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霊祭、霊前祭

 今回は神道に於ける霊祭に付いて書かせて頂きました。

 仏教に 初七日を始めとして 五十回忌、あるいは百回忌まで 故人さまの冥福を祈り、霊をお慰めする法要が有りますが、神道でも 故人さまの御霊を慰め鎮める追悼儀礼が御座います。この儀礼を 霊祭(みたままつり)、又は 霊前祭(れいぜんさい)と言います。

 霊祭は 斎場祭(ご葬儀)の翌日から行われます、ご葬儀が全て終了した事を奉告する”翌日祭”(現在ではほとんど行われて居りませんが)、ご逝去から十日毎に行う ”十日祭”、”二十日祭”、三十日祭”、四十日祭”、そして”五十日祭” と行います。十日祭から四十日祭は ご自宅で ご家族だけで執り行いますが、五十日祭は 忌明けとなる重要な霊祭で、ご自宅 或いは ご用意の斎場に近親者、知人・友人にお集まり頂き、神職をお呼びし、祭詞を奏上して丁寧に執り行います。又 五十日祭に併せて、ご納骨を行う”埋葬祭”を行うのが一般的です。五十日祭が終りますと 忌明けと成りますので 神職に清祓いをして頂き、神棚の覆いをとって お祀りを再開します。更に 故人さまの御霊(霊璽)を仮霊舎から ご先祖さまの霊をお祀りする御霊舎へ御遷しする”合祀祭”を執り行います。

 この後は 百日目の百日祭、毎年の命日(帰幽当日)に行う ”正辰祭”と、三年・五年・十年・二十年・三十年・四十年・五十年の命日に行う ”式年祭”が有り、故人さまの御霊を慰め 子孫の繁栄を祈ります。一般的には 五十年祭を節目として ”まつりあげ”を行います。

 霊祭は 神社ではなく、ご自宅 斎場 又は墓前に神職をお招きして執り行います。霊祭の後には ご臨席頂いた近親者、知人・友人、にご神官と世話役をお招きして ”直会”(なおらい)と呼ばれる宴席を設けます。仏式で行われるお斎にあたります。尚 地域によりましては 喪家の火は使わないという仕来たりも有り、この場合は世話役、お隣の家、或いは仕出し屋で料理を用意する必要が御座います。

  今回は以上です。 

御霊舎(祖霊舎)

 今回は神道に於ける御霊舎(みたまや)に付いて書かせて頂きました。

 御霊舎(みたまや)は祖霊舎(それいしゃ)とも言い、神道に於いて 祖先の霊を祀る為の神棚であります。神道では神をお祀りする神棚と 祖先の霊をお祀りする御霊舎をお設け頂きます。御霊舎は 仏教のご仏壇に代わるものと考えられます、但し ご仏壇は御仏を中心としてお祀りしますが、御霊舎は故人さまの霊璽を中心としてお祀りする所が大きく異なります。故人さまの霊は祖霊に加わって家の守護神となり、子孫を護るものと言われて居ります。

 ご不幸があって 御霊舎を新たにご購入される場合は 五十日祭までに用意します。ご購入された御霊舎は神壇より低い位置にお置き頂き、神具として 水器、土器、灯明具一式、お神酒徳利一対、榊立て一対などをご用意いただきます。五十日祭の忌明けに行う合祀祭により 御霊舎に故人さまの霊璽とご神鏡をお納めします。ご神鏡には ご先祖の霊が宿るとされています。

 日々の拝礼は 神棚、御霊舎の順に行います。拝礼の作法と致しましては まず 顔と手を清め、口をすすいだ後に神饌を供えます(洗米、塩、水の三品)。その後 軽くお辞儀をしてから 二回深く拝礼します(二礼)、そして祓詞を奏上し、神棚拝詞、祖霊拝詞を述べます。心の中でお考えの事を そのまま祈念しても構いません。最後に二礼二拍手一礼を行って終わります。祓詞、神棚拝詞、祖霊拝詞を省略する場合は 二礼二拍手一礼だけでも構いません。

   今回は以上です。

三具足

 今回は葬儀等 仏教の儀式で使用される三具足に付いて書かせて頂きました。

 三具足とは 仏教の儀式で使用される 仏具の一つで、香炉・燭台(火立)・花立各一つずつで一組となります。

仏具は仏教の儀式で使用される 特殊な道具や 僧侶などの聖職者が使用する装飾品の事で、法具・法器とも言います。仏教では本来 僧侶は 生活する上で必要となる 最低限の着物と食器(三衣一鉢)以外の金品の所有は戒律で禁じられて居りました。しかし お釈迦さまの死後100年ぐらいから 信者から寄付された最低限の金銭や日用品の個人所有を認めようとする派が現れ、従来の戒律を守ろうとする保守派との間で論争が起き、 教団は分裂し、許可派では三衣一鉢以外の金品の個人所有が認められる様に成りました。更に紀元を過ぎて仏教は中国や西域にも伝播し、僧職者は人々の中で 祈祷や葬儀などの儀式を司る様になると共に、儀式の中で必要となる道具も開発されました。そして 中国で起きた 浄土信仰は 仏教を民衆の間に多きく広め、僧職者を介しての仏への信仰から、信者自身による仏への信仰へと変化して行き、一般社会の中で定着しました。それと共に 仏画、数珠、三具足などの仏具を僧職者ではない、普通の信者の家庭でも使用する様に成りました。

 三具足は みつぐそく 又は さんぐそく と読み 香炉、火立(燭台)、花立(花瓶)で一組となります。置き方は ご本尊に向って、左側に花立、真中に香炉、右側に火立を置き、左右対象となる様 気を付けます。五具足は ごぐそく と読み 香炉一つと、火立(燭台)一対、花立(花瓶)一対の五つで一組となります。置き方は ご本尊に向って 中央に香炉、その両側に火立、更のその外側(両端)に花立を配置し、左右対象となる様に気を付けます。尚 浄土真宗では 三具足は 金香炉・燭台・花瓶(かひんと発音)と呼び、平時の荘厳作法に使用します、五具足は 特別な荘厳作法で使用し、その配置の仕方も宗派により異なりましゅので、注意が必要です。

 具足の名称は鎌倉時代ぐらいから 鎧や兜等の身を守る道具の総称として使われ始めましたが、仏具に何故 三具足や五具足の呼称が付けられたかは 良く調査の上 再度 ご報告申し上げます。

   今回は以上です。

葬儀の祭壇

 今回は葬儀の祭壇に付いて書かせて頂きました。

 故人様をお見送りするに際していくつかの祭壇が御座います。それぞれ目的に合わせてご用意頂きます。故人様がご逝去され ご葬儀を待つまでの間 安置されたご遺体の枕元に備えられる”枕飾り”、葬儀式でご使用される祭壇、そして ご火葬の後 四十九日法要までの忌中にお使い頂く ”後飾り”です。其々の祭壇に彩を添えるお花が 枕飾りでは 一本花と枕花、葬儀式祭壇では白木祭壇に供花 もしくは花祭壇、そして 後飾りには供花と呼ばれます。

 枕飾りは 故人様が亡くなられ そのご遺体をご自宅に安置した際 枕元に備える供物台です。その上には 三具足の他 故人様にお供えする供え物が置かれます。そして 三具足の一つ 花立て(花瓶)には 樒(しきみ)が一本 活けられ これを一本花と呼びます。仏教のお花と言えば蓮華ですが 弘法大師が修行の際に青蓮華の代用として樒を使用した事から、仏事に於ける神聖な植物として樒が使用されて居ります。神事に於ける榊(さかき)と同じ位置付けです。樒は 日本国内では西日本に自生して居り、香りが強く 毒性の強い植物です。尚 現代の東京・横浜では樒の入手は困難な状態となって居り、一本花としては樒に代えて 菊を一本 活けるのが一般的となって居ります。

 枕花は 故人様と特に親しかった方が 哀悼の意味を込めて贈る花で、枕飾りと共に枕元にお飾りします。一般的には白を基調とした生花をアレンジしたものですが、最近では故人様が好まれたお花を贈る事も多くなりました。

 通夜式は 本来は枕飾りを前提として行われるものでした。これは ご遺族にとって故人様の死を完全に受容したとは言い切れない 生と死の境界にある時間だからです。正式な祭壇を設ける事は死を認める事につながるからで、通夜では喪服を着用しない、香典を持参しない、持参するなら”お見舞い”とする等も同じ理由によります。しかしながら 作今では 通夜が告別式と同様に会葬者の弔問を受ける場に変化した事から、通夜でも 葬儀・告別式と同じ祭壇を設ける事が一般的となりました。

通夜・葬儀・告別式の祭壇は 白木の祭壇とその周囲をご供花で飾る形が一般的でしたが、現代では白木祭壇に代って花祭壇をご利用頂くケースが多くなって参りました。次回はこの花祭壇に付いて書かせて頂きます。

   今回は以上です。 

年賀欠礼

 11月も半ばと成りました、今回は年賀欠礼に付いて書かせて頂きました。

 年賀欠礼とは 喪中は年賀状の出状を控えます、そこで 年賀の欠礼をお詫びする挨拶状を出状します。この年賀欠礼状には どなたが何時亡くなられたかを記し、年賀状の受付が始まる前、遅くとも12月の初めには 先方に届く様に送ります。

 欠礼の期間は 明治時代に作られた 忌服規定によれば ご両親が亡くなられた場合は一年、夫一年、妻三か月、子供・兄弟三か月、祖父母五か月、叔父・叔母は三か月となって居りましたが、現在では明確な規定は無く、欠礼は一律に 亡くなられてから一年とするのが一般的と成りました。年賀欠礼は 故人さまと同居していたか如何か、欠礼状を出す先が故人さまを知っているかどうか、家同士の付き合いがあるか等を基本として決めますが、仕事関係先などは服喪に関係なく欠礼を省略する場合も有ります。欠礼状は年賀状を出せないお知らせです、従い 毎年年賀状のやり取りをしている方には出します。又 喪中である事を 先方がご存知でも、欠礼状を出状するのが正式です。そのほかに まだ故人さまのご逝去をご存じない方や、ご逝去を知らせたい方に出状する事も有ります。

 欠礼の範囲は 二親等までの親族、及び故人さまと同居の場合です。具体的には 父母、配偶者の父母、子、兄弟姉妹、祖父母、配偶者の祖父母、孫、配偶者の兄弟姉妹までの親族です。しかし 祖父母、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹が亡くなられた場合は 同居していない限り 欠礼としない事が多くなって居ります。更に配偶者側の喪である場合は 欠礼を省略して 仕事関係者へ 例年通り年賀状を出状する事も有ります。

 年末にご不幸が有り 時期的に欠礼状が間に合わない場合は 年が明け、松の内が過ぎてから、寒中見舞いを兼ねて 年賀欠礼をお詫びするはがきを出します。

   今回は以上です。  

菩提寺への対応

 今回は菩提寺様への対応に付いて書かせて頂きました。

 菩提寺様をお持ちの家で 不幸にして御家族が亡くなれましたら、故人さまのご遺体を安置する為、葬儀社の手配をしますが、その後 菩提寺様へ故人さまのご逝去を報告し ご住職のご都合、通夜・葬儀での注意事項をご指導頂きます。その上で 通夜・葬儀・ご火葬・初七日の日取り、時間、そして式場を決め 再度ご報告致します、その際 同時に式場までの交通手段も確認させて頂きます。

 ご僧侶には お通夜の始まる30分前には到着して貰える様、世話役がお迎えに行くのが原則ですが、最近では ご住職自らが運転されて来られる事も多く成りました。到着後 喪主さまは ご僧侶にご挨拶をし 祭壇の飾り方やお供え物の置き方などを確認して貰います。ご僧侶には着替えの為の控室を用意し、お茶とお茶請けでおもてなしします。この時間を利用し、通夜から葬儀にかけてのお打合せをし、白木のご位牌に戒名を書いて頂きます。説教や法話の有無、読経の時間、通夜ぶるまいを受けて頂けるか等も確認させて頂きます。定刻に成りましたら世話役はご僧侶をご案内しお通夜と成ります、通夜の間は全てご僧侶の指示に従い執り行います。ご僧侶が法話を終え、ご退席の際、ご遺族は着席のままで構いません。通夜が終了し ご僧侶が控室に戻られましたら 世話役は茶菓でおもてなしします、この時 翌日の葬儀・火葬・初七日に付いてお打合せをして於きます。その後 通夜ぶるまいの席にご案内しますが、上座の席に着いて頂きます。

 ご僧侶が 通夜ぶるまいを辞退される場合は、お食事の代りの”御膳料”と、”御車代”を包んでお渡しします。御車代は 喪家が送迎用のお車を用意した場合も お渡しするのが普通です。お布施は通夜の分、葬儀の分としてお渡しすることも有りますが、一般的には 通夜・葬儀一括して、通夜又は葬儀のあとにお渡しします。

 ご葬儀後 ご火葬や初七日の間に 四十九日の日取りも決めて於きます。

  今回は以上です。

神式のご遺骨迎え

今回は神式の葬儀に於けるご遺骨のお迎えに付いて書かせて頂きました。

 神式のご葬儀では ご火葬の際に”火葬祭”、ご遺骨をご自宅に持ち返られ、葬儀が滞り無く終えた事を報告する”帰家祭”を執り行います。

 火葬祭は お棺を火葬炉の前に安置し、持参されたお供物などを机上にお供えし、斎主が祝詞を奏上したのち、参列された方は玉串を捧げて拝礼し、終了します。その後 ご火葬となります。ご火葬後の お骨揚げの作法は仏式と同様です。

 神式では本来 火葬後はそのまま墓地へ埋葬しますが、最近では 一度 ご自宅へ持ち返り、五十日祭までに納骨されるケースが多く成りました。ご遺骨をご自宅でお迎えする前に ご自宅に残られた世話役やご親族は 祭壇をかたずけて、家に内外を掃き清め、手水で清めて、残られた神官により 仮霊舎や関係者一同のお祓いをして貰います(後祓いの儀)。その後 新たに祭壇を設け、榊やご供花を飾り、清めの水と塩を用意してご遺骨のお帰りをまちます。

 火葬場より戻りましたら 斎主、参列者一同は 家に残った神官にお祓いをして貰い、手水を使い、塩をまいて清めてから家の中に入ります(帰家修祓の儀)。そして 葬儀が滞りなく終えた事を報告する帰家祭を執り行います。仮霊舎に霊璽、ご遺影、ご遺骨をを飾り お祓いや献饌を行い 斎主の祝詞奏上、一同拝礼、玉串奉奠で終ります。

 帰家祭の後は 神主、世話役、手伝いの方々へお礼とねぎらいの気持ちを込めて 食事やお酒を振舞います。その際 神官には上座に座って頂きます。又 もてなしの有無に拘らず お膳料をお渡しするのが一般的です。

葬儀の翌日に神官をお呼びして 翌日祭を行うのが本来ですが 最近はご家族だけで済ませたり 省略する事が多くなりました。

   今回は以上です。

仏名

今回は仏名(ブツミョウ)に付いて書かせて頂きました。

 仏名とは 本来は御仏の名号を示して居りますが 広く解釈すると 御仏とその弟子に与えられた名前を示します。原則としては 生ある内に修行を行い 付けて貰うべきものですが、仏教に於きましては 亡くなられると人は仏の弟子になるとされ 仏名が与えられます。

 仏名は その宗派により 呼び方が異なります、天台宗・真言宗・曹洞宗などでは”戒名”、浄土真宗では”法名”、日蓮宗では”法号” と呼びます。仏名は ご逝去後 すぐに菩提寺のご住職にお願いをして 出来れば納棺前に、遅くとも葬儀までには付けて頂き、白木のご位牌に書いて頂きます。菩提寺が遠方に有り 通夜・葬儀の読経は別の寺院にお願いする場合も 仏名は菩提寺にお願いします。これは 菩提寺にお墓をお持ちの場合 ご相談せずに仏名を付けると 菩提寺のお墓への ご納骨を受入れて貰えない場合が有るからです。

 本来 仏名は 身分の上下、精進、報恩の多少に関係なく 仏の世界は平等であることを示す為 二文字で構成されていましたが、寺院や社会への貢献を示す院号・院殿号、字(あざな)を示す道号、性別や年齢を示す位号が加えられ 現在の形と成りました。

  大人; ◇◇〇〇信士(信女)

      △△院◇◇〇〇居士(大姉)

      △△院殿◇◇〇〇大居士(清大姉)

  子供; 〇〇童子(童女)

△△は院号・院殿号です、古くは 皇族に対して院号が、武士階級に対して院殿号が与えられ、院号が格上とされて居りましたが、現在では字数や見栄えなどから 院殿号の方が格上とされて居ります。律宗では用いません

◇◇は道号です、真言宗、天台宗、浄土宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗で用いられます。律宗、浄土真宗では用いません、代りに ”釋” が用いられます。

〇〇は仏名です。信士、居士、大居士が位号です。

   今回は以上です。    

友引

 今回は友引に付いて書かせて頂きました。

 友引とは 暦に記載される日時・方位などの吉凶を占う歴注の一つである 六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)の中の一つです。六曜は 中国で生まれ 日本へは14世紀に伝はり 当時は武将が戦を占う為に使われました、友引は 先勝と先負の間に位置して ”引き分けで勝負なし”という意味でした。一般社会には幕末より浸透し始め 明治政府の 吉凶付きの歴注は迷信であると禁止された中で 六曜だけは迷信の類でないと暦に記載され、多種多様な歴注の中で比較的に新顔ながら 第二次世界大戦後に日本国内で定着しました。又 六曜の中には仏滅や友引という仏教に関連しそうな言葉が使われて居りますが、実際は仏教とは一切関係は有りません。仏教に於いては本質的に因果関係によって物事が決まり、六曜(占い)が直接原因として物事を左右することは有りません。

 六曜が何時の時代に暦として確立されたかは不明です。孔明六曜星と呼ばれ、諸葛亮孔明がこれにより軍略を立てたとの俗説は有名ですが、その時代に六曜が作られていたとは考えにくく、後世のこじつけという説が一般的です。六曜は一ヶ月を五等分して 六日を周期とし先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順で繰り返します。そして 毎月一日の六曜は 1月・7月が先勝、2月・8月が友引、3月・9月が先負、4月・10月が仏滅‥‥‥から始まります。

 友引は本来 引き分けに成る日でしたが 陰陽道に ある日ある方向に事を行うと災いが友に及ぶとする”友引日”と言うものが有り これが六曜の友引と混同されたと考えられて居ります。何れにしろ現在では 友を引く日として信じられ この日に葬式を出すと親しい人が冥界に引き寄せられるとして 葬儀を避ける様に成りました。現在 横浜市営の斎場、火葬炉は友引の日は休場となっております。但し 特定の民営斎場では通夜は友引でも執り行う事が出来ます。尚 浄土真宗では 親鸞上人が ” 日の吉凶を選ぶ事は良くない” と説かれ 迷信、俗信を否定して居りますので 友引の日でも葬儀を執り行うことが出来ます。

   今回は以上です。

小さな葬儀

 今回は多様化する葬儀の一つで有ります小さな葬儀に付いて書かせて頂きました。

 小さな葬儀とは 社会環境の変化とともに葬送観も変化し、葬儀の形態も多様化して参りました。その最も多きな部分は より小さな葬儀への変化です。

 葬儀に於けるお通夜は 本来 ご遺族や近親者の方など故人さまと深い係わりを持った方々が集まり、最後の別れを惜しみ、故人さまの霊を慰める為のものでしたが、最近では 一般会葬者の方も昼間に行はれる告別式より 通夜に参列されることが多くなりました。その結果 ご遺族や近親者の方は 弔問客(初めてお目にかかる方も多く居られます)の対応に追われ ゆっくりと 故人さまとのお別れを惜しむ時間が取れないケースも多く見られます。この様な経験を何度かされ 又 町内会的な絆も薄れて行く中で 故人さまもご遺族さまも ご自分や身内の葬儀は 親しい方だけで静かにお見送りをと考えるご家族が多く成りました。その様な背景の中、家族葬と言う言葉も一般的となりました。

 家族葬の内容は様々です、10人前後の身内だけでと言う部分は共通ですが 身内だけでシンプルに費用を抑えてというケースも有れば、故人さまのお好きだった生花をふんだんに飾り お好きだった料理やお酒を用意したホームパーティーの様な葬儀も御座います。 小規模=費用をかけない だけではなく 葬儀にかける費用の考え方も 多様となりました。

 そして 費用をかけない葬儀として 一日葬や直葬も注目されて参りました。一日葬は 儀式を一日で執り行います、亡くなられた当日は 近親者でお別れの時間を持ち、翌日 葬儀・告別式・火葬を執り行います。直葬は葬儀・告別式等の儀式は行わず ご火葬のみを執り行います、ご逝去当日 ご自宅でお別れの時間を過ごす場合も有れば、火葬炉の前でお別れのみをされる形も御座います。

   今回は以上です。 

変化する葬儀

 今回は大きく変わり始めた葬儀への考え方に付いて書かせて頂きました。

 葬儀は 故人さま、ご遺族さまが信仰する宗教の於ける葬送の儀式であると共に、ご遺族さまのお心を慰め 又 故人さまが過ごされた世間さまへご逝去をお知らせる事を目的として執り行われました。しかしながら 社会の変化と伴に 葬送観は大きく変化し 葬儀の形態も形式やしきたりに拘らない形へと変わって参りました。

 以前は 人が亡くなられますとご親戚はもとより 広くご友人・知人へ連絡をして葬儀・告別式を執り行い より多くに方々で故人さまをお見送りするのが一般的でした。又 立派な祭壇を設え 盛大な葬儀を営む事が故人さまの為であり、残された者の務めと考えられて居りました。この様な葬送観が大きく変わりつつ有ります。財団法人”日本消費者協会”が 2000年に行った消費生活モニターに対するアンケートに対する回答の中の葬儀に関する部分を取り出しますと 以下の様なご意見が見られます;

1 今後の葬儀の有り方に付いて

  形式や仕来りに拘らない自由な葬儀があっても良い;57%

  家族だけの葬儀で良い;49%

  地域のつながりは大事にすべきなので 仕来たりに従うのが良い;10%

2 自分の葬儀はどの様にしたいか

  費用をかけないで欲しい;63%

  家族だけで送って欲し;40%

3 葬儀に支払った費用

  3-1 葬儀一式(葬儀本体)費用

       平均額;1,266,593円、最高額;5百万円、最低額;20万円

  3-2 寺院費用

       平均額;514,456円、最高額;188万円、最低額;1万円

  3-3 飲食接待費用

       平均額;454,716円、最高額;4百五十万円、最低額;一万五千円

 実際 横浜市内では 核家族化、少子高齢化が進み ”家族だけでの静かにお見送り”、”故人が好きだったバラで囲んだお見送り”、”故人さまの思い出の場所でのお見送り”など 従来の仕来りとは違う形のご要望も多くお受けする様になってまいりました。

   今回は以上です。

弔辞の作り方

 今回は弔辞の作り方に付いて書かせて頂きました。

 弔辞を依頼されましたら 特別な事情が無い限りお受けするのがマナーです。弔辞は 故人さまを弔いお送りすると共に 生前の業績を称え、人となりや経歴を会葬者の方々へお伝えするのが目的です。文章は簡潔に哀悼の情を卒直に表現するのが理想です。一般的には 普通の口語体で文章を書きますが 格式を重んじる必要がある場合は文語体を用います。故人さまの業績や 経歴を入れる場合は 事前にご遺族や関係者に確認をしておくと良いでしょう、又 弔辞を捧げる方が複数の場合は 他の方と故人さまの関係を確認し 内容が重ならない様にします。故人さまの死亡原因には拘らないのがマナーです。ご遺族を励まし、力ずける言葉も入れて下さい。

 ① 弔辞は 故人さまに呼びかける形で始めるのが一般的です。但し キリスト教では 故人さまは神に召されて安らかに眠る事を祈る とのことから呼びかけ形式は執りません。 ② 次に 故人さまの死への驚きを述べます ”〇〇先生の突然の訃報に接し しばし言葉を失いました”などです。 ③ そして 故人さまとの関係を述べますが 会葬の方々に 故人さまと弔辞を捧げる方の関係が解る様に はっきり述べます。 ④ 次が 弔辞のメインの部分となり エピソードなどを交えながら 故人さまの人柄や業績を称え、感謝の気持ちを伝えます。ただし わざとらしい褒め言葉は避け、素直な心情を表現します。 ⑤ 最後に お別れの言葉で結びます、仏式では ”安らかにお眠り下さい” ”御冥福をお祈り申し上げます” などが一般的です。この前に ご遺族への慰めの言葉を入れるのも良いかと思います。

   今回は以上です。

密葬、家族葬

 今回は密葬・家族葬に付いて書かせて頂きました。

 密葬とは 年末年始に亡くなられたり、感染症で亡くなられ直ぐに火葬しなければ成らない場合、会葬者が多数予想される葬儀・社葬・お別れ会等で準備に時間が掛る場合に ご火葬を主とした お身内だけで行う葬儀を密葬と呼びます。密葬を行った場合は 後に改めて 本葬を執り行います。又 最近では 色々なご事情や故人さまのご希望で 本葬は執り行はず 密葬のみを執り行う形を 家族葬とも呼んで居ります。

 ご葬儀は 本来 故人さまのご逝去に伴なって 必要とされる 社会的処理、ご遺体の処理、霊の処理、悲嘆の処理、様々な悲嘆の処理の為に執り行いますが、故人さまは高齢でご逝去され、すでにお友達も多くなく、御近親の方のみで静かにお見送りをしたいと考えられるご遺族にお答えするべく 小規模な葬儀として家族葬が生まれました。家族葬は小規模な葬儀では有りますが、ご遺族のご希望にお合わせした色々な形態が考えられます。僧侶・神官・神父・牧師等の宗教者をお呼びして宗教儀式を行うか、行わないか、式場内のアレンジは、祭壇の形は、どの様なお花で飾るのか等です。家族葬は一般の葬儀より費用が掛らないとお考えの方も多く居られますが、ご希望によりましては 小規模でも費用を必要とする場合も有ります。

 家族葬の利点と致しましては 近親者だけで行うので 弔問者などに気を使う事も無く 落ち着いて故人様とのお別れが出来ます。又 小規模ですので 式場は小さく、係員も最少で、お料理・返礼品等も不要となります。

 短所と致しましては 知人・近隣住民に知られない様気を使う必要、ご連絡しなかった親族・友人よりのご不満、葬儀後 ご自宅への弔問客の来訪、葬儀費用の相互扶助である香典は無い等が御座います。

 何れにしろ 故人さまのご年齢、ご経歴、社会的お立場などを考慮してお決め頂く事をお薦め致します。

   今回は以上です。

葬儀の打ち合わせ

 今回は葬儀の打ち合わせに付いて書かせて頂きました。

 御家族の方が亡くなられた場合 ご悲嘆の中でも故人様のお見送りを お考え頂かなければ成りません。一般的には 葬儀社の支援を得て、お見送りの計画を立てる事になりますが、故人様の想い、ご遺族様の想いをのせた計画が大切ではないでしょうか。

 私共 葬儀をお手伝いさせて頂く立場の者としても、葬儀のお打合せでは まず 故人様のひととなり、故人様の御家族への想い、葬儀に対して言い残した事、そして 御家族の故人様への想い をまずは聞かせて頂く事が大切です。故人様の想い、ご遺族様の想いを よく理解させて頂く事により ご葬儀の企画から その施行に至るまで 大きく異なる事と成ります。ご遺族様は どんな事でも忌憚なくお話されて、満足の行くお見送りを執り行う事がご遺族様の悲嘆を軽減することに繋がります。

 ご葬儀の施行に当たりましては 喪主さま、施主さまをお決め頂く必要が御座います。喪主と施主は 一般的には 葬儀を主宰する人と言う意味で同じ様に用いられますが、厳密には異なります。

喪主とは 戦前であれば 家の祭祀を主宰する者で 戸主あるいは跡継ぎの男子でしたが、戦後の民法の改正により、家の祭祀権を承継する者と 遺産の相続とは分離され、本人が祭祀権の承継者を指名すれば 誰でも良い事となりました。もし本人が指名した者がいない場合は、ご遺族で協議しきめることとなります。一般的には 世帯主以外の方が亡くなられた場合は世帯主、世帯主が亡くなられた場合は 配偶者またはお子様が喪主となります。喪主は通常は一人ですが、場合により複数の方が共同で喪主を務めることもあります。(配偶者と長男、子供達)

施主は 布施をする者ということから転じたと言われますが、葬儀の金銭面の負担と運営の責任を負う人のことです。通常の個人葬の場合は 喪主と施主を同一の方が務めますが、社葬の場合などは ご遺族が喪主で、企業の責任者が施主となり 執り行われます。又 個人葬であっても ご長男が幼少の場合 叔父様が施主となり、ご長男を喪主として 執り行うケースも御座います。

   今回は以上です。

葬儀社と打合せ

 今回は葬儀社との打ち合わせに付いて書かせて頂きました。

 ご葬儀を執り行うに当たりましては 御自身で企画・施行をされるのは難しく、葬儀社に依頼されるのが一般的です。葬儀社を決められる際には、まず葬儀のご方針を決め 二ないし三社の葬儀社に説明をして見積を取り、その中から、見積りの内容、担当者の対応を見て 検討、選択されるのが良いと思います。ご遺体の搬送を依頼したからとの理由で葬儀を委託する必要は有りません。その場合は ご遺体の搬送のみと事前にことはって依頼して下さい。

 葬儀社へ見積を依頼される前に葬儀施行のご方針を決めて於きます。ご方針とは ①葬儀の形式(仏式、神式、キリスト教式、無宗教式など) ②葬儀の規模(会葬者見込み人数など) ③ご予算 ④通夜・葬儀の希望場所 等です。この前提を葬儀社に説明し見積書の提出を依頼し、その上で葬儀社を決定します。ご決定のポイントは 説明は解り易いもので有ったか、質問への回答は明解か、可能性の有る追加費用への説明はされたか、見積書の内容は打合せの内容を反映しているか、担当者の対応は捺得の行く早さで行われたか等 です。葬儀社が決まりましたら 担当者のアドバイスを受けながら通夜、葬儀の詳細を決めていきます。尚 詳細を決める過程で新たな費用項目が出て来る場合が有ります、その際は必ず見積書の更新をして貰う様 依頼して於けば、支払い時に問題が起こる事が無くなります。

 通夜・葬儀の日程は 宗教者(僧侶、神官、神父、牧師)のご都合、火葬場の使用可能時間、式場がご自宅でない場合は斎場の利用可能な日時を確認した上で決めます。一般的には ご逝去の当日はご自宅に安置、翌日にご納棺をしてお通夜、三日目にご葬儀・告別式・ご火葬という日程となりますが、お通夜を行わず葬儀・ご火葬のケース、ご火葬のみ行うケース、又 ご都合によりご火葬を先に行い ご遺骨で葬儀・告別式を執り行う形なども有ります。

   今回は以上です。  

死亡届と喪主の決定

今回は死亡届の提出と喪主・世話役の決定に付いて書かせて頂きました。

 ご家族のどなたかが亡くなられましたら ご逝去から七日以内に死亡届を提出しなければ成りません。そして ご葬儀を執り行う為の 喪主様を決め、世話役をお願いしなければ成りません。

 故人さま担当の医師より 死亡診断書を受取りましたら、死亡届に必要事項を記入し、死体火埋葬許可申請と共に提出します。届け出る方は ”同居の親族”、”同居していない親族”、”親族以外の同居人”、”家主、家屋管理人、土地管理人”、”後見人、保佐人、補助人、任意後見人”の何れかの方です。提出先は”故人さまの本籍地、又は住所地”、”死亡した場所”、”届出人の住所地”の何れかの市区町村役所、戸籍係です。提出は24時間受け付けております。届け出は葬儀社などの代行者で構いませんが、その場合は届出人と代行者の印鑑が必要です(シャチハタは不可です)。又 銀行その他の金融機関は故人さまの死亡を確認しますと その口座を凍結する義務が有り、凍結後は預金の出し入れが出来なく成りますので、現金を出金する必要が有る場合は 死亡届を提出する前に手続きをして下さい。

死亡届の提出後 死体火埋葬許可証の交付を受けます。死体火埋葬許可証はご火葬の際に火葬場に提出します。ご火葬終了後 火葬済の証印が押されて返却されます。これが埋葬(納骨)の際に必要な 埋葬許可証となる 重要な書類です。

 故人さまがご逝去されました後 葬儀を執り行う為の 主催者であり、ご遺族の代表者となるべき 喪主さまを決めなければ成りません、喪主様は通常 故人さまと最も縁の深かった方がなります。一般的には 故人さまの配偶者、配偶者が居られない場合はご長男かご長女、いずれも居られない場合はご両親やご兄弟・姉妹が務めます。ご葬儀がそれなりに大きくなる場合は 喪主さまに代ってご葬儀を取り仕切る世話役をお願いします。世話役代表(葬儀委員長)は 親戚、近所の方、親しい友人・知人の中から ご喪家の事情に詳しい方にお願いします。更に ご葬儀の規模に応じて 受付、会計、進行、台所、接待などの世話役もお願いします。葬儀の打ち合わせには世話役代表も参加して貰います。

   今回は以上です。

末期の水、湯灌

今回は末期の水と湯灌に付いて書かせて頂きました。

 ご臨終が医師より告げられますと 枕元に集まる近親者により、血縁の濃い順に末期の水(死に水とも言う)をとります。末期の水の後に 故人様の最後の姿を清らかにする為 ご遺体を浄め(湯灌という)、死に装束をお着せします。そして 最後に死化粧を施して、ご遺体を安置 もしくは納棺します。現在では 病院でご逝去されるケースがほとんどで、湯灌や死化粧は 看護師によるエンゼルケアーにより行われる事が一般的となって居ります。

 末期の水は 死者が生き返ることを願う気持ちと、あの世で渇きに苦しまぬ様にとの願いを込めた 古くから伝わる風習とされます。本来 末期の水は 仏教の儀式で、息を引き取る間際に行うものですが、現在では ご臨終後に行われる事がほとんどで、宗教を問わず行われて居ります。但し キリスト教カトリックでは行いません。

末期の水は 割りばしの先に脱脂綿を巻き付け、その上をガーゼで包み、白糸で固定したもの、又は 新しい筆先を 茶碗の水に浸し、軽く故人様の唇を湿らせます。病院で亡くなられた場合 看護師が湿らせた脱脂綿を用意してくれるケースも御座います。病院で行はなかった場合は ご自宅にご遺体を安置した後に行います。

末期の水は 地域によっては しきみの葉や鳥の羽を使ったり、二枚貝の殻に水を入れて飲ませる場合も御座います。

 末期の水の後に 湯灌を行います。湯灌には 故人様の現世での苦しみや迷いをご遺族の手で洗い清める という意味が有ります。本来は 逆さ水(通常は湯に水を注いてぬるま湯を造るが、逆さ水は水を先にを入れて湯を注いでぬるま湯を造る)によりご遺族の手で全身を洗い清めるものですが、現在では看護師の手でご遺体は清められて居りますので、ご納棺の前に ご遺族の手でアルコールを浸した清浄綿により、足 手 顔の順にお清めするのが一般的となって居ります。ご遺体をお清めした後に耳 鼻 口 肛門等に脱脂綿を詰めますが、これも通常は看護師の手によりエンゼルケアーの中で施されおります。

 湯灌の後に 死化粧を施します。髪を整え、つめが伸びていたら切りそろえ、男性は髭を剃り、女性には薄化粧を施します。遺髪や遺爪を残される場合は この際に切取っておくと良いでしょう。

   今回は以上です。

死亡状況別の手続き

 今回はお亡くなり成られた状況によりその後の手続きが異なりますので書かせて頂きました。

 まず 現在 日本国内の法律では 原則として(感染症での死亡を除く) 故人さまがご逝去されてから24時間以内の火葬・埋葬は許されて居りません。そして 亡くなられた状況、自然死、事故死、自殺、他殺、感染症での死亡、遠方での死亡、海外での死亡、死産、出生直後の死亡等により 取らなければならない手続きが異なります。

 病気による死亡は自然死として扱われます。事故死(交通事故、転落事故、火災等)による場合も 病院に運ばれて24時間以上たってから亡くなられた場合は自然死として扱われ ご逝去後 ただちに担当医師より 死亡診断書が発行されます。事故死でも 現場で即死の場合は警察医による検視と、警察の嘱託医師による検死を受けなければ成りません、自殺や他殺の場合も同様の手続きと成ります。検死が終りますと担当医師より 死体検案書が交付されます。これが死亡診断書の代りとして扱われます。

 感染症で亡くなられた場合 感染症予防法の 一類、二類、三類、及び 新型インフルエンザなどの感染症で亡くなられた場合は 通常 ご遺体をご自宅に連れ帰る事は出来ません。病院の霊安室でご葬儀を簡単に済ませた後、直接 ご遺体を火葬場に搬送してご火葬します、火葬炉は優先して使用する事が出来ます(前記の24時間ルールは適用されません)。ご火葬後 ご遺骨を持ち返って ご葬儀を執り行うのが一般的です。

 旅先など遠方で亡くなられた場合 現地でご火葬をし ご遺骨を持ち返ってご葬儀を行うのが一般的です。亡くなられた土地の 市区町村役所に死亡届と死体火葬許可証交付申請書を提出して 死体火埋葬葬許可証を交付して貰います。その上で現地の火葬炉を予約し ご遺体をご火葬します。又 ご遺体をご自宅まで運ぶ場合は 葬儀社又はご遺体搬送業者に依頼して搬送して貰います。自家用車で搬送する事も可能です、この場合必ず死亡診断書を携帯して下さい。

 海外で亡くなられた場合 ご遺体を日本に搬送される時は 現地の葬儀社、或いは病院で 死体防腐処置を施して貰い、輸送に耐える棺にご納棺して搬送します。現地の出国、日本入国に当たりましては 現地 担当医師の死亡診断書、現地 日本大使館発行の埋葬許可証、ご遺体の防腐処置証明書が必要と成ります。現地でご火葬をして ご遺骨を持ち返る場合は 死亡診断書、火葬証明書など 現地で発行された書類は全てお持ち帰りください。何れの場合も帰国後3ヶ月以内に死亡届を故人さま住所地の市区町村役所に提出しなければなりません。

 妊娠4ヶ月以上の死胎児(死産)、及び妊娠4ヶ月以上の人工中絶の場合 担当の医師に死産証書を発行して貰い 市区町村役所に死産届を出す義務が有ります。出産後すぐに死亡してしまった時は、まず 出生届を出してから 死亡届を出さなければ成りません。

   今回は以上です。 

臨終後の手続き

 今回はご臨終後の手続きに付いて書かせて頂きました。今まで葬儀に関連して色々と書かせて頂きましたが、そのなかで抜けた部分が有り、これより何回かは その辺りを補足させて頂きます。

 どなたかが ご逝去された場合は ”死亡診断書”、又は”死体検案書”が必要と成ります。病院でご逝去された場合はご臨終に立会った医師に、ご自宅でご逝去された場合には死亡を確認した医師に死亡診断書を発行して頂きます。事故死や変死、自殺の場合は ただちに警察に連絡し 状況の確認をして貰い、その後に 警察医又は監察医による検死を受けて 死体検案書を発行して頂きます。神奈川県内では 検死の費用として 状況により二万円から七万五千円の間で費用負担が発生し、検死後 即納の原則となって居りますので、検死を受ける際は現金の用意が必要と成ります。死亡診断書・死体検案書は死亡届と一体になって居り、右半分が死亡診断書(死体検案書) 左半分が死亡届で、市区町村役所に死亡届を提出すると診断書も同時に提出と成ります。葬儀後の各種手続きに死亡診断書(死体検案書)が必要と成りますので、提出前に何枚かコピーを取って置くと便利です。

 病院で亡くなられた場合は まず病室から霊安室に ご遺体は移されます。それから ご自宅、或いは葬儀の斎場へ ご遺体を移送しなければ成りません、葬儀社が決まって居る場合はその葬儀社ヘ、決まって居ない場合は心当りの葬儀社(搬送業者)に連絡して寝台車を手配し ご遺体を搬送します。葬儀社が決まっていない場合は ”ご遺体の搬送だけをお願いします” と断りを入れて下さい。赤ちゃんや胎児の場合はタクシーや自家用車で連れ帰る事も出来ます。この場合 死亡診断書は必ず携行して下さい。

   今回は以上です。   

法事

 今回は法事に付いて書かせて頂きました。

 法事とは 故人さまを偲び、冥福(冥土の幸福)を祈る為 ご住職にお経をあげて貰う事を法要といい、法要とその後の食事を含めた 全体の行事を指して言います。又 法事は 故人さまが設けてくれた人と人の縁を再確認し、故人さまへの感謝と、自分自身を見直す場でも有ります。

 法要には 初七日から四十九日までに 百ヶ日を含めた 忌日法要と、一周忌・三回忌・七回忌ー五十回忌・百回忌を含めた 年忌法要が有ります。

 法事に招かれましたら ご出席するのが原則です、案内状を頂いたら直ぐに返事をお返しします。法事は あくまでも招かれたら出席するもので、どんなに親しくても こちらから問い合せるのはマナー違反です。法事の当日は 不祝儀袋に 御仏前として現金を包むか、供物を持参します。供物は 線香・生花・果物・菓子・故人さまが好まれた物等ですが 現在では現金を包む事が一般的です。現金を包む場合は 表書きは 御仏前・御供物料・御香料 として必ず袱紗に包んで持参します。当日は 法要予定時刻の20-30分前には会場に入り、まず ご遺族に挨拶します。挨拶は ”本日はお招き頂きまして 恐れ入ります ご供養にお供させて頂きます”など、この後に ”御仏前にお供え下さい”と言って 御仏前をお渡しします。

 法事に出席する際の服装は 一周忌までの法事には 喪服を着用し、それ以降は 地味な平服で構いません。時として 案内状に ”平服” と書かれている場合も 地味な平服を着用します。

 やむを得ない事情で出席出来ない場合は 欠席の返信にお詫びの一文を添えるか、電話でお詫びをします。そして 法事の前日までに届く様に 御供物料かご生花を送ると良いでしょう。

   今回は以上です。

葬儀の後

今回はご葬儀が終りました後に付いて書かせて頂きました。

 ご葬儀が終りました後にも 幾つかの ご遺族との交流が御座います。

 これはご遺族との交流とは係わりませんが 通夜やご葬儀の時 会葬礼状と共に塩の小袋を渡される事があります、これはお清めの塩と言い 故人さまの霊がご自宅の中に帯同しない様 お体を清める為に使用します。お使いになる場合は ご自宅の門を入る前、或いは入口の前で 胸元、背中、足元の順に塩を振りかけます。ご自宅にどなたか居られる場合は その方にかけて貰います。告別式の後 会社に出られる様な場合は 式場から退出した後 足元に塩を撒いて それを踏みます。この風習は仏教の葬儀を中心に行われて居りますが、仏教でも浄土真宗では お清めの塩は使用しません。宗教、宗派、或いは各個人さまのお考えにより考え方があり、お清めの塩を使用しなくともマナー違反では有りません。

 ご葬儀が終りましてから 三十五日、四十九日、五十日の忌明けに合わせて 挨拶状と共に香典返しが送られて来ます。香典返しを頂いた時 これに対するお礼状は 出さないのが仕来たりです。二度と有って欲しくない不幸に お礼を述べるのは失礼とされているからです。確実に届いた事をお知らせする方法として 別件の書状(暑中見舞い等)、或いは電話などでさりげなく届いた事をお知らせします。この時 ”有難う御座います”、”傑好な物を頂いて” 等の表現は差し控えます。

 故人さまと親しくしていたにも関わらず 訃報が受取れなかったり、不在などで 遅れて知った場合は 知った時点で お悔みの手紙を送るか、ご遺族のご都合を聞いて弔問に伺います。四十九日を過ぎて知った場合は 100日の忌日、一周忌等に合わせて お花やお香を送る方法も有ります。但し 最近は ご遺族があえて広く知らせず、ごく内輪だけでご葬儀を済ます事も多くなりましたので ご遺族から直接 連絡を受けない限りは 弔問に伺うのは遠慮した方が良いでしょう。

 忌明け後に 故人さまが愛用した遺品を 親しい方々へ形見分けする場合が有ります。この様な場合は 故人さま、或いはご遺族様の 強いご希望によるものですので 申し出があった場合は素直に受け取るのが良いでしょう。ごく親しい場合を除いて 形見分けをお願いするのは マナー違反です。

   今回は以上です。

弔辞

 今回は弔辞に付いて書かせて頂きました。

 弔辞は ご遺族の依頼にもとずき、告別式の参列者を代表して、故人様との思い出を語り その御逝去を悼み お別れの言葉を読み上げる ものです。ご遺族は 故人様との関係を考え 是非にと思う方にお願いします。依頼を受けましたら 余程の事が無い限り、お断りせずに 引き受けるのがマナーです。

 弔辞の内容は 故人様の人柄や業績を称え、追慕と感謝の気持ち、残された者の決意などを述べ、最後にご遺族への慰めと別れの言葉で結ぶのが一般的です。友人、先輩、後輩、恩人など ご自分の立場を考えて、故人様とのお付き合いを思い返しながら、相応しい内容を考えます。奉読時間は3分、原稿にして1000から1200文字が目安となります。忌み言葉に気を付け、形式的な内容にならぬ様、ご自分の言葉で書かれるのが良いでしょう。弔辞は奉読後 祭壇にお供えして 後に記念としてご遺族のお手元に残るものですので、ていねいにお書き下さい。本来は 巻紙に薄墨 毛筆で書くのが正式ですが、弔辞用の用紙も市販されて居りますので、ご利用されるのも便利です。又 便箋に書く場合は 白無地の便箋に書き、白無地の封筒に入れて下さい。

 具体的な内容としては 1) 〇〇さん、〇〇先生などと 呼びかけで始めます。但し キリスト教では 故人様は神に召されて安らかに眠ることを祈る という意味から呼びかけ形式はとりません。 2) 故人様のご逝去に対する驚きを述べます。 3) 故人様と 弔辞を読む ご自分との関係が解る様に はっきり述べます。 4) 弔辞の 主要部分として 故人様の業績や人柄を エピソードをまじえながら語り、感謝の気持ちを伝えます。 5) ご遺族への慰めの言葉を語り、結びとして 故人様へのお別れをつげます。

 弔辞を奉読する際には 司会者の紹介を受けて 霊前に進み、ご遺影に一礼して 左手に弔辞を持ち、右手で かとう紙(上包み)を開きます。次に たとう紙をたたんで 弔辞の下に重ね、弔辞を胸の高さに上げて、右手で開きながら奉読します。奉読を終えましたら 弔辞をたとう紙で包み直し、表書を祭壇に向けてお供えし、ご遺影に一礼して席に戻ります。

   今回は以上です。  

葬儀・告別式への参列

 今回は葬儀・告別式への参列に付いて書かせて頂きました。

 仏法に於ける葬儀と告別式には 夫々 異なる意味が有ります。葬儀は 故人様の冥福を祈り、仏弟子としての戒律を与える授戒と、極楽浄土へと導く引導を行う儀式で ご遺族、ご親族、ごく親しい方により執り行います。告別式は 友人や知人が故人様と最後のお別れをする儀式です。葬儀、告別式の順に執り行われ、一般の方は告別式に参加しますが 現在は 葬儀と告別式を同時に執り行う事も多く その場合は葬儀から参列します。

 葬儀に参列する場合は 定刻より早めに会場ヘ入り 受付を済ませて 案内の指示に従い席につきます。案内の指示が無い場合は控え目な席につきます。告別式だけに参列する場合は定刻の10分前までには受付を済ませ 司会者の案内を待ちます。コート、ショール、帽子などは受付のの前にとり、クロークが有れば大きな荷物と共に預けます。受付では”この度は御愁傷様です”と簡単なお悔みを述べ、香典を差し出し 記帳をします。名刺を差し出しても良いでしょう。通夜に訪れ香典をお供えした場合は記帳だけを行います。受付が設けられていない場合、香典は拝礼(ご焼香)の際に祭壇にお供えします。式場内では案内に従うか、ご自分の立場を考えて適当な席に着きます。このとき 喪主様やご遺族のところえ出向いてお悔みを述べるのは避けた方が良いでしょう。又 式場内での 知人・ご友人との会話も控えたいものです。

 一般会葬者は ご焼香が終わりました後 出来るだけその場に残って ご出棺を見送ります。告別式終了後はご遺族による最後の対面ガ行われますので、一般会葬者は式場の外で静かに待ちます。ご出棺に先立ち 喪主様のご挨拶が有り、その後 ご出棺と成ります。霊柩車が動き出しましたら、頭を下げて合掌してお見送りします。ご出棺をお見送りした後は静かに退出します。

   今回は以上です。

通夜への参列

 今回は通夜への参列に付いて書かせて頂きました。

 通夜は 本来 ご遺族、近親者、親しい友人など 故人様と深い係わりを持った方々が集まり、夜を通して故人様との最後のお別れを惜しみ、故人様の霊と ご遺族を慰める為のものです。従いまして 特に親しい間柄でない場合は 通夜には参列せず、告別式に参列するのが本来の形です。但し ご遺族から通夜の日程を知らされた場合は 通夜に参列し、葬儀・告別式にも参列します。尚 通夜 参列の服装は 地味なダークスーツを着用します。

 最近は 通夜も告別式も同じように 故人様とのお別れの場と考える方が多くなりました。その結果 ご自分の都合に合わせて どちらかを選んで 参列される様になり、忙しい現代では 昼間の告別式ではなく、夜間の通夜式に参列される方が圧倒的に多く成りました。それほど親しい関係では無いけれども、都合により告別式には参列出来ない為 通夜式だけに参加される場合は 通夜ぶるまいに誘われても 遠慮して 早めに引き上げるのが良いでしょう。通夜への出欠を迷う場合は 近親の方や葬儀の世話役の方に問い合せるのも良いでしょう。

 最近では 通夜と言っても 半通夜が一般的と成りました。午後6時 若しくは7時から始まり 通夜式45分、通夜ぶるまい 一から二時間の 三時間以内でお開きとなります。式場には 開始予定時間の10分前までには入ります。式場に着きましたら 受付で記帳をし、この度は御愁傷様で御座います 御霊前にお供え下さい と簡単な お悔みの言葉と共に香典を差し出します。そして 案内に従い着席します。受付が設けられて居ない場合 香典は親族にお渡しするか、焼香 又は拝礼の際に 祭壇にお供えします。

 通夜ぶるまい の席は 弔問に対するお礼とお清め、そして 故人様の供養の為に設けられます。お誘いを受けたら 遠慮せずに席に着き、一口でも箸をつけるのが礼儀です。但し 通夜ぶるまいは 宴席ではありませんので、故人様と関係の無い話題に熱中したり、お酒を過して長居をしたり は避けて下さい。早めに退席する際は 周囲の人に お先に失礼します と述べて静かに退席します。

   今回は以上です。

不幸の知らせを受けたら

 今回は不幸の知らせを受けた際に付いて書かせて頂きました。

 不幸の知らせには ご危篤の連絡と ご逝去の連絡があります。ご危篤の連絡を受けましたら 指定の場所にすぐ駆けつけます、ご逝去の連絡のは 故人さまとの関係により対応します。

 ご家族が ご危篤を知らせて来ると言う事は 意識の有る内に一目でも会って欲しいと考えての事ですので、連絡を受けたら 出来るだけ早く指定の場所に駈け付けます。間違えの無い様 連絡を受けた際 場所の確認をします、病院の場合は 住所は勿論、電話番号、病室番号も聞いておきます。駈け付ける際の服装は 普段着で構いませんが、派手な服装やTシャツ等カジュアル過ぎる服装は避けます。遠方から駆けつける場合、万一を覚悟して喪服を携行する事が有りますが、面会の前に駅のロッカ―等に預けて、失礼のないようにします。

 ご逝去の連絡を受けた際は 故人さまとの関係により対応の仕方が変わります。肉親、近親者、極親しいご友人の場合は 何処へ行けば故人さまと会えるのか確認をし、喪服を準備して、地味な平服で弔問に駈け付けます。一般的な知人、友人の場合は すぐの弔問は必要有りません、通夜・葬儀の日取り、場所、葬儀の宗教・宗派等を確認して 通夜に参列します。又 依頼されえば連絡役を引き受け、次に連絡すべき方に連絡をとります。ご遺族以外から連絡を受けた場合 不明な点を問合せたり、お悔みを述べる為に 取り込み中のご遺族に直接連絡を取る事は避けた方が良いでしょう。

 訃報を受けても すぐに弔問出来ない事情がある場合は 代理の方を立てて通夜・告別式に参列してもらうか、弔電を打つか、手紙を送るかして弔意を伝えます。後日 弔問できなかった事をお詫びし 先方のご都合を確認して弔問します。遠方に居住している等 やもう得ない事情で弔問出来ない場合は 出来るだけ早く香典をお送りします。香典は不祝儀袋に入れて現金書留で送れます、香典には お悔みと参列出来ないお詫びの手紙を同封されると良いかと思います。

   今回は以上です。  

供物、供花

 今回はお供物(くもつ)、ご供花(くげ、きょうか)に付いて書かせて頂きました。

 故人様の霊を慰める為に供える品物をお供物、花をご供花と言います。香典とお供物、ご供花を両方送るか、一つだけにするか迷う と言うお話を 時として伺いますが、香典、お供物、ご供花とは同じ意味ですので 原則として 何れか一つで構いません。香典の他に 親族一同、同窓会一同、団体等で お供物、ご供花を贈る際に 一員に加わる事も、香典とご供花の両方を贈る事も 故人様とのご関係で多々有ります。

 お供物は その地域により仕来りが有りますが、仏式では 線香、ロウソク、果物、干菓子、お酒等の日持ちのする物をお供えするのが一般的です。神式では 線香・抹香は お供えしません、魚・肉等の生臭物でもお供えしますが、お供物の仕来りが御座いますので お送りする前に喪家さまにご確認頂くのが良いでしょう。ご確認出来ない場合は 御榊料として現金を贈るのが無難です。キリスト教では生花のみで、お供物は有りません。お供物の水引や表書は 香典と同じですが ご葬儀を担当する葬儀社へご指示頂ければ 不祝儀用に用意し お供え致します。お供物は 通夜、ご葬儀、告別式にお供えしますので お通夜の前に届く様 手配します。

 ご供花では 生花や花輪などを贈ります。生花では 派手な花は避け 菊、カーネーション、百合、ストック等の白を中心に使いますが、故人様がお好きだった花をアクセントに入れて貰うのも良いと思います。但し バラ等のとげの有るお花は避けて下さい。花輪は会社や団体名で贈るのが一般的ですが、最近は飾れる場所が無い場合も多く見られますので、事前の確認が必要です。

 お供物、ご生花 何れにしても 宗教や地域の仕来り、斎場内外での制限などが御座いますので、お贈りになる前に 喪家さま 或いは担当の葬儀社にご確認される事をお薦め致します。

  今回は以上です。

香典

今回は香典のマナーについて書かせて頂きました。

 香典とは ご葬儀の際 お花、線香、抹香等の代りに故人様の霊前に供えるものですが、急なご不幸による出費に対する助け合いの意味も有ります。

 香典の準備ですが お香典を入れる熨斗袋やその表書は 宗教や宗派により異なりますので 事前に確認する事が大切です、又 通夜・葬儀の予定をご連絡するお立場の施主様側も ご連絡の際に 執り行う葬儀の宗教とご宗派を付け加えて頂く方が 親切なご連絡となります。弔事では水引の結び方は 不幸が二度と来ない様にと 解けない結び切りを使います、のしは付けません。表書は 仏式では 御香典、御香料で 御仏前は四十九日以降の法要で使います。神式では 御玉串料、御榊料を キリスト教では お花料 とします。宗教が確認出来ない場合の無難な書き方は 御霊前 で各宗教共通で使えます。但し 浄土真宗では 御霊前 は使いません。尚 蓮の花が印刷された熨斗袋は仏式でしか使用出来ません。表書の下に会葬者のフルネームを書きます、奥様が代理で会葬の場合はフルネームの左下に 内 の字を付記します、どなたかの代りに会葬の場合は 代 と書き入れます。 

 香典は 通夜又は葬儀(告別式)の何れかに持参します。通夜に持参した場合、翌日の葬儀では記帳のみ行います。又 香典に使用する紙幣は 前もって用意した訳では無い事を示す為に使用済みの紙幣を入れます、新札は使いません。

 斎場の受付では 袱紗から香典袋を取り出し ”この度は御愁傷様でございます” と言って 受付係に手渡します。このとき 香典は必ず両手で指し出します。その後 受付係の指示に従って 名前・住所・連絡先を記帳して 一礼をして待機場所え移動します。

   今回は以上です。 

仏式礼拝の作法

 今回は仏式の通夜・葬儀・告別式に於ける焼香・礼拝の作法について書かせて頂きました。

 通夜・葬儀・告別式では 故人様のご逝去を悼み、又 成仏を祈念して礼拝を行います。その礼拝の前には お清めの為の焼香を行います。一番大切な事は礼拝であり、ご遺影やご位牌をしっかり見つめて、心を込めて礼拝します。

 ご焼香は 本来 香を持参するのが正式ですが、今は仏前に備え付けの抹香をたくのが通例となって居ります。ご焼香には仏前に立って行う立礼、座って行う座礼、そして 会場が狭い際に行われる回し焼香が有ります。焼香の回数は 僧侶と同じ様に三回という方も多く居られますが、一般的には焼香と従香の二回、参列者が多い場合は焼香のみ一回で良いと思います。焼香の順序は 故人様との血縁関係に応じて決めるのが一般的ですが、地域により習慣が異なる場合も有りますので地元の古老に確認される事をお薦めします。ご主人が亡くなられた場合の一般的な例は;

 1 喪主 故人さまの配偶者

 2 故人さまの長男夫婦とそのお子様

 3 故人さまの次男夫婦とそのお子様

 4 故人さまの長女夫婦とそのお子様

 5 故人さまの兄弟姉妹(年齢順)

 6 故人さまの配偶者の兄弟姉妹(年齢順)

 7 故人さまの長男の妻の親

 8 故人さまの次男の妻の親

 9 故人さまの長女の夫の親

のようになります。

 焼香、拝礼の手順は;

 1 焼香台の前に進み、祭壇に向かって一礼します。このとき数珠は左手に持ち、左右に礼をする必要は有りません。

 2 右手の親指、人差し指、中指の三本で抹香をつまみ 目の高さまで捧げてからおろし 静かに香炭の上に乗せます。二回目の従香の際は 捧げずにそのまま香炭に乗せます。

 3 正面の写真、又はご位牌を見つめ 合掌礼拝をします。

 4 喪主さま、ご遺族、会葬者に会釈をして席に戻る、又は退出します。

 数珠は念珠とも言い 仏事には欠かせない仏具の一つです。数珠の珠数は108個にするのが正式で 仏様に合掌拝礼しながら百八つの穢れた心を祓う為のものです。二重にした二輪念珠、数を半分にした単念珠と共に 数や種類にこだわらない短いものも一般的と成りました。数珠は宗派により種類や用い方に違いが有りますが、会葬にはご自分の宗派のものを持参して構いません。持参する時は念珠入れ等に入れ、使うときは左手に持つか、左手にかけるかします。どんな場合でも畳や椅子の上に直に置いてはいけません。

  今回は以上です。

弔事の服装

 今回は弔事での服装について書かせて頂きました。

 弔辞での服装は お国柄、宗教、地域の伝統等により異なりますので 世界標準、或いは日本標準が有るわけでは有りません。しかしながら参列されるに当たりましては ご遺族に対する礼節、すなわち弔意を表す為の ご遺族の心情を慮り(おもんばかり)、自身も心を痛めていると言う気持ちを表す服装である必要があります。

 弔事で使用する喪服は 本来 喪に服する人 つまりご遺族が着用するものでした。現在では 故人様への礼儀として また 死を悼む気持ちを表現する服装として 葬儀に参列する方々は喪服の着用が一般的となって居ります。喪服はご遺族が着るものという 本来の意味を考えると 通夜は元より告別式に参列される一般会葬者の方は 地味な服装であれば喪服を着る必要はないと言えます。但し ご遺族や近親者の方は 通夜・葬儀・告別式を通じて正式礼装で臨むべきです。

 女性の正式礼装は 洋装の場合 黒無地のオーソドックスなデザインの ワンピース、スーツ、アンサンブルとなりますが 透けていたり光沢のある素材は避けて下さい。えり元が詰まったデザインで、袖は長め、スカート丈は膝が隠れる程度とします。ストッキングは光沢のない黒、靴も光沢のない黒の布製が正式ですが 飾り等のないプレーンな物であれば革製でも構いません。アクセサリーは結婚指輪以外付けないのが基本です。和装の場合は黒無地染め抜き五つ紋付きが正式礼装です。半えりと足袋は白を着用しますが それ以外は 帯、帯揚げ、帯締め等は黒を使用します。バックや草履は布製が正式ですが つやのないシンプルな物であれば革でも構いません。

 男性の正式礼装は黒の;

             昼             夜

  正式礼装   燕尾服          燕尾服

  準礼装    モーニング        タキシード

  略礼服    ヂィレクターズスーツ  ダークラウンジスーツ 

となります。燕尾服は昼・夜 何れでも着用出来ますが、モーニングは昼間用の礼服ですのでお通夜では使用出来ません。現代では通夜・葬儀ともに黒の略礼服を使用する事が一般的となっております。和装の場合は 黒羽二重染め抜き五つ紋付きの着物・羽織・袴となります。帯は角帯、足袋は白か黒、草履の鼻緒は黒となります。尚 タイピンは使用せず、光物を身に付けては成りません。

 お子様の服装は 原則 学校や幼稚園の制服を着用します。制服がない場合は 黒や紺色の地味な服装に黒の靴、白又は黒のストッキングを着用つると良いでしょう。

   今回は以上です。

相続税の申告と納税

 今回は相続税の申告と納税に付いて書かせて頂きました。

 相続税の申告と納税は 相続開始の翌日から10ヶ月以内、もしくは 相続を知った日の翌日から10ヶ月以内に 被相続人が亡くなったときの住所地を管轄する税務署で行わなければなりません。納税は原則として 金銭で一括納付が原則です。尚 相続税がかからない場合や、配偶者には大幅な税額軽減の措置もありますので、よく確認される様、お薦めします。

 相続税の申告と納付は 相続人の住所地ではなく、被相続人の住所地を管轄する税務署で行います。申告書は各相続人が個別に提出しても、相続人が共同で作成し 全員で署名・押印して申告してもかまいません。又 納付は金銭での一括納付が原則ですが、一定の要件を満たせば、延納や物納も認められる場合が御座います。10ヶ月の期限以内に 分割協議がまとまらなかった場合は、ひとまず 法定相続分で分割したものとして相続税を計算し、申告・納税を行います。そして 分割が確定した後に、納めた額が少なかった場合は修正申告を、多かった場合は更生の請求をします。

 相続税は遺産相続をした人すべてに課税される訳では有りません。基礎控除といわれる額があり 3000万円+(600万円×法定相続人)以下の課税価格は相続税納付の対象外となります。例えば 被相続人には 配偶者とお子様が二人居られた場合は 3000万円+(600万円×3名)=4800万円が基礎控除額となり、課税価格が4800万円以下の場合は 申告・納税は不要となります。尚 法定相続人の人数は 相続を放棄しても人数として加えます。

 被相続人の配偶者には相続税が大幅に軽減されたり、無税になる特典が設けられております。配偶者の税額軽減が適用されて無税となるのは 以下の場合です;

1 取得財産の課税価格が1億六千万円以下の場合。

2 取得財産の課税価格が法定相続分以下の場合。

これにより配偶者の税額は大幅に軽減されますが、この税額軽減を受ける為には、遺産分割協議を成立させたうえで税務署への申告が必要と成ります。

   今回は以上です。 

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