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葬儀の遺言

 今回は葬儀の為の遺言に付いて書かせて頂きました。

 ご自分が希望されるご葬儀を ご家族へ遺言される場合は 本来の遺言書とは別に ”葬儀の為の遺言書” を残して下さい。遺言書に ご葬儀のご希望を書かれても それを実際の葬儀に反映させる事は困難な状況に有ります。遺言書は 遺言者の死後、速やかに地域の家庭裁判所に提出しなければ成りません。そして その際 封印されている書状の開封は禁じられて居ります。従いまして ご家族様が遺言書の内容を確認出来るのは ほとんどのケースで葬儀の後となります。

 ”葬儀の為の遺言書”は 死後 すぐに見て貰える様 表に明記し 解り易い場所に置いておきます。出来ればご家族に 葬儀の希望を書いたものが有る事、何処にしまってあるかをお伝えして於きます。内容は出来るだけ具体的に ご希望を書いて下さい。その例を下記してみました:

 1 どんな葬儀を  葬儀をしない・身内だけで行う・一般的な葬儀・特別希望の葬儀

 2 生前契約    している・していない している場合の契約先、契約内容

 3 葬儀社     決めている。決めていない いる場合の連絡先、担当者名

 4 葬儀の形式  宗教葬・無宗教葬・密葬・お別れ会・その他

 5 葬儀の予算  葬儀費用・布施・戒名料・他

 6 宗教と宗派  

 7 戒名は     いる・いらない・すでにある

 8 死亡時の連絡先 連絡して欲しい人と団体

 9 葬儀場所   自宅・斎場・その他

10 葬儀責任者  葬儀委員長・喪主の希望

11 葬儀連絡先  会葬希望の人・団体

12 祭壇      希望の祭壇・希望の花・他

13 飾りつけ    想い出の品を展示・他

14 音楽      流す音楽の曲名・流さない

15 焼香      抹香・献花

16 遺影      希望の写真・希望なし

17 死装束     白の経帷子・希望の服・他

18 棺       希望の棺・希望なし

19 棺に入れる物 

20 骨壺      希望の骨壺・希望なし

21 弔辞を読んで欲しい人

22 会葬礼状    普通・オリジナル

23 香典      受け取る・辞退する

24 香典返し    する・しない・寄付する(寄付先の団体名)

25 新聞の訃報広告 する・しない(する場合の文面)

26 お墓      先祖の墓・用意済みの墓(所在地)・散骨(場所・依頼先)

 以上の事がまとめて有りますと 葬儀の準備で慌しい ご家族には大いなる助けと成ります。

   今回は以上です。                               

生前の準備

 今回は生前の準備に付いて書かせて頂きました。

 御自身が亡くなれた後に ご遺族の方々が戸惑はなくとも良い様に 最低限の準備はしておきたいものです。準備しておく項目と致しましては 宗旨は(仏式、神式、キリスト教式)、仏式の場合の菩提寺は、遺影用の写真、連絡先のリスト、遺産・お墓、祭祀承継者などです。又 葬儀を経験して困った事 と致しましては 心図けやお布施の金額、葬儀の手順、通夜・告別式での接待の仕方などが挙げられますが、これは 忌憚なく お手伝いする葬儀社にお尋ね頂くのが良いかと思います。

 日頃 お寺とのお付き合いの無い御家庭では 菩提寺がどこなのかご遺族が解らない事もままあります。特に墓地が寺院に所属する場合は 葬儀の導師は菩提寺にお願いしなければ成りませんので、菩提寺名 宗派 連絡先などをメモにして残して置きます。葬儀社に僧侶を紹介してもらう場合も 宗派はご指定頂く必要が御座います。

 ご遺影に使用して欲しいお写真が有る場合は すぐわかる所に保管し、ご家族に伝えて於きます。亡くなられた後 ご葬儀の準備で慌しい中、相応しい写真を選択するのは大変ですので、ご本人がご希望の写真があれば ご家族の助けとなります。

 ご自分の人間関係に付いて ご家族が全て把握しているとは限りません。ご危篤になった時、ご逝去された時、葬儀参加へのお声掛けをするのはどなたか、などを あらかじめ リストにしておくと安心です。

 ご遺産については トラブルを防ぐ為にも、法的に有効な遺言書を残して置く事をお薦め致します。又 ご希望するご葬儀の内容やお墓の取扱いについては 遺言書とは別に書き留めて、保管場所をご家族に伝えて於きます。これは 遺言書の開封が行われるのは ご葬儀やご納骨が行われた後となる事が一般的なケースである為です。

 祭祀承継者とは 仏壇・仏具・墓地・墓石など 先祖を祀る為の財産を祭祀財産と言い、この祭祀財産を継承する方を 祭祀承継者と言います。祭祀財産は相続財産とは別個に管理され課税の対象とはなりません。祭祀承継者は 口頭 若しくは遺言書により指名された方が承継者となります。祭祀承継者の方が喪主をお務めになるのが一般的です。

   今回は以上です。

エンディング

 今回はエンディングに付いて書かせて頂きました。

 エンディングとは ご自分の人生の締めくくりに付いて考える事で有ります。エンディングには御自身の死に係わる 様々な事が含まれます。介護や終末期医療の受入れ方、認知症になった時如何するのか、財産分与は、遺産相続は、葬儀は、お墓は など 御自身の生前から死後に至るまで 多くの事が起こり ご家族を含む多くの方のお手伝いを必要とします。ごく近しい方の葬儀をご経験して ご自分の場合はどの様にしたいかとエンディングを考えられる方も、日常の忙しさに紛れて とかく忘れがちと成ります。御自身の最期に付いて考え、準備をしておく事は 御自身の今後をより良く生きる為にも必要な事です。そしてご家族への思い遣りでも有ります。

 葬儀は亡くなった方の永眠を祈るとともに、残された方々が最愛の方の死を受入れる為の大切な儀式でもあります。しかしながら 最愛の方を亡くされ 悲しみの中で 始めての葬儀を執り行う事は 戸惑いの連続でもあります。ご家族の方は 葬儀が終わりましてから ああすれば良かった、こうすれば良かったと思い返す事も多々御座います。御自身の死や葬儀を考える事は縁起が悪いという考えも有りますが、お元気な時に ご自分がどの様に送って貰いたいかをご家族に伝えておくことは ご家族の葬儀に対する不安や不満を和らげる事にも成ります。

 普段の会話の中で 軽い調子で ”葬儀もお墓も要らない、お骨は海に流して” などのお話では無く、内容を明確にして文書に残し 第三者でも解る様にする事をお勧め致します。

   今回は以上です。

旧姓への変更

 今回は旧姓への変更に付いて書かせて頂きました。

 配偶者の方が亡くなりますと 故人様との婚姻関係は自動的に解消され 残された配偶者の方は ご希望により 戸籍を婚姻前の戸籍に戻し 又 姓も婚姻前の姓(旧姓)に戻す事が出来ます。もちろん 戸籍や姓を現在のまま使用しても構いません。姓を旧姓に戻す場合は 戸籍は旧戸籍に戻すか、又は 筆頭者として新しい戸籍を作らなければ成りません。

 手続きは 本籍地、又は住所地の市区町村役所で行えます。必要な書類は 復氏届(該当役所で入手)、戸籍謄本と印鑑です。復氏届の提出には 期限の制限は有りません、配偶者の方の死亡届を提出後 何時でも手続きは可能です。そして手続きは郵送でも出来ます。尚 この手続きで復氏 出来るのは 配偶者本人だけで、お子様の姓変更には別の手続きが必要と成ります。

 復氏届には 本籍を記入する欄が有り、"元の戸籍に戻る" を選ぶと結婚前の戸籍に、"新しい戸籍を作る" を選ぶと 本籍地を自由に決める事が出来ます。但し 新しい戸籍を作っても 法律上は親子関係、婚族関係にはなんら影響を及ぼしません。遺産相続、親の扶養義務等も 新戸籍を作る前と何ら変更は有りません。尚 一度 復氏をしますと 結婚後の姓に戻る事は出来ませんので ご注意下さい。

 お子様の姓を変える為には 家庭裁判所に "子の氏変更許可申立書" を提出し 裁判所より 許可審判を得なければ成りません。申立ては お子様が15才以上の場合は本人が、15才以下の場合は法定代理人が行います。許可審判が下りますと 許可審判書が交付されます。この審判書を添付して入籍届を出す事により 親と同一の戸籍と姓を使う事が出来ます。

    今回は以上です。

労災保険

 今回は労働者災害補償保険(労災保険)に付いて書かせて頂きました。

 労災保険とは 労働者が労働災害により負傷した場合に救済を補償する保険ですが、ご逝去された方の死亡原因が 業務上の事故(業務上災害、業務遂行に起因した自殺を含む)や 通勤途中の事故であると認められると、そのご遺族は労災保険から 条件に合わせて 葬祭料 遺族補償給付などが給付されます。請求は 故人様の勤務先を所轄する労働基準監督署となります。尚 労災保険から給付を受けますと健康保険や国民健康保険からの 埋葬料や葬祭費は支給されません。

 葬祭料は 葬儀を行った方に支給されます。請求の期限は葬儀を行った日から2年以内で、葬祭料請求書に死亡診断書を添付して、故人様の勤務先を所轄する 労働基準監督署に申請します。

 遺族補償給付の受給資格者は 故人様がご逝去された時点に 故人様の収入により生計を維持して居られた 配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹で、遺族補償年金 遺族特別支給金(一時金) 遺族特別年金などが有ります。受給資格者は以下の条件にあてはまるご遺族です;

-妻 又は 60歳以上か一定の障害を持つ夫。

-子 又は孫で 満18歳になる年度の3月末日以前か障害がある場合。

-父母・祖父母で 60歳以上か一定障害を持つ場合。

-兄弟姉妹で満18歳になる年度の3月末日を越えていないか、60歳以上、一定の障害を持つ場合。

-55歳以上60歳未満の夫、父母、祖父母、兄弟姉妹(但し支給は60歳から)。

尚 ご遺族が上記の遺族補償年金を受給する条件を満たしていない場合は ご遺族には 遺族補償一時金、遺族特別支給金、遺族特別一時金が支給されます。

申請先は 故人様の勤務先を所轄する労働基準監督署で、期限は死亡後5年以内です。必要な書類は 遺族補償年金支給申請書、死亡診断書(死体検案書)、戸籍謄本、故人様により生計を維持されていた事を証明する書類(源泉徴収票など)、故人様と生計を同じくしていた事を証明する書類などです。

   今回は以上です。

書類の入手

 今回は各種書類の入手方法に付いて書かせて頂きました。

 故人様のご逝去にともない各種の手続きをしなければ成りませんが、手続きに必要とされる書類は 発行される役所が近在の場合は問題有りませんが、遠方の場合は 発行の後に郵送してもらう事が出来ます。郵送が可能な書類は 住民票、戸籍謄本、戸籍抄本、除籍謄本、戸籍の付票(住居の履歴)、身分証明、転出証明 等です。

 遠方の市区町村役所に書類の発行、郵送を依頼する場合に必要なものは以下の通りです;

1 発行の依頼書。(依頼書は市区町村役所のホームページからダウンロードが出来ます。)

2 本人確認書類のコピー。(免許証等)

3 発行手数料の郵便定額小為替、又は現金。(発行手数料は 書類の種類によって、市区町村によって異なりますので、事前に電話、若しくはホームページで確認します。同時に手数料の送金方法も確認します。郵便定額小為替で送る事を指示された場合は 郵便局で金額を指定し発行してもらい、依頼書に同封します。現金を指定された場合は 現金書留に依頼書を同封して送ります。)

4 返信用の封筒。(封筒には あて先としてご自分の住所、氏名を明記し切手を貼ります。)

* 必ず 請求者の住所、氏名(押印)、昼間の連絡可能な電話番号、交付請求する戸籍の本籍地 筆頭者名 請求理由、必要な書類と枚数を明記して下さい。

 書類を必要とする本人や家族以外の第三者が 書類の発行、郵送を依頼する場合は 正当が理由が必要とされ、依頼書に 使用する目的 その提出先を具体的に書かなけば成りません。更に本人 又は家族の委任状を同封する必要が御座います。

   今回は以上です。

手続きに必要な書類

 今回は御身内が亡くなられ、故人様に係わる法的な手続きを取る際に必要な書類に付いて書かせて頂きました。

 故人様に係る法的な手続きを取る際には 様々な書類が必要と成ります。中でも 申請する人の住民票や印鑑証明書、故人様の戸籍謄本、除籍謄本等は 提出しなければならない機会が多々 御座います。そのたび毎に請求するのも大変ですので 事前に必要枚数を調べて 一度で請求する事をお薦め致します。以下に書類と必要な手続きをまとめてみました;

 住民票;

  -健康保険、国民健康保険、後期高齢者医療制度から 葬儀の費用として葬祭費 或いは埋葬料を受給するとき。

  -国民年金、厚生年金から 遺族年金を受給するとき。

  -故人様の自動車や不動産の所有権を相続し名義変更する場合。

 印鑑登録証明書

  -故人様の銀行預金、郵便貯金を相続し 名義変更する場合。

  -故人様が持っていた株券、債券等の有価証券を相続し 名義変更する場合。

  -故人様の不動産の所有権を相続し 名義変更する場合。

  -故人様の自動車等 動産の所有権を相続し 名義変更する場合。

  -遺産分割協議書を作成し登録する場合。

  -生命保険の死亡保険金を請求する場合。

 以上の書類は ”3ヶ月以内に発行されたもの” などの条件(有効期限)が付けられている事が有ります。まとめて入手した後 手続きをとらずにおくと 書類は有効期限切れとなり 使用出来なく成りますので、書類入手後は速やかに手続きを済ませて下さい。

 又 書類入手の際には本人確認書類の提示が義務付けられております。市区町村役所で書類をご請求の祭は 運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード(写真付き)などの 写真付き本人確認書類をご持参下さい。

   今回は以上です。 

医療費控除

 今回は医療費控除に付いて書かせて頂きました。

 医療費控除とは 税金を納める本人と、その扶養家族が 1月1日から12月31日までの1年間に高額の医療費を負担した場合、指定された限度内で課税対象から控除出来る制度です。その対象は 医療費等の実質負担費用の総額が10万円(所得総額が200万円未満の方は 所得総額×5%)を超えた金額で、上限を200万円とします。医療費控除は 確定申告、又は 準確定申告により控除を受ける事が出来ます。

 医療費控除の計算式は;

  1年間に支払った医療費の合計額-保険等で補填される金額-10万円=医療費控除(最高200万円)

となります。準確定申告をする際も 医療費控除を受ける事が出来ます。対象期間は 1月1日から故人様がご逝去された日までとなります。この間に 故人様本人とその扶養家族が支払った医療費を合計して計算します。該当税務署には 医療費控除明細書の用紙が有りますので、この用紙に明細を記入し、領収書を添付して 準確定申告を申請します。尚 死亡後に支払った入院費などは 控除対象となりませんので、領収書の日付けにご注意下さい。又 以下の費用は医療費の合計額から差し引かなければ成りません。

-健康保険から支給された医療費などの給付金、高額医療費の払い戻し金など。

-生命保険や損害保険から医療費の補填を目的として支払われた保険金や 入院給付金など。

-医療費の補填を目的として支払われた損害賠償金。

更に 医療費控除の対象とならない項目は以下のようになります;

1 入院・通院・治療・検査

 -医師等への謝礼、美容整形、予防注射の費用、医師の指示によらない差額ベット代、会社や保険会社に提出する診断書代、メガネ・コンタクトレンズの購入費用、体の異常がない場合の定期検診や人間ドック費用、通院の為の自家用車のガソリン代や駐車代、入院時のパジャマや洗面用具など。

2 出産

 -出産の為に実家に帰る交通費・カルチャーセンタ-などでの無痛分娩の受講料、母体保護法によらない妊娠中絶のための手術費。

3 歯科

 -美容のための歯科矯正、歯石除去のための費用。

4 医薬品

 -疲労回復・健康増進・病気予防などのために購入した医薬品。

尚 詳細につきましては、該当税務署や税務相談センターに 医療費控除の手引き が用意されて居りますので、ご参照下さい。

   今回は以上です。

準確定申告

 今回は順確定申告に付いて書かせて頂きました。

 確定申告は 毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得を計算し、その所得金額に対する税額を算出して、翌年の2月16日から3月15日までに申告し納税する制度ですが、準確定申告は 年の途中で亡くなられた方の申告、納税を相続人が行う制度です。申告は 1月1日から死亡した日までの確定した所得とその税額を計算して、相続の開始があった事を知った日の翌日から4ヶ月以内に 申告と納税をおこなわなければなりません。

 亡くなられた方が 自営の場合 相続される方は 故人様のその年の1月1日から亡くなられた日までの所得と税額を計算し申告しなければ成りません。又 1月1日から3月15日までの間に亡くなられ、前年の確定申告がされていない場合は これも同時に行います。

 亡くなられた方が 給与所得者の場合 通常 所得税は給与から源泉徴収されており、死亡により退職された場合は 勤務先で年末調整を行うことが一般的です。但し 年末調整が行われていない場合は 相続人が準確定申告を行い、源泉徴収税額の還付を受けます。又 給与所得者でも以下の場合は準確定申告が必要です;

-年収が2000万円以上ある。

-給与所得や退職金などの他に、雑収入が20万円以上ある。

-2ヶ所以上から給与を受取っている。

-医療費控除を受ける。

-住宅借入金等特別控除を受けている。

 準確定申告は 法定相続人が行います。相続人が複数の場合は 原則として 相続人全員が連名で1通の準確定申告書を提出します。準確定申告書には 各相続人の氏名、住所、故人様との続柄を記した付表を添付して、故人様の死亡当時の納税地の税務署長に提出します。尚 所得税は相続分に応じた割合で相続人が負担し、負担した税額は債務として相続財産から控除されます。又 故人様の還付金は 相続財産と合わせて、相続税の対象となります。

その他 不明の点は 該当税務署の 相談窓口でご確認下さい。

   今回は以上です。 

ご遺族の年金受給

 今回はご遺族の年金受給に付いて書かせて頂きました。

 国民年金の被保険者は65才より老齢基礎年金の給付が受けられます。故人さまがこれに該当される場合は ご遺族は遺族基礎年金を受ける事が出来ます。受給出来る方は 故人さまによって生計を維持されていた お子様を持つ妻か、妻が居られない場合は 満18才未満のお子様です(一定障害を持つ場合は20才未満)。手続きは市区町村役所の国民年金窓口で行います。厚生年金に加入されていた方は老齢基礎年金の受給と同時期に老齢厚生年金が支給されます。故人さまがこれを受けていた場合、ご遺族は 遺族厚生年金を受ける事が出来ます。又 条件を満たせば遺族基礎年金も合わせて受ける事が出来ます。

 老齢厚生年金を受給していた夫が亡くなった時 その妻が40才以上、60才未満の場合は 65才未満まで中高齢寡婦加算を受ける事が出来ます。65才以降は経過的寡婦加算が支給されます。

 亡くなられたご主人が厚生年金に加入していて 奥様も厚生年金に加入していた場合は下記の二つの内どちらかを選んで受取ります。

 1 夫の遺族厚生年金+中高齢寡婦加算。

 2 御自身の特別支給の老齢厚生年金。

 *特別支給の老齢厚生年金の支給開始時期と支給額は生年月日、収入、加入期間により異なりますので 年金事務所へお問合せ下さい。

   今回は以上です。

国民年金・厚生年金の手続き

 今回は国民年金保険・厚生年金保険の手続きについて書かせて頂きました。

 国民年金や厚生年金から給付を受けていた方が亡くなられた場合は 受給を停止する手続きを 国民年金の場合は死後14日以内に、厚生年金の場合は10日以内に行わなければ成りません。手続きをしないで置くと年金は支払われ続け、年金基金が故人さまの死亡を確認した時点で全額の一括返済をしなければ成りません。手続きは 厚生年金保険の年金や 国民年金の老齢基礎年金の場合は年金事務所 又は年金相談センターで行います。それ以外の遺族基礎年金や 障害基礎年金を受けていた場合は市区町村役所の国民年金担当窓口で行います。手続きに必要な書類は年金証書、死亡診断書の写しか戸籍抄本、そして年金受給権者死亡届です。

 年金は2ヶ月毎に支給されますので 故人さまへ前回支給されてから亡くなるまでの間が未払いとなる事が有ります。受給停止の手続きをされる際に確認をして頂き、未払い金の受取り手続きも併せて行います。未支給年金を請求出来る方の範囲と優先順位は 故人さまと生計を共にしていた 配偶者、子、父母、祖父母の順となります。必要な書類は年金証書、請求者の戸籍謄本、請求者が故人さまと生計を共にしていた事を示す書類、そして窓口で記入する 未支給年金・保険給付申請書です。届け出先は受給停止手続きの窓口と同じです。

 年金加入者が亡くなられた場合 ご遺族に一時金や 遺族年金が支給されます。どの様な支給が受けられるかは 故人さまの加入していた年金の種類、ご遺族が誰であるか、ご遺族の年齢により異なりますので 窓口での確認をし 必要な手続きをされる様お薦め致します。

   今回は以上です。

生命保険の手続き

 今回は生命保険の手続きに付いて書かせて頂きました。

 生命保険には 生命保険会社の生命保険、郵政民営化前の簡易生命保険、勤務先の団体生命保険等が有ります。故人さまがどの様な保険に加入されていたか、その受取人は誰になって居るかご確認下さい。個人で加入している保険は受取人が請求しませんと支払いは行われません。請求は法律上 死後二年以内となって居ります。但し 受取人が故人さま本人、或いは指定されていない場合 保険金は相続財産となり 相続が正式に決まるまでは請求が出来ません。又 勤務先の団体生命保険の場合 受取人が勤務先の会社となっている事も多々御座いますので 勤務先の担当者にご確認下さい。

 死亡保険金の受取りは ご葬儀が一段落した後 生命保険会社、あるいは かんぽ生命保険・郵便局ヘ 被保険者名、死亡日、証券番号を伝えると 請求に必要な書類の一覧と請求書類が送られて来ますので、請求書類に必要事項を記入し 必要な書類を添付して請求を行います。生命保険の契約には死亡保険金の他に 入院給付金、医療給付金等の特約事項を付けている事も有りますので 確認のうえ該当する場合は併せて請求します。

 故人さまが住宅ローンの契約者の場合 一般的には団体信用生命保険に契約します。これは契約者がローン返済中に死亡した場合 ローン残金相当額が保険会社より金融機関ヘ支払われるという契約です。葬儀の後 ご確認の上 借入先の金融機関に手続きを申し出て下さい。この場合 住宅ローンは故人さまのご逝去と同時に完済されますので 故人さまの債務には成りません。又 相続税の債務控除対象にも成りません。

 生命保険の死亡保険金には 相続税、所得税、贈与税がかかることが有ります。相続税は死亡した被保険者(故人)と保険料の支払者が同一人の場合です。所得税は保険料の支払者と保険金受取人が同一人の場合です。贈与税は保険料の支払者、被保険者、受取人が全て異なる場合です。又 受取人が相続人の場合は相続税の非課税の適用が有りますのでご注意下さい。

   今回は以上です。

健康保険の手続き

 今回は故人さまが加入していた健康保険の手続きに付いて書かせて頂きました。

 故人さまが 健康保険、或いは国民健康保険にご加入されていた場合 保険証は速やかに返却しなければ成りません。そして 返却と共に 埋葬料、又は葬祭費を請求する事が出来ます。

 故人さまが 健康保険の被保険者の場合 埋葬料が支給されます。受けられる方は故人さまにより生計を維持していたご遺族で、実際に葬儀を執り行った方(喪主)となります。故人さまが被扶養者の場合は 被保険者へ家族埋葬料が支給されます。支給金額はいずれの場合も五万円です。

埋葬料の支給は申告制ですので 申請しなければ支給を受ける事は出来ません。申請期間は死亡した日より2年間です。2年を過ぎますと権利は失効します。申請先は勤務先が加盟する健康保険組合ですが、勤務先が代行申請する場合も有りますので、申請先、要提出資料は勤務先にお問い合せ下さい。尚 故人さまの被保険者資格が失われていても 3ヶ月以内の死亡であれば請求は可能です。健康保険の加入者であった故人さまに身寄りが無く 友人・知人が葬儀費用を負担した場合は 費用を負担した人へ埋葬費が支払われます。支給金額は五万円を上限とした費用実費です。領収証により申請をします。

 故人さまが国民健康保険に加入していた場合や 被扶養者の場合は葬祭費が支給されます。受取りは喪主、又はそれに準ずる方が出来ます。支給金額は市区町村により違いますが3万円から7万円の間です。東京23区は7万円、横浜市は5万円です。この支給も申告制です 2年以内に市区町村役所へ申請して下さい。

横浜に於ける申請には葬祭費支給申請書(役所で入手)、国民健康保険証、葬儀社の領収証又は請求書、印鑑、給付金振込の金融機関の口座番号が必要です。

   今回は以上です。

葬儀後の手続き(世帯主)

 今回はご葬儀が終りました後、世帯主さまが亡くなられた際の必要な手続きについて書かせて頂きました。

 世帯主さまが亡くなられましたら 世帯主の変更、住居の賃貸契約の名義変更、公共料金の契約者の名義変更、電話加入権の名義変更、自動振替口座の変更等を速やかに行わなければ成りません。

 まず 世帯主の変更ですが 新たにその家の生計を維持する方が世帯主となります。居住されている市区町村役所へ世帯主変更届を提出します。提出は世帯主さまが亡くなられた日から14日以内に 新しい世帯主、又は世帯員(ご家族)が行います。代理人による提出も認められております。届け出には 印鑑、本人確認の為の資料(運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード写真付き)が 必要です。代理人の場合はさらに委任状が必要と成ります。但し 残された世帯員が一名の場合や、母親と幼児の様に 新世帯主が明確場合は 自動的に世帯主が変更されますので届け出の必要は有りません。

 次に賃貸契約の名義変更ですが 故人さまが住居の賃貸契約をしていて ご遺族が引継ぐ場合は 名義変更をします。公団や公営住宅の場合は夫々に規定が御座いますので 早い機会に問合せ 必要書類を揃えて手続きします。民間の場合は改めて契約書を作る必要は有りません。同居の家族は賃貸契約の継承権が自動的に認められますので、家主或いは地主に連絡をし名義変更を依頼します。承諾されなくても問題は有りません。

 公共料金の契約者の名義変更は 直接出向く必要は有りません。なるべく早く 所轄の営業所へ電話で連絡します。電話する際 毎月の料金の通知書等に記載されているお客様番号が有りますと手続きを簡単に済ませる事が出来ます。

 電話加入権の名義変更ですが ご遺族が引継ぐ場合は所轄のNTT営業所へ届け出ます。届け出には故人さまの戸籍謄本(除籍)、承継者の戸籍抄本、承継者の印鑑が必要です。相続財産は遺産相続が決まるまで名義変更出来ませんが、電話加入権のみ変更が可能となって居ります。尚 名義人 死亡の場合の名義変更には手数料は掛りません。

 自動振替口座の変更ですが 故人さま名義の銀行預金、郵便貯金は 死亡された時点で相続遺産となります。金融機関は名義人の死亡を知った時点で口座を凍結する義務が有ります。ご遺族様であっても遺産相続が正式に決定するまでは入出金することは出来ません。同時に公共料金等の引き落しも停止されますので、名義人変更手続きと同時に引き落し口座の変更も手続きされると良いでしょう。通常 引き落とし口座の変更には一ヶ月程度 必要としますので その間の未引き落し金は個別に支払う必要が有ります。

   今回は以上です。 

お墓参り

 今回はお墓参りに付いて書かせて頂きました。

 お墓参りは 本来 故人さまにご報告が有りましたら何時でも行って頂いて良い事ですが 仏式の場合 お彼岸、お盆、及び 故人さまの命日に行います。

彼岸とは 迷いや苦悩に満ちた この世(此岸)に対して 悟りの世界、浄土を指します。彼岸に往かれた故人さまを慰める為 彼岸会を春分の日、秋分の日を中日とした七日の間に仏事を墓前で行います。これは日本独自の仏教行事で 先祖を敬い、故人を偲んで 一家揃ってお墓参りをする家族行事の日です。 

お盆は 祖霊を死後の苦しみから救済するための仏事として行われます。旧暦の七月十五日を中心に 祖先の霊を家に迎えます。13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚いて送り出します。

命日は 故人さま亡くなられた当月当日である祥月命日と 亡くなられた日に当る毎月一回の月忌が有ります。月忌はご仏壇にお花を供える良いと思いますが、一周忌以降の一、三、七、十三、十七、二十三、二十五、二十七、三十三周忌には法要を営みます。特に 一、三、十三、十七、三十三周忌には 墓前で法要を行いたいものです。

 お墓参りには 数珠、供花、供え物、ローソク、マッチ、線香、掃除道具、手袋、ゴミ袋、植物用ハサミ、手桶、柄杓、タオルを用意します。通常 寺院や霊苑の場合 掃除道具、手桶、柄杓は備え付けの物が有ります。

まず墓地に着きましたら 寺院の場合はお寺様、霊苑の場合は管理事務所に挨拶します。最初に墓地の木や草を刈込み、古い卒塔婆をかたずけて、墓地を清掃します。そして墓石の汚れを落としてきれいにします。お墓がきれいに成りましたら お花とお供え物をお供えします。ローソクに火を付けて線香に火を移し、お参りする方々で分け それぞれお参りします。お参りは 柄杓で水をお墓にかけ、線香を上げて、合唱礼拝します。このときお墓を見下ろしてはなりません、見上げる形で礼拝します。また 墓石へのかけ水は 墓石を浄める意味と故人様に施す食べ物の意味が有ります。

 尚 お墓参りには 大安、仏滅などの縁起は関係しません、何時でもご都合の良い日にお出かけ下さい。

   今回は以上です。

霊祭(神道)

 今回は神道に於ける霊祭について書かせて頂きました。

 神道の霊祭とは 仏教に於ける法要に当ります。特定の日を定めて執り行います、これを斎日(イミビ)と言います。霊祭はご葬儀と同様に神社では行わず、ご自宅、墓前、又は斎場で行われます。忌明けとなる五十日祭と、式年祭には親族、友人・知人をお招きして、おもてなししますが それ以外の霊祭はご遺族だけで執り行いうのが一般的です。

 葬儀の翌日に”翌日祭”が有ります。翌日祭は葬儀が無事に終わりましたと奏告する霊祭ですが 最近はあまり行われなくなりました。その後は故人様の帰幽後 十日毎に行う 十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭が御座います。現在では二十日祭と四十日祭は省略され、十日祭と三十日祭は必ず執り行います。五十日祭は忌明けにあたり 親族、友人・知人、関係者をお招きして盛大に霊祭を執り行い、のちに酒食でおもてなしします。五十日祭の翌日に ”清祓の儀”を行い 神棚、御霊舎の白紙を外し、平常の生活に戻ります。その後 合祀祭を行って 故人様の霊璽を御霊舎へ御移しして ご先祖の霊の中にお祀りします。現在では 五十日祭、清祓の儀、合祀祭は同じ日に併せて行われる様になって居ります。

 五十日祭の次に百日祭が有りますが どちらかを行う事が多くなりました。その後は 式年祭として 一年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、四十年祭、五十年祭、百年祭と有りますが 一般的には二十年祭までの様です。式年祭はご自宅、斎場等で神官のご指導の下 ご親族、友人・知人をお招きして執り行います。終わりましたら”直会”(ナオカイ)と呼ばれる宴席を設けておもてなしします。

 霊祭での服装は三年祭までは正式の喪服、以後は略式となります。参列者は略式喪装か 地味な平服です。玉串奉尊の際の拍手は一年祭までは”しのび手”とします。御玉串料は葬儀の際の三割から五割が目安と成ります。

   今回は以上です。

法要

 今回は葬儀が終りましてから後の法要に付いて書かせて頂きました。

 法要とは 当初 仏教に於いて釈迦の教え(仏法)を学ぶ事を意味して居りましたが、その後 儀式祭礼などの仏教行事一般を指す様に成り、現在の社会の中では 死者の冥福を祈り、その霊を慰める儀式であります 追善供養の事を指すように成りました。法事、仏事とも言います。また お寺の創立記念、新しい御堂の完成記念、新しく作られた仏像の開眼記念、などの慶事も法要に含まれて居ります。

 仏教では 人は亡くなられましてから七週間(7X7=49日)は中陰といい 現世と冥土の間をさまよっているとされております。この間 ご遺族の方々は 故人様の霊が無事に極楽浄土へ着き成仏出来る様 七日毎に ご供養をします。初七日と四十九日の法要は重要ですので近親者、友人・知人をお招きして執り行います。ただし 初七日法要はご火葬後のご遺骨迎えと併せて執り行い、七日毎の法要、と百ヶ日の法要は内々で行うのが一般的です。中陰の間を忌中(キチュウ)と言います、従い四十九日の法要は忌明けの法要となります。そして 忌明けより一周忌の法要までが喪中(モチュウ)となります。なお 葬儀後の法要は以下の通りです;

 初七日(ショナヌカ、死後7日目)、二七日(フタナヌカ、死後14日目)、三七日(ミナヌカ、死後21日目)、四七日(ヨナヌカ、死後28日目)、五七日(イツナヌカ、死後35日目)、六七日(ムナヌカ、死後42日目)、七七日(ナナナヌカ、死後四十九日、忌明け法要、満中陰)、百ヶ日(死後100日目)、一周忌(死後一年目)、三回忌(死後二年目)、七回忌(死後6年目)、十三回忌(死後12年目)、十七回忌(死後16年目)、二十三回忌(死後22年目)、二十七回忌(死後26年目)、三十三回忌(死後32年目、五十回忌(死後49年目)、百回忌(死後99年目)。

 以上の他に 亡くなられた同月同日を祥月命日(ショウツキメイニチ)といい、毎月の同日を月忌(ガツキ)といってお墓参りを致します。一般的には三十三回忌を弔い上げとして 故人様の霊は先祖様の一人となり 法要を終了致します。

  今回は以上です。

墓石

 今回は墓石に付いて書かせて頂きます。

 墓石とは お墓を現す為に建立する石材の碑です。墓碑とも言います。墓石の形には和型、洋型、デザイン墓等が有ります。使用する石は一般的に白御影石や 黒御影石が使われます。


和型; 基本形は台石を二つ重ね、その上に細長い石を乗せた 三段墓で背が高い形と成ります。
  ・ 仏式; 日本の墓地で多く見られる形です、石柱が三段 積み重なる形で 和型三段墓と呼ばれて居ります。一番上に立つ石を仏石と呼び、その下の台石は天地人を表すとされて居ります。この形の墓石は 仏舎利塔、或いは五輪塔を簡略化したもと言われて居ります。この墓石形態は江戸時代に作られました。
  ・ 神式; 神道では死は穢れとされて居りますので 神社の敷地内に墓地は有りませんが、明治時代の神仏分離政策と公営墓地の急増により 神道の墓が建てられる様に成りました。神式の墓石は”奥津城”と呼ばれる 神道式三段墓で 和式三段墓とほぼ同じ形です。

 洋式; 基本形は台石の上に横長の石を乗せる形で背は低く 横長と成ります。

 デザイン墓; 従来の形式や 固定観念に囚われず 故人さまへの想い入れ表したお墓です。又 故人さまが生前にデザインされたお墓なども御座います。

 墓石をお建てに成る場合 寺院墓地、私営墓地では通常 石材店が指定されて居り 建立に当たりましては指定石材店とのお話合いと成ります。又 その逆に 石材店をお選び頂いてから墓地を決めるという方法も御座います。墓地の広さ、墓石の大きさ形状に付きましては霊苑ごとに規定が御座いますので、ご希望のデザインをお持ちの場合は注意が必要と成ります。

 ご不幸が有りましてから新規にお墓を建てる場合は 百ヶ日、一周忌、三回忌などを目安に建立します。墓地、石材店が決まりましてから お墓が完成するまでには通常 2-3ヶ月の時間が必要と成ります。77日の忌法要が終りましたが墓石がまだ完成していない場合は納骨だけを済ませ 墓石完成までの間 白木の墓標を建ておきます。又 墓地が決まらない場合は 横浜市が無償で ご遺骨を預かる事も可能です。その際は居住される区役所にお問合せ下さい。

  今回は以上です。  

墓地

 今回は墓地に付いて書かせて頂きました。

 墓地とは 亡くなった方のご遺体やご遺骨を葬る場所で、所有する事が出来るのは 都道府県・市区町村の地方公共団体、宗教法人、特定の個人となります。墓地の購入は 宅地の購入とは異なり、墓地の所有権を購入するのではなく、墓地の永代使用権を手にいれる事となります。墓地としては 公営墓地、寺院墓地、民営墓地が有ります。 

 墓地の永代使用権は その墓地を永久に使用出来る権利で、購入時に支払う費用は 永代使用料 或いは墓地使用料として 支払います。又 購入後は管理料の支払いも必要となります。この永代使用権は 代々 子孫が受け継いでゆく事が出来、法律でもその墓を守る者は 墓地使用権の相続が認められて居ります。尚 この墓地使用権は 第三者に転売したり、墓地以外の目的に使用する事は禁じられております。又 永代使用に関する契約内容や制限は その墓地管理者により異なりますので、契約される前に 良くご確認下さい。

 墓地はその経営形態により 三つに大別されます。公営墓地、寺院墓地、民営墓地です。又埋葬の形態も 従来の墓地に墓石を建てて埋葬する形の他に、墓石を建てずに樹木の根元に埋葬する樹木葬、納骨堂形式の霊苑など多岐にわたる様に成りました。

-公営墓地; 都道府県や市区町村が管理・運営をする墓地で、宗教・宗派を問わず利用が可能で、利用料や管理料も割安となって居ります。横浜市営としては 久保山墓地(西区)、三ツ沢墓地(神奈川区)、日野公園墓地(港南区)、根岸外国人墓地(中区)、メモリアルグリーン(戸塚区)、久保山霊堂(西区)が御座います。

-寺院墓地; 宗教法人である寺院が管理・運営する墓地で 寺院境内にある墓地と、離れた場所に設けられた墓地とが有ります。又 檀家に成らなければ利用出来ない墓地と 宗教・宗派不問の墓地とが有ります。

-民営墓地; 公益法人・宗教法人などが開発・管理・運営する墓地で、規模も大きく、法要の為の建物や広場、庭園などもそなえて、施設面でも充実した墓地が多くなりました。利用料は一区画の広さにより多様ですが、一般には比較的高額となります。

   今回は以上です。

御霊舎

 今回は神道に於ける御霊舎(ミタマヤ)に付いて書かせて頂きました。

 神道に於きましては神棚は神をお祀りする為に設け、ご先祖をお祀りする為には御霊舎(祖霊舎とも言う)を別に設けなければ成りません。御霊舎にお祀りする 故人様の霊は祖霊に加わって一家の守護神となり、子孫を護るとされて居ります。ご家族に万一のご不幸が有り、故人様の霊璽(レイジ、仏教のご位牌に相当)をお祀りする為には御霊舎を新たに設ける必要が御座います。御霊舎は五十日祭までに用意します。 御霊舎にはまず ご神鏡を納めます。 ご神鏡には諸説有りますが 鏡は太陽の光を反射する様に、神の光を映すものである とする説が一般的です。 鏡の他に必要な神具としては 水器、土器(洗米、塩を供える為に使用)、榊立て一対、お神酒徳利一対、灯明具一式などが有ります。 そして 御霊舎は 神棚より低い位置に設けなければ成りません。

五十日祭の忌明けに行う祭儀の合祀祭の中で霊璽を御霊舎ヘお移しして拝礼します。

 神棚、御霊舎の拝礼の作法と致しましては;

 1 顔、手を清め 口をすすぎます。

 2 神饌(シンセン)を供えます。神饌とは洗米、水、塩の三品です。

 3 軽くお辞儀をしてから 二回深く拝礼します。

 4 祓詞(ハラエコトバ)を奏上し、神棚拝詞、祖霊拝詞、心の中をそのまま祈念します。

 5 最後に二礼二拍手一礼をし、軽く頭を下げて終わります。

尚 祓詞、神棚拝詞、祖霊拝詞を行わない場合は二礼二拍手一礼だけで構いません。

   今回は以上です。

仏壇

今回は仏壇に付いて書かせて頂きました。

 ご仏壇とは 一般家屋の中に常設された仏教の礼拝施設で御座います。先祖や父祖をお祀りする場と考えがちですが、本来 仏壇の中心にはご本尊が安置されます。ご本尊は 仏教 各宗派の根本的な考えを表したものであり、立像、坐像、掛け軸、絵像、名号等 宗派により異なります。そして ご本尊の両側には両脇仏が飾られます。ご本尊、両脇仏 ともに宗派により決まりが御座いますので 御購入の際は事前に菩提寺様と確認を頂く事をお薦めします。ご仏壇に父祖のご位牌をお祀りするのは 亡くなった方は全て成仏するとの仏教の教えによります。尚 浄土真宗ではご位牌は用いず 過去帳 或いは法名軸を用います。

 ご仏壇は三段に分かれており 最上段は 須弥壇(シュミダン)とよばれ 聖域を意味します。この須弥壇ヘ ご本尊、両脇仏を安置します。中段へは茶湯器、仏飯器、高坏(半紙を敷いて菓子や果物等の供え物を盛る)をお供えします。そして 下段へはご位牌を安置し 仏具を配置します。仏具は燭台、香炉、花立て、線香立て、鈴(リン)、鈴台、鈴棒などが一般的です。香炉、花立て、燭台は三具足(ミツグソク)といって宗派を問わず、仏具として欠かせないものです。法事等の正式な儀式を行う場合は 花立て、燭台を一対にして五具足とします。

 お香には線香と抹香が有ります。お香を焚く意味は 仏様への御馳走と、礼拝する者の身を清める意味が有ると言われて居ります。お花は 仏様の慈悲心を表していると言われて居ります。灯明(ロウソクの火)は 仏の知恵を表す光明にあたり、心の闇に仏の知恵である光がさしこむ事により悟りを開き、暗闇を取り除く意味が有ります。

  今回は以上です。

忌服、喪中

 今回は喪中の過し方に付いて書かせて頂きました。

 仏教、神道では 死は穢れであり その穢れは他の者に移るものとされて居り 故人様の死に携わった方は穢れが消えるまでの間 外部との接蝕を絶たねば成りません。これを喪に服すと言い、その期間を喪中とよびます。喪中の期間は”忌”と”服”に分けられ、両方合わせて 忌服、或いは 服忌の期間とも言います。”忌”は故人様の為に祈りに専念する期間であると共に、死の穢れががまだ身に付いている期間とされ 仏教では四十九日法要まで、神道では五十日祭までとされます。”服”の期間は故人様ヘの哀悼を示す期間はであり一周忌、或いは一回忌までとされて居ります。そして喪に服す方は 配偶者、一親等の家族、二親等の同居家族が一般的です。

 喪に服している間は原則としてお祝い事への出席は辞退します。特に忌中は 結婚式、祝賀会、落成式等にご招待された場合でも 先方に忌中をお伝えし出席を控えます。しかしながら 最近では ご不幸の前から予定されて居た慶事では ご先方のご希望に従い出席する事も多く成りました。 喪中に迎えるお正月は 門松、しめ縄、鏡餅等の正月飾りはせず、年末年始の挨拶回り、初詣も控えます。又 喪中は年賀状を出しません、代りに喪中の挨拶状を12月始めには到着する様 出状し欠礼をお詫びします。年末に不幸が有りました場合は松の内が過ぎましてから寒中お見舞いを兼ねて年賀欠礼のお詫び状を出状します。

   今回は以上です。

納骨

 今回は納骨に付いて書かせて頂きました。

 納骨の時期に付いては特別な決まりは有りません。仏式では 初七日から四十九日までの間の七日毎の法要の一つに合わせて、神式では 十日から五十日祭までの間の十日毎の霊祭の一つに合わせて、キリスト教では カトリックの場合七日目の追悼ミサの翌日か 一ヶ月後 プロテスタントでは一ヶ月後の召天記念日に合わせて 納骨するのが一般的です。又 ご葬儀・ご火葬当日に納骨されるご葬家様も多々御座います。更に 墓地が遠方、或いは まだ墓地をお持ちで無い場合等は 一周忌法要に合わせて納骨される事でも良いかと考えます。

 納骨の際には あまり大袈裟にはせず、故人様の近親者と極親しかった友人・知人をお招きして、仏式であれば 僧侶にお願いして納骨式、神式であれば神官による埋葬祭、キリスト教であれば神父(牧師)による聖書朗読・祈祷・賛美歌斉唱を行います。納骨の日取りは宗教者とご相談の上 お決め頂き、事前に墓地の管理事務所と石材店に連絡をして準備をお願いします。石材店には墓石や墓誌への戒名の彫刻と納骨当日の納骨室の開閉をいらいします。

 納骨当日は 墓地を菩提寺にお持ちの場合は 菩提寺の本堂で法要を行い、その後墓地に移動して納骨式を行います。菩提寺以外の霊苑の場合は 霊苑内の式場で法要、霊祭、或いは聖書朗読・祈祷を行い、その後に納骨を行います。納骨が終りましたら 宗教者と参列者をお招きして会食の宴を設けます。会場は 墓地に近い 自宅、菩提寺、料亭、レストラン、ホテルなどからお選び頂きます。参列者の方に対して引き物を用意するのが一般的です。

尚 仏式で浄土真宗以外では 納骨式当日 施主や参列者が卒塔婆(そとば)を立てる仕来りがあります。この場合 事前に寺院に卒塔婆供養ををしたい方の氏名を伝えてお願いします。卒塔婆料は寺院に確認し、まとめて奉書紙に包み 御塔婆供養料 と表書きして 当日僧侶にお渡しします。

 納骨当日は ご遺骨、ご遺影、位牌、そして 埋葬許可証と認め印を持参します。ご遺族は喪服を着用し、施主様の手により ご遺骨を納骨室にお納めし、墓前に祭壇を置きます。僧侶の読経の後 一同が焼香をして 故人様の冥福をお祈りします。そののち 会食の宴と続きます。

   今回は以上です。

香典返し

 今回は香典返しに付いて書かせて頂きます。

 香典、供花、供物は 相互扶助の目的を持って贈られますので 本来はお返しの必要は有りません。しかしながら現在はお返しをお送りする事が一般的となって居ります。

 お返しは 仏式であれば四十九日法要の忌明けの直後に、神式では五十日祭の忌明けを迎えた直後にお送りします。 キリスト教では元来 香典、香典返しの習慣は有りませんが 現在の日本では仏式、神式にならって 御花料を頂戴する事が有ります。この御花料へのお返しは カトリックの場合は30日目の追悼ミサの直後に、プロテスタントの場合は1ヶ月後に行われる召天記念日の直後にお送りします。

 香典返しは 半返しと言われ 頂いた金額の半額でお返しします。但し 頂いた香典が高額の場合は30-40%の金額でお返しを用意致します。又 お返しの品物は 弔事を何時までも残さないとの原則から 以前は後まで残らない物が一般的でした。 しかし現在ではあまり拘らずに多様化して居り お茶、のり、菓子、タオル、毛布、漆器、陶器や 品物を選べるカタログギフト等も良く使われて居ります。

 香典返しには 会葬へのお礼と 故人に関する弔事が滞りなく終わり忌明けを迎えたご報告を含めて ご挨拶状を添えてお送りします。ご挨拶状は奉書紙一枚に薄墨でご挨拶をしたため 奉書 一重の封筒に入れるのが一般的です。文例は葬儀社、デパート、専門業者にお問い合せ頂けば幾つかの文例を入手する事が出来ます。

  今回は以上です。 

葬儀後の事務処理とご挨拶

 今回は葬儀後の事務処理とご挨拶に付いて書かせて頂きます。

 葬儀が終りましたら 事務の引き継ぎ、寺院・神社・教会への謝礼、葬儀社への支払い、挨拶回り等を行わなければ成りません。

1 事務の引継ぎ

  葬儀が終りましたら 世話役やお手伝いの方にお願いしていた葬儀事務の引継ぎを行います。精進落としの後か、遅くとも翌日中には済ませます。

  1) 会葬者名簿(会葬者カード)、弔問客の名刺の受取り。

  2) 香典帳と現金を照合して受取り。

  3) 供物、供花の記録帳の受取り。

  4) 弔辞、弔電の受取り。

  5) 会計の収支記録、請求書、領収書、残金を確認して受取り。

     *葬儀に係る費用は相続税 控除の対象となりますので 領収書は必ず受取ります。

2 寺院、神社、教会への謝礼

  宗教家へのお礼は 葬儀の翌日 遅くとも翌々日には謝礼を持参して挨拶に出向きます。葬儀の謝礼は 最近は規定料金を設けている事も多いので忌憚無くお問合せ頂くのが良いと思います。

  規定料金が有る場合はその規定に従い、無い場合には世話役、或いは葬儀社にご相談の上 ご用意頂くのが良いでしょう。お礼の挨拶には喪主様と世話役代表のお二人で出向きます。その際の服装は喪服か それに順じた地味なものを着用します。

3 葬儀社への支払い

  葬儀が終りましてから2-3日以内に葬儀社より請求書が届きます。料理の追加、会葬御礼品の追加等により事前のお見積よりやや高めに成るのが普通ですが 明細書と見積書を照らし合わせ 良く確認してお支払下さい。尚 前記の理由により領収書は必ず受取って下さい。

4 挨拶回り

  お世話になった方々ヘは初七日までにお礼のご挨拶に出向きます。ご迷惑をかけた隣近所、特にお世話になった方々ヘ菓子折などを持参します。故人様が在職中の場合は職場ヘも挨拶に出向きます。出向く前に総務部門に電話を入れて必要な手続きと準備する物を確認するのが良いでしょう。ご挨拶の際の服装は準喪服か地味な平服を着用します。弔問に来られず 香典、弔電、供花、供物をお送り頂いた方へは お礼状をお送りします。

   今回は以上です。

還骨法要、初七日法要

 今回はご火葬後の還骨法要と初七日の法要に付いて書かせて頂きます。

 還骨法要とは ご遺骨がご自宅へ戻られた時に行う法要であり、初七日法要はご逝去から七日目に行う法要です。

  収骨が終りましたら ご遺骨、お位牌、ご遺影を持ってご自宅へお帰りになります。ご自宅では 家に入る前に 死の穢れを家に持ち込まない様、水と塩で身を清めます。玄関に水桶に入れた清めの水と小皿に盛った塩を用意し お手伝いの方の助けを借りて清めます。尚 死を穢れと考えない浄土真宗、キリスト教では清めは有りません。 ご自宅に入りましたら仏間に2段の祭壇を設け上段にお位牌を中心にして左右にご遺骨、ご遺影を安置します。下段にはお祈りの為の香炉、ロウソク立て、花立て、リン、お線香、お水を配置します。この祭壇を後飾りと言い四十九日法要の納骨まで故人様の成仏をお祈りする為に使用します。後飾りの前で僧侶による読経、焼香 そしてご遺族による焼香を執り行い 還骨法要が終了します。最近はご火葬後 自宅へ戻らず斎場に戻って初七日法要を行うことが多くなりました、この場合は還骨法要は斎場で初七日法要の前に行われます。尚 後飾りの設営は葬儀社により行われる事が一般的です。

  初七日法要は通常 葬儀の3-4日後となります、ご会葬者の便宜を考えると 再度 御足労頂くよりは葬儀と同日に執り行う方が親切かと考えます。初七日法要が終わりますと精進落としの宴を設けます。これは僧侶、世話役など葬儀でお世話になった方々への感謝を示し 喪主側が設ける会食の席です。僧侶、世話役に上座に着いて頂き、友人・知人が続きます、喪主・遺族は末席に着きます。会食に入る前に 喪主様はお世話になったお礼の挨拶をします。

   今回は以上です。

ご火葬

 今回はご火葬について書かせて頂きました。

 ご火葬とな 故人様のご遺体を焼却し、焼骨のみにする事により ご遺体の安定化、減容量化を図るものであり 地方公共団体により認可された施設(火葬場)で施行する事が出来ます。仏教に於いては 釈尊が火葬された事にちなみ 葬送儀礼の中の一つの過程として ご遺体を”荼毘(だび)に付す”します。荼毘とは仏教用語で 火葬を意味するインドの言葉(バーリ語)から来ております。尚 ご火葬をするに当たりましては 市区町村役場が発行する火葬許可証が必要となります。

 葬儀・告別式が終了し お柩は式場から出棺され、火葬場へ移されます。お柩の後ろには 御位牌を保持した喪主様、お写真を保持したご遺族、棺上花束を持つ方、ご火葬立会いの方々の順に従い 火葬炉の前まで進みます。そして ご僧侶の読経と共に お柩は火葬炉内に収められ ご火葬が開始されます。ご火葬の開始後 参列者の方々により ご焼香がされ ご火葬終了を待つ事と成ります。横浜市内の火葬場の場合 成人の方のご火葬時間は約1時間前後が必要とされ、参列の方々は控室でお休み頂くことになります。

横浜市営の式場は全て火葬場が併設されて居り、式場から火葬場へは 徒歩での移動となり 大変便利です。但し 式場はご火葬後の使用が許されない為、ご火葬後の初七日法要が行えません。従いまして 初七日法要は葬儀と同時に行い、法要後のお斎の席を ご火葬中の待ち時間を利用して設けることが 一般的となって居ります。

 ご火葬終了の10分前に 係員より連絡があり、準備が終ると収骨の案内がアナウンスされます。参列の方々は手荷物を持って 収骨室へお入り頂きます。収骨室内では 係員の指示に従い、火葬の確認の後、二人一組でご遺骨をお骨壺にお納めし、最期に係員の手で骨壺の封印がされ、お骨壺が喪主様に戻され、ご火葬が終了となります。尚 お骨壺には遺骨埋葬許可証が添付されますので 忘れぬ様 お気を付け下さい。

   今回は以上です。  

ご出棺

 今回は出棺に付いて書かせて頂きました。

 出棺とは ご葬儀・告別式を終えた後 お柩を火葬場へ送り出す事を指します。告別式の後 納棺の儀式を行い 故人様の柩をご供花で飾り、ご遺体と一諸に火葬する 故人様の愛用品等を収め、最後のお別れをして 柩の蓋を閉めます。お柩は近親者の方の手で霊柩車へお乗せし、ご遺族は会葬者の方々に向かって横に並び、喪主様 若しくはご遺族代表の方がご挨拶を行います。その時 御位牌とご遺影はご遺族が会葬の方々に向かって持つ様にします。終わりましたら火葬場へ出発となります。

 告別式が終了致しますと 参列者の方々は司会者の案内により 式場から退席をし 式場は 最後のお別れをする為に模様替えが行われます。式場内を飾った生花がお盆の上に用意され、喪主様より順に 生花を故人様の周りに飾り付けて行きます(別れ花とも言われます)。更に 故人様が愛用した衣服などの品々や 趣向した食べ物などをお供えして 最後のお別れを行います。お別れの後に ご遺族・関係者の手で 柩に蓋をし小石で釘打ちがされます。古くは 蓋が外れてご遺体が外に出ない様 縄で縛りましたが、何時の頃からか 蓋を釘で止め、その釘はご遺族が小石で打つという 習俗が一般化されました。ご遺族が石で釘を打ち 蓋を止める習俗は 死霊だ外に出ぬ様 封じるためと言われ、又 石には呪力が有り 石で打つ事により故人様を悪霊から守る事が出来るとも考えられました。そして ご遺族自らが釘を打つ事により 故人様の蘇生を断念する という意味も有りました。

しかしながら 現在の横浜では 習俗の意味とご遺族の心情を考えると釘打ちはすべきでない という意見や、昨今の柩の蓋は簡単に外れない構造になって居り 実用的な意味は無くなっている との事から 特別な ご希望が無い限りは釘打ちを行う事は無くなりました。

 お柩に納める合葬品には 金属・ガラス・プラスティクの様な燃えにくい物は禁止されて居ります。メガネや時計などは 柩には入れず ご火葬後のご収骨の際に お骨壺のなかに納めることをお薦めします。

   今回は以上です。 

葬儀・告別式の流れ

 今回は葬儀・告別式の流れに付いて書かせて頂きました。

 仏教式の一般的な葬儀・告別式の流れは ①一同着席、②導師入場・開式、③葬儀式作法(読経・引導、遺族焼香)、④式辞・弔辞、⑤読経・焼香、⑥導師退場・閉式、⑦一同退場、⑧お別れの儀、⑨柩搬出、⑩喪主挨拶、⑪出棺(霊柩車出発)となり、①から③までが葬儀式 ④から⑦までが告別式となります。式場利用時間の都合上 ご遺族による葬儀式と 会葬者による告別式が同時進行する場合も御座います。又 初七日法要も含めて行う場合は ご遺族様は葬儀式と法要の為 二回焼香を行う事となります。

 式辞は 葬儀委員長(施主)による故人様への弔いの表明であり、弔辞は会葬者代表による故人様へのお別れの言葉です。尚 宗派、地域によりましては導師が式辞を述べる場合もあります。この後に弔電が拝読されます。尚 ご自宅でご葬儀・告別式が執り行われる場合には式辞・弔辞が省略される場合も御座います。

 焼香は 遺族焼香、参列者焼香、そして一般焼香の順に行われますが、ご焼香の方々が多数にわたる場合は 遺族用焼香台、参列者用焼香台、一般用焼香台がそれぞれ別に用意されて 三カ所の焼香台で並行して焼香を行う場合も御座います。又 地域によりましては 遺族焼香、参列者焼香を指名により行う事も御座います。これは 指名焼香、呼名(こめい)焼香と言われます。

 お別れの儀は ご遺族や親しい知人の方々が故人様と面会出来る最期の機会です。最後のお別れをして頂くと共に柩の中にお花を供えてご遺体を飾ります。又 この際にご遺体と共に火葬する品物もお柩に納めます。お柩の蓋を覆った後に 喪主様よりご挨拶がされ 出棺となります。喪主様に代わってご遺族の代表が挨拶する場合も御座います。

 横浜市営斎場、西寺尾斎場で葬儀・告別式を執り行った場合は 火葬場が併設されて居りますので ご出棺の後は葬列を組んで 徒歩で火葬炉前まで向かう形となります。葬列は お柩を先頭に お位牌、ご遺影、ご遺族、親戚、指定された参列者の順に進みます。

   今回は以上です。

葬儀・告別式

 今回は葬儀・告別式に付いて書かせて頂きました。

 通夜が明けますと葬儀・告別式となります。葬儀式と告別式は 本来別の意味を持って居ります。葬儀式はご遺族様、ご親族様が故人様を仏の世界へ送り出し、成仏して頂く為の儀式であります。そして告別式は故人様と親交の有った方々が最後のお別れを惜しむために執り行います。従いまして正式には葬儀式後 僧侶は一度退場し 再度入場して告別式を執り行いますが、昨今は葬儀式と告別式を同時に行う方が一般的となって居ります。又 ご親族のご都合も考え初七日も同時に執り行う事が多くなりました。

 通夜が一段落致しましたら 喪主様、世話役様、葬儀社は翌日の葬儀式・告別式の式次第に付いて細かい打ち合わせを行います。司会者を決め、弔辞の順番を決め、お願いする方に400字詰め原稿用紙 3枚程度の弔辞を依頼します。ご遺族様は弔電を確認し 披露の順番と内容を決め、氏名・肩書にフリガナをふります。世話役代表と喪主様のご挨拶内容とその場面を決めます。和尚様の出迎え、接待者を決めます。出棺の際に棺を運ぶ方を決めます。そして火葬場に同行する方を決めて その移動手段を用意します。尚 横浜市営、川崎市営、相模原市営の斎場は火葬場を併設しており大勢の方が移動するにも容易に可能となっておリます。

  今回は以上です。次回は葬儀式・告別式の流れに付いて書かせて頂きます。

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