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お子様とご葬儀

ご葬儀を営まれる際にご家族のお子様をどうするのか、 或は、ご葬儀に参列される場合にお子様を連れてゆくべきかどうかをお悩みになるケースも多々あるかと思います。 以下に私見を書かせて頂きました。 花祭壇

1 葬儀と子供

葬儀とは、人が亡くなられた時に、その故人様のご逝去を弔う為に営む祭儀(さいぎ)を言います。 また、葬儀は故人様のために営むだけではなく、 残された人々が人の死を心の中で受け止めるのを援助する儀式でもあり、残された人の為に営まれるとも言えます。 子連れでの参列、弔問はタブーとされますが、ご家族や故人様と特別な関係をお持ちのお子様はこの限りではありません。 お子様がご家族の方の死を実感し、その死を受け止めるためにも、お子様の葬儀参列はその人生において有意義なものになると考えます。 お子様の走り回る姿やその泣声は故人様の霊を慰める事ともなるのではないでしょうか。 尚、お子様連れを避けるべき方が、預け先がないなどで同行せざるを得ない場合は; ー通夜式であれば一般の弔問客よりも早めに行き、世話役やご遺族に事情を説明して、焼香などを終えたら直ぐに失礼するようにします。 ー又、お子様に悲しみの席である事をよく説明して、おとなしくする必要を言い聞かせます。 葬儀とは仏教用語の”葬送儀礼”から派生した言葉でありますが、 現在ではお見送りの儀礼を指す普通名詞となって居り、 神道・キリスト教・イスラム教・他の宗旨に関わらずお見送りの儀礼は葬儀と呼ばれて居ります。 1)幼少なお子様の喪主 葬儀の主催者である喪主はご家庭の所帯主、又は所帯主となるべき方がお務めに成ります。 もし、所帯主となるべき方が幼少である場合は、然るべき方を後見人としてご葬儀の主催をお努め頂きます。

2 葬儀でのお子様の服装

お子様の喪での装いは、 中学生や高校生では男女ともに学校の制服があるのであれば、その制服を正式礼装として着用します。 制服がない場合は、黒や濃紺などの地味な色合いの服装にします。 夏は白いシャツやブラウスに、黒や紺、グレーなどの地味な色合いのズボンやスカートが良いでしょう。 ご遺族で制服を着用しない場合は喪章をつけます。 小学生や幼児は白いシャツやブラウスを用意して地味な服装にします。 幼稚園の制服があれば、その制服が良いでしょう。 靴は出来るだけ黒を、靴下やハンカチは白、又は黒を用意します。 赤ちゃんもできるだけ飾りのない地味な服装とします。 今回は以上です。  

生命保険と受け取り(求償)の手続き

ご家族のどなたかが亡くなられご葬儀を営みました後には、故人様が生命保険に加入されて居られたかの確認をします。 ご加入されていた場合は受取人が何方かを確認し、死亡保険金の支払い請求(求償、きゅうしょう)をします。 死亡保険金は 原則として請求しなければ受取れません。 請求の手続きは2年以内に行う必要が御座います。 又、保険契約の内容を確認頂き、特約がつけられていた場合には該当の項目も合わせて請求します。 葬儀について

家族葬

 1 生命保険とは

生命保険とは、人間の生存または死亡による損失を保障することを目的とする保険です。 生命保険には、生命保険会社の生命保険、(株)かんぽ生命の簡易保険、勤務先での団体保険などが有ります。 故人様がどの保険に加入して居られたか、受取人がどなたかをご確認下さい。 生命保険や簡易保険の場合は受取人が請求手続きを致しませんと、支払いは実行されません。 請求の期限は法律では”死後2年以内に請求しないと受取る権利がなくなる”と定められて居りますので、早めの請求をお薦め致します。

梅の花

2 保険金の受取(求償)手続き

ご逝去された故人様を対象として生命保険や簡易保険に個人で加入されていた場合は、受取人は2年以内に請求を行います。 受取人が被保険者(故人様)本人、あるいは指定されていない場合には保険金は相続財産となりますので、相続が正式に決まった後に相続対象者が請求します。 団体生命保険は勤務先で加入したもので、一般的には受取人は勤務先となります。 但し、受取人が故人様の場合も御座いますので、勤務先にご確認いただく必要が御座います。 死亡保険金の受取りは 亡くなられてから1~2ヶ月を目安に、生命保険会社や(株)かんぽ生命保険に連絡をします。 連絡の際には被保険者名(故人様)、死亡日、死因、証券番号を伝えます。 その後、死亡保険金申請書と手続きの要項が送られて来ますので、申請書に記入の上、要項に指定された書類を揃えて申請します。 尚、必要書類は申請書の他に、保険証券、死亡診断書、被保険者の戸籍(除籍)謄本、保険金請求者の印鑑登録証明書と戸籍謄本(抄本)、契約時の印鑑などです。 又、生命保険の契約には死亡保険金の他に、入院給付金や 医療給付金等の特約が付けられている場合が御座いますので、契約内容をご確認の上、合わせてご請求下さい。 故人様が金融機関と住宅ローンを組まれていた場合は、一般的に団体信用生命保険に加入されて居ります。 これはローンの契約者が返済期間中に死亡した場合、ローンの残額を保険金として金融機関に支払うというものです。 故人様がご加入されていた場合は金融機関に所定の手続きをすると、ローンは完済される事に成り、故人様の債務は無くなります。 又 相続税や債務控除の対象とも成りません。 生命保険の死亡保険金は所得税、相続税、贈与税の対象となる事があります。 保険料の負担者と保険金の受取者が同一人の場合は所得税、死亡した被保険者と保険料の負担者が同一の場合は相続税、 保険料の負担者・被保険者・保険金の受取り人が全て異なる場合は贈与税の対象となります。 尚 受取人が相続人の場合は 非課税の適用が有ります。 1)住宅ローン 銀行などの金融機関と住宅ローンを組む場合は、団体信用生命保険への加入を前提とするのが一般的です。 これは住宅ローンの契約者(債務者)が債務の返済途上で亡くなられた場合にローン残額と同額が団体信用生命保険の保険金として金融機関に支払われる仕組みです。 住宅金融金庫のローンの場合には任意加入ですが、年金融資や民間銀行のローンの場合には加入が義務付けられて居ります。 場合によりましては支払い金利に団体信用生命保険料が含まれている場合も御座います。 故人様が団体信用生命保険に加入していたかをご確認頂き、借入先の金融機関で手続きをします。 この場合、住宅ローンは故人様の死亡と同時に完済される事に成りますので、故人様の債務にはならず、相続税や債務控除の対象とも成りません。 2)相続税、所得税、贈与税 生命保険の死亡保険金には相続税、所得税、贈与税 がかかる場合が有ります。 課税される税金の種類は保険料の負担をした人や保険金の受取人により異なります。 所得税は、保険料の負担者と受取人が同一人の場合です。 相続税は、亡くなられた被保険者と保険料の負担者が同一人の場合です。 贈与税は、保険料の負担者、被保険者、保険金の受取り人が全て異なる場合です。 尚 受取人が相続人の場合は 相続税の非課税の適用が受けられます。 今回は以上です。

家族 喪主

今回は家族そして、ご家族に万一が起きた場合の喪主に付いて書かせて頂きました。 横浜での海洋散骨

 1 家族

家族とは広辞苑によれば; 「夫婦の配偶関係や親子・兄弟の血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団」と定義されて居りますが、 婚姻により結びつけられた夫婦、そして夫婦の両親・兄弟・子供などの血縁関係で構成された小集団とも言えます。 1)家族の営み・機能 ご家族の日々の営みは以下の機能を持つ事となります; ー結婚によりパートナー間で許される性行為、パートナー以外との性行為を禁止する秩序機能。 ー子孫を残す。 ー老人介護、子供の面倒を見るなどの機能。 ー農業・自営業など、共同の単位として経済的生産を行う。 ー外敵からメンバーを守る保護機能。 ー子供の養育と共に社会に適応した人格を育てる教育機能。 ー宗教、文化、伝統などの継承機能。 ー家庭内で楽しむ娯楽機能。 ー親の職業や地位を引き継ぐ世襲機能。 などですが現代横浜の家族観も核家族化・多様化が進捗する中ではそれぞれのご家族がそれぞれ特有の機能を持つご家族へと変化して居ります。

2 葬儀での喪主

喪主とは葬儀の主宰者の事を言います。 喪主は故人様のご家庭の所帯主がお勤めになります。 世帯主がご逝去された場合は、葬儀後の故人様の供養を主宰する人(祭祀承継者となるべき方)が務めます。 故人様の配偶者、ご長男、男のお子様が居られない場合はご長女、故人様が独身の場合は親御様、ご長男が幼少の場合はご長男が喪主を務め ご親族の中から然るべき方を後見人とされるのが一般的です。 -喪主様のお務め 喪主様はご遺族の代表者であり、葬儀の主宰者です。 葬儀の運営や進行を司る葬儀委員長・世話役・葬儀社を指揮すると共に、遺族の代表者として弔問客への応対に務めなければ成りません。 献体 -喪主様にお決め頂く事 喪主に成られた方は、ご葬儀の方針をお決め頂かなければ成りません。主要なポイントとしては; 通夜式・葬儀式 -葬儀の形式 日本に於ける葬儀の形式では、90%を超えるご葬家が仏式で葬儀を行って居ります。 然しながら、同じ仏式でもご宗派によって仕来りが異なりますので、菩提寺ご住職との確認が必要です。 故人様の宗旨が家の宗旨と異なる場合や、宗旨は同じでも宗派が異なる場合は、故人様の生前のご遺志を尊重頂くのが良いと考えます。 但し、家として寺院墓地をお持ちの場合は、後日納骨の際に問題が起こる可能性が有りますので、寺院墓地ご住職に相談するなど慎重な検討が必要です。 又、無宗教葬で戒名を付けない場合や戒名を他のお寺から頂いた場合などでも、同様の問題が発生します。 -葬儀の規模 葬儀の規模は故人様の社会的地位、交際範囲、遺志、葬家の意向、経済的条件などを考え合わせてお決め頂きます。 かっては本家、分家の関係、地域の慣習などにより葬儀の規模が決められて居りましたが、現在では故人様とご葬家の意向が優先される様に変化致しました。 世間体に捉われて経済的に無理をしてまで大規模な葬儀を営む必要は御座いませ。 ご家族だけで故人様とゆっくりお見送りをしたいのであれば、家族葬を選択されるのもその一選択肢です。 横浜市北部斎場 -通夜・葬儀の場所通夜・葬儀の式場は、かってはご自宅で行うのが通常でしたが、現代の住宅事情などを考慮すると、ご自宅以外で行うのが一般的となりました。 以前はマンションや団地の集会所を利用する事も多く有りましたが、現在の横浜ではほとんど行われる事も無くなりました。 現在ではホテル、菩提寺、私営斎場、公営斎場など設備が整えられた式場で営まれる事が多くなりました。 横浜市内には市営斎場が3ヶ所有ります(緑区・戸塚区・金沢区)。 これらの斎場は設備も整い、火葬場が隣接している事からマイクロバスの手配など不要で、横浜市内在住の方には廉価で利用する事が出来ます。 その為、ご予約に日数がかかる事も御座いますが、余りあるべネフィットが御座います。 モーニングコート   ―喪主様は喪服を着用 喪主様はご葬儀や法要を執り行う際に喪服を着用しなければ成りません。 喪服とは葬儀や法事などに参加する際に着用する礼服です。 藤衣(もぎぬ)や喪衣(もごろも)とも呼ばれます。 本来、喪服とは喪主様・ご遺族が喪に服している事を示すものです。 和装であれば、黒羽二重染め抜き五つ紋の着物に角帯で締め、仙台平のはかまを履いて、羽織を着用します。足袋は白もしくは黒、草履の鼻緒は黒です。 最近では、正式礼装を着用するケースは少なくなり喪主様、ご遺族、一般会葬者の方々が通夜、葬儀、告別式をとうして略式礼装を着用される様に成りました。 尚、気を付けたい事として、喪主様と葬儀委員長・世話人代表は葬儀の中で同格ですので喪主様は略式礼装、葬儀委員長は正式礼装を着用という様なちぐはぐにならぬ様にします。 女性の正式礼装 -女性の喪服 女性の正式礼装は、洋装であれば黒無地のオーソドックスなデザインのワンピース、スーツ、アンサンブルとなり、透けていたり光沢のある素材は避けます。 襟元がつまったデザインで袖は長めスカート丈は膝が隠れる程度にします。 和装では、黒無地染め抜き五つ紋付きで、半えりと足袋は白ですが、それ以外の帯や帯揚げ、帯締めなどの小物は全て黒にします。 バック、靴、草履は布製のものが正式です。 尚、つやの無いシンプルなものであれば革製でも構いません。 -制服の着用 幼少の方が喪主の場合は学生服を着用します。 警察官。自衛官・消防官・海上保安庁など職業上制服を着用される方は喪服の代りに制服を着用するケースも御座います。 その場合は記章・略章等をはずす事が望ましい。 -喪服の色 日本に於いて、江戸時代までは喪服の色は白、白又は水色の無紋の麻の上下で、女性も白絹白麻布の着物に白絹白綸子の帯を着用しました。 又、江戸では染服に小紋の上下を着用して居りました。 それが明治11年、大久保利通の葬儀に当たり多くの会葬者が黒の大礼服を着用した事から、 上流社会の中では黒が喪の色として認識され始め明治時代を通して庶民の間にも黒の喪服が定着して行きました。 お見取り ご臨終前・臨終後のご連絡 喪主様に成られる方は故人様の逝去の直前から全てを執り行わなければ成りません。 -臨終前のご連絡 医師から危篤を告げられましたら、まず 息のある内に会わせたい人々に至急連絡を取ります。 一般的に 危篤を知らせる範囲と順位は; 家族と3等親くらいまでの近親者、特に繋がりの深い友人・知人。 勤務先、学校、関係団体などでお付き合いの深い方、 以上が目安ですが、本人が会いたがっている人やご家族が知らせたい人が優先となります。 仮に現在交流が無い場合でも親、兄弟、深い繋がりを持っていた方には連絡すべきです。 ご親戚でも日頃から親しくない方には連絡する必要は有りません。 危篤の連絡は電話で行います。 連絡の方法 無礼講ですので深夜・早朝でも構いません。 電話で連絡が取れない場合はファクシミリ、メール、電報などにより連絡します。 連絡の内容は; 危篤者名、危篤者の居る場所の住所、電話番号、病院の科名、病室番号、交通機関、道順、 何時ごろ来て欲しいのか、などで 最後に一目会って頂けませんか”と付け加えます。 無情 -臨終後の連絡 死亡の連絡は、臨終に立会えなかった家族、近親者、故人様と親しかった友人・知人、勤務先、学校、関係団体、隣近所、町内会などですが、 直ぐに知らせなければならない方と、葬儀の日取りが決まってからお知らせする方とに分けて連絡します。 連絡を全ての方にご遺族だけでするのが大変な場合はカテゴリー毎の代表者に連絡をして、その後はお任せします。 又、葬儀でお世話になる宗教者(菩提寺の住職、神官、神父、牧師)にも連絡を入れ、葬儀のお願いとご予定を確認して置きます。 これは葬儀の日程を決める際に必要と成ります。 連絡は電話で構いません、通常の挨拶は省いて; “〇〇の長男〇〇でございます。 本日〇時父が亡くなりましたのでお知らせ致します”と伝えます。 葬儀日程が決まってから連絡する場合は; “〇〇の次男〇〇で御座います 父が本日〇時に死去致しました。 通夜は〇月〇日〇時より、葬儀・告別式は〇月〇日〇時より、ともに 〇〇会館で仏式にて行いますのでお知らせいたします”と伝えます。 葬儀斎場の住所、電話番号、道順などを用意して於き必要な方にはFAXします。 連絡は手短に行います、又 先方に通夜・葬儀への出席 可否を聞いては成りません。 尚、病院への支払い、当座のタクシー、ホテル代、食事代など 通夜・葬儀の前に現金が必要と成りますので、ある程度まとまった金額の現金を用意する必要が有ります。 今回は以上です。

遺言書〈ゆいごんしょ、いごんしょ)

遺言(ゆいごん)とはご自身の死に際して死後の為に残した言葉や文章を言います。

 1 遺言書とは

遺言書とは日本国の民法に定められた方式に従いご自分の死後の法律関係を定める為の最終意思の表示を文書により示したものです。 遺言書に書いたご遺言はご自分の意思を社会に伝える最後の手段です。 一般的に、ご遺言の主要な部分はご遺産の相続方法と成ります。 ご遺産の相続方法には遺言による相続、民法によって定められた相続人の範囲で相続分に従って相続する法定相続、そして 相続人全員による分割協議に基ずく相続の三っの方法が有ります。 民法に定められた相続人の順位や相続分の規定は一般的な目安であり、 相続人夫々の家庭の事情や人間関係によっては民法に定められた相続分による分割は 必ずしも相応しいとは言えません。 最近では遺産の多寡に係わらずトラブルとなるケースも多く見られます。 この様な事が起こらぬ様、”遺言による相続は法定相続に優先する” という大原則にもとずいた遺言書を用意され、 ご自分の意思を明確に示すと共に相続争いを防ぎ、相続が円滑に進める様されては如何でしょうか。 遺言書を作成しておけば相続権に拘らず、どなたへも、個人・団体に係わらず財産を譲る事が出来ます。 又、遺言では子の認知等血縁者の身分に付いてもご自分の最終意思を明確にすることが出来ます。 ご遺言は15歳以上であれば誰でも出来ますが、法律上の効力を持たせる為には法律で定められた方式に従った遺言書にしなければ成りません。 方式が正しくない場合は無効と成りますのでご注意下さい、そして ご夫婦で一通の遺言書を作成する等、連名による遺言は禁止されて居ります。 ご遺言書を残された方が良いケースは以下の通りです; ーお子様がいないご夫婦 ー内縁関係の相手に遺産を譲りたい場合 ー相続関係が複雑なご家族 ー認知したいお子様をお持ちの場合(胎児を含む) ー相続人がいない場合 ー相続権の無い人に譲る場合 ー家業の後継者を指定したい場合。 尚 遺産相続はプラスの財産と共にマイナス財産も相続する必要が有ります。

2 遺言書の種類

遺言書には緊急の場合を除き、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の三種類が御座います。 1)自筆証書遺言 自筆証書遺言とは全文をご自分で書いた遺言の事です。 何時、何処ででも書け費用も掛りませんので、最近は数多く利用されて居ります。 但し、民法で定められた通りに作成しませんと、遺言として認められません。 実際に法律要件に外れた為、無効となるケースも多く発生して居ります。 無効とならぬ様 以下の点は気を付けて下さい; ー自筆証書遺言は必ず全文を自筆で書いて下さい。 一部の代筆や印刷の部分が有ると無効と成ります。 用紙や筆記用具に制限は有りませんが、丈夫な用紙に文字が消えない用具で書いて下さい。 縦書き、横書き何れでも構いません。 ー必ず作成した日付けを自筆で記入して下さい。 令和2年9月15日の様に特定出来る日を書き入れます。令和2年9月吉日という書き方は無効と成ります。 ー遺言書には署名・押印をして下さい。 署名をしたので押印を忘れたと言うケースも多く見られます、この場合も無効と成ります。 印は認印でも構いませんが、実印の方が望ましいです。 ー訂正をする場合、遺言者はその変更場所を指定し、変更した旨を付記し、署名し、変更した場所に印を押す必要が有ります。 但し、訂正するよりは正確を規する為、書き直す事をお薦めします。 ー遺言書の記述は具体的に解り易く書いて下さい、 又 使い慣れない法律用語や専門用語を使う必要は有りません、使い慣れた言葉をご使用下さい。 ー譲る相手、譲る財産等は明確に特定出来る事が必要です。 譲る相手は氏名に生年月日、現住所、本籍地等を記載します、 譲る財産は固定資産の場合は台帳に登記された内容、預貯金は銀行名・支店名・口座番号、有価証券は銘柄名・数量・保管場所等を記載します。 ー封筒に入れて封をし、実印で封印します。 表書に遺言書と記載し、裏書に作成日と署名・捺印をします、そしてご遺族が誤って開封し無効と成らない様、”開封せず家庭裁判所に提出”と記載します。 ー遺言書が紛失しない様、保管場所には気を付けてください、又 遺言書を見つけて貰う事も大切ですので配偶者の方には 保管場所を教えておく方が良いと思います。 2)公正証書遺言 公正証書遺言とは ご遺言書を 公証役場に於いて 二名以上の証人立会いの下 公証人に作成して貰う証書です。 費用が掛かる事、証人を二人以上にお願いしなければならない事、ご遺言の内容を証人に知られてしまう事を除けば 最も安全で確実な遺言と言えます。 公証役場はインターネットや市区町村役所で調べる事が出来ます。 公証役場へ行かれる前に 以下を準備します; ー成人でご遺言と利害関係を持たない秘密厳守が出来る証人を二名以上お願いします。 適任者が居ない場合、公証役場で紹介して貰う事も可能です。 ー遺言者の実印と印鑑証明書。 ー遺言者と相続人の続柄を示す戸籍謄本(相続人以外の方に遺贈する場合は その方の住民票等)。 ー証人の方の住民票と認め印。 ー預貯金通帳のコピー。 ー不動産の登記簿謄本と固定資産税評価証明書。 ー有価証券の証明書。 *公証役場により準備する書類が異なる事が有りますので、事前にご確認下さい。 ー公証役場での手続き 公証役場では遺言者が遺言内容を口述し、それを公証人が記述します。 作成に当たり疑問点等が御座いましたら公証人よりアドバイスを受けて下さい。 記述が終わりますと内容を遺言者と立会人全員に読んで聞かせ内容が正確である事を確認して遺言者と証人は遺言書に署名、押印(遺言者は実印)をします。 公証人はこの証書を作成した手順を付記して署名、押印をし遺言書が完成します。 遺言書は原本、正本、謄本の三通が作成され、原本は公証役場で保管し、正本、謄本は遺言者に渡されます。 従いまして、遺言者の死後発見されないで紛失したり、破棄されたり、内容が改竄されたりする恐れが有りません。 又、家庭裁判所での検認手続きは必要有りませんのでご遺言者の死後、ご遺族のかたはすぐに開封して内容を確認する事が出来ます。 公正証書遺言作成の手数料は法律で定められて居りますので、詳細はご確認願います。 一億円の財産を三名で相続する場合、手数料は十万円弱と成ります。 3)秘密証書遺言 秘密証書遺言とは、遺言内容を秘密にしつつ証人2名立会いの下で公証人に遺言書の登記をしてもらう方式です。 蓮の花 4)遺言の変更 ご遺言の徹回や変更は何時でも出来ます。 ご遺言は 遺産の相続に当って ご遺言者の最終意思を尊重する制度です。 従いまして ご遺言者の意思に従い 何時でも、何度でも変更したり、取り消したりすることが可能です、又 ご遺言書に記載されている財産を処分する事も自由です。 ご遺言は ご遺言者が生存中は 如何なる義務も権利も生じません。 仮に遺言書に"〇〇の土地、建物を次男に相続させる"と書かれていても ご遺言者はこの土地、建物を売却する事が出来ます。 そして 売却と共に このご遺言の項目は徹回された事に成ります。 ご遺言を取り消す場合 自筆証書遺言書と秘密証書遺言書は 遺言書を破棄する事により 遺言の内容は取り消されます。 公正証書遺言書の場合は 取り消す為の 新たな遺言書を作成する必要が有ります。 公正証書遺言書の正本や謄本を破棄しても、公証役場に原本が保管されて居りますので、遺言内容の取り消しとは成りません。 尚、新しい遺言書は 前の遺言書と同じ方式である必要は有りません。"前の遺言書の内容を徹回する"と書かれた遺言書を作成します。 ご遺言の一部を変更・徹回する場合は 自筆証書遺言書であれば 法律で定められた加除修正の方法に従って、遺言書の原文を変更する事が出来ます。 但し 変更部分が多い場合は前の遺言書を徹回して、新しい遺言書の作成をお薦めします。 秘密証書遺言書は 新たに変更部分を記した遺言書を作成します。 公正証書遺言書は秘密証書遺言書と同じ取扱いでも構いませんが、出来れば公証役場に出向いて変更の手続きを取る方が良いでしょう。 ご遺言書が二通以上ある場合は 日付けの新しいものが有効とされます。 日付けの新しい遺言書に 以前の遺言内容に抵触する内容が書かれている場合は その部分のみ 新しい遺言が有効となり、前の遺言の残りの部分もそのまま有効と成りますので ご注意願います。 財産の写真

3 お身内の方が亡くなられて際は

ご家族がお亡くなりになられ、逝去された方の”自筆証書遺言書” 或いは”秘密証書遺言書”を保管している方、又は発見した方は ”遅滞なく”その遺言書を遺言者の最後の住所地、又は相続開始地を管轄する家庭裁判所に提出し、その検認を受けなければ成りません。 その際、封印(封に押印されたもの、糊付けだけのものは封印ではない)のある遺言書は家庭裁判所で相続人立会いの下開封しなければ成りません。 尚、公正証書遺言書はご逝去後即座に開封は可能です。 家庭裁判所内での検認を受ける前に封印の有る遺言書を開封した場合は五万円以下の過料となります、 又、故意に検認の請求を行はなかった場合も過料、故意に遺言書を隠匿した場合は相続欠落者として相続権を失う事になります。 遺言書の検認は遺言の形状、加除訂正の状態、日付け、署名など 遺言書の内容・形式を確認し、遺言書の偽造・変造を防止する為の手続きです。 ご遺言が遺言者の真意であるかどうか、遺言書が有効であるかどうかの審査をする手続きでは有りません。 検認の手続きは遺言検認申立書を家庭裁判所に提出して始まります。申立書に添付する資料は; 1 申立人、相続人、受遣者 全員の戸籍謄本。 2 遺言者の戸籍謄本(除籍謄本)。 3 遺言書の写し(遺言書が封印されていない場合)。 検認申立書提出後、家庭裁判所から関係者全員へ 検認の場所と期日が通知さます。 検認当日は相続人立会いの下に検認が行われ、その結果は検認調書に記載されます。 遺言書は検認後、検認済証明書を契印して申立人に変換されます。 相続人と受遣者は検認済みの遺言書を使って相続登記、預貯金等の名義変更を行います。 今回は以上です。        

霊柩車(れいきゅうしゃ)

ご葬儀を営なまれる際にご遺体やご遺体を収めたお柩をお移しする為に使用する車輛を霊柩車と言います。 霊柩車というと後部を宮型に加工した車両を想いうかべますが、具体的には用途に応じていくつかの種類が御座います。 今回はその霊柩車に付いて書かせて頂きました。

1 霊柩車とは

霊柩車とはご葬儀に於いてご遺体を移送する為に用いる自動車を言います。 日本の法令に於いては霊柩自動車と表現されます。 その起源は英国の霊柩馬車にあるとされます。 大正時代、社会環境の変化と共に明治時代に執り行われていた大掛りな葬列が減少し、それに代わるご遺体移送の手段として霊柩自動車が出現しました。 日本に於いて、古くはご遺体を納めた柩は輿に載せ、人々が肩に担いでお運びしましたが、その後柩は駕籠、人力車、大八車などで運ばれる様になります。 明治時代、ご遺体移送の為の大八車には二方破風の屋根が付けられ、側面には花鳥などの彫刻が施され、形状や装飾はその後の宮型霊柩車に近いものでした。 更には、トラックの荷台に輿を載せて運ぶようになり、そしてご遺体移送専用の宮型霊柩車が出現します。 日本では大正6年(1917年)大阪の葬祭業者が米国より霊柩車を輸入し、その車に日本式の装飾を加えて使用したものが日本で最初の霊柩車であるとされます。 大正時代に入り、葬列の廃止は葬列を組む為に多くの要員を提供していた葬祭業者にとり多大な打撃となります。 そうした中で、その状況を打開する為、大阪で多くの奴(やっこ)を葬列に提供して活躍していた”籠友”の経営者鈴木勇太郎は米国の霊柩車を輸入し、 その車の周囲に宮型の装飾を加えて、日本型の霊柩車が誕生しました。 この時代は、日本に於けるモータリゼーションの拡大期でもあり、宮型霊柩車は東京を含めた各地へも広がり、その利用は急激に増加して行きました。 大正時代、昭和初期と大都市では葬列を組む環境が無くなり、それに代わって告別式と霊柩車が登場して来ましたが、それが全国に広がるのは第二次世界大戦後のこととなります。 大都市と地方に於ける交通事情や社会生活の違いによるものと考えられます。 ご遺体を運ぶ霊柩車とは、貨物自動車運送事業法に定められた”遺体の搬送を行う自動車”で、 ご遺体を病院からご自宅へ、ご自宅から葬儀式場へ、葬儀式場から火葬場へ移動させる際などに使用される”特殊用途自動車”です。 ご遺体の搬送では国土交通省管轄の許可事業で、許可を得ていない自動車でのご遺体の搬送は出来ません(但し、特別な場合を除く)。 従いまして霊柩車のナンバープレートは青色となり、形式として宮型、洋型、バン型、バス型の4種類が御座います。 現在、 ー宮型霊柩車は後部に輿の様な形のデザインを施し、主としてご遺体を収めたお柩を火葬場に搬送する為に用いられます。 ー洋型霊柩車は欧米式の霊柩車の架装を施した形のもので、普通の車と変わらず宮型よりもスマートで近代的と言われ良く使用される様に成りました。 宮型と同じくお柩を火葬場に搬送する際に用いられます。 ーバン型霊柩車は特別な外装を施さない霊柩車で、通常は病院からご自宅へ・ご自宅から葬儀式場へなどのご遺体搬送に用いられますが、 遠隔地へのご遺体搬送やご遺族のご希望で目立たぬ様に移送する際などにも用いられる、多目的のご遺体移送車です。 ーバス型霊柩車は大型のバスを使用し、柩を収めると共に火葬場への同行者も同乗できる霊柩車です。

家族葬について

2 霊柩車利用に当たっての費用

霊柩車とは、貨物自動車運送事業法に規定される遺体の搬送に使用する特殊用途自動車を言います。 そして霊柩運送事業は国土交通省管轄の許可事業となって居り、許可のない車でご遺体を搬送し、費用を請求する事は法律違反となります。 その料金設定は事前届け出制となって居ります。 霊柩車の型式は多きく分けて宮型、洋型、バン型、バス型の4種類が有ります。 宮型は車の後部(棺室)を輿の様に宗教的な装飾を施し、主として火葬場にお柩を搬送する際にご利用頂きます。 洋型は高級ワゴン車の後部リムジン化して棺室として使用し特別な装飾は施しません、このタイプも主としてお柩を火葬場に搬送する際にご利用いただきます。 バン型はバンやステーションワゴンの後部を棺室に改造して使用し、火葬場への搬送だけではなく病院、自宅、葬儀会場間での搬送等にも利用する多目的車です。 霊柩車とは呼ばずに寝台車、搬送車などと呼ばれます。 バス型はご遺体と共にご遺族、ご親族を乗せて運用する形の霊柩車です。 百合花祭壇 1)霊柩車の費用は出発車庫より目的地までの運賃となり、その体系は運賃、諸費用、実費からなります。 運賃は基本額、加算額、特別加算額を足したものが費用となります。 ー基本額は霊柩車の型式により費用は異なりますが、走行距離10Km以内の運賃となります。 ー加算額は走行距離が10Kmを超える場合の運賃で、10Km単位で加算されるのが一般的です。 尚、ご遺体を届けた後の復路については費用請求はされません。 ー特別加算額は深夜・早朝に於ける作業の割増費用です。30分箪位で費用が必要となります。 ー諸費用は特殊仕様車料金、遺骨宅送料、車両留置料等です。 ー実費は有料自動車道使用料、フェリーボート使用料、駐車料金、依頼人の特別要請にもとずく作業実費などです。

その他

「霊柩車が走って居るのを見たら親指を隠す事 さもないと親の死に目に会えない」 との言い伝えを耳にする事が御座います。 親指を隠すのは、古来より人間の親指には魂の出入りがある、といったような伝承を基ににしたものと考えられます、 お柩を運ぶ霊柩車を見て、死者の霊が自分の中に入り込まないように、あるいは親指を握ることで気を高め身を護る、事を意味したと考えられます。 私ども昭和の人間は霊柩車が走っているのを見ると無意識に親指を隠してしまいます。 今回は以上です。

横浜 改葬

横浜に永らくお住まいで、 ”先祖代々のお墓が郷里にあるが、今後の事を考えるとご家族がお墓参りしやすいご自宅近くにお墓を移したい”とお考えでしたら、 郷里のお墓を閉めて、納められているご先祖の遺骨を取り出し、新しいお墓に納め直さなければ成りません。 このお墓を移動させる事を”改葬(かいそう)”と言います。 改葬を行う為には然るべき法律上の手続きをとり、信仰される宗教に由来した営みを執り行わなければ成りません 改葬について

日本の田舎

1 改葬(かいそう)とは

お墓の改葬とは、ご遺骨を今まで埋葬していた墓所から新しい墓所へ埋葬し直す事を言います。 先祖代々のお墓が郷里にあるが、郷里は遠く今後の事を考えるとご家族がお墓参りしやすいご自宅近くにお墓を移したい、とお考えでしたら、 郷里のお墓を閉めて、埋葬されているご先祖様のご遺骨を回収し、ご自宅近くの新しいお墓にご納骨して頂く必要が御座います。 先祖代々のお墓が郷里にあるが、お墓の周りにお守りする親戚も居なくなり、永らくお住まいになっている横浜に新しくお墓を設けて移したいと考える、 団塊世代の方々が多く居られる様になりました。

村役場

2 改葬に必要な手続き

お墓を移す為には、まず新しい墓所を求めなければ成りません 新たな墓所選びには、場所や予算(墓地使用料、墓石費用、墓地管理料)はもちろんですが、 宗教・宗派の規制は無いか、全てご遺骨を収納できる大きさがあるか、なども考慮しなければ成りません。 新しい墓所を購入しましたら、墓所の管理者から受入れ証明書を発行して貰います。 その上で、故郷の墓所の管理者から”お墓移転(改葬)の許可”を得ます。 故郷の墓所が公営墓地、私営墓地の場合は霊苑管理事務所に問い合せて手続きを進めます。 寺院墓地にある場合はご住職に改葬を届け出ます。 一般的に寺院では改葬を快く思いません、それはご遺骨を移すと言う事が檀家を離れる事に成るからです。 改葬の了解を得る為に多少の時間が必要とされる場合も御座います。 丁寧に事情を説明して承諾を得る様にします。 共同墓地 又、墓所の近くに親戚が住んで居られる場合には、その後のお付き合いに支障が出ぬ様、前もって説明して於く事も大切です。 いずれにしても改葬の手続きは業者に代行を依頼して出来る事では有りません。 ご自身で真摯に事情を説明して関連各位の了解を取り付ける事が必要と成ります。 改葬を行う為には現在のお墓の管理者から”移転(改葬)の許可”を得た上で、お墓の所在する市区町村役所から改葬許可証を取得しなければ成りません。 今あるお墓からご遺骨を移動させるときにはお墓の所在地の市区町村役所から改葬許可を取らなければ成りません。 改葬許可は改葬許可申請書に既存の墓所の管理者から移動許可の署名を貰い、新しい墓所の受入れ証明書を添付して申請します。 申請書はご遺骨一体に付き一通が必要です。 この他、既存の墓所の埋蔵証明書(ご遺骨一体に付き一通)の添布が必要な場合も御座います。 既存のお墓が共同墓地にあったり、家の敷地内、畑の一画に有る場合などの場合には市区町村役所に問い合せて許可をとる方法を確認します。 既存の墓所は改葬後は更地に戻さなければ成りません。 お墓の解体は地元の石材店などの業者に依頼します。 以上を箇条書きさせていただきますと; 1) 移転先の墓地の管理者から"受入証明書"を発行して貰う。 2)現在の墓地の管理者から"埋葬証明書"を発行して貰う。 3) 現在の墓地の有る市区町村役所に受入証明書と埋葬許可証明書を提出し "改葬許可書"を発行して貰う。 4) 現在の墓地の管理者に改葬許可書を提示し、ご遺骨を取り出す。 5) 移転先の墓地の管理者に改葬許可書を提示し、ご遺骨を納める。 ※ 埋葬証明書、改葬許可申請書は ご遺骨一体につき一通が必要です。 尚、 ご自分の家のお墓であっても ご遺骨を自由に持ち出す事は法律(墓地、埋葬等に関する法律)で禁じられて居ります。

蓮の花

3 改葬に際しての仏事。

仏事の習わしとしては、お墓を解体する前に”御魂抜き”の儀式として僧侶にお経をあげて貰い 閉眼供養 を営みます。 埋葬されていた先祖のご遺骨は骨壺に納めて移動します。 新しい墓所では”御魂入れ”の儀式として 開眼供養を営みます。 僧侶にお経を上げて貰い墓地・墓石に仏法の魂を入れてもらいます。 開眼供養の後に納骨を行います。 納骨法要の後には僧侶もお招きしてお斎の席を設けます。 尚、浄土真宗では 開眼法要は営みませんが 代わりに 御移徒(おーわたまし)と呼ばれる法要を営みます。 神式の奥津城でも仏式に準拠した祭祀を営みます。 キリスト教の墓所では特別な祭祀は御座いません。 今回は以上です。更に詳しいことはお気軽にひかりの杜へご相談ください。

令和の葬式(そうしき)

葬式とは、人の死を弔う祭儀を指して言います。 葬式は葬儀式典の葬と式を抜き出した略語であり、葬儀は仏教用語の葬送儀礼から葬と儀を抜き出した略語でありますが、 現代の日本では仏教用語としてではなく、普通名詞として使用されて居ります。 お葬式は人の社会で文明が起こる以前から営まれていた儀礼で、故人様を見送る方の人生観や宗教観を反映して営まれます。 日本でも古くは”殯(もがり)”、仏教と共に伝来したご火葬を中心とした儀礼、葬列を中心とした儀礼、そして現代の告別を中心とした儀礼へと変化して参りました。 そして、令和の時代のお葬式は告別を中心としながらも、宗教観と共にご葬家様のお気持ちをより反映した儀礼が作られて居ります。 又、令和時代の始まりに発生した新型コロナウイルスにより、お葬式が小型化しても居ります。

殯の写真

1 殯(もがり)とは

1)日本古来の通夜式 仏教伝来以前には高貴な方のご逝去に際しては殯(もがり)と呼ばれる儀礼が営まれて居りました。 日本最古の歴史書と言われる”古事記(西暦712年完、奈良時代)や、日本書紀(西暦720年完、奈良時代)の中に殯の営みが記されて居ります。 殯とは故人様のご逝去後、埋葬までの期間故人様ゆかりの方々が交代で火を灯し寝ずの番をして、故人様の霊を慰め、悪魔祓いをしたとされます。 又、古代では人の生と死の境目が明確でなかったことから、殯の期間で故人様の死を確認したと考えられます。 従いまして、殯は現代の通夜一夜とは異なり最低でも数週間、永ければ一年間は営まれる事もありました。 この殯の儀礼が通夜式の起源とも言われ、日本特有のお葬式の儀礼(文化)として定着して居ります。

葬儀について

2 ご遺族のご希望に合わせたお葬式

ひかりの杜では、通夜式・葬儀告別式の祭壇として白木祭壇ではなく、花祭壇のご利用をお勧めして居ります。 特に近年では、お葬式は小規模に営みたいが式場は多くのお花で飾りたいとのご希望や、 祭壇には特定のお花を使用して欲しいなどのご希望をご遺族様より寄せられる様になって居ります。 自宅での花祭壇 1)生花祭壇のご利用 生花祭壇を用いる例は、以前では著名人のお別れ会や社葬など大規模な葬儀に限られて居りましたが、 現在では家族葬等の小規模な葬儀でも利用できる様に成りました。 費用的にも白木祭壇より廉価な費用でご採用頂けます。 又、花祭壇で利用したお花は故人様のお柩を飾る御花として使用させて頂くと共に、忌中の後飾りに利用する生花やご仏壇の仏花としてもご利用頂けます。 バラの花 -生花祭壇に使用するお花 生花祭壇を構成するお花は白菊や白のカーネーションなどが主体でした。 これはお葬式を荘厳な式にする為のデザインの一つでした。 しかし、現代では故人様の人生を表わした彩が求められる様になり、お好みのお花を組み合わせた生花祭壇をお受けする事も多くなりました。 又、バラやあざみなどトゲを持つ花で祭壇を飾る事はタブ-とされて居りますが、 ひかりの杜ではご希望頂ければ、全てのトゲを取りさった上で祭壇のお花としてご利用頂く事も可能となって居ります。
蘭
2)無宗教葬
無宗教葬を営む際の式次第には特別な決まりは御座いませんのでご葬家のお考えに従いますが、一般的には以下の通りです; ー開式の辞 司会者は ”ただいまより 故〇〇〇〇殿の告別式を執り行います”と挨拶し告別式が始まります。 ー黙祷 故人様の霊を偲んで黙祷を捧げます。 ー故人紹介 故人様の足跡、功績、エピソードを紹介。 ー弔辞拝読 故人様と然るべき係わりを持つ方より弔辞を頂きます。 ー喪主挨拶(遺族代表) 喪主(遺族代表)より参列の方々へご挨拶。 ー献花(焼香でも良い) 司会者の指名に従い、喪主様、ご親族、主賓、一般参列者、の順に用意したお花で献花を行います。 献花に使用されるお花は一輪のお花であれば自由に選択できます。白菊や白いカーネーション等が一般的ですが、拘る必要は御座いません。 又、ご希望に合わせて焼香を選択する事も可能です。 この後は食事が用意されている場合は会食室へ、そうでない場合は流れ解散と成ります。 今回は以上です。

小さな葬儀屋さん

ご家族の方に万一の事が起こった場合、 以前は、一族の長老の方、寺院の信徒会、町内会の然るべき方、団地の管理組合の方、など故人様のお見送りを司るに当たり経験豊富な方が身近に居られ、 その方のご指導の下でお見送りを執り行う事が出来ました。 然しながら、核家族化が進んだ今日ではこの様な援助を受ける機会も無く成りました。 現代横浜での、万一の場合の多くのご葬家様では葬儀社に問い合わせる事により知識を得る事となります。 花祭壇

お見取り

 1 葬儀社とは

現在の横浜では大手から小さなな規模まで多くの葬儀社がお見送りのお手伝いをさせて頂いて居ります。 葬儀社がお手伝い出来る事柄としては、葬儀社本来の作業と、必要な関係者をご紹介する事、の二つに分かれます。 葬儀について 1)葬儀社本来の作業 ーお見積書の提出と成約 =ご遺体の移送 ーご遺体の保全 ー枕飾りの設営 式場、火葬炉の予約と全体の流れを示す予定表の提出 ご遺影の作成 死亡届の提出と火葬埋葬許可証の入手(手続きの代行) 湯灌・納棺のお手伝い 式場の設営 葬儀全般の管理・運営 後飾りの設営 最終見積書と請求書の提出  ーその他 2)-葬儀社がご紹介出来る事項 ーお料理 ー会葬礼状、会葬御礼品、お香典返し 宗教家のご紹介 仏具店のご紹介霊園のご紹介 ワンストップサービス 3)小さな葬儀屋さんのワンストップサービス 身近の方が亡くなられた場合; ーお見送りの儀礼をどの様に営むか。(一般的な儀礼、ご希望する儀礼) ー儀礼の間の過ごし方。 ー儀礼後の必要事項。(仏壇・霊苑の準備、各種届出など) など通常の生活では必要とされな多くのことを考え、行動しなければなりません。 小さな葬儀屋さんのベテラン担当者はこれらの問い合わせを日常的に受け、お答えし、必要なご紹介を致しております。 世の中で言われる、ご葬儀に関するワンストップサービスを小さな葬儀屋さんの担当者はお届けすることが可能です。 葬儀業者を選択されるに当たりましては以下の項目に注目して頂ければと考えます; ー 葬儀の規模、費用、サービスの内容はご希望の葬儀の範囲内か。 ー その葬儀業者は葬儀そのものだけでなく一周忌法要までの全ての関連事項のコーディネーターとして信頼出来るか。 ー 担当者は常に同一人物か。 ー 見積書には変動要素が含まれている事。

薔薇

2 葬儀社の仕事

ご葬儀の施行は施主さま(喪主さまが兼ねる事も多くあります)のお考えにしたがって執り行われます。 葬儀社はそのお手伝いをさせて頂く立場です。 従いまして、施主さまと葬儀社の分担をお決め頂き円滑に進行する様お考え頂く必要が御座います。 勿論喪主さま、施主さまも葬儀に慣れない方が普通ですのでどんな事でも葬儀社にお問い合せ頂き、ご納得のいくお見送りをして頂きたいと思います。 以下に葬儀社がお手伝い出来る事を箇条書き致しました; -病院からご自宅、ご自宅から式場へのご遺体搬送、霊柩車・ハイヤー・マイクロバスの手配。 直葬 -ご遺体の保全及び保管。 -お通夜までの枕飾り設営、ご納棺。 -斎場のご紹介、空き状況確認、予約(横浜市内には市営の斎場は三カ所、私営斎場は多数有ります)。 -火葬炉の予約(横浜市内には市営火葬場四カ所、私営火葬場一カ所が有ります)。 遺影写真枠 -ご遺影の準備。 -お通夜、葬儀、告別式、初七日、火葬のプラン作成と その司会、進行管理。 -宗教者のご紹介。 -死亡届等の手続き代行。 -棺、死装束、骨壺の用意。 -祭壇及び葬具の設営、撤去。 -式場内外の準備、清掃。 -ご供花、供物の手配。 -通夜ぶるまいの料理、弁当、会葬礼状、会葬返礼品の手配。 -喪服の貸出し。 -駐車場の確保、道路使用許可申請の手続き代行。 -後飾りの設営、徹去。 以上ですがお困りの事が御座いましたら何でも葬儀社に忌憚無くお問い合せする事をお薦め致します。 今回は以上です。

小さな葬儀

新型コロナウイルス発生以来1年2ヶ月が過ぎようとして居りますが世界中で拡散が続いて居ります。 横浜でも同様の状態が続いて居り、治療薬の開発、人口の60%以上へのワクチン投与が出来上がりませんと マスク着用、手洗い励行、三密回避は避けられない状況が続きます。 現在の横浜では多くのご葬家様が三密を避ける為に”小さな葬儀”をご希望される様になりました。 ひかりの杜では小さな葬儀として、一日葬、家族葬、直葬などのご利用をお勧め致して居ります。

 1 家族葬

家族葬とは”ご葬儀の目的のひとつである”社会的への告知”を意識せずにご遺族だけの少人数で営むお見送りの儀礼を言います。 故人様が高齢であったり、長期間に渡る療養などで、社会との係わりが薄かった事からご葬儀に社会的役割を期待しないご遺族が選択されるご葬儀です。 又、少人数でのお見送りですので多数の方がtとの接触も無く、三密となる事も御座いません。 少人数での葬送儀礼ですが式次第は通常の葬儀と同様の内容で営まれます。 参列の方々はご遺族の方と極近親の方に限られますので、来客への対応やその慌しさとは無縁となります。 ご家族の皆様でゆっくりと故人様をお見送りするご葬儀が営め、お別れの時間を大切に過ごすことが可能となります。 参列者の人数が少ない為、ご葬儀の費用を抑える事が可能となります。 ただし、会葬者が少ない分、お香典の金額も少なくなります。 尚、ひかりの杜ではご遺族様、ご親族様のみの参列が前提であれば、多少人数が増えても家族葬としてのお手伝いが可能です。 葬儀について 1)生花祭壇のご利用 家族葬で小規模な葬儀にしたいが故人様のお好きだったお花で囲んでお見送りしたいとのご希望も多く頂きます。 花祭壇で利用したお花はそのまま故人様のお柩を飾る御花としてご利用頂くと共に、忌中の後飾りに利用する生花やご仏壇の仏花としてもご利用頂けます。 或は、参列した方々が花束としてお持ち帰り頂くケースも御座います。 通夜式の服装 2)生花祭壇に使用するお花 生花祭壇を構成するお花は白菊や白のカーネーションなどを主体として、ご葬儀式場を荘厳な雰囲気に造る事が基本ですが、 ひかりの杜では故人様の人生を表わした彩が求められる様、故人様・ご遺族様がお好みのお花を組み合わせて生花祭壇をデザインすべくお勧め致して居ります。 又、バラやあざみなど、トゲを持つ花で祭壇を飾る事はタブ-とされて居りますが、 ひかりの杜ではご希望頂ければ全てのトゲを取り去った上で祭壇のお花としてご利用頂く事もしばしば御座います。 3)季節の花の生花祭壇 梅の花 -梅花の生花祭壇 令和3年も立春が過ぎ梅の花の季節と成りました。 現代では花見と言えば桜を思い浮かべますが、この習慣は江戸時代に一般化したものです。 それ以前の平安時代など花見は梅を前提としていました。 ひかりの杜では生花祭壇を飾らせていただく際、2~3月の季節時にはご希望によりご遺影の上に梅の枝をお供えし、祭壇全体をより高潔な雰囲気にデザインさせて頂きます。 梅は港北区の区花でも有ります。 -チュ-リップの生花祭壇 チューリップが華やぐ季節は3月~5月ですが、この季節にご葬家様のご希望に合わせてお好みの色のチューリップを生花祭壇のアクセントとしてデザインさせて頂だいて居ります。 チュ-リップの花言葉は “思いやり”、神奈川区の区花です。

2 直葬

直葬とは、通夜式・葬儀式・告別式などの儀礼は営まずにご遺体の火葬のみでお見送りする葬送儀礼のひとつです。 各種式典での集会は御座いませんので、三密の機会は無くご遺族・近親者だけでのお見送りとなります。 ひかりの杜では“火葬儀プラン”としてお手伝いさせて頂いて居ります。 高齢ゆえに静かに見送りたい、宗教色の無い葬儀でありたい、人々が集う三密は避けたい、そして費用を抑えたい、などのご希望をお持ちの方にご利用頂けます。 その内訳は; ーご連絡を受けた後、ご遺体に保全処置を施して安置してご火葬の日を待ちます。 ー特別な場合を除き死亡後24時間は法律により火葬が出来ませんので、ご遺体は1日以上ご自宅に安置される事となります。 ーご火葬の予定に合わせてご遺族様の手でご遺体を柩に納め、火葬場に向け出棺します。 ー火葬場到着後、お柩は火葬炉前に移され短時間ではありますが最後のお別れをして頂き、荼毘に付されます。 尚、お別れの時間には、副葬品をお柩に納め、お花でご遺体を飾り、宗教家による・読経・祈祷を受ける事も可能です。 ーご火葬終了後、ご遺族の手で拾骨を行いお骨壺に焼骨を全て納めます。 ーお骨壺をご自宅に持ち帰り、然るべき所に安置して終了となります。 ご火葬のみのシンプルな儀式ですが、ご自宅に安置された故人様とのお別れの時間を十分に取る事は可能です。

横浜市北部斎場

3 一日葬

一日葬とは、通夜式は営まずに葬儀・告別式・初七日法要を一日だけで執り行う葬送儀礼のひとつです。 三密の機会を二日から一日に減らす事が出来ます。 又、ご家族だけでの一日葬を営むご葬家様も居られます。 尚、横浜市民が葬儀式場として廉価に利用が出来る横浜市戸塚斎場、横浜市南部斎場、横浜市北部斎場では、 ご利用は一伯二日の利用を原則として居りますので、一日葬用の割引は御座いません。 今回は以上です。            

葬儀の種類いろいろ

ご葬儀を営むに当たりまして、その次第をお決め頂くのは信仰する宗教の指導者にお願いすることとなります。 特に所属する宗教法人(寺院、神社、教会、その他)をお持ちの場合はその責任者にお願いします。 とは言え現代の日本では日常に信仰生活を取り入れて居られる家庭も少なくなりました。 その様な中では宗教に定められた葬送儀礼とご遺族のご希望を融合したお見送りの儀礼が一般化して居ります。 又、宗教を意識しない、無宗教での儀礼も多くなっております。 花祭壇

1 一般的なご葬儀

現代の横浜で営まれるご葬儀の多くは仏式(仏教)で営まれて居りますが、神式・キリスト教式で営むケースも多くはありませんが御座います。 蓮の花 1)仏式ご葬儀 仏式ご葬儀の流れはご遺体安置、納棺、通夜、葬儀・告別式、火葬、埋葬、法要、喪明けとなります。 最後に、仏式の葬儀では香を使用します、よく消臭のためとも言われますが、正しくは香の煙は仏の食物であるとの教えから来ております。 榊横浜市北部斎場 2)神式ご葬儀神式のご葬儀も仏式に近い流れとなりますが以下のとおりです。 ー神式の通夜・葬儀は 枕直しの儀、納棺の儀、通夜祭・遷霊祭(仏式の通夜式)、直会(お清めの席)、 葬場祭(仏式の葬儀・告別式)、火葬祭、埋葬祭、帰家祭、直会(なおらい 精進落とし)、御霊祭(法要)の流れで営まれます。 その特徴は、仏式の戒名・法名に代わり諡号(おくりな)が贈られます、線香や焼香は使用せずに玉串拝礼が行われます、 神道に於けるお墓は奥津城(おくつき)と呼ばれます、 仏壇に代わるものは祖霊舎(みたまや)よ呼ばれます。 お柩が火葬場に到着し、火葬炉の前に安置されましたら、火葬祭を営みます。 火葬祭は、柩を火葬炉に納める為の儀式で、安置されたお柩の前に机を設け、持参したお供物をお供えし、斎主が祭詞を奏上し、ご遺族は玉串を奉って拝礼をします(玉串奉奠)。 その後に、お柩は火葬炉に納められ、火葬が始められます。 尚、横浜市営の火葬場ではお柩を火葬炉にお納めした後に祭詞奏上と玉串奉奠を行うのが一般的です。 ご火葬が終了した後のお骨揚げの作法は仏式と同様です。 神式の葬儀に於いては、お骨壺はお骨揚げの後に直接墓地に持参して奥津城にお納めするのが本来の形です。 その際に営む儀礼が埋葬祭です。 奥津城の四方に竹を立てて注連縄で囲み(現代では省略されるケースも多い)、ご遺骨を埋葬し、祭詞奏上、ご遺族の拝礼となります。 現代では直接墓地には向かわず、一度ご自宅に持ち帰り、忌明けとなる五十日祭に於いて埋葬するケースが増えて居ります。 火葬場からご遺骨をご自宅に持ち帰る場合には、ご自宅では事前にご自宅に残った世話役や親族の手で家の内外を掃き清め、手水の水とお清めの塩を入口に用意して置きます。 火葬、埋葬に参列した方々は家の前で神官のお祓いを受け、手水と塩で全身を清めた上で家に入ります(帰家修祓の儀)。 室内では新たに祭壇を設け、ご遺影と霊璽を安置して榊や供花を飾りお祓いと献饌を行い、 斎主の祭詞奏上、一同拝礼、玉串奉奠を行い、葬儀が滞りなく営まれた事を報告する”帰家祭”を執り行います。 この後に直会を営みます。 直会とは 葬儀でお世話になった神職や世話役の労をねぎらい、感謝をこめてもてなす宴の事です。 以上で葬儀に関する全ての儀式は終了し、この後は御霊祭を適時営み故人様を偲ぶ事と成ります。 百合キリスト教の葬儀 3)キリスト教の葬儀 キリスト教に於ける死とは、キリストを信じる者にとって”永遠の命と復活への希望”に入る事であり、 天にまします神とイエス・キリストの下に召されて、復活する準備の期間とされます。 カトリックでは ”帰天”、プロテスタントでは”召天”とも呼ばれます。 日本に於けるカトリック教会のご葬儀は、日本の文化・習慣に適応して行うという考え方に基ずいて、通夜、及び葬儀の流れに従って行われます。 儀礼の式場は所属する教会が一般的ですが、ご自宅や葬儀場で行う事もかのうです。 又、参列者の多くの方はカトリック信徒ではない場合などではミサに代えて”ことばの祭儀”を行うケースも御座います。 カトリック教徒の通夜では、聖書の朗読、聖歌斉唱、死者の為の祈り、お柩への献香、参列者による献花 もしくは焼香、そして 遺族代表による挨拶などが行われます。 カトリック教会による”葬儀式次第”によれば、葬儀を行う場所として自宅、教会、墓地が示されて居り、行う場所によって其々3種類の葬儀次第が示されて居ります。 葬儀場を使用する場合は自宅を前提とした葬儀次第に準拠して行われます。 その内容は、葬儀ミサ、告別式、葬送の流れで行われます。 葬儀ミサでは聖書朗読・聖歌斉唱・祈り・説教の内容で行われ、 告別式では故人様の紹介・弔辞・弔電紹介・献花・遺族代表挨拶などが行われます。 カトリック教では命日など特定の日に集まる習慣は有りませんが、日本の習慣に合わせて一周忌や命日などを命日祭として記念の集いを持つ場合も御座います。

花祭壇

2 家族葬

家族葬とは一般的なご葬儀と儀礼の次第は同じですが、参列する方をご家族に限定して執り行う葬送儀礼です。 家族葬は故人様が高齢であったり、長期間に渡る療養などで、社会との係わりが薄かった事からご葬儀に社会的役割を期待しないご遺族が選択されるご葬儀です。 参列の方々はご遺族の方と極近親の方に限られますので、来客への対応や式の進行に気を使う慌しさとは無縁となります。 ご家族の皆様でゆっくりと故人様をお見送りするご葬儀が営め、お別れの時間を大切に過ごすことが可能となります。 参列者の人数が少ない為、ご葬儀の費用を抑える事が可能となります。 ただし、会葬者が少ない分、香典を期待する事は出来ません。 又、ご葬儀に参列出来なかった知人・友人の方々が多数後日ご自宅に訪問されてご多忙となる場合も御座います。

菊花祭壇

3 無宗教葬

無宗教葬とは、特定の宗教を前提としないお別れの為の儀礼で、特定の様式は無く全て故人様の遺志やご遺族のご希望に従って営まれる葬儀です。 告別式やお別れ会などの名称でも呼ばれます。 信仰する宗教の無い方、ご事情により特定の宗教でご葬儀を営む事が出来ない方、従来からの様式ではなく独自のご葬儀を営みたい方、等のケースで無宗教によるご葬儀が営まれます。 尚、ご納骨を特定寺院の墓地でされる場合は事前に寺院の了解を頂く様、お薦めします。(寺院より戒名を頂いていない場合は納骨が出来ないケースも御座います) 日本で初めて無宗教葬が行われたのは明治37年(1901年)に東京青山墓地式場で執り行われた中江兆民の告別式であるとされます。 フランス学者であり実業家でもあった中江兆民は特定の宗教を信仰する事は無く、その遺言の中では宗教的儀礼・葬儀を営む事を否定して居りました。 しかしながら、弟子達は師との告別を何等か形で行いたいと考え、一切の宗教上の儀式を用いない告別式として営みました。 現在では告別式は葬儀式と対の形で行われるのが一般的となって居りますが、告別式の名称が使用されるのは中江兆民のご葬儀以降で、 それ以前は告別式=無宗教葬と理解されて居りました。 無宗教葬の営みに決められた流れは無く、ご遺族のご希望に従い自由に行う事が出来ます。 一般的には、黙祷、故人様ゆかりの音楽演奏、故人様の足跡、故人様への感謝の言葉、献花、故人様を偲んでの会席、等を組み合わせて営まれます。 今回は以上です。

妊娠中絶と胎児のご葬儀

子供は国の宝と言われて居りますが、 いろいろな理由により妊娠を中絶せざるを得ないと言うケースも御座います。 この様な場合に胎児のお見送りをどの様に営めるのか書かせて頂きました。 鶴見つばさ橋

すみれ

 1 妊娠中絶とは

妊娠中絶(にんしんちゅうぜつ)とは、なんらかの原因で妊娠が終結し、かつ、胎児が死亡したことを言います。 中絶が自然に起こった現象である場合、人為的に起こされた現象である場合、いずれの場合も日本の医学上では妊娠中絶と定義されています。 日本産科婦人科学会の定義によれば、妊娠中絶の時期により”流産”と”死産”の2つの用語で表記される事が定められて居ります。 流産;妊娠12週未満で妊娠の中絶により胎児が死亡した場合。 死産;妊娠12週以降に妊娠の中絶により胎児が死亡した場合。 又、要因による区分として 自然流産、人工流産。 自然死産、人工死産。 が御座います。 神社 1)人工妊娠中絶と宗教 ーキリスト教 キリスト教では胎児も生を受けた人間として定義され、胎児の生を絶つ人口妊娠中絶は認めて居りません。 ーイスラム教 イスラム教では母体を救う目的を除いて、人工妊娠中絶は否定させます。 ー仏教 仏教では不殺生戒(ふせつしょうかい、生き物を故意に殺してはならない)が重要な戒律であり、胎児は生命である事から人工妊娠中絶は否定して居ります。 ーヒンズー教 人工妊娠中絶はヒンズー教の不殺生(ふせっしょう)に対しる重大な違反である、として否定されて居ります。 ーユダヤ教 ユダヤ教では妊娠初期の胎児は人間とはみなされず、その期間での人工妊娠中絶を認めて居ります。 ー神道 人工妊娠中絶に関する特定の戒律は無い為、人工妊娠中絶は認められて居ります。 日本 2)人工妊娠中絶に関する各国の法律 ー日本 日本は仏教国ではありますが、1948年制定の優生保護法、1996年制定の母体保護法により人工妊娠中絶は認められて居ります。 ーアメリカ合衆国 憲法上では人工妊娠中絶は認められて居りますが、キリスト教会・州政府の規定により制限が有ります。 ードイツ 原則として人工妊娠中絶は認められないが、特定ケースを除く。 ーフランス 人工妊娠中絶は認められて居ります。 ーイタリア 原則として人工妊娠中絶は認められないが、特定ケースを除く。 ー韓国 原則として人工妊娠中絶は認められていない。 ー中国 儒教国として禁止されていたが、”一人っ子政策”と伴に解禁されました。 現代の日本に於きましては人工妊娠中絶に対する忌避感(きひかん)はそれ程強くありませんが、 海外から来日される方々は信仰する宗教により大きく異なります。

家族葬

2 胎児のお見送り

妊娠中絶によりご逝去された胎児のお見送りは葬儀式は営まずに直葬(ちょくそう、ご火葬のみでのお見送り)でのお見送りが一般的です。 1)胎児、直葬の流れ ー胎児の収容 まずは、産婦人科医院にてご両親の了解の下、ご遺体をお柩にお納めして、ひかりの杜遺体安置所に安置させて頂きます。 原則、ご遺体はご火葬当日までひかりの杜でお預かりしますが、ご家族のご希望があればご遺体をドライアイスで保全しご自宅に安置する事も可能です。 横浜市港北区役所 ー役所での手続き 胎児のご遺体を火葬・埋葬する為には、所定の市区町村役所に死産届を提出し、死胎火埋葬許可書を受領しなければなりません。 所定の役所とは届出人の居住、若しくは死産した所を管轄する市区町村役所です。 尚、ひかりの杜ではこれらの手続きを全て代行させて頂きます。 ーご火葬日当日 当日はご火葬予定時間の5分前にひかりの杜によりお柩は遺体安置所から火葬場へ移送されます。 火葬場は原則として横浜市久保山斎場を使用し、ご火葬開始は午前9時よりです。 横浜市久保山斎場 ーご火葬 火葬場では定時にお柩は火葬炉前へとお移りになり、火葬炉前にて最後のお別れとなります。 最後のお別れに際し共に火葬する副葬品をお納めし、お花でご遺体を飾ります。 又、この時間にご希望により宗教家による祈禱も可能です。 尚、ご家族が火葬立会いを希望されない場合には、ひかりの杜担当者により全てを執り行はせて頂きます。 ーご拾骨 ご火葬時間は20~30分の間となります。 ご火葬終了後は火葬場係員の指導の下で、火葬確認、拾骨が執り行われます。 拾骨はお二人でひとつの焼骨を持ち骨壺にお納めするのが基本ですが、焼骨が小さすぎて持てない場合は形のみで整えます。 ーお帰り 拾骨が終わりましたら、お骨壺を持ってご自宅におかえり頂き、然るべき場所に安置して頂きます。 お骨壺は化粧の覆いを含めて、高さ15Cm/幅8Cmの大きさと成ります。 出生が確定する前の生命ではありますが、お見送りをされる事によりお心が休まれば何よりです。 今回は以上です。  

お急ぎの方え

お身内の方のご不幸は天寿をまっとうされる場合であれば良いのですが、 突然のご逝去のケースでは、残されたご家族の方々はお気持の準備の無いままにお見送りをしなければなりません。 核家族化が進む現在の横浜ではご葬儀の喪主は初めてという方が普通です。 万一のご不幸で急ぎお決めいただかなければならない幾つかを書かせて頂きました。 横浜での海洋散骨

散骨

1 お急ぎの時のご相談

お身内の方が突然の入院、担当医師から”近い方々へのご連絡を””お心の準備を”と通告を受ける時、平静で居られる方は居られません。 とは言え、然るべき方々へのご連絡、そしてお見送りの準備を整えなければなりません。 日本の社会に於いては、以前であればご家族のどなたかが亡くなられた場合、ご親族の中心となる方や地域社会の方々がご葬儀を全て段取ってくれる形態でしたが、 現代の横浜ではその様な形態も希薄となって居り、ご遺族がご自分で段取りを考えなければ成りません。 ご経験や知識が豊富でないご遺族にとりましては少ない時間の中で困難な選択が強いられる事となります。 この様な状態を避ける為にも経験豊富な葬儀担当者の知識を利用して、葬儀のイメージを作る事は、大きな安心となります。 横浜市内の葬儀社に相談を行うに当たりましたは、如何なる前提も必要とは致しません。 お知りになりたい事、確認したい事を、忌憚無く問合せ、必要な情報を入手します。 その上で、ご自分が思い描く葬儀像を創り上げる事が出来れば最善の相談が行えたと言えます。 又、その際には”必ず”ご希望の葬儀式を営む為にどの程度の費用が必要とされるのか、見積書の入手をお薦めします。 三浦半島 相談の初めは; ①どなたの為の相談かを明確にします。 ②次に信仰されている宗教と宗派を説明します。 ③次にどの様な葬儀を営みたいかを説明します(その内容は具体的でなくとも構いません)。 もしそのイメージをお持ちでない場合は一般的な葬儀のイメージの説明を受けた上で、ご自分の希望を伝えます。 ④そして解らない事、知りたい事を問合せます。 ⑤以上の上で、葬儀社担当者の説明するご葬儀の流れを聞きながら必要とされる事項を確認し、葬儀全体のイメージを作り上げます。 ⑥このイメージを基にして見積書の作成を依頼します(各項目の見積金額には前提条件が付記されたもの)。 ⑦最期に葬儀社がする仕事と、ご遺族がしなければならない事項を明確にします。 尚、如何なる疑問点でも問い合せて明確にしておく事をお薦め致します。 相談をする際に依頼の予約や確約をしておく必要が御座いません。 この様な前提をつける葬儀社との相談は避けるべきでしょう。 相談の中では聞きたい事を聞くと共に、心配事を語る事も大切です。 何でも気さくにお話する事をお薦め致します。 又、一般的な葬儀の流れや横浜での仕来たり等は知識として得るのみで、これに拘る必要は御座いません。 最期に、見積の内容は変化しない金額と変化する金額が明記され、変化する場合の前提条件を確認しておくと良いでしょう。

日没

2 お決め頂く事項

お見送りの儀礼をどの様な形で営むのかを決める為の主要な項目は以下の通りです; ➀形式と規模をどの様にするのか。 お見送りは、仏式、神式、キリスト教など御信仰されていた宗教葬にするのか、それとも無宗教葬で行うのか。 そして、どの様な方々に参列して頂くのか、多くの方々にお集まり頂くのか、特定の親しい方々のみお集まり頂くのか、ご家族のみでのお見送りをご希望されるのかなどを明確にします。 ②喪主を何方にお願いするのか。 葬儀を執り行う上で何方に喪主をお願いするかは大切なポイントとなります。 一般的には配偶者やお子様ですが、シングルの方の場合や、特別にどなたかにお願いしたい場合も御座います。 ➂費用は出来るだけ掛けない様にとご希望されても、その場になると故人様やご遺族の社会的立場なども考慮され、費用のかかる大規模な葬儀になってしまう事もしばしばです。 費用を明確にする為には見積りを取って、だれもが納得する様に文書で意思表示されるのが良いでしょう。 ④お見送りの儀礼をお考え頂く際には、是非残される方々の事もお考えいただく必要が御座います。 ご葬儀はご逝去された方が安らかに旅立てる様、残された方々により執り行われます。 ご葬儀は残された方々の悲嘆を和らげ、故人様のご逝去を受入れる為の最初のステップでもあります。 お子様や若い方々にとって、老いや死は遠い存在ですが、通夜や葬儀を通して人の死に直面し、 大事な人を亡くしたご家族の悲嘆に触れる事は命の大切さを伝える、数少ない機会でも有ります。

夕暮れ

3 エンディングノート

現代横浜のお見送り儀礼は故人様のご希望に沿って執り行う事が主流となりつつあります。 儀礼の次第をお決め頂くに当たりましては、故人様の生前のご希望を念頭に置くと共にエンヂィングノートの有無などをご確認いただく様お勧め致します。 日没の写真 エンディングノートの内容は; 1) ご自分の事 名前、生年月日、血液型、住所(所帯主名)、電話番号、携帯電話、本籍(筆頭者名)、出生地、緊急連絡先(氏名・関係・連絡先)、 現在かかって居る病気・病院名(病名・対症薬・病院名・担当医・その他付記)、既往歴(病名・病院名・担当医)、アレルギ-や健康上の注意点、 健康保険証・年金手帳・介護保険証・後期高齢者医療保険証・運転免許証・パスポート・住民票コード(記号・番号・保管場所)、その他、資格、免許(取得日・内容)、 父親に付いて(氏名・生年月日・出身地・住所・連絡先)母親に付いて(氏名・生年月日・出身地・住所・連絡先)、 配偶者に付いて(氏名・生年月日・出身地・住所・連絡先)、子供に付いて(氏名・生年月日・出身地・住所・連絡先)、家系図。 2)その他 自分史、親戚・友人・知人リスト、ぺットに付いて、 私の財産に付いて、保険・私的年金、 介護・告知や延命治療・献体など、介護・告知や延命治療・献体など、 葬儀に付いて、お墓の事、大切な人へのメッセージなど が記載されて居ります。 今回は以上です。

小さなそうぎ・家族葬と事後報告

新型コロナウイルスの慢延が収まらない中では感染防止をお考えになり、 会葬者を最小限に抑えた家族葬を選択して故人様のお見送りを営むご葬家が多く成りました。 今回は家族葬の長所、短所、とお呼び出来なかった方々への事後報告に付いて書かせて頂きました。 葬儀について

 

1 家族葬とは

家族葬とは一般会葬の方々にはご遠慮頂き、故人様のご家族と極近親の方のみで営むご葬儀の事です。 ご葬儀の内容は通常のご葬儀と同様の式次第で執り行いますが、参列の方はご遺族を中心とした特定の少人数と成りますので、 ご遺族様は参列の方々の気を使う必要が無く、故人様とのお別れの時間を大切にする事が出来ます。 又、家族葬は”小さなご葬儀”となりますので必要とされる費用も限られたものとなります。 少子高齢化、核家族化が進捗する現代の横浜に於きましてはご葬儀を執り行う大きな目的の一つである ”社会への告知” という部分が薄れつつあります。 実社会から引退されて久しい高齢の方々は必然的に活動される社会も限られたものとなり、それ程広く社会に告知する必要は無くなります。 又、高齢の方々の多くはご家族への負担も考え、”お身内だけで費用を掛けず見送って欲しい”とのご希望をお持ちになり、そのご希望に合わせたお見送りの葬送儀礼が家族葬となります。 会葬の方々はご家族と近親の方のみですので、慌しさや煩わしさも無く、ゆっくりと故人様のお話が出来、ゆっくりとお別れをする事が出来ます。 新型コロナウイルス拡散防止が急務とされる横浜に於いては、多数の方々と接触を最小とする家族葬が最良のお見送りとも成ります。 更に通夜式は営まずに葬儀式のみを営むご家族のみでの”一日葬”もご選択にひとつと成ります。 1)家族葬と密葬の違い 家族葬は密葬とは異なります。 密葬とは本葬が行えるまでに時間が掛る為、便宜的に近親者のみで葬儀・火葬を行うもので、密葬と本葬を合わせて一つの葬送儀礼となります。 密葬と異なり家族葬はそれのみで完結した葬送儀礼となります。 家族葬と密葬は共に小規模で営むご葬儀として同義語のように考えられる方が居られますが、本来は其々異なる目的の葬儀です。 元々「密葬」は、故人様の生前のお立場からは然るべき大規模な本葬を営むに当たり、その準備に時間が掛かる為、本来のご葬儀に先立って営む内輪での葬儀を指します。 従いまして本葬を営む前提での密葬となります。 大手企業代表者の為の社葬、有名人の方のお別れ会・偲ぶ会、などをひかえてご家族・近親の方々で密やかに密葬を営む形となります。 尚、社葬・お別れ会・偲ぶ会などの場合、喪主はご遺族の方が務め、執行は企業・団体が施主として執り行う事と成ります。 本葬を前提とした密葬に対して、家族葬はご家族・近親の方だけによる本葬の営みとなります。

百合

2 家族葬の長所と短所

1)家族葬の長所 ご家族と近親の方のみで営む家族葬は、弔問客への応対や通夜式・葬儀式の進行にも気を遣う必要が無く、 大切な人の死をいたみ、故人様との最後の時間をゆっくりと過ごすことが出来ます。 又、長期の病気療養介護のお疲れのご家族にとりましては精神的、肉体的にもご負担の少ないお見送りとする事が出来ます。 家族葬はその内容にもよりますが、全体として小さなご葬儀と成りますので、費用のご負担も抑えることが可能です。 2)家族葬の短所 ご家族やご親戚の中で、しきたりや形式を重んじる方、故人様のお見送りは盛大に営むべき、と考える方が居られると後々のお付き合いに悪影響を及ぼすことが御座います。 遠い親戚には知らせずに家族葬を営み、後日クレームを受けるケースも御座います。 家族葬に列席出来なかったご親戚・友人・知人の方々が多数ご自宅に弔問に来られるケースも御座います。

蘭

3 家族葬後の連絡(死亡通知)

家族葬を営むに当たりましては、ご葬儀の後に友人・知人などどの程度の範囲まで故人様のご逝去を知らせるべきか決めておきます。 死亡通知はご葬儀後のなるべく早い時期に手紙かはがきで送ります。 死亡通知には; ー故人様の氏名とご逝去の日。 ー家族のみで葬儀を執り行った事と知らせなかった事へのお詫び。 ー生前の厚誼(こうぎ)への感謝。 ー弔問、香典、供物の辞退。(必要であれば) を記載し喪主と家族一同の連名で出状します。 菊 1)死亡通知状(例) この度、父〇〇はかねてより病を得て療養致しておりましたが、甲斐無く去る令和3年〇月〇日永眠致しました。 享年〇〇年で御座いました。 故人の強い希望により、通夜・葬儀式は身内のみで執り行はせて頂きました。 生前のご厚誼に心より感謝するとともに、通知が遅れました事お詫び申し上げます。 尚、誠に勝手ながらご供物、ご香典につきましては、故人の遺志により固く辞退申し上げます。 今回は以上です。  

ご葬儀で必要なお車代

ご家族のご不幸に際しては適時お車の利用が必要となります。 ご遺体やお柩の移送、宗教家の送迎、そして会葬者移動・送迎の為の手段として使用されます。 葬儀について

1 お見送りで必要となる車輛

ご家族が不幸にみまわれ、故人様のお見送りを滞りなく執り行う為には適宜移動の為の車輛が必要と成ります。 ご遺体の移送、お柩の移送、宗教家の送迎、会葬者の送迎、会葬者の移動などです。 1)ご遺体の移送 現在の日本の法律では、ご逝去された故人様のご遺体は死後24時間は火葬あるいは埋葬をする事が出来ません。 従いまして、ご遺体はいずれかの場所に安置しなければなりません。 又、病院ではご遺体を長時間安置する事が許されておりませんので、ご遺体をご自宅か遺体安置所に移送する必要が御座います。 そして、ご遺体の移送には法律で許可された遺体搬送車両をご利用いただくことになります。 ご遺体の移送は、病院からご自宅、ご自宅から葬儀会場などで必要となります。 2)お柩の移送 葬儀式場から火葬場までのお柩の移送には霊柩車をご利用頂く必要が御座います。 但し、横浜市営斎場をご利用頂く場合には式場と火葬場が併設されており徒歩での移動が可能な為、霊柩車の利用は必要が御座いません。 3)宗教家の送迎 現代の横浜では、お見送り儀礼を差配頂く宗教家の送迎にはハイヤーを用意するのが一般的となって居ります。 あるいは、ハイヤーに替えてご葬家の何方かが然るべき乗用車両を用意して送迎してもよいでしょう。 但し、最近では送迎の確認をさせて頂く際、ご自分のお車で来場をご希望されるケースも多く成りました。 宗教家がご自分のお車をご利用頂く場合には、お車代を用意するのがマナーとなります。 4)会葬者の送迎 ご葬儀の式場が最寄の駅と離れている場合などではマイクロバスを用意して会葬者の方々への便宜を図ります。 5)式場、火葬場間の移動 葬儀式場と火葬場が離れている場合などではご火葬に立ち会う方々の為に人数に合わせて移動用のバス或はマイクロバスを用意します。

2 霊柩車

霊柩車とはご遺体をお納めした柩を移送する目的で作られた自動車です。 ご遺体のみを移送する目的では寝台車が使用されます。 霊柩車には、宮型霊柩車、洋型霊柩車、バス型霊柩車等が有ります。 明治時代、葬儀の中心は葬列でしたが、葬列の拡大化に比例して批判の声も大きく成り、モータリゼーションの発達を基に霊柩車が開発されました。 日本最初の霊柩車には諸説ありますが、確認出来るものでは大阪の有力な葬列提供業者であった 籠友の鈴木勇太郎氏が米国の葬儀事情を視察し、大正6年に米国よりパッカードの霊柩車を輸入して日本風に改造しサービス提供を始めました。 又、大正8年には名古屋の一柳葬具店も米国より導入しました。 ー宮型霊柩車はキャデラックブレアム、リンカーンタウンカー、トヨタクラウン等の高級乗用車を改造して宗教的装飾を加えた棺室を設置して居ります。 棺室は白木造りのものと漆塗りのものがあり、壁面や天井部分に極楽浄土や蓮の花等が描かれたり、彫られて居ります。 ー洋型霊柩車は高級ワゴン車をリムジン化して使用されています。 宮型のような装飾はせずにシンプルな黒塗りの車体となります。 最近はパールホワイトやシルバーに塗られたものも出て来ました。 宮型霊柩車は余りにも目立ち過ぎる事から乗り入れを拒否する施設も出始め、洋型霊柩車に変わりつつあります。 ーバス型霊柩車は大型バスやマイクロバスを改造して作られおり、柩と共にご遺族・僧侶・会葬者が同乗出来る様になって居ります。 冬季の気候が厳しい北海道などで多く利用されて居ります。 霊柩車にまつわる迷信として ”霊柩車が走っているのを見たら、親指を隠さないと、親の死に目に会えない” というものが有ります。 今回は以上です。  

就業規則と忌引き休暇

就業規則(しゅうぎょうきそく)とは社員10名以上の企業が定めなければならない社員の労働基準規則集です。 そして、忌引き休暇(きびききゅうか)とは就業規則にさだめられた、血縁者の不幸に際して取得が可能な有給休暇を言います。 江ノ島沖

就業規則

1 就業規則(しゅうぎょうきそく)

就業規則とは、企業において使用者が労働基準法等に基ずき、当該企業における労働条件等に関する具体的細目について定めた規則集のことをいいます。 労働者及び使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し、誠実に各各その義務を履行しなければならず(労働基準法第2条)、 就業規則は労働基準法第9章や労働契約法等の法令によってその作成手続、実体、効力等が規制される。 1)就業規則に記載される内容 就業規則は、使用者と労働者の約束事であり、一般労働者の意見を反映する事が重要である。 当該事業所の労働者の過半数で組織された労働組合があればその労働組合、ない場合は過半数労働者から選任された代表者が使用者に対して意見を述べる。 意見書は、労働者を代表する者の署名又は記名押印のあるものでなければならない。 就業規則に記載される事項は; ー始業及び終業の時間、休憩時間、休日、休暇、終業時転換に関する事項。 ー賃金の決定、敬さん及び支払いの方法、賃金の締め切り及び支払いの時期並びに昇給に関する事項。 ー退職(解雇を含む)に関する事項。 ー退職手当に関する事項。 ー臨終の賃金及び最低賃金額に関する事項。 ー食費、作業用品その他の労働者の負担に関する事項。 ー安全及び衛生に関する事項。 ー職業訓練に関する事項。 ー災害補償及び業務外の傷病扶助に関する事項。 ー表彰・制裁の定めに関する事項。 ーその他、事業場の全労働者に適用される定めに関する事項。 2)就業規則の提出先 就業規則は企業が所在する地の行政官庁(所轄労働基準監督署)に提出しなければなりません。 提出時には労働者代表の意見書も添付しなければなりません。 又、変更が発生した場合にも同様の手続きが必要となります。

葬儀について

2)忌引き休暇

日本では忌に服する事を服忌と言い、その期間中は故人様の近親者は死者の穢れを他者に移さぬ様身を謹んで生活しなければなりません。 日本の文化・習俗では、血縁者がご逝去されると忌に服さなければ成りません。 その期間は; 仏教では故人様の死後、四十九日法要を営むまでの期間、 神道では故人様の死後、五十日祭を営むまでの期間、 キリスト教では故人様の死後、一ヶ月に営む昇天記念日までの期間とされます。 尚、キリスト教では故人様はご逝去と共にその魂は天国の神のもとに召されますので、本来忌の考え方はありませんが、日本では仏教に準じて忌中が設定されて居ります。 現代の日本に於きましては血縁者がご逝去された場合、そのご葬儀を営む為や喪に服する為に”忌引き”と呼ばれる休暇の制度が御座います。 会社員であれば会社の就業規則に従って所定の有給休暇が取得出来、学生であればその学校の校則に従って授業を休む事が出来ます。 梅の花 港北区のシンボル 忌引き休暇の日数は; が一般的な日数です。 今回は以上です。

訃報(ふほう)、会社への連絡

訃報とは”ご逝去の知らせ”言います。悲報とも言います。 訃報はご遺族から必要と思われる方々へお知らせします。 そして、ご遺族から依頼を受けた方が必要と思われる方々にお知らせします。 新聞などの記事としてご逝去が伝えられる、おくやみ欄、などのケースも御座います。 尚、ご遺族がご依頼をして広告として掲載されるものは”死亡広告”と呼ばれます。 日没の写真

1 訃報とは

訃報とは人が亡くなられた事のお知れせを言います。 訃(ふ)の字は日常生活の中で使われることの無い字ですが、ごんべんとトを組み合わせた合成語です。 つくりのトは通常占いを意味する文字ですが、ここでは”倒れる”の略で人が亡くなられた事を意味して居ります。 従いまして、訃は”倒れた事を言う”すなわち”死のしらせ”をいみする事となります。 1)訃報をお知らせする手段 訃報は急いでお知らせする方には電話、電報を利用して 通夜式・そうぎ・告別式の日取りが定まった後に知らせる方にはFAX・電子メールや手紙などを利用してお知らせします。 2)訃報のお知らせ先 訃報のお知らせ先はご親戚、会社、学校、団体、友人、知人、他に必要と考える方。 3)訃報でお知らせする内容 -どなたが何時・何歳で亡くなられたか。 -お悔やみの言葉。 -喪主氏名、連絡先。 -葬儀形式(仏式、神式、キリスト教式、無宗教、他)。 -通夜式、葬儀・告別式の詳細(場所、日時など) 交通手段、最寄り駅、行き方、地図などを添付。 -家族葬に伴う参列辞退、香典辞退、供物・供花辞退、その他お願い事項。 薔薇 4)訃報のマナー 訃報を作成する際には続柄は下記の表現を使用します; 亡くなられた年齢は享年と言い、本来は数え年で数えますが、満年齢で記す事も御座いますので、喪主様との確認をお勧めします。 また、ビジネスシーンにおいても、訃報の作成が必要になる場合があります。 社員やその家族が亡くなった場合、人事や総務の担当者が作成しますが、お取引先の方が亡くなった場合には営業部門の担当者が各支店、営業所に知らせなければならないこともあります。 お悔やみの言葉 5)使用を避ける言葉使い 訃報やお悔やみの言葉で使ってはいけないとされる言葉がありますので注意が必要です。 ー不幸が再び重なって起こることがないように、「重ねる」「再三」「また」「再三」「くれぐれも」「たびたび」「しばしば」といった言葉は使ってはいけません。 ー「死」や「苦」を連想させる四や九も避けます。 ー「生きる」「死ぬ」といった直接的な表現は避け、「お元気なころ」「ご生前」「逝去した」といった婉曲的な言葉で表現しましょう。 ーそのほかにも、不吉なことを連想させるような言葉は使わないとされています。 5)訃報の文例 従業員各位
                       令和〇年〇月〇日 総務課長〇〇〇
               訃報
営業部営業課〇〇氏のご尊父△△様には永らくご病気ご療養中のところ〇月〇日午前〇時にご逝去されました 享年〇歳 通夜・告別式は下記のとおり執り行われますことをお知らせいたしますとともに謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
  1. 喪主 〇〇様(故人の奥様)
  2. お通夜 〇月〇日〇時より
  3. 告別式 〇月〇日〇時より
  4. 斎場  〇〇葬祭場 電話 住所
  5. 最寄り駅

2 会社への連絡

ご家族の不幸に際しては故人様のご逝去を速やかに然るべき方々へお知らせしなければなりません。 然るべき方々とはご親戚、故人様が勤務する会社・団体、お子様が通学する学校、ご友人・知人様、近隣に居住される方々です。 そして、これらの方々を早急にお知らせするグループと、通夜式・葬儀・告別式の日取りが定まった後にお知らせするグループとに分け、 早急な連絡は電話・電報・電子メールなどで、後ほどの連絡は訃報などでお知らせします。 故人様が勤務されていた会社へは第一報を電話で速やかに、通夜式・葬儀・告別式の日取りが定まった後には訃報などをFAXや電子メールなどでお知らせします。 1)会社へ家族葬・直葬(ちょくそう)の連絡 昨今のご葬儀では新型コロナウイルスの慢延を避ける為に会葬を辞退する家族葬やご火葬のみでのお見送りを営むご葬家も多く成りました。 この様な場合には会社へのご連絡の際にその事情を明確にお伝えして会葬辞退を申し出ます。 2)訃報例2
          訃報 故〇〇〇〇儀 通夜式・葬儀式
  此度 〇〇〇〇儀 療養の甲斐無く令和2年12月28日逝去致しました。
 付きましては以下により葬送儀礼を執り行わせて頂きたくお知らせ申し上げます。
 式場  於いて 横浜市北部斎場
       横浜市緑区長津田町5125番地1 電話045-921-5700
 日時 お通夜       令和3年1月4日(月曜日) 18;00より
     葬儀・告別式   令和3年1月5日(火曜日) 10;00より
 喪主  夫〇〇△△
                                     敬具
                           〇〇家一同
 ご不明の点が御座いましたら (株)エスアール ひかりの杜
 百瀬邦博 携帯電話 090-4843-1341 までお問い合わせ下さい。
今回は以上です。  

祖母様のご逝去、四十九日法要、忌引き休暇

先般、横浜市内に居住されるご高齢のご婦人のご葬儀をお手伝いさせて頂きました。 喪主様となられるご子息より、 ご祖母様を深く敬愛していた孫娘様の心情を考えご遺体の安置は自宅ではなくひかりの杜で預かって欲しい、 又、ご葬儀の間も心配りして欲しい、とのご依頼を心してお手伝いさせて頂きました。

ひな人形

 1 お祖母様のご葬儀

お祖母様とは直系尊属2親等にあたる女性への敬称です。 すなわち、ご両親のお母様に当たるかたで、おばあさまとお呼びする事も御座います。 故人様の孫娘様は敬愛していた祖母様のご逝去を受け入れる事が出来ず、 ご遺体に触れる事はもちろん、ご遺体を目にする事も受け入れる事が出来ない精神状態でした。 ご葬儀当日は横浜市北部斎場に来場はされましたが、式場内に入場する事が出来ぬ為、 葬儀の次第が聞こえる式場外の場に席を設けてお母様と共に離れた場所から見守っていただきました。

2 四十九日法要

お祖母様の四十九日法要はご自宅で営む事と成りました。 お嬢様もご遺骨と共に然るべき時間を過ごした事により精神状態も穏やかとなり、法要には参列する事が出来ました。 法要の写真 仏式の葬送儀礼に於いて、四十九日法要はお祖母様の忌明けとなる大切な儀式です。 そして、同じ日に納骨を執り行う事と成りました。 四十九日法要の日取りはお願いする僧侶の都合とお呼びする接待客の都合を考慮して四十九日前の土曜日としました。 ご自宅で営む場合は仏壇をお飾りして営みますが、仏壇が大型でない場合には仏檀の前に小机を用意し、五具足を配置します。 香炉を中心にし、その左右に花立て、更にその外側に燭台を置きます。 供え物は仏飯、餅、菓子、果物などです。 花立てに供える花は三回忌までは赤などの華美なお花は避けます。 ロウソクも白を原則とします。 そして 故人様のお位牌(過去帳)を仏壇の最下段に安置します。 法要は先に関係者が入室して着席し、僧侶をお迎えし、読経・焼香・法話が行われます。 ご自宅で営む際にご家族がお食事の用意の為席に着かない事もしばしば見られますが、原則としては全員で務めるものとされます。 法話が終了しましたら、会食となりますが、この席を お斎の席と言います。 最初に施主様が挨拶をし、食事となります。 席は僧侶を上席とし、家族は末席とします。 お斎の席の食事はかっては肉食を避けて、菜食を振舞う精進料理でしたが、現代では あまり拘らないとされます。 施主様は参列者がお帰りの際にお渡しする、引き物(お土産)を用意するのが一般的です。

3 お祖母様ご逝去の忌引き休暇

忌と呼ばれる言葉には”清浄(せいじょう)の忌(き)”と”穢(けがれ)れの忌(き)”と二通りの意味があります。 葬送儀礼に関わる”忌”は主として穢れの忌を意味して居り、 文化的には人の死に対する恐怖・腐敗する死体への恐怖、宗教的には死者の霊の最っとも強い時期を指し、 ご逝去直後から一定の期間が忌中(きちゅう、忌の期間)とされます。 日本では忌に服する事を服忌(ふくき)と言い、その期間中は故人様の近親者は死者の穢れを他者に移さぬ様身を謹んで生活しなければなりません。 日本の文化・習俗では、身近な方がご逝去されると忌に服さなければ成りません。 その期間は; 仏式直葬 仏教では故人様の死後、四十九日法要を営むまでの期間、 天理教葬儀 神道では故人様の死後、五十日祭を営むまでの期間、 牧師様 キリスト教では故人様の死後、一ヶ月に営む昇天記念日までの期間とされます。 尚、キリスト教では故人様はご逝去と共にその魂は天国の神のもとに召されますので、本来忌の考え方はありませんが、日本では仏教に準じて忌中が設定されて居ります。 現代の日本に於きましては近親者がご逝去された場合、そのご葬儀を営む為や喪に服する為に”忌引き”と呼ばれる制度が御座います。 会社員であれば会社の就業規則に従って所定の有給の休暇が取得出来、学生であればその学校の校則に従って授業を休む事が出来ます。 忌引き休暇の日数は;祖父母…3日間 となります。 今回は以上です。

家族葬を営む際の注意事項(トラブル回避)

新型コロナウイルス感染症の広がりが止まらない昨今ではご葬儀の営み方も変わって参りました。 多くの方が交わる機会を少なくする為の家族葬の選択です。 更に、通夜式は執り行はない、葬儀式のみでのお見送りをされる一日葬です。 今回は家族葬と家族葬で起こりやすいトラブルに付いて書かせて頂きました。 東伊豆沖

家族葬の写真

1 家族葬とは

家族葬とは知人・友人そしてご親戚の方々にもご遠慮頂いて、ご家族・近親者だけの少人数で営むご葬儀を言います。 故人様が高齢であったり、長期間に渡る療養などで、長期間社会との係わりが薄かった事からご葬儀に社会的目的を期待しないご遺族が選択されるご葬儀です。 特に新型コロナウィルス感染防止を意図して家族葬を選択するご葬家様も増え始めて居ります。 更には通夜式は営まないご家族のみでの一日葬をご希望されるご遺族様もおられます。 家族葬は少人数での葬送儀礼ですが式次第は通常の葬儀と同様の内容で営まれます。 参列の方々はご遺族の方と極近親の方に限られますので、一般会葬の方々への対応が必要とされませんので、その慌しさとは無縁となります。 ご家族の皆様でゆっくりと故人様をお見送りするご葬儀が営め、お別れの時間を大切に過ごすことが可能となります。 参列者の人数が少ない為、小さな式場に小規模な祭壇をご用意して、ご葬儀の費用を抑える事が可能となります。 ただし、会葬者が少ない分、香典の金額も少なくなります。 又、ご葬儀に参列出来なかった知人・友人の方々が後日ご自宅に訪問されてご多忙となる場合も御座いますので注意が必要です。 お悔やみの言葉 1)ひかりの杜家族葬プラン ご葬儀を営むに当たり必要とされる費用は大きく分けて四項目御座います。 ① 宗教家;寺院・僧侶、神社・神官、教会・司祭・牧師、宗教指導者。 ② 式場利用料、火葬炉利用料。 ③ 葬儀社。 ➃ 人数により変動;会葬礼状、返礼品、料理。 家族葬プランとは上記”③葬儀社”の費用を最小限必要な項目に限定してセットとし廉価な費用設定によりご葬家のお手伝いをさせて頂くものです。 ひかりの杜家族葬プランに含まれる項目は; ーご遺体搬送用防水シーツ。 ーご遺体移送車,担当者1名同行 (葬儀社出庫からご遺体の安置先まで、但し10Kmまで)。 ードライアイス10Kg(ご遺体保全用24時間分)。 ー枕飾り一式。 ー役所手続き代行(死亡届提出、火埋葬許可証入手)。 ー棺一式、ご納棺作業。 ーご遺影一式 ー式場設営。 ー花祭壇(ご希望のお花を使用可能、但し特別高価な花は除く)。 ー葬具一式(お貸出し)。 ー葬儀消耗品必要量(燈明、線香、抹香、その他)。 ー葬儀事務用品必要量。 ー要員1名(式場設営、通夜式・葬儀・告別式司会)。 ー霊柩車担当者1名同行 (式場から火葬場までのお柩移送)。 ーお骨壺一式。 ーご火葬アテンド。 ー後飾り壇一式。 以上の項目はご希望に合わせて追加変更が可能です。 追加変更の際は差額のみ申し受けます。 尚、横浜市営斎場を横浜市民の方ががご利用する場合の式場利用料は5万円/2日間(横浜市北部斎場のみは8万円)。 一日葬でも利用料は変わりません。 火葬炉利用料及び控室利用料は横浜市民がご利用の場合其々1万2千円、5千円となります。 宗教家への謝礼は依頼先に直接ご確認願います。 ひかりの杜ではご葬家のご希望に合わせて宗教家をご紹介する事も可能です。

家族葬トラブル

2 家族葬での注意事項(トラブル)

1)会葬希望の方からのクレーム 家族葬は故人様のご家族・近親者のみの少人数で営むお見送りです。 従いまして、故人様の遠いご親戚や知人・友人の方でお別れを希望される方にはご遠慮願う事と成り、ご不満を受ける事が御座います。 この様な事態を避ける為、故人様ご逝去をお知らせする際には家族葬で営む旨を丁寧にご説明してご理解を得る必要が御座います。 蘭の花 2)会葬者人数のトラブル 家族葬は少人数でのお見送りが原則と成りますが、ご葬儀が具体的するに合わせて会葬者人数が増え、 ご葬儀の対応方法で葬儀社とトラブルとなる事が御座いますので注意が必要です。 ひかりの杜家族葬プランでのお手伝いでは会葬者人数10名までとさせて頂いて居りますが、 特定の条件下であれば10名以上でもお手伝いは可能ですのでお気軽にご相談下さい。 百合 3)見積り金額と支払い金額の差異 ご葬儀を葬儀社に依頼する前には見積金額を確認して依頼する事となりますが、 葬儀の進行と共にその内容が変化し、ご葬儀後の請求金額が見積り金額より高額と成りトラブルとなるケースも多々御座います。 この様な事が起こらぬ様、事前に見積書と追加の可能性がある項目とその費用を明確にし書類で提示を受ける様お勧めします。 又、然るべき葬儀社は、追加の項目が発生する場合は事前に喪主様・施主様の了解を得るべく作業するのをマナーとして居ります。 今回は以上です。      

忌引き休暇、配偶者の父母

過日、配偶者のお父上様がご逝去、忌引き休暇は何日かとのお問い合わせをお電話で頂きました。 具体的にはお勤め先の就業規則をご確認頂く必要が御座いますが、3日間が世間一般的です。と回答させて頂きました。 今回は忌引き休暇に付いて書かせて頂きました。 花祭壇

1 喪とは

喪とは人間社会に於いて、身近な者や心を寄せる者、尊ぶべき者が死去し、故人様のご逝去を悲しむ者が 一定期間日常生活とは異なる儀礼的禁忌状態(ぎれいてききんきじょうたい)に身を置く事を言います。 喪は人間社会共通の想いで、国家元首やそれに準ずる方が崩御(ほうぎょ、ご逝去)された場合に国民が喪に服する形は世界共通の慣習(かんしゅう)です。 弔問客の服装は 日本でも、古来より家族や親族に弔事があった場合、一定の期間故人を偲び哀悼の意を表しました。 この期間のことを”服喪期間(ふくもきかん)”或は”服忌(ふっき)と呼びます。 服は故人への哀悼の気持ちを表わす期間(喪中)、忌は故人の祀りに専念する期間(忌中)といわれます。 仏教では四十九日法要までを死の穢れの重い期間として忌中、一周忌法要までを穢れの薄くなった期間として喪中とよび、 穢れが他に及ばぬ様ご遺族は身を慎んで過ごさねばなりません。 かって、忌中のご遺族は慶事などに係わらず、家にこもって、故人様を偲び冥福を祈るもの とされて居りました。 現在ではそれ程厳密ではなく成りましたが、少なくとも慶事には参加を慎みます。 忌中の期間は仏教では四十九日法要まで、神道では五十日祭までです。 キリスト教では天に召される祝事ですので、服忌の概念は有りません。

弔問のマナー

2 忌引き休暇

日本では忌中の概念が定着して居り、官公庁、企業、団体では服務規定により、忌引期間が定められ、その間忌引き休暇を取る事が可能です。 忌引き期間は配偶者;10日間、父母;7日間、子供;5日間、他の親族;1~3日間、 配偶者の父母;3日間、配偶者の祖父母・兄弟姉妹;1日間が一般的です。

四十九日法要

3 喪中

喪中は一周忌までの一年間となりますが、 この間は原則として結婚式、祝賀会、落成式などの祝い事には出席を見合わせます。 不幸の前から予定されていた慶事の場合は先方にその旨をお伝えして辞退しますが、それでもと要請された場合は出席する場合も御座います。 喪中に迎える正月は門松、しめ縄、鏡餅などの正月飾りはせずに、年末年始の挨拶回りや、初詣は控えます。 歳暮や中元などの贈答は四十九日の忌明けまでは控えますが、忌明け後は通常通りで構いません。 喪中は年賀状を出状しません。 代りに年賀の欠礼をお詫びする挨拶状を出状します。 年賀欠礼状は年賀状の受付が始まる前、出来れば11月中に先方へ到着するべく出状します。 年末に不幸があった場合は年が明けて松の内が過ぎてから寒中見舞いを兼ねてお詫びの手紙(はがき)を出状します。 又、挨拶状を出さなかった方から年賀状が届いた場合も松の内が過ぎてから寒中見舞いを兼ねてお詫びの手紙(はがき)を出します。 今回は以上です。

慶弔連絡(危篤・死亡の連絡)

慶弔連絡とは、本来慶事・弔事の連絡を意味しますが、 通常はご家族の方が危篤・死亡に際したさいに関連各所への通知・連絡をいみします。 又、死亡の際の連絡は”訃報”とも呼ばれます。   慶弔連絡 危篤

 1 危篤に陥(おちい)った時の連絡

ご家族が病に付され、担当医師より危篤を告げられましたら、 まずは、ご家族が息のある内に会わせたい方に至急連絡をとります。 1)危篤を知らせる範囲と順位 ①家族・近親者 血縁の深い親族、両親、お子様、ご兄弟姉妹、祖父母、孫、配偶者の親や兄弟姉妹、おじ・おば・甥・姪などの3親等以内が目安。 ②時につながりの深い友人・知人。 ③勤務先、学校、関係団体などで付き合いの深い方。 以上が目安ですが、大切な事は本人が会いたがる方、ご家族が会わせたいと思う方にご連絡される事が重要です。 危篤連絡のマナー 2)危篤の連絡は電話で 危篤の連絡は相手が目上の方でも、深夜や早朝であっても電話で構いません。 電話での連絡がとれない場合はファクシミリ、メール、或は電報などを使用して伝えます。 伝える内容は; 危篤者の氏名、危篤者のいる場所(来て欲しい場所)、電話番号、交通機関、道順、病院名、科名、病室番号、何時来て欲しいか、などです。 例 私〇〇と申します、父〇〇が危篤と成りました、一目会っ頂けませんでしょうか、と始め上記内容を伝えます。 菊

2 死亡を知らせる連絡

死亡を知らせる範囲と連絡の方法は まず、直ぐに知らせる方と葬儀日程が決まってからお知らせする方とを分けます。 故人様の死亡をお知らせするのは; 臨終に立ち会えなかった家族、近親者、故人様と親しかった友人・知人、勤務先、学校、関係団体です。 この中で、直ぐに知らせる必要がある方と通夜・葬儀の日取りが決まってから知らせた方が良い方とに分けます。 ご遺族が全ての関係者に直接連絡するのは大変ですので、それぞれ代表者2名くらいに通知して、その人から他の人への連絡をお願いします。 葬儀などでお世話になる隣近所や町内会にも連絡します。 又、菩提寺の僧侶、お参りしていた神社の神官、参加していた教会の神父・牧師など、葬儀でお世話になる宗教家へも連絡します。 葬儀の日取りを決める為には宗教家のご都合を確認しておく必要も御座います。 レトロな電話 1)故人様のご逝去をすぐに知らせる 直ぐに知らせる方への連絡は電話で、通常の挨拶は省き、簡潔にお知らせします。 深夜・早朝にご連絡する場合は、”深夜(早朝)に恐れ入りますが”と失礼を詫び、 ”〇〇の長男の✖✖で御座います。本日△△時に父が亡くなりましたのでご連絡申し上げます”。 とお伝え致します。 スマートフォン 2)通夜・葬儀の日程が決まってからのご連絡 同じく電話で連絡をします; ”〇〇の弟✖✖で御座います。 本日△△時、兄が死去致しました。 通夜は〇月〇日✖✖時より、葬儀・告別式は〇月〇日✖✖時より、共に横浜市北部斎場で執り行いますのでお知らせいたします。 葬儀の方式は仏式(神式、キリスト教式、無宗教、お別れ会など)で営ませて頂きます。” とお伝え致します。 連絡は手短に行います。 又、電話の相手先に出欠の確認をしない事が礼儀とされて居ります。 尚、通夜・葬儀・告別式予定の文書送付を依頼された場合には、指定された方式(ファクシミリ、メール、他)でお送りします。 死亡広告 3)死亡広告 故人様の社会的地位が高い場合、知名度が高い場合、社葬や団体葬を執り行う場合などでは新聞に死亡広告を出す場合が御座います。 死亡広告の掲載は葬儀の前々日の朝刊に出すのが一般的です。 死亡広告の費用は掲載を希望する新聞社と枠の大きさにより異なります。 又、故人様の知名度により新聞社が独自の判断で無償掲載してくれる場合も御座います。 どの様な形態にするかは、ひかりの杜にご相談頂ければ必要な手配をさせて頂きます。 今回は以上です。  

昭和時代の葬儀

昭和時代の葬儀は第二次世界大戦前と後で大きく変化します。 大戦前のご葬儀は葬列を主体としたお見送りで、戦後は告別式を主体としたお見送りへと代わりました。 花祭壇

葬列

1 昭和時代のご葬儀背景

明治・大正時代のお見送りは葬列を主体として執り行はれて居りました。 それが昭和時代に入ると、米国より霊柩車が輸入され、ご遺体移送の手段としての霊柩車が普及し始め、昭和2年に製造された宮型霊柩車の出現により お見送り儀礼の主体は葬列から告別式主体へと変化して行きました。 そして、告別式の登場と共に、従来は小机の上に具足を供えた程度の祭壇が、一壇から二壇、二壇から三壇と、徐々に増えて行き、 最終的には現在も使われている5壇の白木祭壇が生まれました。 満州事変から第二次世界大戦へと進む中で、戦局の悪化とともに葬儀や告別式を行う事も出来なくなり 昭和10年前後までは葬列を組む事も細々と残って居りましたが、戦時体制に入るとこれも消えました。 葬具の製造なども統制される様になり、葬儀・告別式の規模もより小さくなってゆきます。 更に戦局が厳しくなると霊柩車の燃料も不足する様になり、ご遺体の移送は人手による事となります。 戦争の最終局面では葬儀の飾り付けも出来なくなり、故人様のご遺体は 納棺して火葬場にお送りするだけとして、ご葬儀を執り行う機会は消滅しました。 終戦直前では死者が出ても納棺をして火葬場へ行くだけの葬儀となりました。   戦後日本の宗教 日本では敗戦とともに物資の不足、高度のインフレにより国民生活は混乱しましたが、昭和25年の朝鮮戦争による特需景気をはじめとして、日本の戦後復興が始まります。 葬儀も昭和28年ころより告別式を中心とした葬儀式が行われる様に成り、祭壇・棺や各種の葬具が開発・製造され、祭壇を中心とした葬儀が一般的となって行きました。 この流れとともに地域特有の葬具は徐々に姿を消し、全国的に標準化が図られる様に成ります。 そして、人口の大都市集中、核家族が進みます。 それでもこの時代には地区共同体としての葬儀が多く見られました。 葬儀の取り仕切りは町内会や、団地の自治会が中心となり、団地の集会所で執り行われる葬儀も多く見られました。 又、家族・親戚が色々な地域から集まらねば成らなくなり、葬儀は通夜と葬儀式を中心とした2日間に集中するように成ります。 告別式も葬儀式と同時に行い、会葬者への迷惑を考慮して時間も一時間以内で終了する様になります。 現在の横浜市内では葬儀式・告別式・初七日法要・故人様との最後のお別れまでを一時間で執り行う形が一般的と成って居ります。 現代では少子高齢化が進捗し、お仕事を引退されてからそこそこの時間が過ぎた方の葬儀では、ご葬儀を営む目的の一つである”社会への告知”はその重要さを失いつつあり、 近親の方のみで静かにお見送りするご葬儀が多くなりました。 家族葬と言われる形です。 会葬者の方も限定される事から大規模な五段の祭壇などは姿を消しつつ有り、お見送るする御家族のご希望に沿った祭壇、式次第などが主流になりつつ有ります。

白木祭壇

2 昭和時代のご葬儀

昭和時代の初期に現在の葬儀式場の原型が出来上がります。 特に東京、大阪、名古屋などの大都市に出現した告別式では使用される祭壇が大きく変化しました。 それまでの祭壇は現在の枕飾り程度の祭壇と、その左右に生花、造花、供物などを配した簡素なものでしたが、 この部分を前机として残し、その後ろに複数の壇を配し、最終的には白木で5っの壇を組み上げた現在の祭壇の形が使用される様に成りました。 又、当初はそれぞれの壇を白布で覆う単純な形でしたが、その内 高欄をつけた祭壇等も使用される様になります。 そして、祭壇を飾る為の六道などの新しい燭台や葬具が誕生しました。 遺影写真が祭壇に飾られる様になったのも昭和初期からです。 今回は以上です。

ご葬儀を終えた後での相続に付いて

ご家族の方がご逝去されてご葬儀を営んだ後には故人様が所有されて居られた資産は何方かが相続する必要が御座います。 そして、相続には法律で定められたルールと手続を済ませなければならない期限が御座います。 散骨クルーズ

財産の写真

1 相続の対象となる財産

故人様が所有されていた財産の中には相続の対象となる財産と、対象とならない財産とが有ります。 対象となる財産は故人様が生前に所有されていた、土地・家屋・預貯金・有価証券・他 等のプラスの財産と、借入金や未払いの税金等のマイナスの財産です。 祭祀財産(墓地、墓石、仏壇、仏具など)、香典、死亡退職金、他等は相続の対象とならない財産になります。 ① 故人様が御逝去されますと、故人様が所有されていたご遺産の相続が開始されます。 相続人が複数居られる場合は相続財産はひとまず相続人全員の共有となります。 相続の対象となる財産は故人様(被相続人)が生前に所有されていた; ー土地、家屋、現金、預貯金、貴金属宝石類、書画、骨董、家財道具、株式・債券などの有価証券、借地権、借家権などのプラス財産と、 ー借入金や未払いの税金などのマイナス財産を合わせた財産となります。 従いまして、相続が開始されると同時にプラスの財産と、マイナスの財産を漏れなくリストアップして、その評価額を出す必要が有ります。 このリストを基にして財産の分割や相続税の計算がされる事と成ります。 ② 又、相続の対象とならない財産としては香典、死亡退職金、遺族年金、祭祀財産等が有ります。 香典は喪主に贈られたものと考えられ、相続の対象とはなりません。 死亡退職金や遺族年金はご遺族の固有の財産として同じく相続の対象とはなりません。 生命保険金は受取人の名義が誰かにより異なります。 被相続人が保険料を負担し、受取人の指定が被相続人若しくは受取人が指定されていない場合は相続財産となります。 祭祀財産は”祭祀承継者”が単独で引き継ぐものとされ、相続の対象とはなりません。 尚、故人様の預貯金は名義人の死亡が確認されると、その口座は凍結され、配偶者やお子様であっても引き出す事が出来なく成ります。 この口座からの引出しは遺産分割を終えた後に口座預貯金の相続人が”遺産分割協議書”に故人様の戸籍謄本、遺産相続人全員の印鑑証明を添付して手続きをする事により可能となります。 又、金融機関によりましては医療費や葬儀費用の支払いなどに限り引き出しを認める場合が御座いますので、必要な場合は該当金融機関にお問合せ頂く事をお薦め致します。

遺産相続

2 相続の開始

遺産相続に於いては相続財産を遺して亡くなられた方を”被相続人”、相続財産を受け継ぐ方を ”相続人” 呼ばれます。 遺産相続は非相続人が亡くなられると同時に開始されます。 そして、相続の権利を持つ方(相続人)が遺産を相続する場合は被相続人が生前に有していた権利と義務の全てを引き継ぐ事を前提とします。 又、裁判所より失踪宣告を受けた方の場合も死亡と見做された時点で遺産相続が開始されます。 ① ご家族様が亡くなられましたら、出来るだけ早い機会に、故人様が遺言書を遺しているか、どうかを確認します。 遺言書の有無によりご遺産をどの様に引き継ぐかが大きく異なるからです。 遺産相続に於いては”遺言による相続は法定相続に優先する”という大原則が有るからです。 従いまして、被相続人が法的に有効となる遺言書を遺していた場合は原則として有効な遺言書の内容に従って相続が行われなければ成りません。 但し、相続人全員の同意が有れば、遺言書の指示に従はなくとも構いません。 ② 他方、遺言書が存在しない場合は原則として財産を相続するのが誰で、どの様な割合で受け継ぐかは法律により定められて居ります。 この様な遺産相続を法定相続と言います。 法定相続の場合でも相続権利者全員の合意が有れば法定相続とは異なる割合で相続を行う事が可能です。 ③ 遺産相続と言うと預貯金、有価証券、不動産等を引き継ぐと言うプラスのイメージが浮かびますが、 相続は被相続人の財産上の権利と義務の全てを引き継ぐ事と成りますので、借金、債務、損害賠償責任等のマイナスの財産も引き継がなければ成りません。 ➃ 又、相続税の申告・納税は相続の開始から10ヶ月以内にと期限が定められて居ります。 更にマイナスの財産が多い場合の相続放棄や限定相続の申請は3ヶ月以内となりますので、相続人の確認、相続財産の調査、確認は出来るだけ早めに行う必要が御座います。

相続人

3 相続人の範囲とその順位

故人様の財産を相続する際には 法律により定められた 相続人の範囲で その順位に従い行われます。 法律に定められた相続人を法定相続人といいます。 法定相続人には 配偶者相続人と 血族相続人が有ります。 配偶者相続人は 故人様の配偶者で どの様場合も相続人に成れます。(法律上の婚姻関係にない 内縁の妻や夫には相続権は有りません。) 血族相続人は 故人様と血のつながりを持つ親族で お子様やお孫様等の直系卑属、親御様や祖父母様等の直系親族、そして兄弟姉妹が相続人と成れます。 但し その中には 第一から三位までの順位が有り、第一順位の相続人が居られる場合は 第二、第三順位の方は相続人に成れません。 第一順位の方が居られない場合に第二順位の方が、第一順位と第二順位の方が居られない場合は第三順位の方が相続人になる形となります。 第一順位は直系卑属の方で 故人様の 嫡出子・非嫡出子・養子・胎児等のお子様と お子様が亡くなられていた場合のお孫さん(代襲相続と言います)が含まれます。 第二順位は直系親族の方で 故人様の父母、祖父母、曾祖父母の方ですが 父母が居られる場合には祖父母・曾祖父母の方に相続権は有りません。 故人様にお子様が居ない場合にのみ相続人と成れます。 第三順位は 故人様の兄弟姉妹(父母の片方だけが同じ半血兄弟姉妹も含まれます)の方々です。 故人様に 直系卑属も直系親族も居られない場合にのみ相続人と成れます。 尚 以下の人は相続人と成れません; 1 故意に被相続人、自分より上順位 又は同順位の相続人を殺したり、殺そうとして刑に処せられた者。 2 被相続人の殺害された事を知って これを告発せず、又は告訴しなかった者。 但し 是非の弁別の無い者又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であった場合を除く。 3 詐欺・脅迫により、被相続人が相続に関する遺言を作成・徹回・取消し・変更する事を妨げた者。 4 詐欺・脅迫により、被相続人に相続に関する遺言を作成・徹回・取消し・変更させた者。 5 相続に関する被相続人の遺言書について偽造・変造・破棄・隠匿した者。 今回は以上です。

葬儀・新型コロナウィルス

新型コロナウィルスの発生が判明してから約1年になろうとして居りますが、 日々の陽性確認患者の数は増加のいっとをたどり、すべからく厳しさを増す今日此の頃となって居ります。 日本を始め世界各地でその対応に苦慮する中でわずかの救いはワクチン接種がようやく始まったことでしょうか。 日本でも令和3年4月から順次ワクチン接種が開始されますが、全体的にに行き渡って状況が鎮静するには最低でも1年が必要とされます。 従いまして私どもも令和4年4月までは新型コロナウィルス感染防止を前提としたご葬儀のお手伝いを覚悟して居ります。 三密は避けましょう 横浜市役所

1 横浜市内の新型コロナウィルス感染患者状況

令和2年12月23日現在の日本国内の新型コロナウィルス感染患者数は;感染者総数20万4千人、死者総数2,877人ですが、 横浜市内の感染患者総数 8,494名 退院・回復者 6、706名 重症者       20名 死者       123名 23日の新規感染者 134名 11月半ばからは日々100名を超える感染者が確認され、12月に入り170名を超える日も出始めて居りますので、 皆様には更に一層の予防対策を講じて頂く必要が御座います。 尚 年末年始に於いて体調異常が生じた場合の問い合わせ先は; 1)かかりつけの医院。 2)横浜市新型コロナウィルス感染症コールセンター 電話 045-550-5530(24時間対応) と成ります。

開港記念会館

2 新型コロナウィルス慢延下(まんえんか)でのご葬儀

1)新型コロナウイルス感染者の方のご葬儀 万一新型コロナウィルスに感染されてご逝去された方のご遺体は第二次感染を防ぐ為に、 ーお見取り出来る方の制限(原則お一人、ご遺体へに付き添いは不可)。 ー葬儀社は病院指定の業者が対応。 ー出来るだけ早期に荼毘に付さなければなりません。 従いまして、ご遺体は先ずご火葬を優先し、その後にご葬儀を営む事と成ります。 横礼自動車 ご遺体の移送に当たりましては第二次感染を防ぐ為に細心の注意が必要と成ります。 先ずご遺体は非透過性の納体袋にお納めして、完全な消毒を施します。(この作業には防護服が必要な為、病院の方にお願いする事となります)。 お柩へは納体袋に納められた状態でお納めする事となります。 お柩は医療機関から火葬場まで、直接搬送させて頂きます。 ご自宅での安置、ひかりの杜遺体安置所でのお預かりは出来ません。 ご遺体の搬送に当たり、ご遺族の方の搬送車・霊柩車への同乗は出来ません。 尚、ご遺体の搬送に際してひかりの杜担当者は、マスク、手袋、ゴーグル等を着用させて頂きますが、ご理解の程お願い申し上げます。 横浜市久保山斎場 2)新型コロナウイルス陰性の方のお見送り(直葬) 新型コロナウイルス慢延下では営むご葬儀も出来る限り会葬の方を少人数にして営む事と成ります。 その一つとしまして直葬と呼ばれるご葬儀の形式が御座います。 直葬と呼ばれる葬儀形式は通夜式・葬儀式は行わずに”ご火葬”のみを執り行うお見送りの形式です。 従来は高齢ゆえに静かに見送りたい、宗教色の無い葬儀でありたい、費用を抑えたい、などのご希望をお持ちのご遺族様にお選び頂いたお見送りでしたが、 新型コロナウイルス感染を防止する為、多人数の集まりを避けて営めるご葬儀として選択されるご葬儀と成りました。 直葬の内訳は; ご火葬のみのシンプルな儀式ですが、故人様とのお別れの時間を十分に取る事は可能です。 又、火葬炉前での読経、祝詞奏上、祈禱も可能で御座います。 葬儀について 3)通夜式を営まない一日葬 ご葬儀の儀礼は営みたいが三密の機会は最小にしたいとの事から一日葬を選択されるご遺族も居られます。 一日葬の流れは以下の通りです; ➀ お迎え

故人様のご遺体はご逝去後、法律により24時間は火葬することができませんので、ご遺体を安置する必要があります。

病院での長時間安置はできませんので、「ご自宅」または「専用の安置所」まで搬送する必要があります。

安置場所が決まっていない場合はお迎えに伺った際にご案内し、決定次第搬送致します。

 お迎え
② ご安置

 葬儀・告別式までの間、ご自宅又は遺体安置所内にご遺体を搬送し、ご遺体の保全処置をした上で安置します。

 ご安置
③ ご納棺

 ご遺族様の手によりご遺体をお清めして故人様を棺にお納めおします。

ご納棺
➃ ご葬儀・告別式・初七日法要(横浜市営斎場ご利用の場合)

 通夜式は営まずに、ご葬儀・告別式・初七日法要を営みます。

 その後、花祭壇のお花でご遺体をお飾りして、故人と最後のお別れとなります。

出棺
➄ 出棺

火葬の日時に合わせ、火葬場係員の指導の下でご親族の方々の手により故人様火葬炉前にお運びします。

出棺
➅ 火葬

指定された火葬炉にてお柩は荼毘に付されます。

ご火葬時間(約1時間)の間を利用してお斎の席を設けます。 火葬が終わりましたら火葬場係員の指導の下で拾骨を行います。 火葬
➆ ご自宅へ

 火葬場からご帰宅後、ご遺骨をあと飾り壇へご安置致します。

ご自宅へ
今回は以上です。
 

外国人のご葬儀

本年(2020年)日本を訪れた外国人の方は新型コロナウィルスの発生に伴う入出国規制により10月末現在27,400人と大幅に減少して居りますが、 2019年度は観光、事業開発、雇用などの目的で3100万人を超える海外の方が来日されました。 新型コロナウィルス慢延の終息がどの様な形で何時頃終息するかは今だ定かではありませんが、終息された後には改めておおくの方々が海外より来日される事と推測されます。 それに伴い日本国内でご逝去される海外の方も多くみられる事と成りました。 特に横浜は江戸時代末期より多くの外国の方々を受け入れて来た国際都市であることから外国の方のお見送りも多くみられる様になりました。 横浜での海洋散骨

1 外国籍の方のお見送り

日本国以外の国籍をお持ちの方が横浜でご逝去された場合には、当該国大使館若しくは領事館のご指導の下でご遺族のご希望に合わせたお見送りを営む事と成りますが、 そのお見送りの形態は以下の中のいずれかとなります; ーお見送りの儀礼を横浜で営み、日本国内に埋葬する。 ーお見送りの儀礼は横浜で営み、ご遺体若しくはご遺骨をご出身のお国にお戻しして埋葬する。 ーご遺体のご火葬を横浜で行い、ご遺骨をお国にお送りして儀礼・埋葬をお国で営む。 ーご遺体に保全処置を施してお国にお送りし、お国で儀礼・埋葬を営む。 などの方法が御座います。

キリスト教の葬儀

2 ご遺体の保全

外国籍をお持ちの方のご遺体は多くの場合保全処置を施してご自身のお国にお送りする事となります。 人間や動物の肉体は死後、体内にある自己溶解酵素、及び体の内外に棲息する微生物などによって、細胞は急速に分解を始め(腐敗)、 さらにハエの幼虫など死肉食性の昆虫の摂食活動により速やかに損壊されます。 又、ご遺体から浸出す体液・腐敗汁などの汚染による感染症の危険もあります。 これらを防ぐ為にご遺体の衛生保全(エンバーミング)や腐敗の進行を遅延させる為のドライアイス使用などを行います。 日本国内の法律では医師による死亡の判定から24時間以内のご火葬は許されて居りません(死亡原因が感染症である場合を除く)、 ドライアイス交換 又、火葬炉の空状況によりましては更に数日間ご遺体を保全する必要が有り、この間は一般的にドライアイスによる腐敗防止を、 ご遺体を遠方に移送したり何らかの事情で長期間保全する必要が有る場合は遺体衛生保全(エンバーミング)を施す必要が御座います。 ドライアイスは皮膚に直に当てますと皮膚が傷つきますので、タオルなどでくるんで使用します。 脳髄、胃や腸の腐敗は早く、腐敗ガスを発生させますので側頭部と胸から腹部を中心としてドライアイスを当てます。 通常は10Kgで24時間保全が可能ですが、夏場の暑い時などは量を増やしたり、交換の頻度を上げたりして調節する必要が御座います。 又、ドライアイスは直下にしか効きませんので、ご遺体の上に置くかたちとなります。

白蓮の花

3 ご遺体の変化と保全方法

1)人が生命活動を停止するとその身体は徐々に腐敗して行きます。 この腐敗がご遺体への恐怖であったり、穢れの考えを生み出す事に成ります。 腐敗がどの様に進むのか、どの様にしてそれを止める事が出来るのかは以下の通りです。 生命活動を止めた身体には 個人差や身体が置かれていた場所の環境により違いは有りますが次の様な変化が起きます。 イスラム教の花 ー身体の腐敗 死後1時間ぐらいから腸内細菌が増殖を始め、腸内細菌の増殖と胃腸の融解により腐敗が進行し、腐敗ガスが発生します。 ー死後硬直 身体の筋肉が硬直し関節が動かなくなる現象です。 死後2時間ぐらいから出始め、20時間後くらいに硬直は最も強くなり、その後腐敗の進行と共に硬直は解けて行きます。 最初は顎関節に現れ、順次 全身に広がります。 手足の硬直は6、7時間前後から始まります。 ー死斑 心臓が停止すると体内の血液は循環を止めて身体の下部の静脈に留まります。 この血液の色が皮膚を通して見えるのが死斑です。 死斑は死後30分程度でご遺体下部に斑点が出始め、2-3時間で融合し、20時間で固定します。 ご遺体とは ”霊魂が遊離し遺された体” という意味ですが、ご遺族にとりましては恐れでも、穢れでもなく大切にお見送りするお体です。 このお体を腐敗させない方法は幾つか御座います。 ヒンズー教の花 ードライアイスによる冷却 1週間から10日間の間に有効です。 腐敗は内臓より始まりますので、お腹、胸、両脇などのドライアイスを当てて腐敗を遅らせます。 季節にもよりますが10Kgのドライアイスで24時間程有効です。 ー冷蔵保存 1ヶ月位有効です。 専用の保管庫を摂氏2度に保って腐敗を遅らせます。 ー冷凍保存 非常に長期間の保存が可能です。 専用の冷凍庫でご遺体を凍らせます。 米国では一般的ですが、日本では特別な場合を除いて使用されて居りません。 ーエンバ-ミング 半永久的に保存が可能です。 血液を薬品と置き換えて腐敗を防止します。 日本国内では業界自主規制により50日以上の保管目的でのエンバーミングは行わない事にして居ります。 費用は10万円+α。 エンバーミングとはご遺体に施す防腐処置の一つで、ご遺体の一部を切開して血液を抜き、代りに防腐剤を注入する事により、ご遺体を長期間保全する事が可能となります。 この技術は北米で加発され、日本にも伝わりましたが、日本では火葬までの日数がそれ程掛らずドライアイスの利用で十分と考えられて居り、 ご遺体を海外に移送する等の特別な場合にのみ利用されて居ります。 尚 Embalm とは”香料を塗る(死体に)” という意味で、本来はミイラを作る事を指して居ります。 以上の他に 過去には ミイラ、即身仏、アイスマン、桜蘭の美女、ロザリア・ロンバルド 等が有りました。 今回は以上です。

お正月の葬儀と喪中の心得

新型コロナウィルスの拡散が収まらない中での師走、そしてお正月を迎える事と成りました。 お正月にご家族の方に万一が起きた場合の準備と喪中で迎えるお正月に付いて書かせて頂きました。 令和の正月

1 お正月のご葬儀

年末年始、万一ご家族の方にご不幸が有った場合でもお見送りの儀礼は通常と同様に執り行う事はかのうです。 一つだけ通常と相違する点は火葬場の利用日です。 横浜市内の火葬場、及び横浜市営の式場は元日と2日の二日間が休場となる為、この二日間故人様のご遺体はご自宅に安置してご家族と共に過ごして頂く必要が御座います。 尚、葬儀社は通常通りのお手伝いを致して居りますのでご安心下さい。 又、ご遺体の保管も通常と同様にさせて頂きます。 喪中の写真

2 喪中のお正月

1)喪中とは 喪中とは日本古来の神道と仏教が融合して創り上げられ古くから伝承されている習俗で、 天皇陛下の崩御、然るべき立場の方のご逝去、近親者が亡くなった場合に一定の期間、死を悼(いた)み、身を慎むことを言います。 「忌服(きふく)」、「服喪(ふくも)」とも言います。 古くは、門戸を閉じ、酒肉を断ち、弔(ちょう)せず、賀(が)せず、音曲をなさず、嫁とりをせず、財を分かたずというようなしきたりが暮らしの中に 息づいて、 それが今日も、部分的に受け継がれて居ります。 特に忌服期間中は、故人の冥福を祈り、行動を慎みます。晴れがましいことや派手な行動は慎みます。 門や玄関の正月飾り(注連縄、門松など)、鏡餅等の飾り付けや正月料理、お屠蘇でのお祝いは致しません。 年始まわりや神社、仏閣への初詣も控えるのが一般的です。 喪には2等親以内の方、及び同居のご家族のご逝去を対象として服します。 その期間は一周忌法要を営むまでの1年間が一般的です。 喪中の正月飾り 2)喪中の正月の心得 ーおせち料理 基本的に喪中(忌中期間を含む)の間は、新年をお祝いする料理であるおせちは食べない方がベターです。 ただし、四十九日法要が終わって忌明けになっていれば、食べても構わないというのが一般的な認識になっています。 喪中におせちを食べる際には、故人に配慮して気をつけたいポイントがいくつか存在します。 まずお祝いを意味する紅白の食べ物や鯛、伊勢海老などは避けるようにしましょう。 喪中のおせちにはかまぼこや黒豆、栗きんとんなどを中心にしたものを用意するのが一般的です。 おめでたさを演出する重箱を使わずにお皿に盛る、お酒は控える、お祝い箸は使わないなど食事中のマナーにも気を配りましょう。 年越しそば ー年越しそば 年越しそばの由来には諸説ありますが「長いものを食べて健康と長寿を願う」「1年間の厄を切り落とす」という意味合いで食べるものとされています。 新年を迎えるお祝い的な意味は含まれていないので、喪中でも気にせず食べて問題ないと言えます。 但しお祝い事を連想させる食材を入れるのは避けた方が良いでしょう。 ー親戚同士の集まりは 新型コロナウィルス慢延の中では避けるべきですが、通常は以下の通りです; 正月には親戚同士が集まって新年の挨拶を交わしたり、久しぶりの再会を楽しむ場が設けられるケースが多いでしょう。 親戚の集まりには「自分が相手の家を訪問する場合」と「自分の家に親戚が集まる場合」の2通りが考えられます。 自分の親族が亡くなった後の正月に配偶者の家を訪問するケースでは、特に気にする事はありません。 配偶者側の親族が亡くなっている場合には、相手方の意向に従いましょう。 一方で喪中である自分の家に親戚を招く場合には「集まりの趣旨」に注意しておきたいところです。 親戚を招いて「新年をお祝いする」のではなく「旧年中に亡くなってしまった故人を偲ぶ会」であるという旨を親戚にそれとなく伝えていきましょう。 お年玉 ー喪中のお年玉 子ども達にとってお年玉は年始の楽しみなイベントですから、がっかりさせたくはないところでしょう。 本来であれば新年のお祝い金という意味合いがあるので避けるべきものではありますが、喪中の都合で子ども達までがっかりさせてしまわぬようお年玉は配る家庭が一般的と成りました。 その際は普段のお年玉で用いる様な紅白の水引きではなく、無地や地味なポチ袋に入れて渡すと良いでしょう。 表書きも「お年玉」ではなく「お小遣い」や「文具代」など、特別感の薄い書き方をすると尚良いで ー新年のあいさつ 普段の正月であれば「あけましておめでとうございます」の挨拶から話が始まるところでしょう。 しかし喪中の場合は祝い事は厳禁なので「おめでとう」という言葉は使えません。 自分が喪中だと知らない相手がかけて来た新年の挨拶につられてしまいがちなので気をつけましょう。 喪中の場合は自分から「おめでとうございます」などのお祝い言葉を使わなければ問題ありません。 この場合は「昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いします」といった具合に、それとなくお祝い言葉を避けた挨拶を使用しましょう。 寒中見舞い ー年賀状が届いたとき 通常、身内に不幸が起きてしまった場合には交友関係のある家に「喪中ハガキ」を送付してその旨を伝えます。 基本的に喪中ハガキが届いた相手からは、次の正月に年賀状が届く事はありません。 しかし身内の不幸後は何かとバタバタするもので、うっかり喪中ハガキを出し忘れたり相手方の住所が変わっていたりで喪中ハガキが届いていない相手が居ることも珍しくないです。 この場合は当然相手は喪中である事を知らずに年賀状を書いてくれるでしょう。 また、年末近くに喪中ハガキを送った場合には行き違いで年賀状が届いてしまうケースも考えられます。 こうした喪中の間に年賀状が届いてしまった場合には、「寒中見舞い」という手紙を用いて対応しましょう。 元来寒中見舞いは1月5日頃から2月4日頃にかけて送る挨拶状でしたが、喪中における年賀状の代用品としても利用されています。 寒中見舞いを送る場合には、松の内(1月7日)と呼ばれる期間が終わってから出すようにしましょう。 これは松の内に届く手紙の事を総じて「年賀状」と呼ぶので、年賀状と寒中見舞いをハッキリと区別しておく為です。 また、寒中見舞いに用いる文章は 「丁寧な新年のご挨拶を頂き恐縮です。ご挨拶が遅れて申し訳ありませんが、本年は喪中の為新年のご挨拶を控えさせて頂きます。今年もよろしくお願い致します。」などが良いでしょう。 「せっかく年賀状をくれた相手へのお礼」「返事が遅れたお詫び」「喪中である事の連絡」がポイントとして挙げられます。 今回は以上です。    

ヒンズー教を信じる方の葬儀

ヒンドゥ教は世界3大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)には入りませんが、インドを中心にして9億人の信者を持つ世界で3番目に大きな宗教です。 現在の日本では各界の事業を支えるべく多くの外国人研修生が来日されて居りますが、ヒンドゥ教を信仰される方も多くみられる様になりました。 それとともにご不幸にみまわれるケースも散見される事となりました。 ヒンドゥー教 ヒンドゥー教の花飾り

1 ヒンドゥ教とは

ヒンドゥ教は世界3大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)には入りませんが、インドを中心にして9億人の信者を持つ世界で3番目に大きな宗教です。 ヒンドゥ教は紀元前5世紀頃にインドに於いてバラモン教を基にして生まれた多数の民族宗教の総称です。 仏教もその一宗派とする説もあります(但し 仏教徒は9憶人には含まれて居りません)。 その教えの中心となるものは生存中の行い”業(カルマ)”と”死後の輪廻(サンサーラ)”に有ります。 ヒンドゥー教では、輪廻を教義の根幹としており、現世での信心と業(行い)によって、次の輪廻(来世)の宿命が定まるとされ、 この思想を基本に高度に理論化されて、その世界観や死生観が形成されてインド社会の中に根ずいて居ります。 ご葬儀は輪廻の為に故人様の霊を解き放つべくご遺体を火葬し、遺されたご遺灰は川(出来れば 母なる川ガンジスで)にお流しします。

ガンジス川でのお見送り

2 ヒンドゥー教のお見送り(大東文化大学国際関係学部殿より)

死期が近づくと、家族の司祭であるブラーマンが呼ばれ、床のそばにギー油の灯火が置かれる。 死にゆく者はヴィシュヌ神に祈りを捧げ、司祭に現金と衣類の他に雌牛一頭を喜捨する。 他のブラーマンには、現金と米、豆、塩、腐食した釘とシャベルが与えられる。 親族と知人が床を訪れ、死期が迫るとラーム神の名を唱える。 親族の一女性が玄関を清め、人ひとりが横たわる範囲に牛糞をしきつめ、死の床の準備をする。 その上に、ゴマ、大麦の種子、トゥルスィー樹の葉およびダルバ草をまき散らす。 死にゆく者は頭髪を剃られ、微温湯で体を清められ、眉にゴーピーチャンダン(黄色土)で印を付されてから、頭を北側に向け横たえられる。 ガンジス河の聖水、若干量の金、銀、サンゴ、真珠などがメボウキの葉とともに口中に詰められる。 息が途絶えると、最も近い親族が死者の魂を呼び戻すべく叫び声をあげる。 同カーストの人々が死者の家を訪ねる。 男たちは死体を焼場に運ぶための準備をし、女たちは号泣する。 数名の遺族は市場に行き、竹竿、ヤシ綱および死者が女性の場合は赤色の絹布、男性の場合は白色の綿布を購入する。 竹竿を組んで死者を運ぶ台をつくり、四隅にココナツを吊す。台の上に死体を乗せ、ヤシ綱で縛る。 死体に白(男性)や赤8女性)の布をかけ、その上に赤色粉と花をまき散らす。 4名の近親者が台を肩に担ぎ、喪主(通常は長男)に続く。 喪主は火種と牛糞ケーキの入った土製あるいは銅製の壷を携える。 親族とカースト成員はラーム神の名を唱え、後に従う。 女性の会葬者はさらに距離をとり、号泣しながら従う。 途中で彼女らは立ち止まり、胸を精一杯たたき悲しみを表してから引き返し、井戸水や河の水で身を清める。 男性会葬者は焼場手前で立ち止まり、台を一旦路上に置く。 それから近親者が台を焼場に搬入する。 ヒンドゥー教の火葬 積み重ねられた薪と牛糞ケーキの上に、布のかけられていない頭部を北側に向け死体を置く。 死者の口中にバターを注いでから、喪主が頭部近くの薪に火を入れる。 それから他の会葬者が全体に点火する。 年配者2~3名が死体の側で薪の調節をする。 他の者たちは離れた場所に座り、話し込む。死者が高齢者の場合は陽気に思い出を語るが、年少者の時は悲哀に包まれる。 焼き上がる頃、ギー油が注がれる。 焼場での儀式終了後、会葬者は喪主宅を再訪してから帰路につく。 数日後、喪主と若干名の近親者は焼場跡から遺灰と遺骨を拾い、河川や貯水池に流す。 焼場跡には水入りの土製壷を置く。 それから沐浴し、濡れた着衣のまま泣きながら家に戻る。 土製壷に水とミルクを入れ、屋根の上に置く。 持ち帰った若干の遺骨は、巡礼の際にナルマダー河(グジャラートの聖河)やガンジス河に流す。 近親者は不浄だとされる最初の10日間、他者との接触、家神・寺院の参拝、衣類交換、髭そりは禁止されている。 10日目に男性は髭を剃り、頭をまるめる。女性は粘土と水で髪を洗い清める。 家内の床には牛糞が塗られ、過去10日間に触れた壷は全て新しいものにかえられる。 祖霊祭(シュラッダ)は、喪主が10~13日目にかけて執り行なう。 祖霊祭の4日間、喪主はターバンの代わりにアマ布を頭に巻く。 13日目に義父が喪主に新たなターバンを贈り、アマ布はとりはずされる。 同日、家付きの司祭に若干の装身具、衣類一式、寝台、枕、真鍮製容器が贈られる。 親族と友人は4日間、カースト成員は12日目と13日目に食事に招待される。 以上がパーティーダールの葬儀の骨格である。 カーストや階級により、葬儀遂行上の細則、例えば司祭への贈り物や死者の装束などに相違はあるものの、 葬儀の基本形、すなわち死の床の準備、死体運搬、死体焼却、遺灰遺骨の処理、忌中のタブー、祖霊祭の遂行などについては共通点が多い。 ただし、不可触民カーストや低位カースト、および一部の職人・サービスカーストのなかには、死体を焼却せず土葬する人々も多い。 また、不可触民カーストのなかには、祖霊祭を遂行しないグループがある。 かように、不可触民カースト、低位カーストと上・中位カーストの間には、葬儀の形式に関して少なからぬ相違が認められる。 ヒンドゥー教の花 1)現代の葬儀 ヒンドゥ教の信徒が亡くなられますと、ヒンドゥ教のグル(指導者)の指導の下にご遺体を洗浄し、白いリンネルの布でくるみます。 そして最後のお別れの儀式を行います。 お別れが終りましたら、ご遺族の手でご遺体に定められたオイルを塗布し、火葬場にお運びしてご火葬を執り行います。 尚、婚姻している女性のご遺体の場合は有色の布でくるまれ、花や宝石をあしらってご遺体をお飾りします。 又、日本でご葬儀をされる場合は死装束としては白衣の代りに民族衣装をお着せするのが一般的です。 インドでは棺は使用しませんが、日本でのご火葬には柩は必須となって居りますので、納棺の上ご火葬に付す事と成ります。 ご火葬は3日間行われ、ご遺体は遺灰の状態で集められて聖なる川の撒かれる事となります 。日本に於きましてはご火葬は遺灰ではなく、ご遺骨の状態で戻されますので、聖なる川にお流しする為にはご遺骨を粉骨して、ご遺灰を同様の状態にする必要が御座います。 今回は以上です。

忌中・喪中での年末年始

日本に於ける神道・仏教に於きましては近親の方がご逝去されて後、一定期間”喪に服して”身を慎む事を”忌服”と言います。 四十九日法要までを忌中、一周忌法要までを喪中と言い、慶事には参加を控え、年賀も欠礼する習俗が定着しております。 日没の写真

後飾り壇

 1 忌中とは

日本では古くから”死は穢れたもの”と考えられ、近親者が亡くなったとき、その穢れを祝いの場などにに持ち込まない様外出を控え、社交的な行動を避けて身を慎む期間とされます。 又、この期間には殺生をしては成りませんので、魚や肉を食する事が出来ません。 その期間は亡くなられてから四十九日(神道では五十日祭)の法要を終えるまでとされます。 当然、キリスト教では死を穢れとは捉えませんので忌の概念は有りません。 又、浄土真宗でも死を穢れとは考えませんので、忌を考慮する事は有りません。 四華 そして忌中には四華を飾り、玄関に忌中札を掲げます。 四華とは法華経が説かれる時、めでたい印として天から降ると言う四種の蓮華花を指し、 曼荼羅華(まんだらげ 白花)、摩訶曼荼羅華(まかまんだらげ 大白花)、曼珠沙華(まんじゅしゃげ 赤花)、摩訶曼珠沙華(まかまんじゅしゃげ 大赤花)の四種です。 釈尊の死を悼んで沙羅双樹林が白変しその遺体を覆ったとする故事によるとされます。 その作り方は白紙を細長く切り、横に細かい刻み目を入れて、細い棒に螺旋状に巻き付け、4本を一つの台に挿して、2台を一組として飾ります。 地域により作り方が異なる場合が御座います。 忌中札 忌中札とは玄関に忌中と書いた札を掲げるものですが、死穢を他に及ぼさぬ様告知し、遺族は死の穢れに染まっているので籠っている事をお知らせするお札です。 様々な形式が有りますが、簾を裏に返して垂らし、そこに忌中と書いた紙をはる事も有ります。 最近は昔の死穢観念の名残りであるとして用いない事も多く成りました。

喪中

2 喪中とは

喪とは近親者、極く親しい知人・友人、尊ぶべき方等の死に接して、その死を悼む者が一定期間過ごす日常生活とは異なる儀礼的禁忌状態をさします。 喪の状態に身を置く事を喪に服する、服喪などと言い、喪の最中である事を喪中と言います。 喪に服する期間は最長で13ヶ月で故人様との関係により期間は異なります。 喪中には慶事を執り行う事、慶事に参加することを控えます。 喪の考えは古来日本からの考えで、地域・文化により多少の差異は有りますが、死は穢れの一種であるとして、 それに交わった者を一定期間慶事から外すことにより、慶事が穢れることを避けるという意味を持ちました。 又、死別は悲しい事であり、嬉しいことに参加している場合ではないという心情的な意味合いもあります。 服喪期間の服装は黒、又は白の喪服ですが、現代ではそれ程厳密ではなく、控え目な服装となります。 服喪期間の禁忌事項は古くは多岐にわたって居りましたが、現代では殺生を行うこと(忌中のみ)、慶事を執り行うこと、慶事への出席、 正月の賀状(替りに喪中欠礼の挨拶を行う)などとなります。 服喪の期間は故人様との関係により異なります。 尊ぶべき方、例えば天皇崩御の場合は内閣府より発表されます。 親しい友人・知人の場合は御自身のお気持ちに合わせ数週間から数ヶ月、近親者の場合は一周忌までが一般的になって居ります。 尚、明治7年に出された太政官布告では以下の内容となって居りました; 続柄        忌日数      服喪日数 父母        50日       13ヶ月 養父母       30日       150日 夫         50日       13ヶ月 妻         20日        90日 嫡子(息子)    20日        90日 その他の子     10日        90日 養子        10日        30日 祖父母(父方)   30日       150日 祖父母(母方)   30日        90日 叔父・叔母     20日        90日 この太政官布告は昭和22年に廃止されました。 然しながら以降も服喪期間の目安となって居ります。 正月

3 忌中・喪中での年末年始

1)年賀欠礼状 喪中は年賀状を出しません。 代わりに年賀の欠礼を詫びるあいさつ状を出します。 誰が何時亡くなったのかを記して、年賀状の受付が始まる前、遅くとも12月の初めには先方に届くよう送ります。 2)年賀欠礼 年末に不幸があって時間的に欠礼状が間に合わない場合は、 年始の松の内が過ぎてから寒中見舞いを兼ねて年賀欠礼を詫びるはがきをだします。 又、年賀欠礼状を出さなかった方から年賀状が届いた場合は、同様に松の内が明けてからお詫びのはがきを出します。 3)喪中のお正月 喪中に迎えるお正月は、 門松、しめ縄、鏡餅などの正月飾りは控えて、 年末年始の挨拶周りや初詣もひかえます。 ただし、故人様が2親等であっても同居していなかった場合には、普通にお正月を迎えることが一般的と成りました。 年賀欠礼状 4)年賀欠礼状(例)

喪中につき年始のご挨拶を

ご遠慮申し上げます

本年九月 妻〇〇〇〇は六十九歳で永眠致しました ここに本年中に賜りましたご厚誼を深く感謝致します なお 時節柄ご自愛のうえ よき新年をお迎え下さいますよう 心よりお祈り申し上げます 令和二年十一月 横浜市港北区新横浜3丁目2-6 百瀬 邦博 今回は以上です。

イスラム教を信仰する方のお見送り

イスラム教は世界中に16億人の信徒を有する世界3大宗教のなかでキリスト教に次ぎ2番目位置する宗教です。 日本に於ける信徒の数は、明確な統計が無い為不明ですが5万人から10万人の間と推定されます。 信徒の方がご逝去された場合のご遺体は土葬が原則であり、日本での埋葬は特定の墓地に限られます。 ご葬儀予約

イスラム教の聖地

 1 イスラム教とは

イスラム教とは、唯一絶対の神(アッラーフ)を信仰し、神が最後の預言者を通じて人々に啓示したとされる啓典(教典、聖典)”コーラン”の教えを信じ、従う一神教の宗教です。 日本(漢字圏)では回教とも呼ばれ、信徒を回教徒(ムスレム)と呼ばれます。 イスラム教はユダヤ教やキリスト教の影響を受けた唯一神教で、偶像崇拝を徹底的に排除し、 神への奉仕を重んじ、信徒同士の相互扶助関係や一体感を重んじる点に大きな特色があるとされます。 イスラム教は紀元622年にアラビア人ムハンマド・イブンを創始者としてアラビア半島メヂィナ(現代のサウジアラビア国内)で起こされました。 イスラム教では啓典コーランの解釈に仕方により多くの会派が生まれて居り、 トルコ、東ヨーロッパ、シリア、イラク、エジプト、インド、中央アジアにはオスマン帝国の公認学派であり、最も寛容で近代的であるとされるスン二派(ハナフィー学派)が多い。 その他の地域では、イランはジャアファル学派(シーア派)、アラビア半島では最も厳格なことで知られるㇵンバル学派(スン二派)、 東南アジア、東アフリカはシャフィイー学派(スン二派)が多く信仰されて居ります。

イスラム教の葬儀

2 イスラム教のお見送り

イスラム教では、信者の死は生涯の終着点ではなく、死者は神(アラー)の審判の日に再び蘇ると信じられて居り、ご遺体は復活の日を待つため大切に埋葬されます。 ご遺体が焼失してしまう火葬が厳禁となります。 尚、アラビアでは火をナールと言い、地獄を意味する言葉でもあります。 イスラム教徒が危篤になりますと、イマーム(礼拝の導師)が呼ばれ、コーランを唱え、神に許しと慈悲を乞い、聖水を口に含ませます。 信徒がご逝去されると、ご遺体は同性の親族、あるいはご遺体の後処理をする専門家により洗浄と防腐処置がされます。 その後、ご遺体は葬儀場に移され配偶者、又は同性の親族により再度ご遺体を浄め、白い布で全身を覆います。 コーランでは死者の陰部を3回新しい布で洗い、一度も使われていない布で口を洗い、鼻孔を洗い、左右の手を洗い、頭のてっぺんから足の先まで洗い、死者を清めると規定されて居ります。 白い布でご遺体を覆う際は顔と手を除いて、全身を完全に包みます。 白い布で覆われたご遺体は、その後モスク(礼拝所)に運ばれ、説教壇の前にある台に安置され、コーランの文字が書かれた布で覆われます。 そして、イマームに従い礼拝が執り行われます。 葬儀の祈祷はアラーへの祈りが男たちだけで唱えられます。 礼拝が終ると、ご遺体は葬列を組んで墓場に移動し、ご遺体を右脇腹を下にして、顔をメッカに向けて埋葬されます。 葬列には職業としての泣き女が参加する事もあります。 イスラム寺院 イスラム教にも喪に服す習慣があり、故人さまの親族の男性は3日間、女性は4ヶ月と10日間、地味な服装で静かに過ごさねば成りません。 イスラム教のご葬儀では教徒の方が亡くなられて場合はなるべく早くご遺体を埋葬しなければ成りません。 又、イスラム教徒の死は永遠のお別れでは無く、一時的なお別れであり、神アッラ-の審判の日に蘇ると信仰されて居ります。 従いましてご遺体は蘇える際の器と成りますので、ご遺体は丁重に洗浄されて埋葬されなければ成りません。 ご遺体の毀損、特に火葬は厳禁となります。 ご葬儀はご遺体を埋葬した後の然るべき日にモスクにて葬儀礼拝により行われるのが日本では一般的です。 イスラム教に於ける死は神アッラ-への服従と、アッラ-の審判の日に復活するまでの一時的なお別れである、と信じられて居り、ご遺体は土葬されます。 イスラム教では 死後なるべく早く葬儀、埋葬を行わなければならないと考えられて居りますが、 日本に於きましては法律上死後24時間を待たないと埋葬出来ない為、ご遺体の保全処置を行った上で、土葬許可証を取り、埋葬する事となります。 ご遺体は同性の親族、もしくは専門の業者により洗浄され、縫い目のない白の布で包んで安置し、導師(イマーム)の指揮の下 礼拝を行います。 礼拝が終るとご遺体は墓地に運ばれ、頭部をメッカの方向に向け、右腕を下にして埋葬します。 以後ご遺族の男性は3日間、女性は4ヶ月と10日間 喪に服して、派手な生活を控えなければ成りません。 日本イスラーム霊苑 イスラム教徒の埋葬は土葬を原則とする為、埋葬出来る場所が限定されます。 横浜市内では 中区山手の外人墓地、関東では 日本ムスリム教会が管理・運営する山梨県甲州市塩山のイスラム霊園が御座います。 今回は以上です。

キリスト教を信仰する方のお見送り

死者のお見送り(葬儀)に於ける儀礼はそれを営む方々の死生観・宗教観が深く反映されます。 従いまして、お見送りの儀礼そのものは宗教が文明の中で発生する以前の旧石器時代から行われて来た宗教的行為であるともいえます。 又、お見送りの儀礼は亡くなられて故人様の為だけではなく、遺された方々の為にも営まれる、との意味合いも有り、 遺された人々が故人様の死を心の中で受け止める事を援助する為の儀式でもあります。 キリスト教に於ける死とは、キリストを信じる者にとって永遠の命と復活への希望に入る事であり、 天にまします神とイエス・キリストの下に召されて復活する準備の期間とされます。 カトリックでは ”帰天”、プロテスタントでは”召天”とも呼ばれます。 キリスト教の葬儀 カトリック教会の葬儀

1 カトリック教会のお見送りの儀礼

日本に於けるカトリック教会のご葬儀は”日本の文化・習慣に適応して行う”という考え方に基ずいて、通夜、及び葬儀の流れに従って行われます。 儀礼の式場は所属する教会が一般的ですが、ご自宅や葬儀場で行う事も可能です。 又、参列者の多くの方はカトリック信徒ではない場合などではミサに代えて”ことばの祭儀”を行うケースも御座います。 1)カトリック教徒の通夜では聖書の朗読、聖歌斉唱、死者の為の祈り、お柩への献香、参列者による献花もしくは焼香、そして遺族代表による挨拶などが行われます。 カトリック教会による”葬儀式次第”によれば、葬儀を営む場所として自宅、教会、墓地が示されて居り、行う場所によって其々3種類の葬儀次第が示されて居ります。 葬儀式場を使用する場合は自宅を前提とした葬儀次第に準拠して行われます。 その内容は、葬儀ミサ、告別式、葬送の流れで営まれます。 葬儀ミサでは聖書朗読・聖歌斉唱・祈り・説教の内容で行われ、 告別式では故人様の紹介・弔辞・弔電紹介・献花・遺族代表挨拶などが行われます。 カトリック教では命日など特定の日に集まる習慣は有りませんが、日本の習慣に合わせて、一周忌や命日などを”命日祭”として記念の集いを持つ場合も御座います。 カトリック教会の儀礼 2)近年では婚礼は神式からキリスト教式へと大きく変化して参りましたが、葬儀に於きましては1%前後と非常に少ないのが実体です。 キリスト教では死は命の終わりではなく、招天 あるいは帰天と言われ、神の下に召される記念すべき事であり、地上で犯した罪が許され”永遠の安息”が与えられるとされます。 従いまして葬送に於いて大切な事はお見送りよりも”死の迎え方”となります。 カトリックでは伝統的な儀式を重要視しており、厳格に執り行われます。 信者の方はご自分の居住地区に洗礼を受けた宗派の教会を持ち、 万一ご危篤に至った場合はその教会の司祭(神父)様に連絡を取り、来て頂いて臨終に立会いをお願いし、 神に祈りながらその時を迎えることが大切とされます。 カソリックでは原則として教会で洗礼を受けた教徒のみ葬儀を行うことができます。 葬儀は教会で執り行うのが原則となります。 献花 3)お見送りの儀礼の流れ ー病者の塗油の秘蹟 病者の塗油はキリストによって定められた神の恩恵に預かる儀式の一つです。 司祭は死に瀬している病者の額に手を置き、顔と両手に聖油で十字架をしるし、全ての罪からの解放と永遠の安息を神に祈念する儀式です。 罪が許され、主の恵みが得られるとされます。 ー聖体拝領 ご逝去前、あるいは直後に行います。 司祭が持参する”パンと赤ワイン”を死を迎える方の口に与えます。 ー納棺式 ご遺体を司祭を中心に遺族・近親者で囲みます。 司祭の唱導で祈り―聖書朗読-聖歌斉唱し、故人の安息を祈って聖水をご遺体に撒きます。 司祭による祈りの言葉の後ご遺体を納棺し、ご遺体の周りを花などで飾り、十字架を胸に置いて、柩に蓋をします。 司祭のお祈りと故人を偲ぶ言葉-聖歌斉唱-祈りの後、司祭、遺族、近親者の順に徹水が行われ終了します。 ー通夜祭 カソリックには通夜の習慣は有りませんが、日本では仏式に準じて営まれるのが一般的です。 司祭が祈りを捧げた後、聖歌斉唱-聖書朗読-司祭の説教-全員でお祈り―聖水徹布で終了となります。 日本では聖水徹布の代りに献花が一般的です。 ー葬儀 入堂式; 聖歌演奏の中、十字架を先頭に、司祭が先導して柩を聖堂中央に運び、祭壇にご遺体の足が向く様安置します。 柩の上に花の十字架、周囲に6本の燭台と花が飾られます。 司祭と参列者が祈りの言葉を交互に唱えた後、祭壇と柩に徹水し、司祭が入祭の言葉をのべます。 ミサ聖祭式; 最とも重要とされる荘厳な儀式です。 司祭が従者と死者のためのミサの祈りを唱え、参列信者も唱和してキリストへの感謝と故人の安息を祈ります。 ミサには聖体拝領も含まれます。 信者でない参列者は静かに見守ります。 ミサが終わると司祭は祭服を着替えるため退場します。 斜祈式(しゃとうしき); 故人の生前の罪への許しを神に請い、招天して永遠の安息が得られるように祈る儀式です。 祭服を着替えて司祭が入堂し、祈り―聖歌斉唱の後、香炉と聖水を持った従者を従えた司祭が柩の前に立ち、聖水をかけて故人の罪を清め、 香炉を振りながら柩の周りを回り、故人の安息を祈る”撤香”を行います。 最後に司祭の祈祷が有り、聖歌斉唱をして終了します。 以上でカソリックの葬儀は終了しますが、日本では教会の了解を得たうえで、弔電朗読、弔辞奉読、献花、遺族代表挨拶等が続いて行われます。

2 プロテスタント教会のお見送りの儀礼

プロテスタントの葬儀は日中に葬儀・埋葬礼拝を行うのが基本ですが、 日本に於いては仏式や神式の葬送儀礼に慣れた参列者の便宜を図って、 前夜と当日の2日に渡って典礼を行うのが一般的です。 キリスト教プロテスタント派では人の死は忌むものでは無く、人の霊が地上の肉体を離れ、 天にまします神とイエス・キリストの下に召され、イエス・キリストの再臨にあわせて復活するための準備の期間に過ぎない、とされます。 死とは天国において故人様と再会するまでの”一時のお別れ”であり、地上に遺された者にとってはそのお別れは”寂しく慰められるべき事”では有りますが、 死そのものは悲しむべき事ではない、と説かれます。 日本に於けるキリスト教プロテスタント派のご葬儀は前夜と当日の2日間で営まれますが、 前夜の式典は仏式で使用する通夜の言葉は使わずに、前夜式あるいは前夜の祈りと呼ばれる式典を営みます。 前夜式はご自宅若しくは所属する教会でおこなわれます。 2日目の告別式は通常の日曜日に行う礼拝と同じ次第で営まれます。 従いまして教会で営まれるのが一般的で、 祈祷、聖書朗読、説教、賛美歌、祝福などに友人による追悼の辞、献花、ご遺族の挨拶が追加されて執り行われます。 キリスト教徒の比率が低い日本では参列者はもとよりご遺族すらキリスト教徒である事が期待できず、 宗教的純潔主義の主張と共に、地域社会の習俗も重んじる配慮をして、ご葬儀が執り行われます。 前夜式はその第一であり、焼香に代えて献花が、香典・仏前に代わりお花料が、案出されました。 尚、死は穢れでは御座いませんので、清めの塩は使用しません。 今回は以上です。

神道を信仰される方のご葬儀

日本古来の宗教である神道によるお見送りの儀礼を”神葬祭”と言います。 神葬祭とは日本古来・固有の宗教である神道による故人様お見送りの儀礼です。 神道に於いては”人は皆神の子であり、神の計らいにより母の胎内に宿り、この世に生まれ、この世での役割を終えると神々の住まう世界に帰り、子孫たちを見守る” と考え、 従って神葬祭は故人様に家の守護神となって頂く為の儀式であります。 神道に於いては死は穢れとされて居り、神葬祭は聖域である神社では行わず、自宅 又は別の式場で行います。 又、故人様には仏教に於ける戒名・法名に代わり”諡(おくりな)”が贈られます。 江ノ島沖

1 神道とは

神道とは古来より育まれた日本民族の文化を拠り所とする宗教の総称で、 自然信仰を基に神秘で畏敬の念を抱かせる物や事象を神や神霊として信仰の対象とし、 その信念に基ずいて発生し、展開されて来た、日本民族固有の宗教です。 従いまして、多くの神や神霊が祀られて居り、八百万の神と呼ばれる程 多数の神が存在します。 神道に於いては亡くなられた方のお見送りは神葬祭、霊前祭などの儀礼にのっとり執り行われます。 八百万の神を持つと言われる神道は日本民族文化の中で自然発生的に生まれました。 遅くとも弥生時代には原始的な形が作られて居り、古墳時代には民族宗教としての形態を整えたと考えられます。 そして7世紀(飛鳥時代)の律令制確立と共に朝廷の祭祀を司る神祇官と呼ばれる官位が制定されました。 神道という語は日本書記(8世紀)の中で初めて現れますが、これは唐より伝来した外来宗教である仏教(仏法)に対して、日本古来の民族宗教を意識して創られたと考えられます。 現代の日本神道の活動は大きく分けて、神社を中心とした神社神道、幕末以降に創設された教派神道の二つですが、 この他に、宗教団体は結成せず家庭や個人に於いて営まれている民俗神道があるという説が有力です。 令和元年現在の文化庁が認識している神道に於ける宗教団体は156団体、宗教法人は84、909法人となって居ります。

2 神葬祭

神葬祭は日本固有の宗教である神道に於ける故人様お見送りの儀礼を指して言います。 神葬祭には枕直しの儀、納棺の儀、通夜祭・遷霊祭、蔡場祭、火葬祭、埋葬祭、帰家祭・直会、御霊祭などが含まれます。 但し、執り行うに当たりましてはその地域特有の仕来りが御座いますので、事前に斎主様(祭儀に主として奉仕する神職)に確認される事をお薦め致します。 神葬祭を執り行うに当たりましては まずご納棺の前に以下の事を行わなければ成りません; ーご家族が亡くなられましたら、まず 神棚と祖霊舎(ご先祖を祀る祭壇)に帰幽(きゆう、亡くなった事)した事を奉告し、その前面に白紙を貼ります。 白紙はご遺族以外の方にお願いします。 ー病気平癒などの祈願をした神社があれば、その祈願を解き、産土神社(土地の氏神様)に帰幽を奉告します。 これらは喪主様の代りに代参の方をお願いして神社に派遣するか、もしくは 遥拝(ようはい、遠くから礼拝)により行います。 ー葬儀を執り行う為の斎主、副斎主、祭員、伶人(れいじん、雅楽を奏でる人)などを委嘱します。 どの様な構成で神葬祭を行うかは斎主様のご指示に従います。 ー各祭で必要となる幣帛(へいはく、ご進物)、神饌(しんせん、食物)、玉串、その他、をどの程度用意するか斎主様とご相談の上手配します。 ー霊璽(れいじ、仏式の位牌に相当)、墓誌、銘旗(めいき)、墓標などの揮毫(きごう)を手配します。

枕直しの儀

2-1 枕直しの儀 神葬祭の最初の儀式は枕直しの儀となります。 ご逝去された故人様のご遺体には白の小袖をお着せし、病室から殯室(ひんしつ ご遺体を安置する部屋)にお移しします。 殯室ではご遺体は頭を北、若しくは部屋の上位に向かって右に来るように安置します。 そして白布で顔を覆い、枕元に枕屏風を立て、小案(小机)を備えて その上に守り刀を置き灯火を点けます。 守り刀は柄を向こうにして刃をご遺体に向けない様に置きます。 ご遺体の前には案(白木八足の机)を設けて、上に故人様が生前好まれた常饌(じょうせん 日常の食べ物)や生饌(せいせん 洗米・塩・水)をお供えし、 御家族やご親族は謹んでご遺体の側近くでご奉仕します。 納棺の儀 2-2 納棺の儀 次には納棺の儀式 となります。 ご遺体を棺にお納めする儀式ですが、まずご遺体を湯灌などによりお清めして、神衣をお着せします。 男性であれば白の狩衣に烏帽子を被らせ、女性であれば白の小袿に扇を持たせて柩にお納めします。 お納めした後に、柩の蓋を閉め、白い布で柩を覆い、正寝(表座敷 神葬祭式場)に移動して、柩前を装飾し饌をお供えして 全員で拝礼します。 尚、地域によりましては柩の蓋をする前に、榊の葉に水を付けて口を湿らせる”末期の水”の行事を行う場合も御座います。 玉串 2-3 通夜祭、遷霊祭、蔡場祭、火葬祭、埋葬祭、帰家祭、直会、御霊祭。 枕直しの儀、納棺の儀に続きまして通夜祭、遷霊祭、蔡場祭、火葬祭、埋葬祭、帰家祭、直会、そして御霊祭と執り行われます。 又、神葬祭に於ける仏式葬儀との相違は、戒名・法名に代わり”諡(おくりな)”が贈られ、その諡は霊璽(れいじ 仏式の位牌)に記されます。 更に線香は使わず代りに玉串を使用します。 玉串とは榊などの木の枝に紙垂を付けたもので、この紙垂は参拝者の真心を表わすものとされます。 ー通夜祭(つやさい)は故人様がご逝去された後、遷霊祭を行うまでの間ご遺体に付添い生前同様の礼を尽くして手厚く奉仕する大切な儀式です。 通常は遷霊祭の前夜に行うのが一般的で、仏式の通夜式にあたります。 霊璽 ー遷霊祭(せんれいさい)とは故人様の霊をご遺体から霊璽に遷し留める儀式で、御魂移しの儀が主なる目的で、本来は夜間に灯火を消して執り行います。 神職は祝詞を奏上し、ご遺族・参列者は玉串を奉って拝礼します。 現代では昼間に執り行うのが普通と成りましたので、夜を象徴するように部屋を暗くして執り行う事が一般的と成りました。 ー蔡場祭(さいじょうさい)は遷霊祭の後、故人様との最後の別れを告げる儀式で神葬祭最大の重儀です。 弔辞の奉呈、弔電奉読、神職による祝詞奏上、玉串奉奠などが行われます。 仏式の葬儀・告別式に当る儀式です。 ー火葬祭(かそうさい)はご遺体を火葬に付す前に、火葬炉の前で行う儀式で、神職が祝詞を奏上し、ご遺族は玉串を奉って拝礼します。 ー埋葬祭(まいそうさい)はご遺骨を墓地の奥津城(おくつき、神道のお墓)にお納めする儀式で、 奥津城の四方に竹を立てて注連縄で囲い、ご遺骨の埋葬、祭詞奏上、ご遺族の拝礼が行われます。 神葬祭では火葬を終えたご遺骨はそのまま墓地へ移動して埋葬します。 しかしながら、最近ではご遺骨をご自宅に持ち返り、五十日祭で埋葬されるケースも多くなりました。 ー帰家蔡(きかさい)と直会(なおらい)はご火葬・ご埋葬を終えてご自宅に戻りましたら、神職のお祓いを受けて家の門戸に塩をまきます。 その後、神棚と祖霊舎(仏式の仏壇)に葬儀が滞りなく終了したことを報告します。 そして葬儀でお世話になった神職、世話役などの労をねぎらい、直会を開いてもてなします。 直会の終了により 葬儀に関する儀式は全てを終えることとなります。 神葬祭ではご遺体の埋葬を終え、帰家祭 直会をもって一段落となりますが、 以降、百日祭までを霊前祭、一年祭以後を式年祭といい、節目毎に故人様の霊に考敬を尽くします。 霊前祭には翌日祭、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、百日祭が有り、夫々 霊前・墓前に考敬を尽くします。 式年祭は一年祭、三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭、五十年祭と続きますが、二十年祭までが一般的と成って居ります。 尚、年数は仏教とは異なり満年数で行います。 ー霊前日供の儀 霊璽を祖霊舎に合祀するまで(五十日祭まで)は霊前に朝夕の二回 常饌(日常の食物)あるいは生饌(洗米、塩、水)をお供えします。 ー霊前祭 翌日祭;葬儀の翌日に葬儀が無事終了した事を霊前に報告する為の式ですが最近はほとんど行われなくなりました。 毎十日祭;ご逝去の日から数えて十日毎に霊璽、ご遺影、お供物を飾った仮霊舎の前で神職により営みます。 近年は十日祭を繰り上げて帰家祭と合わせて行い、二十日、三十、四十祭は省略される傾向に有ります。 五十日祭は仏式の四十九日法要に当るもので、この日をもって忌明けとなります。 本来は墓前で、そうでなければ自宅あるいは式場に神職をお迎えし、祭詞奏上・玉串奉奠などを行い、その後 参会者で会食をしながら故人を偲びます。 五十日祭の後に清祓いの儀を行い 神棚や祖霊舎の白紙を取り除き、霊璽を仮霊舎から祖霊舎にお移ししてご先祖の霊と合祀します。 百日祭;ご逝去後 百日目に行いますが、近年は省略されるケースが多くなりました。 ー式年祭 最初の式年祭は一年祭となります。 仏教の一周忌にあたり重要な祭儀となります。 一年祭をもって喪明けとなります。 一年祭までは柏手は音をたてない、しのび手で行いますが、以降は音をたてる通常の柏手に戻る事と成ります。 以降は三年祭、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭と供養を行い、五十年祭をもって打ち上げとなり、故人様の霊はご先祖の霊へと合わさる事に成ります。 但し近年では二十年祭で打ち上げとされるご遺族も多く成られました。 今回は以上です。

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