新しい埋葬の形

 今回は新しい埋葬の形に付いて書かせて頂きました。

 

 新しい埋葬の形として散骨と言われる方法が御座います。散骨とは 故人様のご遺体を火葬した後に その焼骨を粉末状にして 空、海、山中などに撒いて冥福を祈る葬送方式を言います。ご遺骨の埋葬に関しましては”墓地、埋葬に関する法律”(墓埋法)により その処理の仕方が定められて居り、その定めに従わない場合は 刑法190条の規定に従い 死体(遺骨)遺棄罪に問われる事となります。法務省の現在の見解では ”散骨が節度をもって行われる限りは違法性はない”と述べられて居ります。

 

 お墓を継ぐ方がいない、高額な墓碑建設費用は負担出来ない、死後は思い出の場所で自然の中に還りたい、などの理由から散骨をご希望される方も増えつつあります。散骨は 節度をもって行われる のであれば違法では有りませんが、散骨の広がりと共に、住民とのトラブルが発生するケースも有り、自治体によりましては 禁止する条例を制定しているケースも御座いますので注意が必要です。散骨をされる前に お手伝いした葬儀社に確認される事をお薦め致します。

 

 散骨をされるに当たりましては 特別な手続きや書類は必要と致しません。空、海、山への散骨の他に、周囲の了解が得られるのであれば ご自宅の庭に散骨する可能性もあります。横浜市周辺での散骨と致しましては 東京湾や相模湾での海上散骨をお手伝いするケースが一般的です。

 

 散骨に当りましたは 散骨後の供養の仕方に付いてもお考え頂く必要が御座います。ご遺灰を全て散骨して、お墓を建てない場合には その後の供養をどの様に行うのか、又 ご遺族は墓参の代りに どの様な形で故人様を偲ぶのか、なども考えておく必要が御座います。ご遺骨の一部を 取り置いて 小さなお骨壺に御納めし、ご自宅で供養する等の方法も御座います。

 

   今回は以上です。

お墓の移動

 今回はお墓の移動に付いて書かせて頂きました。

 

 お墓の移動は すなわち ご遺骨の移動となります。墳墓に埋葬されているご遺体やご遺骨を別の墳墓にお移しして供養する事を”改葬”と言います。改葬の手続きは ”墓地、埋葬等に関する法律”(墓埋法)に規定されて居り、御自身で所有する家の墳墓であっても勝手にご遺骨を持ち出す事は出来ません。改葬前と改葬後の墳墓の管理者と、墳墓所在地の市区町村役所の許可が必要となります。

 

 先祖代々のお墓は故郷に有るが、墳墓の近くの親戚も少なくなり、今後の事を考えると家族の為にもお参りしやすい場所に移して置きたい、とお考えの方や、両家墓をご検討の方は 墓埋法に定められた 改葬の手続きをしなければ成りません。

 

 墳墓を移す為には まず 新しい墳墓を求めなければなりません。墳墓選びには 場所や予算と共に 宗教、宗派の問題は無いか、予定されるご遺骨が収容可能か、などを考慮してお決め頂きます。新しい墳墓を購入されましたら 墳墓の管理者から受入れ証明書を発行して貰います。

 

 次には 現在の墳墓の管理者より 改葬の許可を示す 埋葬証明書 を得ます。墳墓が寺院墓地の場合は 寺院のご住職より 埋葬証明書を発行してもらいます。

 

 そして 現在の墳墓が所在する市区町村役所に 受入れ証明書と埋葬証明書を提出して 改葬許可症を発行して貰います。

 

 この改葬許可証を現在の墳墓管理者に提示して ご遺骨を取り出し、新しい墳墓の管理者に 改葬許可証を提示して ご遺骨を御納めします。

 

 尚 仏式の習わしと致しまして、ご遺骨を取り出して お墓を解体する前に 御魂抜きの儀式(閉眼供養)、新しい墳墓では納骨の前に 御魂入れの開眼供養を行います。

 

   今回は以上です。

手元供養

 今回は手元供養に付いて書かせて頂きました。

 

 少子高齢化・娘一人・単身者の方などが増加する中で、新しい供養の形として 樹木葬、散骨、などと共に”手元供養”と言われる形が生まれました。手元供養とは 故人様のご遺骨の全て、若しくは一部を ご遺族にお手元に置いて供養する、というものです(自宅供養とも言います)。宗教的供養を望まない と言う方が増える中で、従来型の墓地への埋葬に代わる形として行われて居ります。ご遺骨をご自宅に安置したり、ご遺骨の一部を身に付けて保管したり、などの行為は違法では有りません。

 

 何時でも 故人様を偲ぶ事が出来る様に、大切な方のご遺骨を身近に安置したり、アクセサリーとして身に付けたり、という 新しい供養の形として手元供養が有ります。ご火葬後のご遺骨を自宅内に安置し、時に連れて供養をする事となります。但し お子様やお孫様が永くご遺骨を守り続けてくれるか どうかは解りませんので、事前にご家族の中で話合い、同意を得て於く必要が御座います。

 

 手元供養では ご遺骨のほとんどは墓地にお納めし、一部のみをご自宅で保管して供養するという方法も有ります。又 海や空でご遺骨を散骨されるご遺族の中には 一部を残して ご自宅に置き、故人様を偲ぶ拠りどころとされる方も居られます。最近では ご遺骨(ご遺灰)の一部を入れてご自宅に安置する為の 専用のお骨壺も市販されて居ります。仏壇の代りに お骨壺を置かれる御家庭も御座います。更に少量のご遺骨を身に付ける事が出来るアクセサリーにしたり、ご遺骨を加工して作るダイアモンドなども御座います。


   今回は以上です。


永代供養墓

 今回は永代供養墓に付いて書かせて頂きました。

 

 永代供養墓(えいたいくようばか)とは 祭祀承継者が居られない方の為に、ご遺骨が納められたお墓の供養と管理を 寺院や霊苑が 承継者に代わって行ってくれるお墓です。一式費用を一度支払えば その後費用は発生致しません。宗旨・宗派は問われないのが一般的です。永代供養には 一定期間に限定された形のものと、期間は限定されない 本来の永代供養の形とが御座います。永代供養墓をお選び頂く際は 永代供養の内容を良くご確認頂いた上でご契約頂く事をお薦め致します。

 

 少子化、核家族化が進捗する現代では 生涯を独身で過す方や結婚はされてもお子様の居ない御家庭など お墓を承継する方が居られない場合や、お子様は居られても お墓の維持などでご家族に負担をかけたくない、とお考えの方の為に 永代供養墓が御座います。永代供養墓は祭祀承継者が居られなくても契約出来、生前に契約頂く事が一般的です。永代供養墓には 単独墓(個人墓、夫婦墓)、集合墓、合同墓、樹木葬墓地、納骨堂などが有ります。集合墓は 単独の納骨スペースが多数集まった形のお墓です。合同墓は ご遺骨を個別に別けず 一緒にお納めする形のお墓となります。樹木葬墓地も永代供養墓として募集している霊苑も多く有ります。又 お墓では無くロッカー式の室内納骨堂や モニュメントの地下に納骨堂を設けた永代供養なども御座います。 

 

 横浜市営 メモリアルグリーンは 戸塚区に位置した 水と樹林やお花に囲まれた霊苑で 樹木型合葬式納骨施設や 慰霊碑型合葬式納骨施設が永代利用の形で提供されて居ります。

 

   今回は以上です。

お墓のスタイル

 今回はお墓のスタイルに付いて書かせて頂きました。

 

 お墓のスタイルは ”〇〇家累代の墓”と墓石に刻印された 先祖代々のお墓が従来の形でしたが、ご家族の形態も多様化した現代では お子様の居られないご夫婦や、一人暮らしの方、祭祀承継者の居られない方 など、ご家族のご事情に合せた 新しいお墓のスタイルが出来て参りました。従来からの 累代墓に加えて 個人墓、夫婦墓、両家墓、永代供養墓、合同墓等です。

 

 累代墓は 古くから有る 墓石に ”累代の墓”と彫られ、親から子へ、子から孫へと 代々 継承されて行く、従来からの 一族 ”家” の為のお墓です。

 

 個人墓は ご自分だけの為に建立するお墓です。ご自分が入れるお墓が無い、先祖代々のお墓には入りたくない、お墓を ”家”のものにする必要が無い、などの理由を持つ方により 建立されます。個人墓は お墓を建立した ご本人が埋葬された後に 祭祀承継者が居られないのが一般的で有りますので、永代供養を前提として 墓地管理者に依頼をします。個人墓専用で募集をしている霊苑は永代供養を前提としているのが一般的です。

 

 夫婦墓は 個人墓の一形態で、個人墓と同様の理由で ご夫婦が埋葬された後に 祭祀承継者が居られない場合などに 建立されます。同様 永代供養を前提とした霊苑でご利用頂けます。

 

 両家墓は ひとりっ子同士が結婚すると 双方の家のお墓を供養しなければ成りません。この様なご家庭では 両実家のお墓を一つにして ”〇〇、〇〇家の墓”として ご両家の姓を並列に刻んで供養する両家墓を建立する形が御座います。両家墓では 墓石を洋風墓石にして あえて家名は刻まずに ”やすらぎ” ”しあわせ” その他の言葉を刻むケースなども御座います。

 

 永代供養墓は 寺院や霊苑が 永代にわたって供養、管理してくれるお墓です。祭祀承継者が居られない場合は 永代供養の前提が必要と成ります。

 

 合同墓は合祀墓とも呼ばれ、多くの方々のご遺骨を一緒にお納めするお墓です。永代供養を前提とするのが一般的です。横浜市では特別なご事情をお持ちの方々の為に 合同墓が用意されて居ります。ご希望される御家庭では 居住地の区役所にご相談下さい。

 

   今回は以上です。 

お墓の準備

 今回はお墓の準備に付いて書かせて頂きました。

 

 お墓に付きましては 先祖代々のお墓をお持ちの御家庭では そこに埋葬して貰うのが一般的ですが、その場合でも お墓の管理を継いで貰う、祭祀承継者をお決め頂かなければ成りません。もし お墓をお持ちで無い場合は 新規にご用意頂く必要が御座います。お墓の形態としては 一家・一族の為の”累代墓”、個人墓、夫婦墓、両家墓、永代供養墓、合同供養墓、そして 墓地と致しましては 公営墓地、寺院墓地、民営墓地、室内墓苑などが有り、ご事情に合せてお選び頂く事が出来ます。

 

 墓地の購入とは 一般的な不動産の購入とは異なり、墓地の所有権を購入するのではなく、墓地として永久に使用する権利を購入する事です。即ち 墓地の永代使用権を購入する事となります。具体的な費用としては 永代使用料+墓石建立費+墓地管理料(年会費)が必要と成ります。尚 墓地管理料は 年会費として毎年納めなければ成りません。年会費の支払いを一定期間 滞ると永代使用権が停止されるのが 一般的です。又 納骨の際は 墓石開閉に伴う石材店への手数料が発生します。

 

 核家族化、高齢化が進む 横浜・東京などでは アクセスの良い場所にお墓が欲しい、雨天でも墓参に困らない、室内墓苑が人気を集めて居ります。又 祭祀承継者がいない方の為に 永代供養墓としての条件を備えた室内墓苑も御座います。最近の室内墓苑は 従来のロッカー式の納骨堂ではなく、建物の中に家毎に独立した墓碑が収められ、複数のご遺骨をお納めする事が出来る形状のものも有り、お墓参りの際には 参拝祭壇まで墓碑が自動的に運ばれて来て、焼香・参拝が出来る様になって居ります。墓地を求め、墓石を建立するよりも廉価である事が 人気の理由でも有ります。

 

   今回は以上です。

葬儀の生前予約

 今回は葬儀の生前契約に付いて書かせて頂きました。

 

 少子高齢化、核家族化が進み続ける現代の日本に於きましては 残したご家族に負担を掛けたくない、ご自分の葬儀はご自分が希望する形で執り行って欲しい、などから 葬儀社との事前相談を行う、更には 相談内容に従う 生前契約(予約)を締結される 高齢の方々が増えて参りました。以下に 生前契約締結のメリット、締結に当たり注意しなければならない点に付いて書かせて頂きました。

 

 生前契約では ご自分のご葬儀の形式、内容、そして その費用が明記されて居り、締結の最大のメリットは ご自分のご希望するご葬儀が確実に行われる事に有ります。普段から ご家族に どの様な葬儀を行って欲しいのか お話したり、文書で残したりしていても、ご親族の中で強力に反対する方が居られたり その他の理由から ご自分が希望するご葬儀が実現されない事もしばしばです。その点 生前契約のシステムをご利用頂く事により、ご希望のご葬儀が確実に執り行なはれる事となります。

 

 ご葬儀に必要な費用と致しましては主として以下の4項目が御座います;

1 仏式であれば 僧侶をお呼びし読経、戒名など 宗教にかかる費用。

2 通夜・葬儀にご利用される式場、火葬場などの利用料。

3 お清めの料理、会葬御礼、香典返しなど 人数により変動する物に必要な費用。

4 通夜・葬儀式場の設営 司会 進行 全体管理、ご遺体搬送、お棺、お骨壺、その他のお手伝いをする葬儀社の費用。

ご葬儀の生前契約書には これらの費用の内 何が含まれ、追加の可能性が有る項目と その費用に付いて明記されて居なければなりません。又 解約や見直しが必要な場合の条件も明記されなければ成りません。

 

 葬儀費用の保全に付いても注意が必要となります。費用に一括払いや 積み立てなどの方式が御座いますが、葬儀社が倒産すると消失してしまう事など起こらぬ様、然るべき資格を保持した葬儀社お選び頂くか、生命保険や損害保険をご利用頂くのも方法のひとつです。

 

   今回は以上です。

葬儀社の選択

 今回は葬儀社の選び方に付いて書かせて頂きました。

 

 現代の日本は 高齢化社会を迎え葬祭事業は成長産業として、多くの業種から葬祭事業を指向する企業が、独自のサービスを基に展開をして居ります。又 従来とは異なり 実店舗を持たず インターネットによる廉価なサービスを特徴とする葬祭業者も多くみられます。葬祭業を営むに当たりましては 許認可や特別な資格も必要とされず、誰でも始める事が出来ます。その様な状態の中で 信頼出来る葬祭業者をお選び頂くには パンフレット、ホームページ、電話相談、事前相談などにより 幅広く情報を集める事をお薦め致します。


 情報をお集め頂くと共に、葬儀社を選択するポイントを以下に書かせて頂きました;

1 まず第一には 料金が明確な葬儀社をお選び頂く必要が御座います。

葬儀社とのトラブル、ご不満で最も多い点は料金に関するものです。葬儀前に提出された見積書の金額と 葬儀終了後に請求される金額が大きく異なるケースも多く見られます。この様な事が起こらぬ様 見積書に含まれる項目と 追加が必要と成り得る項目や その費用を明確に説明してくれる葬儀社をお選び頂くのが良いでしょう。特に 新しい形のご葬儀をご希望の場合は 細かい費用体系をご確認頂く必要が御座います。

2 細かい質問や不安に丁寧に答えてくれるか。

ご葬儀を心配無く迎える事が出来る様、心配な点などに 納得のいく説明をしてくれる葬儀社でなければなりません。

3 ご希望するご葬儀を執り行ってくれる葬儀社を選択。

ご葬儀を執り行うに当たり、ご希望したい事は何なりとお申し出下さい。特に従来と違うご葬儀を行うのであれば、その様なご葬儀に対応出来るのどうかの確認が必要となります。

 

最近では 急なご不幸の場合でも、数社の葬儀社から見積を取って ご検討頂くケースも珍しくありません。いくつかの葬儀社とご相談頂いた上で お決め頂くのも 良い方法です。

 

   今回は以上です。

葬儀の為の遺言

 今回はご葬儀の為の遺言に付いて書かせて頂きました。

 

 ご自分が希望されるご葬儀に付いては 遺言書の中に記載するのではなく、遺産相続の為の遺言書とは別に、葬儀の為の遺言書を御作り頂く事をお薦めします。公正証書遺言以外の遺言書は 遺言者の死後 速やかに 管轄する地域の家庭裁判所に未開封のまま提出しなければ成りません。この遺言書が開封されて中身を確認出来るのは 後日 家庭裁判所が指定する日となり、一般的には ご葬儀の後となり、遺言書の内容をご葬儀の前に知る事は困難となります。

 

 ご自分の葬儀に付いて ご希望が有る場合は、ご逝去後 直ぐに見て貰える様、正式な遺言書とは別に 葬儀の為の遺言書を御作り頂きます。その内容は ご希望が明確に解る様、出来るだけ具体的に 箇条書きでお書き頂くのが良いでしょう。葬儀の為の遺言書は 見つかるのが遅くなると意味が有りませんので、封はせずに 解り易い所に保管し、ご家族に 葬儀の為の遺言書がある事と、その保管場所をお伝え頂く事が大切です。

 

 葬儀の為の遺言書に記載する内容と致しましては;

−どんな葬儀を行うのか 葬儀をしない、身内だけで、通常の葬儀、特別な葬儀。

−葬儀の生前契約は 有る・無い、有る場合はその契約書を添付。

−葬儀社は決めているか 決めている場合はその社名と連絡先、出来れば見積書を添付。

−葬儀の形式は 宗教葬、無宗教葬、密葬、お別れの会、その他。

−葬儀の予算は 葬儀費用・お布施・戒名料・料理・お返し。

−信仰している宗教と宗派、菩提寺は(神社、教会)。

−亡くなられた時の連絡先リスト。

−葬儀式場は ご自宅・公営斎場・私営斎場・その他。

−葬儀責任者は 喪主、葬儀委員長をお願いする方。

−弔辞を読んで欲しい方は。

ーご遺影に使用する写真。

ーその他 式場をお飾りするお花の希望、式中にかけて欲しい音楽、特別な式場の装飾、棺の希望、骨壺の希望、訃報広告、納骨先、その他。

 

   今回は以上です 

葬儀プラン

 今回は葬儀プランに付いて書かせて頂きました。

 

 故人様が 仕来りや形式に捉われない葬儀、ご自分らしい葬儀、をご希望されても、具体的な葬儀のプランが無いと、残されたご家族にとって どの様にして良いのかお困りになるケースもしばしば御座います。この様な事を無くす為には 葬儀社との事前相談をお薦め致します。事前相談では 葬儀の形式と規模、喪主は何方が、費用総額 などをお決め頂くと良いでしょう。又 お考え頂く際には 是非 残されるご家族の事も良くお考え頂きプランされる事をお薦め致します。

 

 私ども葬儀社への事前相談は 以前はご家族の葬儀に対するご相談が主でしたが、近年では 御自身の葬儀に関しご相談頂くケースが多くなりました。御自身の人生の最期をどの様な形にするのか、具体的であればあるほど、残された方々のとまどいは少なくなります。残されたご家族の負担を軽減する為にも葬儀プランをお創り頂ければと考えます。

 

 葬儀プランをお考え頂く際のポイントと致しましては 4っのポイントが御座います。

ー形式と規模をどの様にするのか。葬儀は 仏式、神式、キリスト教など 御信仰されていた宗教葬にするのか それとも無宗教葬で行うのか。そして どの様な方々に参列して頂くのか、多くの方々にお集まり頂くのか、特定の親しい方々のみお集まり頂くのか、ご家族のみでのお見送りをご希望されるのかなどを明確にします。

−喪主を何方にお願いするのか。葬儀を執り行う上で 何方に喪主をお願いするかは大切なポイントとなります。一般的には 配偶者やお子様ですが、シングルの方の場合や、特別にどなたかにお願いしたい場合は 御本人の了解を事前に得た上で、文書に明記されると良いでしょう。

−費用は出来るだけ掛けない様にとご希望されても、その場になると 故人様やご遺族の社会的立場なども考慮され、費用のかかる大規模な葬儀になってしまう事もしばしばです。費用を掛けたくないのであれば、葬儀社と事前相談を行い、見積りを取って、だれもが 納得する様に文書で意思表示されるのが良いでしょう。

ー葬儀プランをお考え頂く際には 是非 残される方々の事をお考え下さい。葬儀はご逝去された方が安らかに旅立てる様、残された方々により執り行われます。葬儀は 残された方々の悲嘆を和らげ、故人様のご逝去を受入れる為の最初のステップでもあります。どの様な葬儀で見送りを受けたいのか、ご自分のお気持ちが第一では有りますが、残された方々へのご配慮も必要です。特に 核家族化が進む現代では 高齢者と暮らす機会も少なくなり、お子様や若い方々にとって、老いや死は 遠い存在と成りつつ有ります。通夜や葬儀を通して 人の死に直面し、大事な人を亡くしたご家族の悲嘆に触れる事は 命の大切さを伝える、数少ない機会でも有ります。

 

   今回は以上です。  

生前の準備

 今回は生前の準備に付いて書かせて頂きました。

 

 御自身が亡くなれた後に ご遺族の方々が戸惑はなくとも良い様に 最低限の準備はしておきたいものです。準備しておく項目と致しましては 宗旨は(仏式、神式、キリスト教式)、仏式の場合の菩提寺は、遺影用の写真、連絡先のリスト、遺産・お墓、祭祀承継者などです。又 葬儀を経験して困った事 と致しましては 心図けやお布施の金額、葬儀の手順、通夜・告別式での接待の仕方などが挙げられますが、これは 忌憚なく お手伝いする葬儀社にお尋ね頂くのが良いかと思います。

 

 日頃 お寺とのお付き合いの無い御家庭では 菩提寺がどこなのかご遺族が解らない事もままあります。特に墓地が寺院に所属する場合は 葬儀の導師は菩提寺にお願いしなければ成りませんので、菩提寺名 宗派 連絡先などをメモにして残して置きます。葬儀社に僧侶を紹介してもらう場合も 宗派はご指定頂く必要が御座います。

 

 ご遺影に使用して欲しいお写真が有る場合は すぐわかる所に保管し、ご家族に伝えて於きます。亡くなられた後 ご葬儀の準備で慌しい中、相応しい写真を選択するのは大変ですので、ご本人がご希望の写真があれば ご家族の助けとなります。

 

 ご自分の人間関係に付いて ご家族が全て把握しているとは限りません。ご危篤になった時、ご逝去された時、葬儀参加へのお声掛けをするのはどなたか、などを あらかじめ リストにしておくと安心です。

 

 ご遺産については トラブルを防ぐ為にも、法的に有効な遺言書を残して置く事をお薦め致します。又 ご希望するご葬儀の内容やお墓の取扱いについては 遺言書とは別に書き留めて、保管場所をご家族に伝えて於きます。これは 遺言書の開封が行われるのは ご葬儀やご納骨が行われた後となる事が一般的なケースである為です。

 

 祭祀承継者とは 仏壇・仏具・墓地・墓石など 先祖を祀る為の財産を祭祀財産と言い、この祭祀財産を継承する方を 祭祀承継者と言います。祭祀財産は相続財産とは別個に管理され課税の対象とはなりません。祭祀承継者は 口頭 若しくは遺言書により指名された方が承継者となります。祭祀承継者の方が喪主をお務めになるのが一般的です。

 

   今回は以上です。

終活 エンディング

 今回は終活、エンディングに付いて書かせて頂きました。

 

 終活とは 人生の終焉をどの様に迎えるのか、その準備に付いて 平成21年の週刊朝日により造られた造語を始めとします。永く ご自分の死、他人の死に付いて 語る事はタブーとされて来ましたが、少子高齢化が進む現代では 人生の終末をどの様に生きるのか、介護や終末期医療をどの様に受け入れるのか、認知症になった場合にどうするのか、葬儀、遺産相続、お墓などは如何するのか、前もってお考え頂く事は 一般的となりつつ有ります。これらの事を エンディングとも言います。ご自身の最期について考え、ご準備しておく事は、ご家族への思い遣りであると共に、自分自身がより良く生きる為の指針となるものでも有ります。

 

 葬儀は ご逝去された方の冥福を祈る場であると共に、残された方々が 最愛の人の死を受入れる為の大切な儀式でもあります。葬儀に付いての知識も準備もないままに ご家族の死を迎えた時 ご家族は深い悲しみの中で 戸惑いながら葬儀を執り行わなければ成りません。もし 御自身のご葬儀をどの様に行って欲しいのか明確であるのならば、是非 文書などで 第三者にも明確に伝わる様に 意思をお示し頂く事は重要です。特に 家族葬や 無宗教葬など通常とは異なるご葬儀をご希望の場合は 親族などからの異議も出やすく、この様な場合でも 文書を示す事により 故人の遺志でも有りますので と 混乱を未然に防ぐ事にも成ります。

 

 お子様の居られない御家庭や、シングルでお過ごしの方の場合は 遠方の親戚や かっての解らない方の手でを葬儀を執り行わなければ成りません。死後の後始末をスムーズに行ってもらう為にも、葬儀のプランを立て、お墓を準備しておくなど、自らの手でご準備頂くと安心です。

 

   今回は以上です。

 

労働災害による死亡

 今回は労働災害による死亡に付いて書かせて頂きました。

 

 労働災害とは 略して 労災とも呼ばれますが、労働者が業務上、もしくは通勤時に 負傷、病気、障害、死亡する災害の事を言います。亡くなった方の死亡原因が労災と認められると、労働者災害補償保険により給付を受ける事ができます。給付の内容は 葬祭料と遺族補償給付があります。最近では 業務遂行に起因する自殺なども 労災と認められるケースが多くなりました。尚 労災の給付を受けると、健康保険 国民健康保険からの埋葬料 葬祭費は支給されません。

 

 亡くなられて方の死亡原因が 業務遂行上 もしくは通勤途上で発生したと考えられる場合は 労災の申請をする事をお薦め致します。申請は 勤務先を所轄する 労働基準監督署で行います。申請期限は 死亡された日から5年以内です。申請に必要な書類は 遺族補償年金支給申請書(労働基準監督署で入手)、死亡診断書(死体検案書)、戸籍謄本、故人によって生計を維持されていた事を証明する書類(源泉徴収票など)、故人と生計を同じくしていた事を証明する書類などです。申請する際に 事前に勤務先の了解を取る必要は有りません。

 

 故人に生計を維持されていたご遺族は 労災の条件を満たすと 遺族補償年金が支給されます。更に 遺族特別支給金(一時金)、遺族特別年金の支給もあります。受給が受けられるのは 下記の何れかの条件に当てはまるご遺族です;

−妻。

−夫(60歳以上 又は障害がある場合)。

−子・孫(満18歳になる年度の3月末日を越えていないか、障害がある場合)。

−父母・祖父母(60歳以上 または障害がある場合)。

−兄弟姉妹(満60歳になる年度の3月末日をこえていないか、60歳以上、または障害がある場合)。 

尚 ご遺族が以上の条件を満たしていない場合は ご遺族には 遺族補償一時金、遺族特別支給金、遺族特別一時金が支給されます。


 葬祭料は 葬儀を執り行った方に支給されます。請求先は 勤務先を所轄する労働基準監督署で、請求期限は 葬儀を行った日より 2年以内です。必要な書類は 葬祭料請求書に 死亡診断書(死体検案書)などの死亡が確認出来る書類を添付します。


   今回は以上です。

姻族の変更

 今回は姻族の変更に付いて書かせて頂きました。

 

 姻族とは 婚姻によって新たに発生する親族関係の事を言います。結婚をすると 結婚相手の父母等との間で親族関係が生じます。これを 姻族関係と言います。日本国の民法では 3等親までの姻族を 親族の範囲と定めて居ります。結婚相手(配偶者)が亡くなられた場合 婚姻関係は解消されますが 配偶者の親族との姻族関係はそのまま残ります。つまり 夫に先立たれた妻の場合 養父母との親族関係はそのまま維持され、扶養義務もそのまま継承される事となります。復氏届を出して旧姓に戻しても 親族関係は続きます。この姻族関係を解消したい場合は 姻族関係終了届を 本籍地、もしくは住所地の市区町村役所に届け出て、解消する事が出来ます。届け出に当っては 養父母の了解などを得る必要は無く、妻ひとりの意思により手続きする事が出来ます。必要とされる書類は 姻族関係終了届(所轄の役所で入手)、戸籍謄本、印鑑となります。尚 姻族関係の終了と 姓の選択との間には因果関係はなく、姻族関係の終了後でも 旧姓に戻す必要は無く、結婚中の姓と戸籍をそのまま使い続ける事が出来ます。

但し 離婚をした場合は 配偶者の血族(父母など)との姻族関係は終了します。

 

 残された妻による 姻族関係終了届は そのお子様には影響を与えません。例えば 姻族関係終了届を届け出て 養父母との姻族関係が終了しても、それは 妻だけに影響するのみで、戸籍全体に影響するものでは有りません。お子様と養父母との 孫と祖父母の関係は継続し、養父母が亡くなられた場合の遺産相続では お子様は 法定相続人(父の代襲相続人)として相続する事が出来ます。


   今回は以上です。

婚姻・婚族の変更

 今回は婚姻の変更に付いて書かせて頂きました。

 

 配偶者の方が亡くなられますと 婚姻関係は自動的に解消されます。そして 戸籍は そのままにしても、届け出により 新たに戸籍を作る事も可能となります。又 姓は そのままでも、届け出により 旧姓に戻す事も可能です。但し お子様の姓は 家庭裁判所の許可なく変更する事は出来ません。更に 配偶者の親族との婚族関係は 婚族関係終了届を提出する事により解消する事が可能となります。

 

 配偶者が死亡すると 婚姻関係は解消されます。残された配偶者の方は 何もしなければ戸籍と姓は 共にそのまま存続されます。婚姻前の姓(旧姓)に戻したい場合は 本籍地 もしくは居住地の市区町村役所に ”復氏届” を届け出る事により可能となります。復氏届の届け出に必要な書類は 復氏届(該当役所で入手)、戸籍謄本、印鑑です。届け出の期限の制限は有りません。配偶者が亡くなられた後 何時でも手続きは可能です。復氏届を届け出ると 旧姓の戻る事が出来ますが、戸籍は 婚姻前の元の戸籍に戻すか、新し戸籍を作るか決めなければ成りません。尚 復氏届により ご本人は旧姓に戻りますが、お子様の姓は変更出来ません。但し 姓は相違しても 親子関係は法律上 変わりありません。

 

 復氏届には 復氏した後の本籍を記入する欄が有ります。元の本籍に戻るを選択すると、自動的に婚姻前の本籍に戻りますが、新しい戸籍を作る を選択する場合は 新し本籍地とその筆頭者を自由に決める事が出来ます。新しい戸籍を作っても 法律上 親子関係には なんら影響を与えません。親としての扶養義務、遺産相続に於ける関係のも なんら影響を与えません。尚 一度 復氏すると、婚姻後の戸籍に戻る事は出来ませんので 注意が必要です。


 お子様の姓と戸籍を変更する為には 該当する家庭裁判所に ”子の氏変更許可申立書”を申請し 裁判所より ”許可審判書” を受領して 該当する市区町村役所に 入籍届を提出して 姓と戸籍の変更を行います。


   今回は以上です。

必要な書類の入手方法

 今回は葬儀の後に必要となる書類の入手方法に付いて書かせて頂きました。

 

 故人様のご葬儀を滞りなく終えた後には 各種の手続きを行わなければ成りません。その際に必要となる書類ですが 住民票は現在居住されて居る市区町村の役所で入手出来ます。しかし 戸籍謄本は 本籍地でのみ発行が可能です、本籍地が遠方で 出向くのが困難な場合は郵送を依頼する事が可能です。郵送を依頼する事が可能な書類は 住民票、戸籍謄本、戸籍抄本、除籍謄本、除籍抄本、戸籍に付票(住居の履歴)、身分証明、転出証明などです。これらの発行・郵送依頼の為には 発行手数料と郵送費用が必要となります。発行手数料の料金は 書類の種類、及び 市区町村によって異なりますので、あらかじめ 該当する市区町村のホームページ 若しくは電話問合せにより 料金とその送付方法を確認しておきます。又 返送費用の送付方法も 同時に確認します。

 

 郵送依頼に必要なものは;

1 発行の依頼書(請求書)。(市区町村のホームページからダウンロード)

2 本人確認書類のコピー。(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、健康保険証)

3 発行手数料の印紙、郵便定額小為替、又は現金。

4 返送用の封筒(宛先にご自分の住所と氏名を書き、切手を貼る)

依頼書がダウンロード出来ない場合は 便箋に 請求者の氏名(押印)、住所、連絡先、交付請求する戸籍の本籍地および筆頭者名、請求理由、必要な書類と枚数を明記します。

発行手数料を郵便定額小為替で送る様 指定された場合は 郵便局で金額を指定して 発行して貰います。

現金を指定された場合は 現金書留を利用し 依頼書と返送用封筒を同封して送ります。

 

   今回は以上です。

死後の手続きに必要な書類

 今回は死後の手続きに必要な書類に付いて書かせて頂きました。

 

 故人様に関する 様々な法的手続きを行う際には 各種の書類が必要と成ります。申請する方の住民票・印鑑登録証明書、故人様の戸籍謄本・除籍謄本などは 提出する機会も多く有り、予め調べておいて 必要な枚数を 所管の市区町村役所で一度に発行してもらえば 発行の手間も僅かで済みます。又 市区町村役所が遠方の場合は 返送用の封筒と切手を同封して依頼すれば 入手する事が可能です。尚 有効期限には注意しなければ成りません。手続きに添付する住民票や印鑑登録証明書は ”2ヶ月以内に発行されたもの”などの 有効期限が定められて居りますので、まとめて 入手した後に手続きを取らず そのままにしておくと 期限が切れて 法的な手続き上 無効となってしまいますので注意が必要です。書類を手に入れましたらなるべく早く手続きされる事を お薦め致します。


 住民票は 本人の居住を証明する書類ですが、世帯全員を記載したものと、個人のみが記載されたもの、との2種類が御座います。住民票が必要とされる主な手続きは;

 −健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度から 葬祭費 あるいは埋葬料を申請する時。

 −国民年金・厚生年金から 遺族年金を申請する時。

 −故人様の 不動産や自動車などの所有権を相続し、その名義変更をする時。

 印鑑登録証明書は 本人の実印である事を証明する書類です。必要とされる手続きは;

 −故人様の銀行預金や郵便貯金を相続して その名義変更を申請する時。

 −故人様が所有していた 株券や債券などの金融商品を相続して その名義変更を申請する時。

 −故人様が所有していた 不動産・自動車・その他の所有権を相続して その名義変更を申請する時。

 −遺産分割協議書を作成する時(相続人全員の印鑑登録証明書が必要)。

 −生命保険の死亡保険金を請求する時。

尚 戸籍や住民票の写しを申請する際には 本人確認の為の書類を提示しなければ成りません。

本人確認の書類とは 運転免許証、パスポート、マイカ−ド、健康保険証、年金手帳などです。

今回は以上です。

死後の手続き

 今回は死後の手続きに付いて書かせて頂きました。

 

 ご家族がご逝去された後には各種の手続きを行わなければ成りません。最初に 臨終に立会って頂いた医師より死亡診断書の交付を受け(検死が必要の場合は検死担当の医師より死体検案書)、死亡地 若しくは届け出人の所在地の市区町村役所に死亡届を提出し、火葬・埋葬許可証の交付を受けます。そして ご火葬終了後には火葬場より埋葬許可証(火葬証明書)を受取り、ご遺骨を安置する際 霊園の管理者の提出します。以上の他に 市区町村役所、故人様が所属した会社・団体、故人様名義の財産の名義変更、各種保険の手続きなどで必要な手続きを行なわなければ成りません。


 ご葬儀が一段落された後に まずは市区町村役所での各種手続きが以下の通り必要と成ります;

1 世帯主の変更; 故人様が世帯主だった場合 故人様の死後14日以内に手続きしなければ成りません。

2 国民健康保険資格喪失届・保険証の返却; 故人様が被保険者の場合すみやかに手続き。

3 国民健康保険の葬祭費 申請; 故人様が被保険者の場合 葬儀終了後 2年以内は申請可能です。

4 国民健康保険 高額医療費の申請; 支払いの日から2年以内は申請可能です。

5 国民健康保険 加入手続き; ご遺族が国民健康保険加入者の被扶養者だった場合 死亡した日の翌日から14日以内に手続きします。

6 年金受給停止の手続き; 故人様が年金受給者だった場合 すみやかに手続きします。

7 国民年金・厚生年金の遺族年金の請求; ご遺族が受給条件の合致した場合 故人様の死後 5年以内であれば請求可能です。

8 介護保険の資格喪失届・保険証の返却: 故人様が加入者の場合 故人様の死後14日以内に返却します。

9 印鑑登録の返還; 故人様が登録者であった場合 すみやかに返還します。

10 公営住宅入居者; 世帯員変更をすみやかに手続きします。

11 以上の他 身体障碍者手帳、被爆者援護資格認定書などの証書もすみやかに返却します。


   今回は以上です。

墓地の購入

 今回は墓地の購入に付いて書かせて頂きました。

 

 一般的には お墓を購入する事を ”お墓を買う” と表現しますが、実際には 墓地の永代使用権を取得する” 事を指します。具体的には 墓地の土地所有権は墓地の管理主体が保有し、墓地の利用者には その永代使用権が与えられ、利用者により構築された墓地上の物件(墓石他)は利用者の所有物となります。これらの 永代使用権や墓石などの物件は 祭祀財産として 無税で相続する事が出来ます。

 

 お墓を建立するに当たりましては 墓地の使用権入手費用(永代使用料と表現されます)、墓石代金(彫刻代金を含む)、建立費用、そして 年間管理費が必要となります。年間管理費は 毎年 継続的に支払らわなければ成りません。一般的には 一定期間 管理費が支払われないと、永代使用権は消滅し、墓石は撤去され、ご遺骨は所定の墳墓に合祀されます。又 故郷に有る墓地を 現在の所在地近くに移したい場合(改葬と言います)は 改葬先の霊園から 受入れ証明書を発行してもらい、現在のお墓の管理者から埋葬証明書を発行して貰い、現在のお墓が所在する 市区町村役所に 改葬許可申請書、受入れ証明書、埋葬証明書を提出して 改葬許可証を受領します。この改葬許可証を基に 新しい墓地にご遺骨を納骨する事が出来ます。尚 改葬元の霊園の墓地は 利用者の責任で墓石を撤去し 更地にかえして 墓地使用権を返却しなければ成りません。

 

 お墓の使用権者が亡くなられた場合は お墓を継ぐ 必要が有ります、これを 墓の承継 と言います。墓地の永代使用権や墓石などは 民法に規定された 祭祀財産 と成りますので 決められた相続者が承継者と成ります。

 

   今回は以上です。

墓地

 今回は墓地に付いて書かせて頂きました。

 

 墓地とは 故人様のご遺体やご遺骨を納める墳墓を設ける区域を言います。日本に於ける 庶民の墓地は 古くは 所有する土地の一部、村落の共同墓地などが一般的でしたが、徐々に檀那寺の墓地に集約される様になって行きます。特に 江戸や大坂の大都市では 寺院の墓地が主流と成りました。現在は 墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法) により規定されて居ります。

 

 墓埋法によれば ”死体を埋葬し、又は焼骨を埋葬する施設” を墳墓という名称で規定して居ります。従いまして 個々のお墓は墳墓と呼ばれます。そして この墳墓を設ける事が出来る場所が 墓地となります。墓埋法によれば ”墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可を受けた区域” が墓地として使用する事が出来る区域となります。又 墓埋法の4条には ”埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない” として勝手に墓地を作ることは許されて居りません。尚 焼骨の埋蔵施設として 納骨堂が有ります。これは 墓埋法第2条第6項により ”他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設” として定義されております。

 

 現在の日本国内に於ける 墓地としては 私有墓地、公営墓地、寺院墓地、民営墓地等が有ります。

私営墓地; 私有の土地内に 特別に許可された墓地、古くから存在する特定家族の墓地で過去に墓地として認定されていた場所が墓埋法の成立時に自動認可されたもの。新規の許可は得られません。

公営墓地; 都道府県や市町村などの自治体、もしくは 自治体から委託された公益法人が管理・運営している墓地。自治体の居住者に対する便宜を図る為に運営され、宗旨・宗派による制限が無いのが一般的です。

寺院墓地; 寺院が管理する墓地。一般的には 寺院の檀家の為の墓地ですが、最近では 檀家でなくとも永代使用が認められる事も多くなりました。

民営墓地; 公益法人および宗教法人が管理・運営する墓地。非営利事業として経営されなければ成りませんが、実際には 事業の名義は公益法人・宗教法人で、開発や営業は石材店などの営利法人が代行しているケースがほとんどです。宗旨・宗派の制限など無く、資格や条件なども厳しくありません。

 

 又 最近では ネット墓地なども出来始めて居りますが、可不可 様々な意見が出て居ります。

 

   今回は以上です。

 

 今回はお墓に付いて書かせて頂きました。

 

 お墓とは ご遺体 若しくはご遺骨を葬り、故人様を弔う場所を言います。一般的には 墓石や墓碑などを目印として置き これを墓標と言います。現在では ご遺体・ご遺骨を埋葬した場所に墓標を建てるのではなく、墓標の中にご遺骨をお納めする形が一般的です。現在の日本では 多くの都市で土葬が制限されて居り(横浜市内では不可)、又 ぼぼ99%のご遺体は火葬されて居ります。国内で土葬が許されていますのは、奈良県、和歌山県の一部地域のみです。尚 火葬を禁忌するイスラム教徒のご遺体は山梨県甲州市 又は北海道余市町にある イスラム教徒向け霊園でのみ埋葬する事が可能です。 


 お墓は 古くより 王や貴族などの有力者の死を弔うと共に、故人の為した業績を後世に伝える事を目的として築かれました。日本では 天皇や皇族の墓を 陵、陵墓と呼びます。又 古代日本では 墓は 奥津城と呼ばれて居り、これが 踏襲されて、神道のお墓は奥津城と呼ばれます。現代の墓地は ”墓地、埋葬等に関する法律”(墓埋法)により規定されて居ります。ご遺体やご遺骨を埋葬する際には 市区町村役所の許可を得る必要が御座います。


 現代の日本に於ける墓石は和型と呼ばれる三層構造の墓石が一般的で、これは仏式でも神道式でも同様です。この形状は 江戸時代に生まれた形式です。更に 最近では二層構造の洋型墓石や、独自の形をした オリジナル・デザインの墓石なども多く見られる様になりました。


   今回は以上です。

仏具

 今回は仏具に付いて書かせて頂きました。

 

 仏具とは 仏教に於ける儀式に使用される道具や 装飾品を言います。僧侶などの聖職者が使用する場合には 法具 法器とも言います。インド仏教に於いては 特別な仏具を使用する事は有りませんでしたが、その後 チべットや中国に伝播し、僧侶が人々の為に 祈祷や葬儀などの儀式を行う様になり、その儀式に必要とされる道具が開発されて行きます。更に 中国で成立した 浄土信仰は仏教を広く民衆の間に広める事と成りました。そして 寺院で使用される仏具と それを小型化した 家庭の仏壇用の仏具が開発、定着して行きました。

 

 主に使用される仏具は以下の通りです;

1 三具足

  仏具の基本で 香炉、火立て(燭台)、花立て(花瓶)の三点で構成され、中央に香炉 右に火立て 左に花立てを配します。又 五具足は 中央に香炉 香炉の両側に火立て 更にその外側に花立てが配され、香炉 火立て1対 花立て1対で 五具足となります。平常は 三具足で、正式な儀式の場合に五具足が使用されます。

 1−1 香炉; 線香 又は末香を焚く為の道具で、耳付きの場合は 耳が両側にくる様に、三つ脚の場合は 一本の脚が手前に来る様に置きます。

 1−2 火立て; 灯明(ロウソク)を立てる道具です。

 1−3 花立て; 仏壇に供える花を活ける花瓶です。

2 線香差し

  線香を入れておく為の容器です。

3 打ち敷き

  仏前の前卓を飾る錦や金襴の敷物です。

4 仏飯器

  ご飯を盛る器です。

5 茶湯器

  お茶を供える為の器です。

6 高坏(たかつき)

  菓子、果物などを供える為の器です。高坏に半紙を敷いて菓子 果物を乗せます。

7 鈴(りん)

  礼拝の時に打つものです。その打ち方は 宗派により異なります。

8 これらの他に 燈籠(とうろう)、香盒(こうごう)、霊供膳(りょうくぜん)、供笥(くげ)等が御座います。

 

   今回は以上です。   

仏壇の本尊

 今回は仏壇のご本尊に付いて書かせて頂きました。

 

 日本に於ける仏壇は ご自宅の中に常設された、仏教の礼拝設備ですが、日本独特の設備でも有ります。日常 礼拝をする為の仏壇には 信仰する宗派の御本尊と、ご先祖や 弔い上げ前の故人様の位牌が安置されます。従いまして 安置する御本尊は 菩提寺のご住職のご指定に従い、ご用意頂く事となります。尚 神道に於きましては 仏壇に代わるものとして祖霊舎があります。神棚には神をお祀りし、祖霊舎にご先祖をお祀りする形となります。海外に於ける仏壇としては わずかに モンゴルの仏教徒のなかで ゲルの中にチべット仏教の仏壇を設けるケースが散見されます。

 

 各宗派の御飾りの仕方は以下の通りです。

天台宗; 御本尊は 阿弥陀如来 若しくは 菩提寺の御本尊を安置します。御本尊の脇に脇掛(わきかけ)をお祀りする場合は 向かって右に天台大師、左に伝教大師(最澄)をお祀りします。位牌は 中段の脇掛の下に、遠い先祖が右 近い先祖が左になる様に安置します。

真言宗; 高野山真言宗では 御本尊は大日如来 脇掛は右に弘法大師の絵像 左に不動明王の絵像を、豊山派では 御本尊は金剛界大日如来 右に光明曼荼羅を、智山派では 御本尊は金剛界大日如来 右に弘法大師 左に興教大師の絵像を安置します。中段中央に過去帳を置き その両側に位牌を安置しますが 他宗派と違い遠い先祖が左 近い先祖は右と成ります。

浄土宗; 御本尊は 阿弥陀如来 右側に観音菩薩 左側に勢至菩薩 若しくは 脇掛として 右に善導大師 左に和順大師(法然)とします。

浄土真宗; 御本尊は阿弥陀如来 脇掛は右に十字名号又は親鸞聖人の絵像 左に九字名号又は蓮如上人絵像とします。位牌は安置せず 代わりに 仏壇両側面に法名軸を掛けます。

臨済宗; 御本尊は釈迦牟尼仏 脇掛は右に達磨大師の絵像 左に観世音菩薩、中段中央に過去帳 その左右に位牌を安置します。

曹洞宗; 御本尊は本来 釈迦牟尼仏ですが 一般には三尊仏(中央;釈迦牟尼仏、右;道元禅師、左;瑩山禅師)の絵像とします。ご位牌は御本尊の両脇に安置します。過去帳は中段中央となります。

日蓮宗; 御本尊は大曼荼羅(又は三宝尊) その前に日蓮聖人像 脇掛は御本尊が三宝尊の場合 右に大黒天 左に鬼子母神(きしもじん)とします。位牌は日蓮聖人の両側に 遠い祖先を右側に 近い祖先を左の順に安置します。下段中央に過去帳が置かれます。


 以上が各宗派の概要ですが、詳しくは 菩提寺 若しくは 信仰されている宗派にご確認頂く事をお薦め致します。ご確認される際に 個別のご希望があれば忌憚なくお問合せする事も重要です。例えば 浄土真宗ではあるが 位牌をお祀りしたい等。


   今回は以上です。 

 

 

仏壇の機能

 今回は仏壇の機能に付いて書かせて頂きました。

 

 日本に於ける仏壇とは 一般家屋に常設された仏教の礼拝施設です。先祖をお祀りする場であると共に、三十三回忌 若しくは五十回忌で弔い上げを行う前の 故人様の位牌を安置して供養をする場でもあります。近年では 故人様のご逝去を悼むご遺族が 仏壇を通して故人様と対話する事により、ご遺族の悲しみを癒すグリーフワークの場として有効である として見直されつつ有ります。又 日本に於けるキリスト教 カトリックに於いても仏壇の機能に着目をして、家庭祭壇が作られる様になりました。

 

 仏壇には 古式にのっとった 塗仏壇(金仏壇とも言う)、唐木仏壇、に加えて 家具調仏壇や独特のデザインによる現代仏壇などが御座います。古来の仏壇では 寺院の山門に見立てて 扉が付いて居り、扉の内側には障子が付きます。これは 寺院の本堂に於いては 内陣との境に巻障子が有り、これに倣ったものと言われます。仏壇の内部は 基本 三段になっており、最上段は 須弥壇と呼ばれ 御本尊をお祀りします。中段に ご先祖や合祀前の故人様のご位牌が祀られ、一番下の壇に 礼拝に必要な仏具が置かれます。仏壇の内部や、その周辺に仏具を厳かに飾る事を 荘厳(しょうごん)と言います。仏壇は 御本尊を安置し、仏具によって荘厳される事により 初めて仏壇としての機能を果たす事が出来ます。

 

 仏壇の中の 本尊、仏像、掛け軸、位牌には ”精根(しょうね)入れ”を行わなければ成りません。これは 僧侶にお願いして 開眼法要を行う事により成立します。精根入れにより 仏壇は ただの箱から仏壇となり、ご本尊やお位牌は礼拝の対象となります。精根入れは 宗派により 入仏式、御移し(おわたまし)、入魂式、お霊入れ、お魂入れ とも言われます。又 仏壇を処分する場合は 精根抜きを行わなければ成りません。

 

 仏壇に入れるべきではないとされるものとして;

写真;各宗派ともに 写真を飾る教えは有りません。写真は姿を記憶にとどめる為の道具であり、それ以上のものではないので、供えないとされます。実際には 小さな写真を入れて居られるご家庭が一般的です。

他宗派の仏像;別の場所にお祀りします。

お守り、御札;別途お祀りします。

賞状、合格通知;仏教は利益信仰では無いとの観点から祀るべきではない とされます。しかしながら 仏尊やご先祖に感謝してお祀りするケースは多く見られます。

 

   今回は以上です。

仏壇

 今回は仏壇に付いて書かせて頂きました。

 

 仏壇とは 本来は 寺院内に仏像を安置し、供物をお供えし、礼拝を行う為に、造られた一壇 高い場所を指して居りました。その後 近世日本に於いて この仏壇の場所を 須弥壇(しゅみだん)と呼ぶ様に変化します。同時に 平安時代の貴族は 持仏堂を持つ様になり、更に時代の変化と共に 一般にも普及して行き、自宅内に 礼拝の設備を持つ様になり、本尊や位牌を安置する 厨子や宮殿型の設備を仏壇と呼ぶ様になりました。仏壇の内でも最上段は須弥壇と位置付けられます。仏教の世界観では 宇宙の中心には 須弥山と呼ばれる巨大な山が存在し、帝釈天(たいしゃくてん)はそこに所在する と説かれます。須弥壇は この須弥山をかたどったものと言われます。

 

 古代インドでは しかるべき場所に土を積み上げて、壇を作り、その場所を神聖な場として神を祀りました。そして 風雨をしのぐ為に 土壇の上に屋根が設けられ、土壇の周りを壁で囲むようになります。これが 寺院の起源と言われます。従いまして 仏壇の壇は 木偏では無く、土偏を使います。現在 各家に置かれて居る仏壇の起源は 平安時代の貴族社会に於ける 持仏堂、仏間の建立にあると言われます。その後 鎌倉時代に入り 禅宗の布教と共に 位牌を作る事が普及して行きます。この位牌を安置する 常設の安置場所が必要となり、仏壇が生まれたと考えられます。仏壇が生まれる過程では 当時の民俗として 存在した、神棚、盆棚、正月棚などが参考にされたと考えられます。尚 仏壇が一般家庭に普及するのは 江戸時代の寺檀制度確立以降と成ります。

 

   今回は以上です。

布施

 今回はお布施に付いて書かせて頂きました。

 

 布施とは 仏教に於いて 執着心を持つ事無く(代償を期待する事無く)、人に施す事を言います。大きく分けて、3っの布施が挙げられます、 @財施(ざいせ);金銭、衣服、食料等 財を施す事、 A法施(ほっせ);仏の教えを説く事、 B無畏施(むいせ);不安や畏れを抱いている人に対し安心の施しをする事、親切を施す事。又 これに加えて”無財の七施”と言われるものもあり、眼施、和顔施、言辞施、身施、心施、床座施、房舎施が説かれます。

 

 葬儀に於いては 僧侶は 通夜・葬儀式などの法要を営む事により 法施を施し、ご遺族は これに感謝して 財施を施します。僧侶が法要を営むことは 代償を期待する事の無い 法施です。そして 葬儀でご遺族が施す お布施は 法要執行への対価として支払うのではなく 僧侶に対する財施を行う、という考え方が本来の姿です。お経料 戒名料などの表現は、対価としての概念が強く含まれて居り、相応しくないと考えられます。ご遺族には お礼という気持ちを持たれるのが当然の事ですが、それを超えた深い意味がある 事をご理解頂き お布施 と表書き頂くのが正しいとされます。 


 神道やキリスト教でも その考え方は仏教と同じです。神道に於ける神職に対するお礼の表書きは 御祭祀料 と記します。キリスト教の場合は 教会に対する 献金、神父や牧師への謝礼、オルガニスト・合唱団への 謝礼 が必要です。


 現代では 基本の金額が定められているケースも多くなりましたので、率直にお問合せ頂くのも良いかと考えます。又 経済的事情が許さない時は 率直にご相談されると良いでしょう、一般的にはご理解頂けるのではないでしょうか。


   今回は以上です。 

戒名

 今回は戒名に付いて書かせて頂きました。

 

 戒名とは 仏教教団に入門し その戒律を守る事を誓った者に与えられる名前です。本来は 戒を授けられ 出家した僧侶にのみ与えられるものでした。その後 出家しない在家の檀信徒でも 授戒会の参加して戒を受ける事により、仏法に帰依した者として戒名が与えられる様になりました。更に 日本に於いては 死生観の変化により 死後に成仏するという思想の下、死後に戒名を授ける風習が生まれました(没後作僧と呼ばれます)。尚 インド仏教では戒名は無く、中国に伝わった後に生まれたと言われ、没後作僧は日本でのみ行われる習慣です。又 戒名は 浄土真宗では法名、日蓮宗では法号が正式な名称と成ります。

 

 江戸時代以降 寺壇制度が確立する中で、亡くなった方に授戒して戒名を与える事が一般的となります。本来 戒名は 生前に入信して授かる名前ですが、死者の場合でも 生きている者として扱い、出来るだけ早く授戒させる為 通夜式で授戒が行われます。この没後作僧は 亡くなった方を仏の弟子として浄土へ送る事を意味し、現在では 授戒は引導と共に 葬送儀礼の中心に位置付けられて居ります。没後作僧は 生前 入信に際して授かるのが本来であるが その縁が無かった者も 死後と言えども切り捨てる事無く 仏の大慈悲が存在する、と説かれます。

 

 戒名は 本来 寺院への貢献度、社会への貢献度、信仰の深浅、人徳 等を僧侶が判断してつけるものされて居ります。又 身分制度が有る時代に発達しましたので 院号、院殿号など 戒名に身分を表わす事も見られます。

 

 浄土真宗は 在家道で 教義にも戒律や授戒は無く、聞法者(もんぽうしゃ)よいう意味を込めて ”法名”と呼ばれます。

 

 日蓮宗は 法華経に帰依することが授戒にまさる と説かれ、法華経を受け持つことが戒をもつこと という考えから 葬儀式に授戒の作法は有りません。信仰に入った証 として法号が与えられます。

 

   今回は以上です。 

位牌

 今回は位牌に付いて書かせて頂きました。

 

 位牌とは 仏教葬儀で死者の霊を祀る為に使われる木製の牌で、故人様の霊が宿る依代(よりしろ)であります。その起源は 霊の依代という古来の習俗と仏教の卒塔婆が習合したものであると言われます。位牌には 内位牌(白木位牌)、野位牌、本位牌、寺位牌などがあります。位牌の表には 戒名(法名、法号)が書かれ、裏には 俗名(本名)と死亡年齢、死亡年月日などが書かれます。位牌の数え方の単位には ”柱”が用いられます。

 

 内位牌は 故人様がご臨終後 直ぐに製作される白木の簡素な位牌で 枕飾り・通夜式・葬儀式・告別式・中陰壇で使用されるべきものです。現在では 通夜式の前にご用意するのが一般的となりました。ご火葬を終えた後にご遺骨と共にご自宅へ持ち返って頂き、四十九日法要までの間 中陰壇にご遺骨と共にお祀りします。内位牌は 四十九日法要までにご用意する本位牌に御霊を移した後、菩提寺で焚き上げられます。

 

 野位牌は 内位牌と同様の白木の位牌で、墓石に文字が刻まれるまでの間 お墓にお祀りする位牌です。

 

 本位牌は四十九日法要以降、ご自宅の仏壇の二段目に安置する位牌です。伝統的なものとして 漆塗り やカシュ―塗装に金箔・沈金・蒔絵が施された 塗位牌、黒檀 紫檀等に透明や半透明の塗装をした唐木位牌などが御座います。又 本位牌には 夫婦など二名以上の戒名が記された 札位牌や、多数の薄い木の札が重ねて納められる様にした箱状の繰り出し位牌なども御座います。一枚に一人の戒名が書かれ、祥月命日や月命日などにその方のお札を前面に繰り出してお参りします。

 

 寺位牌は 本位牌の他に 菩提寺や本山に供養の布施と共に納める位牌で、位牌堂や本堂内に安置され、朝夕の勤行の際に供養されます。

 

 尚 浄土真宗では 原則として位牌は用いません。代りに 法名軸、あるいは 過去帳が用いられます。

 

   今回は以上です。

葬儀の祭壇

 今回は葬儀の祭壇に付いて書かせて頂きました。

 

 葬儀に於ける祭壇の位置図けに付いては色々な考え方が有りますが、宗教儀礼としての葬儀であれば 仏教であれば 仏を供養する事によって得られる功徳を故人様に振り向ける 事から 祭壇の中心は仏様の本尊であり、キリスト教では 故人様が地上での罪を許されて神のもとに召される事を 神に礼拝する事から 祭壇の中心は神となります、そして 告別式は 故人様とご遺族・会葬者の方々とのお別れが中心となりますので 祭壇の中心は 故人様のご遺体となります。現代では 葬儀式と告別式は同時に行われるのが通例となって居りますので、祭壇の中心は 御本尊と故人様が同時に祀られる形となって居ります。但し キリスト教では あくまでも祭壇の中心は神となります。勿論 無宗教葬の場合は 故人様が祭壇の中心にお祀りされる事と成ります。

 

 葬儀で用いられる祭壇を 葬儀壇とも言います。かって 葬儀は ご自宅での法要と 葬列を組んで 葬場 若しくは菩提寺に行っての法要と、二段階で法要が行われて居りましたが、現在では この二段階の法要が合体し、更に 告別式も加えられて 葬儀が執り行われます。従いまして 祭壇もその目的に合わせて変化致しました。葬列が組まれた当時の祭壇は 柩の前に野机と呼ばれる 小机を置き 白布で覆い その上に位牌、三具足、供物を乗せて その両側に供花や供物、そして 葬列で用いた野道具を式場後方に並べる という形で式場が設営されました。その後 時代の変化と共に 小机が大きくなり、仏壇の様に二段、三段と増えて行き、さらには 寺院の荘厳(お飾り)にならった白木の須弥壇が葬儀壇として備えられる様になりました。又 今日では 故人様のお人柄に合わせた 生花祭壇も流行の一つとなって居ります。

 

 尚 仏教に於ける祭壇としては 常設で仏像を安置するための須弥壇、仮設の祭壇として葬祭用の祭壇、御家庭に設置する仏壇、四十九日までの間 設置される中陰壇、お盆に設置する精霊棚(盆棚とも言う)などの祭壇が御座います。

 

   今回は以上です。

 

 

 今回は棺(かん、ひつぎ)に付いて書かせて頂きました。

 

 棺とは ご遺体を納めて葬る為の容器を指します。”ひつぎ”には2通りの文字があてられます。一般的な使い方としては ご遺体をお納めする前のひつぎを”棺”と書き、ご遺体をお納めした後のひつぎを”柩”と書き表します。又 霊柩 という言葉は ご遺体が入棺された状態を表わします。

 

 日本に於いて 棺の歴史は古く、弥生時代には埋葬に当って棺が使用されて居りました。木製の木棺や 石造りの石棺が国内各所で発掘されて居ります。しかしながら 当時 棺を使用出来るのは 上流階級の極一部の人々だけでした。庶民の間で棺が使われ始めたのは 鎌倉時代からです。そして 江戸時代に入り 一般庶民の間でも 棺の使用が普及します。この時代は土葬が主流であり、場所を取らない為にも 屈葬により埋葬する為 桶型の座棺が使用されました。江戸時代には この桶型の棺を 亡くなると急いで作らなければならない為 早桶と呼ばれて居りました。又 地域によりましては 棺を表わす言葉として 舟 が使用される場合も御座います。更に 古くは 棺や柩を表わす言葉として龕(がん)という表現も御座いました。

 

 明治時代に入り 富裕階層の間で平型の寝棺が使用される様になり、火葬場の普及と共に 寝棺も普及して行きました。但し 特定の地域では 火葬炉が座棺用のものしか無い為、昭和40年代まで座棺が使われて居りました。

 

 現在の棺は 特別な場合を除いて 平型の 天然木棺、フラッシュ棺、布張棺の中の何れかをご使用頂く事と成ります。

 

   今回は以上です。 

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