日本の宗教 仏教 奈良仏教

 今回は仏教 奈良仏教に付いて書かせて頂きます。

 

 仏教は紀元前500年頃にインドの シャカ族の王子ゴータマ・シャダールタにより開かれました。

その後 インド西北部を中心に2世紀頃をピークとして大いに栄ました。此の地の仏教は従来の個人救済を

目的とする小乗仏教ではなく 菩薩信仰による万人救済を目的とした大乗仏教でした。それより少し前の

1世紀に中国へ伝えられ4世紀後半には広く布教が行き渡りました。そして538年 百済の聖明王の

使者が欽明天皇へ金銅の釈迦如来像や経典、仏具を献上したのが仏教伝来の始めとされています。

更に聖徳太子の活動により飛躍的に発展し 現在 日本は仏教徒9,600万人の一大仏教国となって

居ります。

 

 日本に於ける仏教は奈良時代 律令国家 建国の為の理論的根拠として研究がなされ、宗教としての実践

が伴うものでは有りませんでした。その当時栄えた六っの宗派を南都六宗、あるいは奈良仏教と呼んでおり

ます。奈良仏教の特徴は 理論中心、鎮護国家の教説としての性格、成仏に対する差別的考え

(仏に成れる人、成れない人の区別が有る)でした。

奈良仏教(南都六宗)は以下の通りです。

 律宗 総本山唐招提寺 

 真言律宗 総本山西大寺

 法相宗 大本山薬師寺、興福寺

 聖徳宗 総本山法隆寺

 華厳宗 総本山東大寺

 三論宗 平安時代以降衰退

 

  今回は以上です。 

 

 

 

 

 

 

日本の宗教 神道

 今回から日本に於ける宗教に付いて書いてみます。初回は神道です。

 

 神道はシントウ、またはカンナガラノミチと読みます。神道は日本古来の自然や自然現象を敬い、それを神

として八百万の神を持つ多神教の信仰です。縄文式時代から自然発生的に生まれ、弥生時代に原始的な形

が作られ、古墳時代に民族宗教としての形態が整えられたと考えられます。

神道系の宗教法人は平成23年末で85,218団体が登録されております。

 

 神道には明確な教義や経典はなく、古事記、日本書紀などの神典と称される古典を規範としています。

森羅万象に神が宿ると考え、浄明正直(浄く、明るく、正しく、直く)を徳目とする宗教です。

 

 神道は以下の6道に分類することができます。

 1 皇室神道

   皇居内の宮中三殿を中心として祭祀を執り行う皇室の神道です。

 2 神社神道

   神社を中心に 崇敬者、氏子などの組織で祭礼儀礼を行う信仰形態です。

   現在 神道の主流はこの形です。

 3 民族神道

   民間神道とも言います。民間で行われて来た信仰行事です。道租神・田の神・山ノ神などです。

 4 教派神道

   教祖・開祖の宗教的体験に基ずく宗教。他の神道とは異なります。

 5 古神道

   江戸時代に儒教や仏経の影響を受ける前の神道が研究され 古道、復古神道と呼ばれました。

   近代以降にも本来の神道が研究され 国学的要素を排除して純神道、原始神道とも呼ばれます。

 6 国家神道

   明治維新から第二次世界大戦終了時までの間 国家の支援のもとに行われた神道です。

 

  今回は以上です。

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)企画書 全体概要 その3

 今回は企画書 全体概要の最後です。

 

 8 受付の手順

  8−1ロビー左手;ご来賓受付、ご遺族ご親族受付。

        右手;ご友人、会社関係者受付、お取引先受付、一般受付。

  8−2各受付に2名 計10名を配置。

  8−3受付は名刺受付を基本とし、持参されない方のみ記名。

  8−4受付時 開式前の場合はカテゴリー別に控室にご案内。

     案内係はロビーに5名配置。

  8−5受付時にパンフレットと租供養品をお渡しする。(1500セット)

  8−6手荷物;手荷物はクロークでお預かり、お預かり番号札を交付。

  8−7社員献花の際は交代で献花、終了後所定位置に戻る。

    添付;受付、クローク配置図、控室配置図。

 9 服装

  9−1葬儀委員;モーニング着用。

  9−2実行委員;略礼服に腕章着用。

  9−3受付  ;略礼服に白リボン着用。

  9−4施行プロジェクトチーム;略礼服に名札着用。

 10 駐車場

  10−1ご遺族、ご親族、ご来賓;第一駐車場(50台収容)。

  10−2一般会葬者;第二駐車場(150台収容)。

  10−3満車の時;第三駐車場(50台収容)使用は駐車場責任者が適時判断。

  10−4係員;第一駐車場4名、第二駐車場5名、第三駐車場2名(トランシーバー持参)。

  10−5入庫時に駐車券交付、出庫時に回収。

   添付;駐車場配置図、入出庫経路図、係員配置図、駐車券見本。

 11 記録

  11−1受付記録;実行委員会で管理。

  11−2写真記録は○○フォトスタジオへ依頼、2週間以内にアルバムとして2部納品。

  11−3VTR記録は○○フォトスタジオへ依頼、2週間以内に編集の上 2部納品。

 12 車両

  12−1車両手配は施行プロジェクトチームが行う。

  12−2ご遺族、特別来賓の必要車両は5月5日までに実行委員会でまとめて施行プロジェクトチームへ

      通知。

  12−3送迎バスは2台用意。

  12−4その他に予備として自家用車2台、マイクロバス1台を待機。

  12−5タクシーは適時呼び出し可能な状態にしておく。

 

 以上で全体概要が出来上がります。又施行プロジェクトチームには然るべき葬儀社を参加させてより円滑な

運営が出来る様 お勧めします。

 

  今回は以上です。

                     

     

           

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)企画書 全体概要 その2

 今回は前回の全体概要の続きを書かせて頂きます。

 

6 告別式次第 (10;00−11;15予定)

 6−1開会時

    葬列(葬儀委員長、喪主=ご位牌、令夫人、後次男=ご遺骨、ご家族)入場

    BGM;葬送行進曲

 6−2葬儀委員長 式辞

 6−3追悼 VTR/BGM

    生前の活動(私的、会社)をVTRで流しながら司会者によるナレーション。

    VTRチェック;5月4日

 6−4弔辞(各3分間で依頼)

    1)○○市長

    2)○○商工会議所 会頭

    3)会社代表

    4)ご友人代表

    5)社員代表

     *弔辞はご遺影前で奉呈

     *弔電は拝読しない

     *弔辞者への依頼は実行委員会で行う。

 6−5喪主挨拶 ご長男

     *葬列に参加された葬儀委員長、ご遺族は喪主さまの後ろに並ぶ。

 6−6告別(献花)/BGM

    葬儀委員長、ご遺族(献花後 式場出口立礼位置へ)

    ご親族、特別来賓(以上呼名)、以下 来賓、役員、一般会葬者の順に献花し退場。

    一般会葬者 終了後 社員献花、社員は献花終了後 ご遺族のお見送り。

 6−7ご遺族帰邸

    喪主より社員へ挨拶の後、玄関先でお見送り。

 6−8解散式

    社員は式場の整理、点検を行った後 葬儀委員長の挨拶を受けて解散。

7 案内の流れ

 7−1ご遺族

    ご遺族の行動予定を担当者を明記して作成。

 7−2特別ご来賓

    事前に実行委員により確認をして必要であれば車を手配。

    09;30までに会場到着、受付の後 控室へご案内 担当;○○

    09;40 手順ご説明 担当;○○ 於いて控室。

    09;55 式場入り ご案内;○○

    10;50 献花後 お見送り ご案内;○○

     車両手配;○○、会場案内;○○、控室接待;○○

 7−3来賓、参列者、一般会葬者

    駅前お迎えバス;09;00、09;10、09;20、09;30.

    駅行きお見送りバス;10;50、11;00、11;10、11;20.

    会場案内 ○○ほか5名/ 控室接待 ○○ほか5名。

 

 今回は以上です。次回も続きを書かせて頂きます。 

 

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)企画書 全体概要

 今回は前回の方針を基にした全体概要に付いて書いてみます。

 

 表紙

       ○○株式会社 

       代表取締役社長 故 ○○ ○○ 社葬

            施行概要書

 

      日時;2013年5月10日(金)10時より

      会場;○○市民会館

      主催;○○株式会社

 

                       2013年2月10日

                       企画;ひかりの杜

 

1 体制表

 1−1葬儀委員会

    委員長;(専務取締役) 副委員長;(常務取締役) 委員;(取締役)

 1−2実行委員会

    委員長;(総務部長) 副委員長;(社長室長) 受付責任者;(営業課長)

    委員;(製造課長)、(企画課長)

 1−3施行プロジェクトチーム 

    総責任者;(営業部長) 副責任者;(営業主任) 設営;     進行;

    案内;    接待;    演出;    警備;    

 1−4広報

    担当;

 1−5介護

    ○○医院 ○○医師

 1−6緊急対策

    不測の事態が発生した場合は実行委員長と施行プロジェクト総責任者が協議のうえ対処。

2 図表

 2−1市内概略図、2−2会場周辺図、2−3会場図面、2−4駐車場案内図、

 2−5交通機関案内図、2−6交通機関時刻表(社葬当日)、2−7式場配置図

 2−8祭壇デザイン図

3 準備タイムスケジュール

  施行概要書案完、概要書決定、会場見学、進行台本完、参列者確認、最終確認、リハーサル、

  最終点検等のスケジュール及びその担当者を明記。

4 社葬当日進行案

  最終点検、担当者集合/説明、ご遺族への説明、開場、告別式開式、ご遺骨入場、葬儀委員長式辞、

  追悼(VTR)、弔辞、喪主挨拶、献花、終了予定、ご遺族帰邸、整理点検、解散式等のタイム

  スケジュールを明記。

5 動作図

  立て札配置図、告別式着席図、葬列動作図、式辞/弔辞動作図、喪主挨拶動作図、献花動作図等を

  明記。

 

  今回は以上です。次回に6以降を書かせて頂きます。

 

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)の企画書

 今回は社葬(団体葬)の企画書に付いて書いてみました。

 

 社葬(団体葬)などの大型葬を執り行う場合はマニアルの作成が必須条件となります。

その理由を以下に述べてみました。

 1 他企業、団体との共同作業になりますので 相互の意思疎通確認の為。

 2 多くの人が葬儀に携わりますので、個々の役割を明確にすると共にその連携方法を明確にする為。

 3 間違えを起こさない為。

 4 仮に事故が発生した時 的確に対処する為。

 5 詳細な内容を示す事により 関連企業、団体の信頼と安心を得る為。

社葬(団体葬)は関連企業、団体との合同葬的 意味合いもあります、相互で打ち合わせた内容を文書で

残すことにより相互の企業内、団体内でのコンセンサス作りも容易となります。

 

 企画書は大きく別けて三項目で構成されます。

  1 方針

  2 全体概要

  3 詳細内容

マニアルと言うと 時として詳細に目が行きがちですが 詳細内容にもれを無くす為にも方針、そして全体の

流れを明確にする必要があります。

 

 まずは方針ですが以下の六項目が考えられます。

 1 葬儀の規模

   全体予算、参列者数、予想一般会葬者数。

 2 葬儀の内容

   宗教形態、葬儀形式、運営形式、設営形態、遺族/来賓の取扱、弔辞。

 3 葬儀の性格

   葬儀の目的/性格、葬儀の外見、その他。

 4 主要事項

   葬儀の名称、日時、場所、葬儀の告知、香典/供花/供物の扱い、会葬返礼品の扱い。

 5 葬儀の体制

   葬儀委員長、実行委員長、関連企業/団体との分担、代理店等関与の可否。

 6 その他

   マスコミへの対処方針、その他。

  今回は以上です。次回は詳細に付いてか書かせて頂きます。

 

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)の組織

 今回は社葬(団体葬)を運営する組織に付いて書かせて頂きます。

 

 前回にも述べましたが社葬(団体葬)は企業(団体)がそのステータスを社会に示す重要なイヴェントであり

その運営に当っては遺漏の無い様 施主として全社を挙げて執り行わなければなりません。

その為に必要な組織とその役割は以下の通りです。

 葬儀委員長

  社葬(団体葬)は企業(団体)が責任を持って葬儀を執り行いますとの意思表示ですので葬儀委員長は

  企業(団体)の最終責任者である社長、あるいは会長が務めるのが一般的です。

  最終責任者が亡くなられた場合は その後任者が務めるべきかと考えます。

  但し 後見人と言う事で 親会社の役員、所属する商工会議所の役員にお願いするケースはあります。

  又 政界、財界の名士にお願いするケースもありますが、本来は来賓代表としてご出席をお願いすべき

  ではないでしょうか。

 葬儀委員

  役員の方が務め 葬儀の方針を定めます。葬儀当日は立礼(出入り口で会葬者へのお礼)を務めます。

 実行委員会(葬儀事務局)

  葬儀委員会の方針に従い 実行計画の立案、運営を担当します。3−5名程度で全体が見渡せ、意思

  決定を迅速に行える体制を作ります。一般的にはノウハウを蓄積する為にも総務部、或るいは社長室が

  担当されるケースが多い様です。

 広報係

  連絡、通知文書/死亡広告の作成、マスコミ対応を担当します。

 記録係

  文書による記録、写真やビデオによる記録作成を担当します。

 進行係

  進行手順を作成し その運用を担当します。

 受付係

  受付業務を担当します。会社の来賓やご遺族の来賓に対応出来る方をご用意されるとベターです。

 案内係

  会場内の案内を担当します。

 接待係

  宗教者、来賓、親族の接待を担当します。

 携帯品係

  携帯品の一時預かりを担当します。

 式典係

  献花等 式典の補助を担当します。

 駐車、配車係

  駐車場、来賓の配車の管理を担当します。

 会計係

  金銭の出納 全般を担当します。

実際に起きうる事を想定し 各係の役割を明確に指示する必要があります。

出来れば事前にマニアル化して置くのも良い方法ではないでしょうか。

 

 今回は以上です。

 

 

 

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)取扱規定

 今回も社葬(団体葬)に付いて書かせて頂きました。

 

 社葬は 故人への哀悼という本来の目的とともに、企業にとって大きな意義をもつイヴェントであります。

企業の信頼性を広く知らしめる効果的な社外広報であると共に、企業の結束を高める為の場ともなります。

 

 社葬(団体葬)は企業(団体)が費用を負担する訳ですから、その費用負担の根拠としてどの様な対象

の方に どういう条件で どういう費用を負担するか”社葬取扱規定”を定めておく必要があります。

又 社葬を行う前に 対象者、条件、負担費用を役員会で決議し議事録に残す必要も有ります。

 

 以下に社葬取扱規定の凡例を示させて頂きます。

(目的)  この規定の目的。

(決定)  社葬実施の決定者(通常は取締役会)

(名称)  葬儀の名称(株式会社○○○○社葬)

(執行基準)会長、社長が在任中に死亡したとき(社葬A)

      副社長、専務、常務が在任中に死亡したとき(社葬B)

      前号以外の役員または元役員が死亡したとき(社葬C)

      会社に多大な功績を残した社員で、取締役会で認めた者が職務中に死亡したとき(社葬D)

(費用範囲)社葬A 死亡時より社葬終了時までの総費用、但し戒(法)名料を除く

      社葬B 死亡時より社葬終了時までの総費用、但し読経料、戒(法)名料を除く

      社葬C お通夜、葬儀当日の費用、但し火葬料、読経料、戒(法)名料を除く

      社葬D 社葬Cに準ずるが 取締役会において定めた場合はその決定範囲とする

(葬儀委員長及び葬儀委員)

      通常は会長又は社長が葬儀委員長、取締役が葬儀委員

(葬儀実行委員長及び葬儀実行委員)

      通常は葬儀実行委員長は葬儀委員長による指名、葬儀実行委員は葬儀実行委員長による指  

      名

(葬儀実行委員長の責務)

      社葬に関する一切の業務を統括

(香典の収入先)

      社葬の際 会葬者持参の香典はいかなる場合も会社の収入とはせず、遺族の収入とする

(実施日)

 

  今回は以上です。

 

 

葬儀の豆知識 合同葬

 今回も前回に引き続き社葬に付いて書かせて頂きます。

 

 社葬を複数の企業、或るいは企業と団体が共同で執り行う葬儀を”合同葬”といいます。

例えば 故人さまが複数の会社の社長であった場合、あるいはA会社の社長であると共にB協会の会長を

お勤めの場合 A 会社とB協会が共同で葬儀の費用と運営を負担するケースでは ”A会社とB協会の

合同葬”と呼ばれるかたちで葬儀を執り行います。この場合 負担の大小は問はれません。

故人さまの社会的地位を示す為の合同葬もあり、”A会社とB協会の合同葬”とご案内しても費用は全て

企業側が負担し 運営の一部を協会が協力するというケースもあります。

ご遺族と企業の合同葬の場合は”○○家、○○会社合同葬”と表示します。

 

 前にも述べさせて頂きましたが社葬を行うには準備が必要であり ご逝去直後にご親族のみで密葬を行い、

改めて社葬を行う場合 この社葬を本葬といいます。この場合 密葬が葬儀式であり、社葬(本葬)は

告別式であると考えられます。

 

 社葬(団体葬)の一般的な進行

  ご遺骨の出迎え

   ご遺族が式場にご遺骨を抱いて入場、参列者は式場入り口で出迎え。

  参列者入場

   参列者を式場内に案内します。

  式典

   法要、あるいは式典を執り行います。

  告別式

   参列者による焼香 あるいは献花を行います。

  挨拶

   葬儀委員長 及び遺族代表よりご挨拶を行います。

  ご遺骨退場

   ご遺族によりご遺骨が退場、参列者によるお見送り。

 

 今回は以上ですが次回も社葬に付いて書かせて頂きます。

  

葬儀の豆知識 社葬(団体葬)とは

 今回は社葬に付いて書かせて頂きます。

 

 社葬あるいは団体葬は規模による区別では有りません。葬儀の費用を負担し、その運営を会社(団体)が

執り行うのであれば 規模の大小に係わらず社葬(団体葬)となります。

つまり 社葬と個人葬の区別は 葬儀費用の負担、及び運営責任の主体が個人(遺族)であれば個人葬、

会社(団体)であれば社葬(団体葬)となります。

 

 社葬には死去直後に葬儀だけのケースもありますが、大型の社葬にはそれなりの準備と期間が必要となりま

すので、死去直後にはご遺族を中心とした個人葬を営み、2−4週間後に改めて社葬(団体葬)を営む事も

一般的ではあります。又 葬儀の費用をご遺族が負担し、運営は企業が執り行う社葬もあります。これは葬儀

費用は相続財産から控除することが出来ますので ご遺族に有利との判断によるものです。

 

 葬儀では喪主さま、と施主さまが居られます。喪主さまは祭祀を執り行う方、その家の祭祀の継承者で

ご遺族の代表者がつかれます。施主さまは”布施をする主”を意味し、葬儀費用を負担しその運営を司る方を

言います。社葬の場合 喪主がご遺族の代表者で施主は企業と言う事になります。

個人葬の場合には喪主さま=施主さまとなります。

 

 今回は以上です。次回も社葬(団体葬)に付いて書かせて頂きます。

葬儀の豆知識 法事

 今回は法事の営み方について書かせていただきます。

 

 ご法要では僧侶に読経をして頂き、式の終了後には会食の席(お斎)を設けて僧侶とご招待客をもてなし

ます。ご列席頂く方に失礼の無い様 早めの準備をしたいものです。準備の手順は以下の通りです。

 1 日程

   年忌法要は原則として祥月命日に行いますが 日程をずらす場合は命日より前にします。

   日程はご僧侶と相談の上決めます。

 2 場所

   寺院、自宅、斎場、ホテル等の場所を決めます。

 3 ご招待者を決める

   ご招待の範囲と人数を決め 一ヶ月前にはご招待状を送り 出欠のご返事を頂きます。

   近親者の方えは電話の確認でも良いでしょう。

 4 引き物の手配

   手土産の手配をします。手土産には黒白又は銀色の水引をかけ 表書きは”粗供養”あるいは”志”

   とします。 香典返しとダブらぬ配慮も必要です。

 5 会食の手配

   法要の後の会食(お斎)の会場と料理を手配します。

 6 寺院への謝礼

   寺院への謝礼は 奉書紙に包み”お布施”と表書きして法要の前のご挨拶の際にお渡しします。

   ほかにお車代、宴席に供応しない場合のお膳料もお包みします。

   お包みする御礼はお布施;3万円から7万円、お車代;一万円、お膳料;5千円程度が一般的です。

 

 法要当日の服装は ご遺族は三回忌までは喪服を着用しそれ以降は地味な平服で良いと思います。

但し ご招待者よりくだけた服装に成らぬよう気を付けます。

 

 当日の進行はご僧侶の指示に従い進行します。

 

   今回は以上です。

葬儀の豆知識 中陰

 少々くどくなりますが今回も中陰に付いて書かせて頂きます。

 

 古代インドでは人間は輪廻転生すると考えられて居りました。誕生が生有(しょうう)、生きている間が本有(ほ

んう)、死の瞬間が死有(しう)、死んでから次の生を得る期間を中有(ちゅうう)あるいは中陰といい、中陰の

期間は7日X7回の四十九日間であるとされ その最終日を満中陰といいます。

この四十九日間は死の穢れがもっとも強い期間として ご遺族は謹慎をして家にこもります。これを忌中と言い

ます。四十九日が過ぎると忌明けとなり日常生活に戻ることが出来ます。この期間は別の意味でご遺族が故人

さまとのお別れの寂しさを癒す期間であるとともに 周りの方がご遺族の悲しみを思いやる期間ともなります。


 忌明け法要をもって精進落としとなります。忌明けで中陰壇(後飾り)を壇ばらい(壇引きともいう)し白木の位牌

を壇那寺に返して 本位牌を仏壇に納めます。


 四十九日間の忌中に対して 喪中は一周忌後の一年間となります。又 中国の儒教では三回忌を大祥忌とし

て喪の期間は二年間としております。ご遺族の心理面での回復には一から二年の期間が必要であるとの考え方

も出来ます。なお中陰法要の日は 亡くなられた日を含めて数えて下さい。又 法要の日を変更する場合は予定

より前に変更とされております。そして 三周忌までの法要は個別に行いますが それ以降はほかのご家族の

年回忌が近い場合はご一諸に法要を営んで頂いてかまいません。その場合は早い日のご法要に合わせるものと

されております。


  今回は以上です。

葬儀の豆知識 十王信仰

 今回は法要が何故必要なのか、その基本となる十王信仰に付いて書きました。

 

 十王信仰は仏教が中国に伝わり道教との習合の過程で作られ、成立した信仰であります。

人間をはじめとする衆生は、余程の善人か悪人で無い限り、没後に中陰と呼ばれる存在となり 初七日から

三回忌まで間に十人の王によって裁かれ天国や地獄などの六道の一つへの輪廻先が決められるという信仰

です。なお生前に十王を祀り 死後の罪を軽減してもらう信仰もあり 預修と呼ばれております。

 

 十王は以下の通りです。

  •  秦広王 しんこうおう     (不動明王) 初七日の審理
  •  初江王 しょこうおう     (釈迦如来) 二七日の審理
  •  宋帝王 そうていおう     (文殊菩薩) 三七日の審理
  •  五官王 ごかんおう      (晋賢菩薩) 四七日の審理
  •  閻魔王 えんまおう      (地蔵菩薩) 五七日の審理
  •  変成王 へんじょうおう     (弥勒菩薩) 六七日の審理
  •  泰山王 たいざんおう     (薬師如来) 七七日(四十九日)の審理
  •  平等王 びょうどうおう     (観音菩薩) 百ヶ日の審理
  •  都市王 としおう       (勢至菩薩) 一周忌の審理
  •  五道転輪王 ごどうてんりんおう (阿弥陀如来)三回忌の審理

 

 日本に於ける他界観は当初 黄泉の国という死後に行く漠然とした世界でしたが 仏教の伝来 そして

その後の末法思想との融合により六道のような明確な他界観が出来上がりました。

 

なお 浄土真宗では 信者は皆 極楽浄土へ往生するのでこの種の追善供養は有りません。

 

  今回は以上です。 

葬儀の豆知識 法要

 前回は四十九日に付いて書かせて頂きましたが今回は法要に付いてです。

 

 法要の本来意味する処は釈迦の教え(仏法)を知る事ですが、しだいに法事、仏事、法会など仏教寺院の行事

一般の事を言う様になりました。更に現在では死者を弔う儀式(追善供養、逆修供養)を指すようになりました。

法事、仏事とも言います。

 

 前回は15仏事を列擧しましたが その他にも祥月命日(故人の命日)、月忌(月の命日)、そしてお盆や春秋の

お彼岸があります。この事からも日本人は死者供養を大切にして来た民族と言えるのではないでしょうか。

ちなみに弔い上げは三十三回忌、あるいは五十回忌をもって行います。日本では古くから33年又は50年で死者は

個性を失い、祖霊(先祖)になる、仏から神になると考えられていました。したがい 弔い上げをもって仏壇から戒名

を書いた位牌を片ずけ、それ以後は”OO家先祖の霊”の位牌となります。

 

 この様に法要は永い期間の節目ごとに執り行われますが 残された者が 生ある限り故人の事を忘れず、その生

を大切にして 感謝をして生きる、故人との関係をずっと維持しようと考えるのは日本人が持つ特性の一つではない

でしょうか。

 

 今回は以上です。

葬儀の豆知識 四十九日

 今回は死者供養の法要の中でも色々な意味を持つ四十九日に付いて書いて見ました。

 死者供養の為の仏事は日本に於いて15仏事となりました。まず 仏教発祥の地 インドに於ける七仏事

(初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日)を起源とし 中国に伝わり、百ヶ日、一周忌、

三回忌が加わって10仏事となり、更に日本に於いて七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌

が加わり15仏事と成りました。

 

 死者が死んでから49日間はあの世に旅立つ期間であり、死者が生と死、陰と陽の狭間に居るので中陰とも

呼ばれております。浄土真宗では 故人は臨終と同時に仏になると考えられておりますので 中陰期間は故人

を追悼し 故人を通して生と死に付いて考える謹慎の期間とされております。

 

 インドでは当時 七進法が用いられて居りましたので輪廻の思想を基に 臨終の日を含めて7日毎に法要

を行い 7週後の四十九日目に 六道中のどの世界に生まれ変わるか決まると考えられていました。

この四十九日間は元の生から次の生への中間的な存在であり 中有とも呼ばれていました。

 

 それが日本に伝わり 宗旨により考え方は様々有りますが 人は死後 魂を清めて仏に成るため中陰の道を

歩きますが七日毎に審判の門があり 生前の罪が裁かれます。罪が重いと魂を清める為に地獄に落とされま

すが、ご遺族が法要を行い お経の声が閻魔大王に届けば許されることとなります。

 

 法要はその当日に行うのが最善ですが ご都合によっては繰り上げて営む事も可能です。

臨終の日を含めて五十日目が喪明けの日となります。

位牌を用いる宗派では四十九日までに白木の内位牌から本位牌に作り替えます。浄土真宗では位牌を用い

ず法名軸を用います。又 中陰は足掛け3ヶ月になつてはいけません。


 今回は以上です。

 

 

 

 

 

 

葬儀の豆知識 グリーフワーク

 今回はグリーフワークに付いて書かせて頂きます。

 近年 グリーフワーク、あるいはグリーフケアと言われる機能が葬儀の機能の一つとして注目されて居ります。

その意味する処は グリーフワークは一般的には”喪の作業”あるいは”悲哀の作業”と訳されて居りますが

グリーフとは普通でない悲しみ、即ち身近な人との突然の死別により起こされる深い悲しみ、悲嘆、悲痛であり

ワークはその悲嘆を癒す為の作業と考えますと ”配偶者、子供、極身近な友人との突然の死別を経験し、

深い悲しみに暮れる人が 立ち直るために努力して行う心の作業”ではないでしょうか。

 

 極身近な人との突然の別れに際して起こるプロセスは以下の様に考えられています。

  第一段階 衝撃

  第二段階 否認

  第三段階 パニックや怒り

  第四段階 抑鬱と精神的混乱

  第五段階 死別の受容

以上のことは全ての人がたどる段階とは決って居ません、またその深さも多分に個人差があります。

ここでご理解頂きたい事はこれが悲嘆に暮れる人の自然な心理状態であり、決して病気ではないと言うことです。

 

 そしてグリーフワークに対するグリーフケアの注意点は;

  1 忘れろ、がんばれ、しっかりしろ は避ける。

  2 話をきてあげる。

  3 一人にしない。

  4 悲しみを避けない。

  5 自分の悲しみの体験を分かち合う。

  6 笑いや休養は不謹慎ではない。

となります。

 

又 お通夜、葬儀、告別式、初七日、服喪、四十九日、百ヶ日、一周忌、三周忌等の一連の葬送儀礼

も残された方に対するグリーフワークへの大切なお手伝いかと考えております。

 

今回は以上です。

 

 

  

 

 

葬儀の豆知識 ご危篤のご連絡

 今回はお身内の方が危篤になられた際のご連絡に付いて書かせて頂きます。

 お身内の方の担当医師より’親しい方々へのご連絡を”と診断された際について箇条書きさせていただきます。

まず ご危篤になられた方がキリスト教に帰依されている場合は所属される教会に連絡を入れ、臨終の祈りを

お願いします。その後は以下の様になります。

 

 1 ご連絡先

    まずはご家族、近親の方。

    そして ご本人と特につながりの深い友人、知人の方々。

    更に 勤務先、学校、関係団体でお付き合いの深い方。

    又 ご本人が会いたがって居る方、ご家族が知らせたい方。

   ですがお呼びする方々を事前に決めてリストアップして於く事をお勧め致します。

 2 ご連絡の方法

    ご危篤の連絡は目上であっても、深夜、早朝に係わらず電話で構いません。

    電話連絡が取れない場合は電報、メール、ファクシミリなどを使います。

 3 ご連絡の内容

    駆けつけて欲しい場所の住所。

    電話番号。

    最寄の交通機関。

    病院であれば科名も。

    何時までに来て欲しいか。

 4 凡例

    私 OO と申します。兄 XX が危篤となりました。

    ひと目会って頂けませんでしょうか。

     この後に3の内容を続けます。

 

今回は以上です。

 

葬儀の豆知識 生前予約

 前回に続き生前予約に付いて書かせて頂きます。特に生前予約の注意事項です。

 生前予約の考え方は米国より入って参りましたが、米国の葬祭事情を紹介する中で”プレニード”という単語

をどの様に訳すかで議論が多出しました。最初は”生前葬儀予約制度”と訳され、予約ではなく”生前契約”

であるという意見、いやそうではなく”葬儀の生前信託契約”であるなどの意見が出て混乱した時期が有りました。

 

 又 日本と米国では文化や習慣も違い、契約に慣れた社会ではない日本での生前契約は日本なりの注意

が必要となります。以下に箇条書きしてみました。

1 更新に付いての規定が有る事

  契約内容に付いては将来 本人の意思が変わったり、料金が変動する可能性もあり 定期的に更新が

  出きる必要があります。当然 解約の自由も保証されなければなりません。

2 ご家族の同意を取り付ける事

  ご葬儀を施行されるご家族の同意は取っておいたほうが望ましいと思います。

  ご本人さまの意思とご家族の意見が相違する場合は公正証書遺言により祭祀権承継者をご家族以外に

  指名する事が可能です。

3 費用支払いは施行後にする事

  将来の保証を安易にすべきでは有りません。

4 支払い原資の確保

  葬儀施行の対価支払いは保険、又は預貯金よいと考えます。

5 契約は文書で明確に内容を規定しましょう。

 

今回は以上です。

   

 

 

葬儀に豆知識 生前予約

 今回は生前予約に付いて書いてみました。

 生前予約とは葬儀に付いて本人が生前に契約を結んでおく事です。この考え方は1990年代初めに米国より入って参りました。プレニードと呼ばれる生前契約の内容は下記の二点を主なものとしております;

  •  葬儀の内容の取り決め。
  •  葬儀の費用の支払い方法を定める。

このプレニードは米国の葬祭業者によって開発されましたが その背景には日本とは異なる米国の文化が有ります。

  •  米国は個人主義社会であり、香典という習慣もなく葬儀費用は全てご遺族の負担となる。
  •  ご自分の葬儀の為に遺族に負担をかけたくないと言う人が増えた。
  •  ご自分の葬儀にご自分の意思を入れたいと言う人が増えた。

それに比べ日本は共同体社会であり 葬儀も親族との血縁、地域社会との地縁、企業との社縁を基に営まれ、

また その費用も香典という共同負担の習慣により賄われ、生前契約は必要有りませんでした。

 

 しかしながら 今 日本も核家族化、少子化、高齢化が急激に進む中で 子供に葬儀の負担を掛けたくな

いと思う高齢者の方が増える中で 生前契約はそういう方々にとって大切な契約となります。

そして 生前契約は将来の施行に対する契約であり ご本人が確認することも出来ませんし 又 支払いも日本

には米国にあるプレニード預金の様な制度も有りません。従いまして契約に当たっては色々と注意が必要です。

その注意事項に付きましては次回書かせて頂きます。

 

 

 

 

葬儀の豆知識 日本の習俗

 今回は葬儀に係わる習俗に付いて書いてみました。

 魂呼び、食い別れも日本の習俗の一つですが、以外にも耳塞ぎ、歳違え、犬はじき、息つき竹などが

有ります。

 

 耳塞ぎ; 身近の方が亡くなったとき、故人様と同年齢である方は死の穢れに染まりやすいということで、

     これを避ける為の習俗です。

     餅や団子などで耳を塞ぎ、死の知らせを聞かない様にします。耳栓に使用した餅や団子は川や海

     に流します。また地方によってはただ単に一度手で耳を塞いでから その後で知らせを聞くという所

     もあります。同年齢者の葬儀には会葬しない、どうしても会葬するときは耳に餅をつめて行くという

     処も有ります。

 

 歳違え; 会葬の前に豆を食べてご自分の歳を取り越し、故人様と同年齢でなくしてしまう習俗です。

 

 イヌハジキ; 墓地を青竹で囲ったり、生垣を作ったりすることがあります。犬が墓地を荒らさない様にと

       (イヌハジキ)と言ったり、忌みが外に出ない様にと(イガキ”忌垣”)と言ったり、色々な

       表現があります。

       古代ではご遺体を小屋に安置して白骨化を待つ風葬が普通であり ご遺体を守る為に囲いが

       必要でした。この習俗が土葬になっても残ったようですが 火葬が普及するとともにこの習俗

       も少なくなりました。

 又 埋葬地に石を置き その後ろに竹を突き刺すことがあります。これは故人さまが息をつく為だとして

 (イキツキタケ)と呼ばれます。

 

今回は以上です。

 

 

        

 

葬儀の豆知識 食い別れ

 今回は葬儀に於ける”食い別れ”を書かせて頂きます。

 葬儀の中では飲食も重要な要素のひとつとなっており、通夜の際の通夜振る舞い(お清めとも言います)

、出棺前の一膳飯(出立ちの膳とも言います)、火葬後の精進落とし(お斎とも言います)などがあります。

 

 共に飲食をする事は人と人との交わりにとって大切な事柄です。通夜振る舞いあるいは精進落としの席に

故人様の膳も用意する事により 故人様との最後の交わりをすると共に、お別れをする事が出来るのでは

ないでしょうか。

昨今は葬儀での飲食は会葬頂いた方、あるいはお手伝い頂いた方々へのお礼の意味が強くなっておりますが

、加えて 故人との食い別れの意味合いも色濃くあると思われます。

 

 又 古くには死穢(しえ)という言葉がありますが”死は伝染するもの”と考えられて居りました。

そして 飲食は故人様の魂を鎮め、死穢を払う力があると信じられていたようです。

棺を担ぐ人、湯灌をする人、納棺をする人、墓穴を掘る人は死穢に染まりやすいと考えられご馳走が振舞わ

れました。

 

 四十九日の忌明けに作る四十九餅は 他界に転ずる故人様の霊との最後の食い別れとも言われています。

 

   今回は以上です。

 

 

葬儀の豆知識 魂呼び

 今回は魂呼びに付いて書いてみます。

 魂呼びとは地方により異なりますが 亡くなられた思われる方の枕元、屋根の上、井戸、あるいは海などに

向かって名前を大声で呼び復活を祈る習俗です。

 

 現在 私どもは死を不可逆性(戻る事の無い)の事象と理解しておりますが、古くは亡くなられてから埋葬まで

”モガリ” と呼ばれる期間を設けて復活への望みを託す習慣が有りました。魂呼びもこの習慣と同じ習俗と考え

られます。

身体から遊離して行く霊魂を呼び戻し復活を願うと共に、その死を確認し愛惜する儀礼ではないでしょうか。

 

 魂呼びとの記録としては平安時代の”小右記”に書かれている藤原道長の娘で後冷泉天皇の母の尚侍が身罷

(みまかる)った夜に行われたとされるものが有名です。

万寿2年(1025年)6月5日夜 陰陽師恒盛が嬉子(尚侍)の居所である東対の上に登り、嬉子の上で

衣を持って名前を呼び、三度招いたと言うものです。

また 沖縄では ”魂よばい” ”魂込め(マブイグウミ)” ”魂呼び(タマスアビー)”などと呼称されております。

 

 小生も小さい頃 長野県の農村で見聞した記憶が有りますが、病院で亡くなられる事が多い昨今では見る事の

無い習俗となりました。

 

今回は以上です。 

葬儀の豆知識 湯灌

 今回は湯灌に付いて書いて見ました。

 湯灌とはご遺体を納棺する前に洗い清めることですが、死者の霊魂を浄化する為に行います。

仏教に於いては中国 宋の時代に禅宗で行われたのが最初とされております。禅宗の日本伝来と共にわが国でも

湯灌が行われる様に成りました。盥に水を入れそれに湯を加えた温水でご遺体を洗浄します。日常生活では湯に水

を加えて適温にしますが これと逆の方法をとるので”逆さ水”と言います。

 

 古くは湯灌は聖(ひじり)と呼ばれる宗教者の手により行われ ひげ、髪を剃って剃度の儀式を供させるのが

作法でした。江戸時代になると庶民の間で葬儀を執り行う事が一般的になりましたが個人宅での湯灌が困難であった

為 多くの寺院では湯灌場を常設しておりました。当時は座棺が普通でしたので湯灌により死後硬直を解いて納棺

を容易にするという効用もあったようです。

 

 戦後の日本ではご自宅より病院で亡くなるケースが多くなり ご遺体の洗浄は看護師の手にゆだねられ本格的な

湯灌が行われる事は無くなりましたが 簡易な洗浄と女性の場合の死に化粧をする時間は親族にとり故人とお別れ

する大切な時間ではあります。

 

 又 看護師による簡易な清拭を”エンジェルサービス”と称します。

 

今回は以上です。

葬儀の豆知識  野辺の送り

 前回までは各国の葬儀に付いて書かせて頂きましたが今回からまた日本に戻れせて頂きます。

今回は野辺の送りを書いてみました。

 

 野辺の送りとはご遺体をお墓までお送りする事ですが、お送りすると共に故人様の霊魂が無事に成仏するよう 

仏様の加護を念じる為の時間でもあります。

墓地が敷地内や町内の寺院にあり土葬が普通の時代には野辺の送りは葬儀の中の大切な要素でしたが 大都市内

での墓地、土葬に制限が出て後は墓地も自宅より遠地となり霊柩車を先頭にした葬列が一般的なりました。

しかしながら車での移動ではあっても故人様の成仏祈念は忘れぬようにと思います。

 

 私の母方の故郷 福島では今も土葬であり野辺の送りに葬列が組まれております。

葬列に参加する近親者は出棺前に一膳飯を食します。

そして出棺の合図を受けると庭先で棺を左に三回廻し仮門より出棺します。

葬列は松明、高張提灯、竜頭、魂袋、幡、僧侶、位牌(喪主)、遺影(配偶者又は子)、飯持、香炉、天蓋

、供花、導師、ご遺体、親族、近親者の順で進み 墓地の入り口で棺を右に三回廻して埋葬に入ります。

この葬列の中で 位牌を持つ人、天蓋を持つ人、棺を担ぐ人は三役と呼ばれ白の裃を着用します。

 

今回は以上です。

 

葬儀の豆知識 アメリカの葬儀

今回はアメリカ合衆国ロスアンゼルスでの葬儀を書いて見ました。

 人種のるつぼとも言える米国では沢山の宗教が存在しますが人口の九割はキリスト教徒です。

そしてキリスト教にも多くの宗派が有り、それぞれ葬儀の方法も少しずつ異って居りますのでここでは一般的な

習慣につき書かせて頂きます。

多くはキリスト教の葬儀ですので故人の逝去を悼むことに変わりは有りませんが、死を悲しむと言うよりは

昇天を祝うという明るいムードでの葬儀になります。埋葬の多くは土葬となっています。

 

 信者が亡くなられるとご遺体は葬儀社に移送し、葬儀ミサまでそこで保管されます。

そして死亡広告を新聞社に送り社会へ告知します。

死亡広告には死者名、死亡日、密葬又は公開、公開の場合はお悔やみの公式訪問、葬儀ミサ、埋葬の

日時場所 そして花束の受け取り可否、花束に変わる寄付の送り先等が書かれます。

 

 お悔やみの公式訪問は普通 自宅で夕刻お悔やみを受けます。

葬儀は教会で行われ、故人との最後の対面、黙祷、讃美歌斉唱、聖書朗読、お説教、葬儀委員長挨拶が

約一時間程度で終了します。そして霊柩車により墓地へ移送されますが 葬列は白バイあるいは警察車両に

よる支援を受けて進み 一般車両は葬列を見ると道路わきに車をよせて停車し葬列を見送ります。

墓地では埋葬の前にお祈りを行い会葬者は散会となり埋葬は業者により行われます。

 

その日の午後 会葬者を招待してホームパーティ−を開き故人の昇天をお祝いして葬儀は終了と成ります。

 

今回は以上です。

 

 

争議の豆知識 インドの葬儀

今回はインドでの葬儀を書いてみました。

 インドでは人口の八割 八億数千万人がヒンドゥー教徒で、世界三大宗教はキリスト教、イスラム教、仏教と言われま

すが、教徒の数ではヒンドゥー教が三番目に大きな宗教です。

ヒンドゥー教ではガンジス川は聖なる川で沐浴をする事により罪を清め、罪を洗い流すことが出来るとされております。

葬儀は故人が苦しい輪廻を繰り返す事なく悟りの境地に達っして天界へ送りだす祭祀です。又 故人がこの世に未練

や執着を遺さず旅立てる様、一切合切を焼いて川に流し、故人が川と一体になることが最良とされています。

故人は輪組して生まれ変わるのでお墓は必要とされません。

 

 信徒が臨終されるとご遺体はすぐに国営の火葬場に移送され荼毘にふされます。火葬炉はレンガで囲まれただけで

そのなかに薪を積み、ご遺体を乗せて更に薪を積み上げ荼毘が点けられます。火葬には四日間が必要で四日後に親

族が集い水に牛乳を混ぜた聖水で焼骨を冷します。そして収骨をし名前が書かれた袋に収めて火葬場内に十三日間

安置します。

 十三日後 ご遺骨を引き取りお坊さんをお呼びして葬式を自宅または斎場で執り行います。

葬儀が終わりますとそのまま最近親者の手で川まで運ばれますますが、ご遺骨を置くことは禁じられております。

ニューデリーからガンジス川まで約200Km程有りますがその移送の車内でも手で持ち続けなければなりません。

ガンジス川には案内人が居り、その手元のノートに故人の名前と死亡日を記入しご遺骨を指示された処に流します。

これで ご遺骨が川と一体になり 故人は天界ヘ旅立たれます。

 

今回は以上です。       

葬儀の豆知識 イタリアの葬儀

今回はイタリア 北部地方 ボローニャでの葬儀を書いてみました。

イタリアでの葬儀はキリスト教カトリックが主流です。カトリックでは葬儀は第二バチカン公会議の典礼憲章にもとずき取り行われます。葬儀は死者の霊を清め、聖なる人々とともに天にお送りする為の祭祀です。また肉体はキリストの来臨を希望して復活を待つ身となります。従い埋葬は土葬となります。

 

 信者が危篤に成りますと司祭様をお呼びし臨終の祈りをあげて頂きます。

ご臨終の後は葬送のミサとなりますが15世紀に建てられた大聖堂にご遺体が安置され、ご遺体の周りは故人が好まれた花で囲まれ更にその外側は色とりどりの花で飾られました。イタリアで花祭壇など考えもしませんでしたが今でも記憶に残る美しく荘厳な花祭壇でした。

 

 ミサは一時間程で司祭様の聖書朗読、お説教を挟んで聖歌に始まり、聖歌で終わりました。

会葬の方々の服装は紺、緑、茶等抑えた色では有りますがかなり自由です。そして香典は無く花輪や花束を持参されます。ミサが終わりますとご遺体を近くの墓地ヘ移送し埋葬されました。墓地はそれ程広くなく他の棺を除けながら埋葬していたのが印象的でした。


 ミサから埋葬まで長い時間では有りませんでしたが心に残る葬儀でした。


今回は以上です。

 

 

 

葬儀の豆知識 イラン国の葬儀

 今回は小生も経験させて頂いたイラン国の葬儀に付いて書いてみました。

イラン国はペルシャ帝国ののちイスラム教シーア派を国教として建国されました。従いまして葬儀はイスラム教の習慣のもと取り行われます。

 

 イスラム教の経典コーランには

  •   −魂は皆 死を体験しなければならない。
  •   −各人の死の時間はあらかじめ正確に定められている。
  •   −天使が時の終わりにラッパを吹くと、神がよしとする者以外は全て消滅する。

と書かれています。そして信徒は死んだ後 神アッラーの審判の日に復活する、死は第二の世界の基点である

とされてご遺体はそのまま土葬されます。ご遺体を損傷する火葬は厳禁となります。

又 偶像崇拝は禁止されておりお墓も簡素なものに限定されます。

 

 友人のご尊父が危篤になりますとイマーム(導師)をお呼びしコーランを唱え聖水を口に含ませます。

亡くなりますとご遺体は同性の親族により清められ、腐敗防止の薬液をかけて白い布で包みます。

 

 その後 ご遺体は同性の親族によりモスクへ移送されます。モスクではご遺体の顔をメッカに向けて安置し

イマームの指導により礼拝が行われます。この礼拝は平常の礼拝と違い立って行います。

 

 礼拝が終わりますとすぐに埋葬となりお顔をメッカにむけて埋葬し簡素な墓碑が立てられました。

友人のご尊父の場合 早朝に亡くなられましたので午後には埋葬されました。夕方に亡くなられた場合は翌朝

埋葬との事です。友人の説明ではイスラム教の聖地メッカは気温も高くご遺体の傷みも早いので埋葬をなるべく早くしたのではないかとの事。

 

今回は以上です。

葬儀の豆知識 韓国の葬儀

今回はお隣の国 韓国の仏式葬儀に付いて書いてみました。 

 韓国では葬儀は死者の霊魂を現世からあの世へ送り届ける大切な儀式とされております。葬儀は故人さまの死の直後の家払いから始まり、3日間の葬儀、3ヶ月後、6ヶ月後 のみこ祭りと続きます。

 葬儀は自宅で行うのが基本ですが 近年はマンションやアパー ト住まいのご家族も多くなり日本型の葬儀場や病院の葬儀場が多く使われる様になりました。

 韓国ではほとんどの大手病院は隣接した葬儀場を持って居ります。斎場の入り口は病院の入り口とは別に有り斎場は地下に設けられて会葬者が患者の目に触れない造りにしています。日本では病院と斎場が隣接するとは考えられませんがご遺体移送の煩わしさがない分 好評の様です。

 3日葬は3日3晩 弔問客を迎え 食事を振舞います。  

  •    −1日目は臨終後新しい服に着替えさせ白い布をかぶせます。前に遺影を掲げ その両脇のろうそくを立て香をたきます。  
  •    −2日目はご遺体を清め、寿衣(スイ)を着せ、故人の口に水にふやかした生米を入れます。そして亡くなってから24時間を過ぎると納棺を行います。納棺後 棺の前に屏風をまわし 遺影を掲げ、ろうそくを立て、香を焚きます。  
  •    −3日目は祭祀と告別式を行い出棺、埋葬となります。埋葬後 土を盛り上げてお墓を作ります。その後お墓の前に霊座を設けて供物をそなえ祭祀をした後、家に帰って魂を迎える祭祀を行い 葬儀が終わります。  

 以前は風水で墓地を決め土葬と言うのが一般的でしたが生活様式の変化と共に 火葬をして納骨堂や霊園に納骨の形が多くなりました。

 今回は以上です。

葬儀の豆知識 タイ国の葬儀

今回から何回かに別けて海外の葬儀に付いて書いてみます。 

 ご葬儀、ご遺体の処置の方法論に付いてはその国、その土地に於ける文化、生活、宗教 、死生観などにより大きく異なります。今回は小生が長年 滞在したタイ国(泰国)の葬儀を書かせて頂きます。  

 泰国は仏教国として有名ですが仏教は国教ではありません。しかし国王が仏教の最大守護者であり国民の90%以上が上座部仏教徒(小乗仏教)であります。 又 泰国仏教徒の死者にお墓は有りません。

 泰では死亡確認後 警察へ届け出を出し死亡証明書を発行してもらいます。この死亡証明書を役所に提出してご遺体の火葬許可証を受け取り葬儀が可能となります。 泰では身分、立場により異なりますが葬儀終了までの期間が数日以上 王室では一年に亘ることもあり ご遺体の防腐処理(エンバーミング)を国家認定を受けた技術者により泰国古来の方法で行います。その後ご自宅に安置されます。

 ご自宅での安置期間が終わりますと葬儀の斎場へ移送されます。葬儀斎場は火葬場が付属された寺院が使用されます。葬儀は9人の僧侶による読経、僧侶への喜捨と供物、お清めの料理が一日のスケジュールですが これが何日か続くことになります。 以前は一日毎に葬儀の費用を親戚、友人、お世話になった人たちが交代で負担する習慣で十数日間の葬儀も珍しく有りませんでしたが近年は一日、長くても三日程度が一般的になりつつあります。

  葬儀の最終日は前記のスケジュールの最後に高僧による説教があり その後寺院内の火葬炉でご遺体が焼かれます。翌朝 僧侶のご指導のもとご遺族により収骨が行われ 一時自宅に祀ります。そして僧侶の助言する日に山又は川へ散骨して終わります。

 死者の霊魂は手厚い葬儀により極楽往生しており ご遺体は単なる物質に戻ったから との事です。

 今回は以上です。

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