎖龕文を唱える。続いて起龕師が起龕文を呈し 軽く柩を打って一礼する。次に両僧は霊前に進み、焼香一拝して本座に戻る。

3 奠湯・奠茶(てんとう・てんちゃ) 故人さまが悟りの世界に入るに際して行う儀礼。両役の僧侶は霊前に進み、焼香一拝の後、茶湯器をとって薫香加持をして、これを供えてはなむけの言葉を捧げて、自席に戻る。

4 歎徳(たんどく) 歎徳師又は導師が 故人さまの生前の業績や高徳を讃える歎徳文を奉読する。

5 引導・下炬(いんどう・あこ) 導師は霊前に進み、引導作法を修し、松明を持って空中に梵字のアの字と それを囲むように大きく円を描き、入滅(成仏)の証として故人さまの仏教教養の深さと徳の高さを讃える下炬の文を贈る。

6 弔詞(ちょうし) 弔辞、弔電 奉読。

7 法施(ほっせ) 自我喝・十方念仏・後歌など 経文を回向する。同時に ご遺族・会葬者の焼香を行う。

8 念仏あるいは光明真言(ねんぶつ、こうみょうしんごん) 光明真言を唱える。大日如来の大威神力により 無明の煩悩を打ち砕き、地獄の苦しみを転じて浄土に生まれ変はるよう祈念します。

9 総回向(そうえこう) 総回向を唱えて 法儀を終了します。

10 退出式場 導師から順に退出します。

 

   今回は以上です。

 

真言宗の葬儀

 今回は真言宗の葬儀に付いて書かせて頂きました。

 

 真言宗の葬儀は 故人さまを宇宙生命の本源である大日如来の大生命に包まれている弥勒菩薩の浄土へ還帰させる事が葬儀の精神となります。葬儀式は 故人さまに即身成仏(この身このまま仏になること)して頂くための引導作法として示されます。剃髪(ていはつ) 授戒(じゅかい、戒名を授ける)が前段階で、続く後段階で 大日如来との一体感、すなわち永遠の生命との一体感に関わる作法となります。

 

 ご臨終の際には枕経をあげます。@故人さまの成仏を勧める 般若理趣経を読誦し、A慈救の呪を唱えて悪魔を祓い、B阿弥陀如来の陀羅尼、C光明真言、D御法号 南無大師返照金剛 を唱えます。

 

 故人さまには 清浄な衣服を着せて左手に念珠を持たせて合唱のすがたにして 北枕で安置します。納棺に当たりましては ご遺体を土砂で加持し、光明真言を唱えながら納棺します。

 

 通夜では @理趣経、A慈救の呪、B光明真言、C御法号を唱えて故人さまの霊を慰め、D通夜法話が行われます。

尚 お線香は 一筋に成仏向かう意味で一本です。(通夜から四十九日の法要が終るまでは一本ですが その他の場合は三本となります)

 

 葬儀式では 

@洒水(しゃすい)加持された法水を注いで故人さまの心身を浄める、

A加持供物(かじくもつ)仏前の供養を加持して浄める、

B三礼(さんらい)三礼文を唱えて仏法僧を礼拝する、

C剃髪 剃刀を執って喝を唱える、D授戒(じゅかい)十善戒あるいは五善戒を授ける、

E綬戒名(じゅかいみょう)故人さまに戒名を授ける、

F表白(ひょうびゃく)御本尊大日如来をはじめ諸仏諸菩薩に対して故人さまへの功徳を乞い願う、

G神分(しんぶん)大日如来、阿弥陀仏、弥勒菩薩、観音菩薩、閻魔大王などの名を唱えて、その降臨を感謝し、故人さまの減罪、生善、成仏を願う、

H教化(きょうけ)故人さまが即身成仏の生覚を得るために、その開発、教化を諸仏に願う、

I引導の印明(いんどうのいんみょう)印契を結び真言を唱えることにより大いなる功徳が与えられるとされるのが印明です ここで臨終の大事を授けます、

J玻地獄の印明(はじごくのいんみょう)故人さまの心内の地獄を破砕する、

K五鈷杵授与偈文(ごこしょじゅうよげもん)本来は生前に結縁灌頂(けちえんかんじょう)を受法するのであるが、その代わりに如来の五智を表現する五鈷杵(ごこしょ)を授けて灌頂とする、

L金剛界胎蔵秘印明(こんごうかいたいぞうひいんみょう)真言をうける、

M大師御引導の大事偈文(だいしいんどうのだいじげもん)弘法大師による引導の印明 偈文を授け即身成仏の境地に引導する 真言宗引導の中心、

N開眼の印明 仏眼の印明により故人さまを加持し 位牌を開眼する、

O授血脈(じゅちみゃく)大日如来から弘法大師に至る系譜の後に導師名 故人さま戒名を加えて真言密教の血脈を授ける、

P六大の印明 地・水・火・風・空・識の六大縁起による生命の境界を与えて引導を授ける、

Q諷誦文(ふじゅもん)引導作法の後に導師により読まれる 故人さまの生前の功績と徳を讃え その成仏を願う文、

R弔辞、

S弔電、

焼香、

祈願 故人さまが都率浄土へ往生するよう祈願する、

導師最極秘印(どうしさいごくひいん) 弾指三度(指を三度弾く)して故人さまを都率浄土へ送る印契を行い 葬儀式を終える。

尚 焼香は 戒香、定香、解脱香の三つを仏法僧の三宝に捧げる意味で三回行います。

 

   今回は以上です。

神葬祭の流れ

 今回は神葬祭の流れに付いて書かせて頂きました。

 

 神葬祭は 日本固有の宗教である神道に於ける葬儀ですが、その儀式の流れは 枕直しの儀に始まり、納棺の儀、通夜祭及び遷霊祭、葬場祭、火葬祭、埋葬祭、帰家祭及び直会、御霊祭と続きます。

 

 枕直しの儀は 神葬祭に於ける最初の儀式で、神棚・祖霊舎に故人さまのご逝去を報告します。その後 神棚の前面に白い和紙を下げて 神棚封じをします(この封は五十日祭で解きます)。ご遺体には白の小袖をお着せし、北枕に安置して、枕元に守り刀を置きます。そして 前面に小机で祭壇を設け、米・酒・塩・水・故人さまが生前 好んだ物などをお供えします。

 

 納棺の儀は ご遺体を棺にお納めする儀式です。ご遺体に神衣と呼ばれる 男性には白の狩衣、女性には白の小を着せ、男性なら笏を持たせて鳥帽子を被せ・女性には扇をもたせて 神様の形を作り 棺にお納めします。その後 蓋をして白い布で棺を覆い、全員で拝礼します。

 

 通夜祭は 仏教の通夜に当る儀式であり、遷霊祭は 故人さまの霊を霊璽へ遷し留める儀式です。通夜祭では 神職が祭詞を奏上し、ご遺族は玉串を奉って拝礼します。遷霊祭は 神職による 御霊移しの儀により ご遺体の魂が 霊璽に移されます。

 

 葬場祭は 仏教の葬儀・告別式に当たり、故人さまとの最後のお別れをする 神葬祭最大の重儀で、弔辞の奉呈、弔電の奉読、神職による祭詞奏上、参列者による玉串奉奠などを執り行います。

 

 火葬祭は ご遺体をご火葬に付す前に 火葬場で執り行う儀式で、神職が祭詞を奏上し、ご遺族は玉串を奉って拝礼します。

 

 埋葬祭は 墓地にご遺骨を埋葬する儀式で、ご遺骨の埋葬、祭詞奏上、ご遺族の拝礼が行われます。以前は ご火葬後 直ぐに埋葬が行われて居りましたが、最近は ご遺骨を一度ご自宅に持ち返り、忌明けの五十日祭で埋葬する事が一般的となって居ります。

 

 帰家祭は ご火葬・ご埋葬を終えてご自宅に戻り、神職のお祓いを受けて 門前に塩を撒いて清め、神棚・祖霊舎に葬儀が滞りなく終了した事を報告して終了します。その後 神職や世話役など 葬儀でお世話になった方々の労をねぎらい、宴をひらいてもてなします、これを直会(なおらい)と言います。

 

 御霊祭は 十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、百日祭、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と続き 以降 五年毎に五十年まで御霊祭を執り行います。五十日祭で忌明け、一年祭で喪明けとなります。尚 三年祭は仏教と違い三年目に行いますので 注意が必要です。

 

   今回は以上です。

神葬祭

 今回は神葬祭に付いて書かせて頂きました。

 

 神葬祭とは 日本古来の宗教である神道に於ける葬儀を指します。神道に於いては ”人はみな神の子であり、神の計らいにより母の胎内に宿り、この世に生まれ、この世での役割を終えると神々の住まう世界へ帰り、子孫たちを見守る” ものとされます。従いまして 神霊祭は故人様に家の守護神となって頂く為の儀式であります。神道に於きましては死は穢れである為、神霊祭を 聖域である神社で行う事は無く、自宅 或いは然るべき斎場で執り行います。

 

 日本固有の宗教である神道に於ける葬儀は 神話の世界で登場しますが、6世紀に仏教が伝来して以降 仏式の葬儀が急速に普及して行き、更に江戸時代の寺請制度により葬儀は仏式というのが定着しました。そして 明治時代に入り 政府の神祇政策の一還として神霊祭は奨励され、神霊祭専用墓地として青山霊園が設立されました。しかしながら 明治憲法では制限付きでは有りますが 信教の自由が保障されており、強制されることは無く、又 神社の神職は公務員とされ、例外を除いて 宗教行為である神葬祭を担当する事が出来ず、神葬祭が普及する事は有りませんでした。第二次世界大戦後 神道は宗教としての立場を回復し 神職が神葬祭を執り行える様に成ります。

 

 故人様の死後のお名前には 諡号(おくりな)が贈られ 仏式のお位牌に当る霊璽に書かれて神葬祭の祭壇に祀られます。諡号は仏式の戒名・法名にあたり、故人様の氏名、その後に故人様の性質・業績・ご逝去の時節などを現す尊称を連ね、最後に成人男性の場合は 大人(うし)、成人女性の場合は 刀自(とじ)がつけられ霊号となります。ご逝去の年齢や業績に応じて 男性の場合 若子、童子、翁、大翁、君、命、尊 女性の場合は 童女、大刀自、姫、媛 などが贈られる場合もあります。

 

 仏式の焼香に代わるものとして 神葬祭では お祈りの際 玉串を奉奠(ほうてん)します。玉串とは 榊などの木の枝に紙垂を付けたものです。地域によっては 玉串奉奠の代りに 容器の中に米や酒を注ぐ 献米や献杯の場合も御座います。

 

   今回は以上です。  

 

ヒンズ−教

 今回はヒンズ−教に付いて書かせて頂きました。

 

 ヒンズー教は インド、ネパールを中心に信仰される民族宗教で、世界三大宗教には入りませんが、信徒は9億人とも言われ、キリスト教、イスラム教に続いて 世界で3番目の宗教です。紀元前より バラモン教を基にインド土着の神々と融合しながら作りあげられた 業と輪廻転生を死生観に持つ 多神教の宗教です。特定の開祖は持たず、インダス文明の時代から インドとその周辺に居住する住民の信仰が集大成したものです。

 

 紀元前(BC)2000年頃 アーリア人がペルシャ(現在のイラン)からインド北西部に進入し、BC1500年頃にヴェーダ聖典を成立させ、それを基ずくバラモン教を信仰しました。そしてBC500年頃には 仏教の隆盛や社会情勢の変化により、バラモン教は民間の宗教と同化し、ヒンズー教へと変化して行きます。AC500年前後には仏教をも凌ぐ様に成り、以後現在に至るまでインドの民衆により信仰され続けて居ります。

 

 ヴェーダ聖典を基にした信仰は 3大神への信仰と共に、輪廻や解脱といった独特の概念を持ち、四住期に代表される生活様式、カースト制度という身分制度等を特徴とする宗教です。

基本とされる3大神とは;

 ・ ブラフマー ;宇宙の創造を司る神。

 ・ ヴィシュヌ ;宇宙の維持を司る神。鳥神ガルーダに乗り、10大化身と呼ばれる多数の分身を持ちます。

 ・ シヴァ   ;宇宙の寿命が尽きた時に世界の破壊を司る神。牡牛のナンディンに乗り、トラの皮をまとい首にコブラを巻きます。

その他にも多くの神や化身が御座います。ちなみに釈迦はヴィシュヌ神の9番目の化身とされて居ります。

仏教の開祖 釈迦も バラモン教の教え 四住期に従い 男子をもうけた後に 29歳で釈迦族の王族の地位を捨て、林間で修行をし、その後悟りを開いて布教の旅に出ます。又 インドでは キリスト教、イスラム教などの外来の宗教以外は全てヒンズー教と定義しており、仏教はヒンズー教の一派と位置付けられて居ります。


  今回は以上です。

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